JP5666131B2 - 細胞培養モジュール - Google Patents
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Description
なお、このような細胞の培養にあっては、基板表面上にアレイ状やハニカム状等に規則配列され、種細胞を凝集させて保持する細胞培養セルを備えた細胞培養チップを用いる技術が知られている(例えば、特許文献1)。
また、細胞培養担体と細胞とを含む培養液を収納する培養容器と、培養液中で細胞培養担体を移動させるための磁場を発生する磁場発生装置とを備える細胞培養装置が知られている(例えば、特許文献2)。
しかしながら、このような酵素処理を長時間行うと培養した細胞はある程度劣化してしまい、最悪、細胞自体が死滅する場合がある。また、トリプシン処理等の酵素処理は、非常に作業が煩雑という問題もある。
そこで、本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、トリプシン処理等の酵素処理を行う事無く、細胞培養担体で培養した細胞を、該細胞培養担体から容易に剥離させることができる細胞培養モジュールを提供することを目的とする。
このような構成とすることで、トリプシン処理等の酵素処理を行う事無く、細胞培養担体で培養した細胞を、該細胞培養担体から容易に剥離させることができる。
特に、前記細胞培養担体を構成する多孔体の気孔の平均気孔径が10nm以上10μm以下であり、前記気孔は前記細胞培養担体の前記凹部の表面から、前記第2面まで連通していることで、細胞培養担体の第2面に供給した水圧を、該細胞培養担体の凹部の表面まで伝達することができるため、細胞培養担体の凹部で培養した細胞を、細胞培養担体から容易に剥離させることができる。
このような構成とすることで、軟骨細胞等の圧力に強い細胞を培養することができ、かつ、トリプシン処理等の酵素処理を行う事無く、細胞培養担体で培養した細胞を、該細胞培養担体から容易に剥離させることができる。
特に、前記細胞培養担体を構成する多孔体の気孔の平均気孔径が10nm以上10μm以下であり、前記気孔は前記細胞培養担体の前記凹部の表面から、前記第2面まで連通していることで、細胞培養担体の第2面に供給した水圧を、該細胞培養担体の凹部の表面まで伝達することができるため、細胞培養担体の凹部で培養した細胞を、細胞培養担体から容易に剥離させることができる。
ここで、前記第2の水圧供給部が、内部空間に保持された細胞培養担体の水平方向から水圧を供給することが望ましい。このような構成とすることで、本発明に係る細胞培養モジュールは灌流培養も可能となる。
また、前記内部空間に培養液を充填し、前記充填させた培養液を循環させる培養液循環系が更に設けられていることが望ましい。
このような構成とすることで、軟骨細胞等の圧力に強い細胞を培養することができ、かつ、トリプシン処理等の酵素処理を行う事無く、細胞培養担体で培養した細胞を、該細胞培養担体から容易に剥離させることができる。
特に、前記細胞培養担体を構成する多孔体の気孔の平均気孔径が10nm以上10μm以下であり、前記気孔は前記細胞培養担体の前記凹部の表面から、前記第2面まで連通していることで、細胞培養担体の第2面に供給した水圧を、該細胞培養担体の凹部の表面まで伝達することができるため、細胞培養担体の凹部で培養した細胞を、細胞培養担体から容易に剥離させることができる。
このような構成とすることで、軟骨細胞等の圧力に強い細胞を培養することができ、かつ、トリプシン処理等の酵素処理を行う事無く、細胞培養担体で培養した細胞を、該細胞培養担体から容易に剥離させることができる。
特に、前記細胞培養担体を構成する多孔体の気孔の平均気孔径が10nm以上10μm以下であり、前記気孔は前記細胞培養担体の前記凹部の表面から、前記第2面まで連通していることで、細胞培養担体の第2面に供給した水圧を、該細胞培養担体の凹部の表面まで伝達することができるため、細胞培養担体の凹部で培養した細胞を、細胞培養担体から容易に剥離させることができる。
10 密閉系部材
20 培養液水圧供給部
30 細胞回収部
40 空気圧供給部
50 第2の培養液供給部
100 培養液循環系
130 フィーダー細胞(Feeder細胞)供給部
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る細胞培養モジュールの断面構成を示す概念図である。
本実施形態に係る細胞培養モジュール1は、図1に示すように、密閉系部材10と、培養液水圧供給部20と、細胞回収部30とで構成されている。
密閉系部材10は、例えば、図1に示すように、下蓋10Aと、下蓋10A上に設けられた上蓋10Bと、下蓋10Aと上蓋10Bとを固定する固定部材15と、で構成されている。
上蓋10Bは、図1に示すように、下蓋10A上に設けられ、下蓋10Aと内部空間12を形成し、該内部空間12を密閉可能に保持するために、該下蓋10Aの凹部10Aaに密閉可能に契合する凸部10Baを備えている。
なお、下蓋10Aの凹部10Aaに、上蓋10Bの凸部10Baを契合させる際には、内部空間12が密閉可能に保持されるように、上蓋10Bの凸部10Baに設けられた窪みにO−リング17cを取り付けてから行う。
固定部材15は、例えば、SUS304で構成されている。
O−リング17a、17b、17cは、例えば、フッ素系ゴムで構成されている。
なお、前記密閉系部材10は、本実施形態では、前述したように、下蓋10Aと上蓋10Bとが固定部材15により一体に固定された構成で説明しているが、本発明は、細胞培養担体Sを内部空間12に密閉可能に保持することができれば、上述した構成に限定されない。
前記細胞培養担体Sは、ジルコニア、イットリア、チタニア、アルミナ、シリカ、ハイドロキシアパタイトおよびβ−リン酸三カルシウムのうちの少なくともいずれか1種のセラミックスまたはガラスにより構成される。これらのセラミックスまたはガラスは、生体安定性が高いため、好適である。
培養液水圧供給部20は、例えば、図1に示すように、培養液を収容する培養液収容部22と、一端が該底部10Aa1に他端が該収容部22に取り付けられ、該収容部22に収容された培養液を該内部空間12に供給する培養液供給管24と、該供給管24に取り付けられ、該内部空間12に供給する培養液の供給量を制御する供給量制御部26と、該収容部22に取り付けられ培養液供給の際の供給圧を制御する供給圧制御部28とを備える。
培養液供給管24は、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。
供給量制御部26は、例えば、該培養液の供給量を制御する電磁弁で構成されている。電磁弁は図示しない制御部により、その開閉動作及び開閉量が制御され、その開閉量によって、該培養液の供給量が制御される。
供給圧制御部28は、例えば、培養液収容部22から培養液供給管24に対して高圧ガスを供給する高圧ガス供給装置で構成されている。
水圧を与える方法は、密閉された内部空間12に培養液が充填された状態で、該内部空間12に培養液を供給するように供給量制御部26及び供給圧制御部28を制御することで行う。
すなわち、内部空間12に培養液が充填された状態で、供給量制御部26を開状態として、供給圧制御部28により培養液の供給圧を大きくすることで大きい水圧が、供給圧を小さくすることで小さい水圧が細胞培養担体Sの第2面Sbに供給される。
なお、細胞培養担体Sの第2面Sbに供給した水圧を、該細胞培養担体Sの凹部S1の表面まで伝達させるためには、該細胞培養担体Sは多孔質体(多孔体)で構成されていることが必要である。
このような構成とすることで、細胞培養担体Sの第2面Sbに供給した水圧を、該細胞培養担体Sの凹部S1の表面まで伝達することができるため、細胞培養担体Sの凹部S1で培養した細胞を、細胞培養担体Sから容易に剥離させることができる。
細胞回収部30は、例えば、図1に示すように、培養した細胞を培養液ごと収容する細胞収容部32と、一端が該上部10Ba1に、他端が該収容部32に取り付けられ、該内部空間12内で培養された細胞を培養液ごと該内部空間12から排出する細胞排出管34と、該排出管34に取り付けられ、該内部空間12から排出される培養液の排出量を制御する排出量制御部36とで構成されている。
細胞排出管34は、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。
排出量制御部36は、例えば、該排出量を制御する電磁弁で構成されている。電磁弁は図示しない制御部により、その開閉動作及び開閉量が制御され、その開閉量によって、該排出量を制御する。
図2、3は、本実施形態に係る細胞培養モジュールを用いた細胞培養方法の一例を説明するための概念図である。
最初に細胞培養担体Sの第2面Sbに、フィーダー細胞(Feeder細胞)を設置する。
その後、下蓋10Aの底部10Aa1に培養液水圧供給部20の培養液供給管24を取り付けると共に、上蓋10Bの上部10Ba1に細胞回収部30の細胞排出管34を取り付けることで、本実施形態に係る細胞培養モジュール1を構成する。
内部空間12に培養液が完全に満たされた時点で供給圧制御部28からの供給圧を止めて、供給量制御部26を「閉」状態とし(本実施形態では供給量制御部26の電磁弁を「閉」状態とし)、同時に、細胞回収部30の排出量制御部36を「閉」状態(本実施形態では排出量制御部36の電磁弁を「閉」状態)とする。これによって、細胞培養担体Sの凹部S1に保持された細胞が培養される環境が整う(図2)。
なお、本実施形態で説明した細胞回収部30は、図1では、上蓋10Bの上部10Ba1に、すなわち、細胞培養担体Sの凹部S1の上方(垂直方向)に設けられた構成で説明したが、本願発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図4に示すように、下蓋10Aの凹部10Aaに保持された細胞培養担体Sの前記垂直方向と垂直に交差する水平方向(図4では紙面方向)に前記細胞回収部30の細胞排出管34を設置してもよい。
また、本実施形態では、該制御部26、36について電磁弁を用いた例で説明したが、例えば、シリンダー等で制御してもよく、単なる手動式の弁で構成してもよい。
図5は、第2の実施形態に係る細胞培養モジュールの断面構成を示す概念図である。
本実施形態に係る細胞培養モジュール2は、第1の実施形態で説明した図1に示す培養液水圧供給部20が、細胞培養担体Sの水平方向(図5では紙面方向)に配置され、図1に示す培養液水圧供給部20の位置に空気圧供給部40が設けられた点が異なる。その他は、第1の実施形態と同様なため説明を省略する。
空気圧供給部40は、例えば、空気圧を発生させる空気圧発生装置42と、前記下蓋10Aの底部10Aa1に一体に又は着脱可能に設けられ、前記空気圧発生装置42で発生させた空気圧を該内部空間12に供給する空気圧供給管44とで構成されている。
空気圧発生装置42は、例えば、エアーシリンダーで構成されている。
空気圧供給管44は、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。
図6は、本実施形態に係る細胞培養モジュールを用いた細胞培養方法の一例を説明するための概念図である。
最初に、本実施形態に係る密閉系部材10を構成する。その後、下蓋10Aの底部10Aa1に空気圧供給部40の空気圧供給管44を取り付け、細胞培養担体Sの水平方向に培養液水圧供給部20の培養液供給管24を取り付け、更に、上蓋10Bの上部10Ba1に細胞回収部30の細胞排出管34を取り付けることで、本実施形態に係る細胞培養モジュール2を構成する。
内部空間12内に培養液が完全に満たされた時点で供給圧制御部28から供給圧を止めて、供給量制御部26を「閉」状態とし、同時に、細胞回収部30の排出量制御部36を「閉」状態とする。これによって、細胞培養担体Sの凹部S1に保持された細胞が培養される環境が整う。
なお、本実施形態に係る細胞培養モジュール2では、培養液水圧供給部20が、細胞培養担体Sの水平方向に配置され、該水平方向から該内部空間12に培養液を供給するが、該培養液の供給と共に、該内部空間12に培養液が充填された状態で、該内部空間12に液圧を与えて、該水平方向から水圧を供給してもよい。
この液圧を与える方法は、第1の実施形態で説明したのと同様であるため、説明を省略する。
このように、水平方向から該内部空間12に水圧を与えることで、該内部空間12内の培養液の流れを制御することができるため、灌流培養も可能となる。
図7は、第3の実施形態に係る細胞培養モジュールの断面構成を示す概念図である。
本実施形態に係る細胞培養モジュール3は、第1の実施形態で説明した図4に示す細胞培養モジュールの該上部10Ba1に、新たに、該内部空間12に培養液を供給する第2の培養液水圧供給部50が設けられた点が異なる。その他は、第1の実施形態と同様なため、説明を省略する。
第2の培養液水圧供給部50は、図7に示すように、培養液を収容する培養液収容部52と、一端が該上部10Ba1に、他端が該収容部52に取り付けられ、該収容部52に収容された培養液を該内部空間12に供給する培養液供給管54と、該供給管54に取り付けられ該内部空間12に供給する培養液の供給量を制御する供給量制御部56と、該収容部52に取り付けられ培養液供給の際の供給圧を制御する供給圧制御部58とを備える。
培養液供給管54は、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。
供給量制御部56は、例えば、該培養液の供給量を制御する電磁弁で構成されている。電磁弁は図示しない制御部により、その開閉動作及び開閉量が制御され、その開閉量によって、該培養液の供給量を制御される
供給圧制御部58は、例えば、培養液収容部52から培養液供給管54に対して高圧ガスを供給する高圧ガス供給装置で構成されている。
水圧を与える方法は、密閉された内部空間12に培養液が充填された状態で、該内部空間12に培養液を供給するように供給量制御部56及び供給圧制御部58を制御することで行う。
すなわち、内部空間12に培養液が充填された状態で、供給量制御部56を「開」状態として、供給圧制御部58により培養液の供給圧を大きくすることで大きい水圧が、供給圧を小さくすることで小さい水圧が細胞培養担体Sの凹部S1に供給される。
第2の培養液水圧供給部50により液圧を細胞培養担体Sの凹部S1方向に与えながら、凹部S1内で細胞を培養すると、軟骨細胞等の圧力に強い細胞を培養することができる。
図8から10は、本実施形態に係る細胞培養モジュール3を用いた細胞培養方法の一例を説明するための概念図である。なお、第1の実施形態で説明した部分と重複する部分の説明は省略する。
最初に、本実施形態に係る細胞培養モジュール3を構成する。
この際、第2の培養液水圧供給部50においても同様に供給量制御部56及び供給圧制御部58を制御して培養液を供給してもよい。または、第2の培養液水圧供給部50のみで培養液を供給してもよい。
内部空間12内に培養液が完全に満たされた時点で供給圧制御部28からの供給圧を止めて、供給量制御部26を「閉」状態として、培養液水圧供給部20における培養液の供給を停止する。この際、同様に、細胞回収部30の排出量制御部36も「閉」状態とする(図8)。
細胞培養後、供給圧制御部58からの供給圧を止めて、供給量制御部56を「閉」状態とし、細胞培養担体Sの凹部S1方向に対する液圧P3の供給を停止し、その後、細胞回収部30の排出量制御部36を「開」状態として内部空間12内の培養液の排出を開始すると共に、培養液水圧供給部20の供給量制御部26を「開」状態とし、更に、供給圧制御部28から供給圧を与えて内部空間12に新たに培養液の供給を開始する。この操作により、細胞培養担体Sの第2面Sb方向に、培養液水圧供給部20から液圧P1が供給される。この液圧P1により、細胞培養担体Sの第2面Sbには水圧が供給されるため、該細胞培養担体Sの凹部S1で培養された細胞は、細胞培養担体Sの凹部S1の表面から剥離され、内部空間12内の培養液内に浮遊し、そのまま、培養液と共に、細胞回収部30の細胞排出管34を経て、細胞収容部32に回収される(図10)。
なお、本実施形態で説明した第2の培養液水圧供給部50は、第2の実施形態で説明したような図5に示す空気圧供給部40で構成してもよい。この場合、空気圧供給部40により、該内部空間12に充填された培養液に空気圧を供給することで、細胞培養担体Sの凹部S1に水圧を供給することができるため、本実施形態で説明した効果と同様な効果を得ることができる。
図11は、第4の実施形態に係る細胞培養モジュールの断面構成を示す概念図である。
本実施形態に係る細胞培養モジュール4は、第3の実施形態で説明した図7に示す培養液水圧供給部20、第2の培養液水圧供給部50が、第2の実施形態で説明した空気圧供給部40に各々置き換えられ、また、細胞培養担体Sの水平方向に設けられた細胞回収部30に対向する方向に培養液水圧供給部20が新たに設けられた点が異なる。その他は、第3の実施形態と同様なため、説明を省略する。
下蓋10Aの底部10Aa1に取り付けられた空気圧供給部40は、前述した第2の実施形態と構成及び作用が同様であるため説明を省略する。また、上蓋10Bの上部Ba1に取り付けられた空気圧供給部40においても、前述した第3の実施形態と構成及び作用が同様であるため説明を省略する。
なお、第1から第3の実施形態で説明した部分と重複する部分の説明は省略する。
最初に、本実施形態に係る細胞培養モジュール4を構成する。
次に、細胞回収部30の排出量制御部36を「開」状態とし、更に、培養液水圧供給部20の供給量制御部26を「開」状態とし、供給圧制御部28から供給圧を与え、該内部空間12に培養液が完全に満たされるまで、培養液収容部22から培養液を供給する。内部空間12内に培養液が完全に満たされた時点で、供給圧制御部28からの供給圧を止めて、細胞回収部30の排出量制御部36及び培養液水圧供給部20の供給量制御部26を「閉」状態とする。
また、細胞培養中に、培養液水圧供給部20から該内部空間12内に細胞培養担体Sの水平方向に液圧を与えてもよい。このような構成とすることで内部空間12内の培養液の流れを制御することができ、灌流培養も可能となる。
その後、培養液供給部20の供給量制御部26を「開」状態とし、供給圧制御部28から供給圧を与え、内部空間12に新たに培養液の供給を開始すると共に、細胞回収部30の排出量制御部36を「開」状態とし、内部空間12内の培養液の排出を開始すると、該内部空間12内に浮遊した培養された細胞は該培養液と共に、細胞回収部30の細胞排出管34を経て、細胞収容部32に回収される。
図12は、第5の実施形態に係る細胞培養モジュールの断面構成を示す概念図である。
本実施形態に係る細胞培養モジュール5は、第1の実施形態で説明した図4に示す培養液水圧供給部20に変え、内部空間12内の培養液を循環させる培養液循環系100が新たに設けられた点が異なる。その他は、第1の実施形態と同様なため、説明を省略する。
培養液循環系100は、例えば、図12に示すように、内部空間12内に充填された培養液を循環させる循環部110と、循環部110の循環方向(Dn or Up)を可変させる可変部120とで構成されている。
供給装置114は、例えば、ポンプで構成されている。
配管116a、116b、116cは、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。
循環量制御部118a、118bは、例えば、第1の実施形態で説明したような電磁弁で構成されている。
空気圧発生装置122は、例えば、エアーシリンダーで構成されている。
配管124は、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。
空気圧制御部126は、例えば、第1の実施形態で説明したような電磁弁で構成されている。
図13、14は、本実施形態に係る細胞培養モジュールを用いた細胞培養方法の一例を説明するための概念図である。なお、第1の実施形態で説明した部分と重複する部分の説明は省略する。
最初に、本実施形態に係る細胞培養モジュール5を構成する。
なお、前記培養液を供給する方向は、空気圧制御部126の開閉動作により制御することができる。すなわち、空気圧制御部126を「開」状態とすることで前記供給する方向をDn、空気圧制御部126を「閉」状態とすることで前記供給する方向をUpに制御することができる。
このように、培養液の供給する方向をDnに継続させることで、培養液が密閉系部材10と循環部110との間を循環されつつ、細胞培養担体Sの凹部S1方向に液圧P4が供給される(図13)。そのため、骨細胞等の圧力に強い細胞も培養することができる。
このように、培養液の供給する方向をUpとすることで、細胞培養担体Sの第2面Sbに液圧P5が供給される。この液圧により、該細胞培養担体Sの凹部S1で培養された細胞は、細胞培養担体Sの凹部S1から剥離され、内部空間12内の培養液内に浮遊する(図14)。
その後、排出量制御部36を「開」状態とし、制御部118bを「閉」状態とすることで、該培養液と共に、培養された細胞は、細胞回収部30の細胞排出管34を経て、細胞収容部32に回収される。
図15は、第6の実施形態に係る細胞培養モジュールの断面構成を示す概念図である。
本実施形態に係る細胞培養モジュール6は、第1の実施形態で説明した培養液供給部20の培養液供給管24にフィーダー細胞(Feeder細胞)を供給するフィーダー細胞(Feeder細胞)供給部130を新たに備える点が異なる。その他は、第1の実施形態と同様なため、説明を省略する。
フィーダー細胞(Feeder細胞)供給部130は、図15に示すように、フィーダー細胞(Feeder細胞)及び培養液を収容する細胞収容部132と、一端が培養液供給管24に、他端が該収容部132に取り付けられ、該収容部132に収容されたフィーダー細胞(Feeder細胞)及び培養液を該内部空間12に供給する細胞供給管134と、該供給管134に取り付けられ、該内部空間12に供給するフィーダー細胞(Feeder細胞)及び培養液の供給量を制御する供給量制御部136と、該収容部132に取り付けられフィーダー細胞(Feeder細胞)及び培養液の供給の際の供給圧を制御する供給圧制御部138とで構成されている。
細胞供給管134は、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。
供給量制御部136は、例えば、第1の実施形態と同様に電磁弁で構成されている。
供給圧制御部138は、例えば、細胞収容部132から細胞供給管134に対して高圧ガスを供給する高圧ガス供給装置で構成されている。
また、本実施形態で説明したフィーダー細胞(Feeder細胞)供給部130は、前述したその他の実施形態に適用してもよい。なお、前述した第5の実施形態に係る細胞培養モジュール5に適用する場合は、図16に示すような構成を備えるとよい。
図17は、第7の実施形態に係る細胞培養モジュールの断面構成を示す概念図である。
本実施形態に係る細胞培養モジュール7は、第5の実施形態で説明した培養液循環系100が、培養液循環系100aに置き換えられた点が異なる。その他は、第5の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
培養液循環系100aは、例えば、図17に示すように、内部空間12内に充填された培養液を循環させる循環部110aと、内部空間12に充填された培養液に空気圧を供給することで、細胞培養担体Sの第2面Sbに水圧を供給する空気圧供給部140と、で構成されている。
空気圧供給部140は、例えば、空気圧を発生させる空気圧発生装置142と、一端が該配管116aに一体に又は着脱可能に連結され、他端が空気圧発生装置142に接続された配管144と、配管144に取り付けられ、配管116aからの培養液の空気圧発生装置142への侵入を防止すると共に、空気圧のON/OFFを制御する空気圧制御部146とで構成されている。
供給装置114aは、例えば、ポンプで構成されている。
配管116a、116b、116cは、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。
循環量制御部118a、118bは、例えば、第1の実施形態で説明したような電磁弁で構成されている。
空気圧発生装置142は、例えば、エアーシリンダーで構成されている。
配管144は、例えば、樹脂性のチューブで構成されている。
空気圧制御部146は、例えば、第1の実施形態で説明したような電磁弁で構成されている。
図18、19は、本実施形態に係る細胞培養モジュールを用いた細胞培養方法の一例を説明するための概念図である。なお、第1の実施形態で説明した部分と重複する部分の説明は省略する。
最初に、本実施形態に係る細胞培養モジュール7を構成する。
次に、循環量制御部118a、118bを「開」状態とし、排出量制御部36を「閉」状態とし、空気圧制御部146を「閉」状態とし、予め培養液が収容されている培養液収容部112から供給装置114aを用いて、循環方向Dnから密閉系部材10の内部空間12内に培養液を供給する。
このように、培養液の供給する方向をDnに継続させることで、細胞培養中においても培養液が密閉系部材10と循環部110aとの間を循環されつつ、細胞培養担体Sの凹部S1方向に液圧P6が供給される(図18)。そのため、骨細胞等の圧力に強い細胞も培養することができる。
細胞培養後、循環量制御部118a、118bを「閉」状態とし、排出量制御部36を「閉」状態とし、空気圧制御部146を「開」状態とすることで該内部空間12に充填された培養液に空気圧を供給することで、細胞培養担体Sの第2面Sbに液圧P7が供給される。この液圧により、該細胞培養担体Sの凹部S1で培養された細胞は、細胞培養担体Sの凹部S1から剥離され、内部空間12内の培養液内に浮遊する(図19)。その後、排出量制御部36を「開」状態にすることで、培養された細胞は、細胞回収部30の細胞排出管34を経て、細胞収容部32に回収される。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行うことができる。
例えば、前述したように、第1、2の実施形態で説明した細胞培養モジュール1、2に、第5の実施形態で説明した培養液循環系100を更に設けてもよい。この場合、培養液循環系100を、第5の実施形態で説明したように凹部S1及び第2面Sbの両方に液圧(水圧)を供給するような構成としてもよく、単に、内部空間12内の培養液を循環させるためだけに、例えば、細胞培養担体Sの水平方向に対向するように配置してもよい。
Claims (6)
- 第1面に細胞を培養する凹部が設けられ、前記第1面に対向する第2面を有し、前記凹部の表面から前記第2面まで連通した、平均気孔径が10nm以上10μm以下の気孔を有する多孔体からなる、セラミックスまたはガラスにより構成された細胞培養担体と、
前記細胞培養担体を内部空間に密閉可能に保持し、前記細胞培養担体によって、内部空間を前記第1面側の空間と第2面側の空間に分けられる密閉系部材と、
前記内部空間に培養液が充填された状態で、前記内部空間に保持された細胞培養担体の前記第2面に対して水圧を供給する水圧供給部と、
前記第1面側の空間に浮遊する培養された細胞を回収する細胞回収部と、
を備え、
前記水圧供給部が第2面に対して水圧を供給することにより、前記水圧を前記細胞培養担体の多孔質体を通して前記第2面から前記凹部表面まで伝達し、前記凹部で培養した細胞を前記凹部から剥離し、
前記剥離した、第1面側の空間内に浮遊する細胞を前記細胞回収部によって、回収することを特徴とする細胞培養モジュール。 - 第1面に細胞を培養する凹部が設けられ、前記第1面に対向する第2面を有し、前記凹部の表面から前記第2面まで連通した、平均気孔径が10nm以上10μm以下の気孔を有する多孔体からなる、セラミックスまたはガラスにより構成された細胞培養担体と、
前記細胞培養担体を内部空間に密閉可能に保持し、前記細胞培養担体によって、内部空間を前記第1面側の空間と第2面側の空間に分けられる密閉系部材と、
前記内部空間に培養液が充填された状態で、前記内部空間に保持された細胞培養担体の前記第2面に対して水圧を供給する第1の水圧供給部と、
前記内部空間に培養液が充填された状態で、前記内部空間に保持された細胞培養担体の前記第1面の凹部に対して水圧を供給する第2の水圧供給部と、
前記第1面側の空間に浮遊する培養された細胞を回収する細胞回収部と、
を備え、
前記第2の水圧供給部により、凹部方向に水圧を供給しながら細胞を培養し、細胞培養後、前記第2の水圧供給部による水圧の供給を停止し、
前記第1の水圧供給部が前記第2面に対して水圧を供給することにより、前記水圧を前記細胞培養担体の多孔質体を通して前記第2面から前記凹部表面まで伝達し、前記凹部で培養した細胞を凹部から剥離し、
前記剥離した、第1面側の空間内に浮遊する細胞を前記細胞回収部によって、回収することを特徴とする細胞培養モジュール。 - 前記第2の水圧供給部が、内部空間に保持された細胞培養担体の水平方向から水圧を供給することを特徴とする請求項2項に記載の細胞培養モジュール。
- 前記内部空間に培養液を充填し、前記充填させた培養液を循環させる培養液循環系が更に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の細胞培養モジュール。
- 第1面に細胞を培養する凹部が設けられ、前記第1面に対向する第2面を有し、前記凹部の表面から前記第2面まで連通した、平均気孔径が10nm以上10μm以下の気孔を有する多孔体からなる、セラミックスまたはガラスにより構成された細胞培養担体と、
前記細胞培養担体を内部空間に密閉可能に保持し、前記細胞培養担体によって、内部空間を前記第1面側の空間と第2面側の空間に分けられる密閉系部材と、
前記内部空間に培養液を充填し、前記充填させた培養液を循環させると共に、前記循環により前記内部空間に保持された細胞培養担体の前記第1面の凹部及び前記第2面に対して水圧を供給する培養液循環系と、
前記第1面側の空間に浮遊する培養された細胞を回収する細胞回収部と、
を備え、
前記培養液循環系が第2面に対して水圧を供給することにより、前記水圧を前記細胞培養担体の多孔質体を通して前記第2面から前記凹部表面まで伝達し、前記凹部で培養した細胞を凹部から剥離し、
前記剥離した、第1面側の空間内に浮遊する細胞を前記細胞回収部によって、回収することを特徴とする細胞培養モジュール。 - 第1面に細胞を培養する凹部が設けられ、前記第1面に対向する第2面を有し、前記凹部の表面から前記第2面まで連通した、平均気孔径が10nm以上10μm以下の気孔を有する多孔体からなる、セラミックスまたはガラスにより構成された細胞培養担体と、
前記細胞培養担体を内部空間に密閉可能に保持し、前記細胞培養担体によって、内部空間を前記第1面側の空間と第2面側の空間に分けられる密閉系部材と、
前記内部空間に培養液を充填し、前記充填させた培養液を循環させると共に、前記循環により、前記内部空間に保持された細胞培養担体の前記第1面の凹部に対して水圧を供給する培養液循環系と、
前記内部空間に培養液が充填された状態で、前記内部空間に保持された細胞培養担体の前記第2面に対して水圧を供給する水圧供給部と、
前記第1面側の空間に浮遊する培養された細胞を回収する細胞回収部と、
を備え、
前記水圧供給部が第2面に対して水圧を供給することにより、前記水圧を前記細胞培養担体の多孔質体を通して前記第2面から前記凹部表面まで伝達し、前記凹部で培養した細胞を凹部から剥離し、
前記剥離した、第1面側の空間内に浮遊する細胞を前記細胞回収部によって、回収することを特徴とする細胞培養モジュール。
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