JP3177041B2 - めっき鋼板用高潤滑クロメ−ト処理液 - Google Patents
めっき鋼板用高潤滑クロメ−ト処理液Info
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- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/05—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions
- C23C22/06—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6
- C23C22/24—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6 containing hexavalent chromium compounds
- C23C22/30—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6 containing hexavalent chromium compounds containing also trivalent chromium
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Description
【001】
【産業上の利用分野】本発明は、水分散性有機樹脂を含
有する塗布型クロメ−ト処理液の改良に関する。
有する塗布型クロメ−ト処理液の改良に関する。
【002】
【従来技術】従来よりクロメ−ト処理は、溶融亜鉛もし
くは亜鉛系合金めっき鋼板、溶融アルミニウムもしくは
アルミニウム系合金めっき鋼板などの一時防錆処理や塗
装下地処理として広く使用されている。このクロメ−ト
処理には鋼板をクロメ−ト処理液に浸漬もしくはそれを
スプレ−処理して、その後水洗する反応型のもの、鋼板
をクロメ−ト処理液中で電解処理後水洗する電解型のも
のおよび処理液を塗布し、水洗することなく乾燥する塗
布型のものなどがあるが、近年は高耐食性や光沢を有す
る外観肌が要求されることから、塗布型のものが主流に
なっている。
くは亜鉛系合金めっき鋼板、溶融アルミニウムもしくは
アルミニウム系合金めっき鋼板などの一時防錆処理や塗
装下地処理として広く使用されている。このクロメ−ト
処理には鋼板をクロメ−ト処理液に浸漬もしくはそれを
スプレ−処理して、その後水洗する反応型のもの、鋼板
をクロメ−ト処理液中で電解処理後水洗する電解型のも
のおよび処理液を塗布し、水洗することなく乾燥する塗
布型のものなどがあるが、近年は高耐食性や光沢を有す
る外観肌が要求されることから、塗布型のものが主流に
なっている。
【003】この塗布型クロメ−ト処理の代表的な高耐食
性のものは、3価クロムを主体とするクロメ−ト皮膜中
にシリカゾル、アルミナゾルなどの無機コロイドや無機
粉末を含有させた処理液で処理する方法で、他のクロメ
−ト処理に比べて耐食性が著しく優れている。このた
め、家電製品や音響機器などの分野ではこの耐食性クロ
メ−ト処理を施した電気亜鉛めっき鋼板や溶融めっき鋼
板が多量に使用されている。
性のものは、3価クロムを主体とするクロメ−ト皮膜中
にシリカゾル、アルミナゾルなどの無機コロイドや無機
粉末を含有させた処理液で処理する方法で、他のクロメ
−ト処理に比べて耐食性が著しく優れている。このた
め、家電製品や音響機器などの分野ではこの耐食性クロ
メ−ト処理を施した電気亜鉛めっき鋼板や溶融めっき鋼
板が多量に使用されている。
【004】ところで、家電製品や音響機器の分野では、
多くの場合、鋼板をプレス加工して部材にするが、上記
処理法によるクロメ−ト皮膜は潤滑性に劣るため、亜鉛
系めっき鋼板などの場合、粘度の高いプレス油を塗布し
てプレス加工し、加工後トリクロロエタンなどのような
塩素系有機溶剤で脱脂しなければならなかった。しか
し、塩素系溶剤は有毒であるため、使用が国際的に規制
される傾向がある。
多くの場合、鋼板をプレス加工して部材にするが、上記
処理法によるクロメ−ト皮膜は潤滑性に劣るため、亜鉛
系めっき鋼板などの場合、粘度の高いプレス油を塗布し
てプレス加工し、加工後トリクロロエタンなどのような
塩素系有機溶剤で脱脂しなければならなかった。しか
し、塩素系溶剤は有毒であるため、使用が国際的に規制
される傾向がある。
【005】このため、クロメ−ト皮膜の上に加工性、潤
滑性に優れた有機樹脂皮膜を形成して、プレス油を塗布
しなくとも連続プレス加工可能な亜鉛系めっき鋼板の開
発が検討されている。しかし、この鋼板の製造は、クロ
メ−ト処理液を塗布した後有機樹脂溶液を塗布するとい
う2段型処理になるため、ロ−ルコ−タ−、皮膜乾燥用
オ−ブン、冷却装置などがそれぞれ2基必要となり、大
型の設備を必要とする。
滑性に優れた有機樹脂皮膜を形成して、プレス油を塗布
しなくとも連続プレス加工可能な亜鉛系めっき鋼板の開
発が検討されている。しかし、この鋼板の製造は、クロ
メ−ト処理液を塗布した後有機樹脂溶液を塗布するとい
う2段型処理になるため、ロ−ルコ−タ−、皮膜乾燥用
オ−ブン、冷却装置などがそれぞれ2基必要となり、大
型の設備を必要とする。
【006】かかる問題点を改善した高耐食性クロメ−ト
処理として、無機コロイドや無機粉末を含有させた前記
のようなクロメ−ト処理液に水分散性有機樹脂を添加し
て、クロム酸や無機添加物を樹脂皮膜中に分散させた処
理液で処理する方法が知られている(特開平2−243
772号)。しかし、この処理液はロ−ルコ−ト法で鋼
板に連続的に処理液を塗布する際、処理液の循環、ロ−
ルの回転などにより処理液の安定性がなくなり、処理液
がゲル化するという問題があった。また、クロメ−ト皮
膜の潤滑性や意匠性を高めるために処理液中に潤滑剤の
高分子樹脂粉末や顔料を添加すると、分散性が悪いた
め、高分子樹脂粉末が浮上したり、顔料が沈降するとい
う問題もあった。さらに、無塗油で連続的にプレス加工
して、金型温度が上昇した場合、加工部表面が黒変する
という問題もあった。
処理として、無機コロイドや無機粉末を含有させた前記
のようなクロメ−ト処理液に水分散性有機樹脂を添加し
て、クロム酸や無機添加物を樹脂皮膜中に分散させた処
理液で処理する方法が知られている(特開平2−243
772号)。しかし、この処理液はロ−ルコ−ト法で鋼
板に連続的に処理液を塗布する際、処理液の循環、ロ−
ルの回転などにより処理液の安定性がなくなり、処理液
がゲル化するという問題があった。また、クロメ−ト皮
膜の潤滑性や意匠性を高めるために処理液中に潤滑剤の
高分子樹脂粉末や顔料を添加すると、分散性が悪いた
め、高分子樹脂粉末が浮上したり、顔料が沈降するとい
う問題もあった。さらに、無塗油で連続的にプレス加工
して、金型温度が上昇した場合、加工部表面が黒変する
という問題もあった。
【007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ロ−ルコ−
ト法で塗布しても処理液がゲル化せず、かつ、高分子樹
脂粉末や顔料の分散性が良好で、しかも、プレス加工時
に金型温度が上昇してもクロメ−ト皮膜が黒変しないめ
っき鋼板用高潤滑クロメ−ト処理液を提供するものであ
る。
ト法で塗布しても処理液がゲル化せず、かつ、高分子樹
脂粉末や顔料の分散性が良好で、しかも、プレス加工時
に金型温度が上昇してもクロメ−ト皮膜が黒変しないめ
っき鋼板用高潤滑クロメ−ト処理液を提供するものであ
る。
【008】
【課題を解決するための手段】本発明では、クロメ−ト
処理液を全クロム(Cr3++Cr6+)1〜20g/l、
水分散性ウレタン樹脂20〜500g/l、親水性−親
油性比が12以上のノニオン系乳化剤2〜10質量%、
シリコ−ン変性ポリエ−テル系消泡剤0.05〜3.0質
量%および潤滑剤として融点100℃以上の高分子樹脂
粉末潤滑剤2〜25質量%を含有するものまたはこれに
平均粒径が1.0μm以下の顔料を3.0〜20.0質量
%添加したものにした。
処理液を全クロム(Cr3++Cr6+)1〜20g/l、
水分散性ウレタン樹脂20〜500g/l、親水性−親
油性比が12以上のノニオン系乳化剤2〜10質量%、
シリコ−ン変性ポリエ−テル系消泡剤0.05〜3.0質
量%および潤滑剤として融点100℃以上の高分子樹脂
粉末潤滑剤2〜25質量%を含有するものまたはこれに
平均粒径が1.0μm以下の顔料を3.0〜20.0質量
%添加したものにした。
【009】
【作用】本発明者らは、水分散性有機樹脂を含有するク
ロメ−ト処理液の連続塗布時安定性および分散性につい
て検討したところ、ノニオン系乳化剤を添加すればよい
ことを見いだした。また、プレス金型温度が上昇した場
合の黒変については、水分散性有機樹脂にウレタン樹脂
を使用すれば、解決できることを見いだした。
ロメ−ト処理液の連続塗布時安定性および分散性につい
て検討したところ、ノニオン系乳化剤を添加すればよい
ことを見いだした。また、プレス金型温度が上昇した場
合の黒変については、水分散性有機樹脂にウレタン樹脂
を使用すれば、解決できることを見いだした。
【010】水分散性有機樹脂は、エマルジョンの状態で
クロメ−ト処理液に配合するが、本発明者らはこのエマ
ルジョンに含まれている乳化剤がクロメ−ト処理液の連
続塗布時安定性および分散性に影響を与えていることを
見いだした。すなわち、水分散性有機樹脂エマルジョン
は、蒸留水中に乳化剤、モノマ−および重合開始剤を加
えて撹拌下に加熱しながら重合させる乳化重合法により
製造されるので、エマルジョン中には乳化剤が含有され
る。このため、エマルジョンをクロメ−ト処理液に配合
した場合、クロメ−ト処理液には必然的にエマルジョン
製造時に使用した乳化剤が混入される。
クロメ−ト処理液に配合するが、本発明者らはこのエマ
ルジョンに含まれている乳化剤がクロメ−ト処理液の連
続塗布時安定性および分散性に影響を与えていることを
見いだした。すなわち、水分散性有機樹脂エマルジョン
は、蒸留水中に乳化剤、モノマ−および重合開始剤を加
えて撹拌下に加熱しながら重合させる乳化重合法により
製造されるので、エマルジョン中には乳化剤が含有され
る。このため、エマルジョンをクロメ−ト処理液に配合
した場合、クロメ−ト処理液には必然的にエマルジョン
製造時に使用した乳化剤が混入される。
【011】しかして、乳化重合における乳化剤として
は、カチオン系は重合反応を抑制する傾向があるため、
アニオン系またはノニオン系のものが使用され、ノニオ
ン系だけで重合できない場合にはアニオン系を混合して
使用しているが、エマルジョンをクロメ−ト処理液に配
合した場合、エマルジョン中の乳化剤希釈化と乳化剤の
種類がクロメ−ト処理液を不安定にし、また、連続塗布
時にゲル化や分散性低下を起こしていることが判明し
た。
は、カチオン系は重合反応を抑制する傾向があるため、
アニオン系またはノニオン系のものが使用され、ノニオ
ン系だけで重合できない場合にはアニオン系を混合して
使用しているが、エマルジョンをクロメ−ト処理液に配
合した場合、エマルジョン中の乳化剤希釈化と乳化剤の
種類がクロメ−ト処理液を不安定にし、また、連続塗布
時にゲル化や分散性低下を起こしていることが判明し
た。
【012】すなわち、アニオン系またはノニオン系乳化
剤含有水分散性有機樹脂水溶液にクロム酸を添加する
と、アニオン系乳化剤含有水溶液の場合、樹脂が次第に
ゲル化し始め、分離、沈降するが、ノニオン系乳化剤含
有水溶液の場合は、クロム酸を加えても安定し、しか
も、高分子樹脂粉末や顔料を添加しても分散性に問題が
ないのである。
剤含有水分散性有機樹脂水溶液にクロム酸を添加する
と、アニオン系乳化剤含有水溶液の場合、樹脂が次第に
ゲル化し始め、分離、沈降するが、ノニオン系乳化剤含
有水溶液の場合は、クロム酸を加えても安定し、しか
も、高分子樹脂粉末や顔料を添加しても分散性に問題が
ないのである。
【013】しかし、このノニオン系乳化剤の添加は、2
質量%未満では処理液のゲル化が起こり、10質量%よ
り多くすると、塗布皮膜中に乳化剤が多量に存在するよ
うになるため、乾燥しても皮膜が硬化しにくくなる。こ
のため、添加量は2〜10質量%にする必要がある。エ
マルジョンとして、アニオン系乳化剤だけを含有するも
のを使用せざるを得ない場合は、ノニオン系のものを添
加し、処理液のゲル化を防止する必要があり、この場合
の添加量は、全乳化剤に対するノニオン系乳化剤比率が
0.7以上になるようにする必要がある。なお、ノニオ
ン系乳化剤は、親水性−親油性比(HLB値)が12未
満であると、2〜10質量%の添加ではゲル化を防止で
きないので、親水性−親油性比が12以上のものを使用
する必要がある。
質量%未満では処理液のゲル化が起こり、10質量%よ
り多くすると、塗布皮膜中に乳化剤が多量に存在するよ
うになるため、乾燥しても皮膜が硬化しにくくなる。こ
のため、添加量は2〜10質量%にする必要がある。エ
マルジョンとして、アニオン系乳化剤だけを含有するも
のを使用せざるを得ない場合は、ノニオン系のものを添
加し、処理液のゲル化を防止する必要があり、この場合
の添加量は、全乳化剤に対するノニオン系乳化剤比率が
0.7以上になるようにする必要がある。なお、ノニオ
ン系乳化剤は、親水性−親油性比(HLB値)が12未
満であると、2〜10質量%の添加ではゲル化を防止で
きないので、親水性−親油性比が12以上のものを使用
する必要がある。
【014】ノニオン系乳化剤としては、一般に市販され
ているノニオン系界面活性剤、例えば、ポリオキシエチ
レンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルエステ
ル、ソルビタルアルキルエステル、ポリオキシエチレン
ソルビタルアルキルエステル、ポリオキシエチレン−ポ
リオキシプロピレンブロックポリマ−などで、親水性−
親油性比が12以上のものを使用すればよい。
ているノニオン系界面活性剤、例えば、ポリオキシエチ
レンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルエステ
ル、ソルビタルアルキルエステル、ポリオキシエチレン
ソルビタルアルキルエステル、ポリオキシエチレン−ポ
リオキシプロピレンブロックポリマ−などで、親水性−
親油性比が12以上のものを使用すればよい。
【015】クロメ−ト処理液は、乳化剤の増量に伴い、
処理液の循環や撹拌により泡が発生し易くなり、泡が塗
布皮膜に転写されて、その部分の皮膜が局部的に薄くな
るので、消泡剤を添加して、泡の発生を抑制する必要が
ある。この消泡剤としては、シリコ−ン変性ポリエ−テ
ル系のもの、例えば、ポリエチレンオキシドとポリプロ
ピレンオキシドを重合させたポリエ−テルを主骨格と
し、その一部をシリコ−ンで変性したものを使用する必
要がある。アルコ−ル系、有機リン酸系、未変性ポリエ
−テル系、グリコ−ル系などのものは消泡効果に持続性
がなく、また、シリコ−ン系やフッ素系のものは優れた
消泡効果を示すが、塗布時にはじきが発生し、皮膜が均
一にならない。この消泡剤の添加は、0.05〜3.0質
量%にする必要がある。0.05質量%未満であると、
消泡効果が不十分で、泡の巻込みが起こり、3.0質量
%を越えると、はじきが発生する。
処理液の循環や撹拌により泡が発生し易くなり、泡が塗
布皮膜に転写されて、その部分の皮膜が局部的に薄くな
るので、消泡剤を添加して、泡の発生を抑制する必要が
ある。この消泡剤としては、シリコ−ン変性ポリエ−テ
ル系のもの、例えば、ポリエチレンオキシドとポリプロ
ピレンオキシドを重合させたポリエ−テルを主骨格と
し、その一部をシリコ−ンで変性したものを使用する必
要がある。アルコ−ル系、有機リン酸系、未変性ポリエ
−テル系、グリコ−ル系などのものは消泡効果に持続性
がなく、また、シリコ−ン系やフッ素系のものは優れた
消泡効果を示すが、塗布時にはじきが発生し、皮膜が均
一にならない。この消泡剤の添加は、0.05〜3.0質
量%にする必要がある。0.05質量%未満であると、
消泡効果が不十分で、泡の巻込みが起こり、3.0質量
%を越えると、はじきが発生する。
【016】乳化剤の種類、濃度を前記のように調整する
と、高分子樹脂粉末や顔料を添加しても浮上や沈降が起
こらなくなるが、高分子樹脂粉末としては、無塗油で連
続プレス加工した場合、金型温度が上昇して、100℃
以上になる場合があるので、この温度で融解しないもの
にする必要がある。高分子樹脂粉末が融解すると、潤滑
性能、黒変抑制作用が著しく低下し、添加効果が小さく
なる。高分子樹脂粉末としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
テトラフルオロエチレンなどを使用でき、その添加量
は、2質量%未満であると、あまり潤滑性が得られず、
25質量%を越えると、溶融めっき鋼板に塗布時にはじ
きが発生したり、プレス加工後の塗装で塗膜密着性が低
下したりするので、添加量は2〜25質量%にする。な
お、潤滑剤として、高分子樹脂粉末を添加するのは、無
機系潤滑剤より有機系潤滑剤の方が分散性に優れている
からである。
と、高分子樹脂粉末や顔料を添加しても浮上や沈降が起
こらなくなるが、高分子樹脂粉末としては、無塗油で連
続プレス加工した場合、金型温度が上昇して、100℃
以上になる場合があるので、この温度で融解しないもの
にする必要がある。高分子樹脂粉末が融解すると、潤滑
性能、黒変抑制作用が著しく低下し、添加効果が小さく
なる。高分子樹脂粉末としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
テトラフルオロエチレンなどを使用でき、その添加量
は、2質量%未満であると、あまり潤滑性が得られず、
25質量%を越えると、溶融めっき鋼板に塗布時にはじ
きが発生したり、プレス加工後の塗装で塗膜密着性が低
下したりするので、添加量は2〜25質量%にする。な
お、潤滑剤として、高分子樹脂粉末を添加するのは、無
機系潤滑剤より有機系潤滑剤の方が分散性に優れている
からである。
【017】顔料は、粒径が1.0μmより大きいと、ノ
ニオン系乳化剤を添加しても処理液中での分散が不十分
であるので、1.0μm以下のものを使用し、その添加
量は3.0〜20.0質量%にする。3.0質量%未満で
は所定の色調が得られず、20.0質量%を越えると、
分散安定性がなく、ゲル化し易くなる。
ニオン系乳化剤を添加しても処理液中での分散が不十分
であるので、1.0μm以下のものを使用し、その添加
量は3.0〜20.0質量%にする。3.0質量%未満で
は所定の色調が得られず、20.0質量%を越えると、
分散安定性がなく、ゲル化し易くなる。
【018】クロメ−ト処理液は、全クロム(Cr3++C
r6+)濃度を1〜20g/lにする。全クロム濃度が1
g/l未満であると、クロメ−ト皮膜の耐食性が不十分
であり、20g/lを越えると、処理液がゲル化し易く
なり、不安定になる。クロム酸供給源としては、クロム
酸、クロム酸塩(例えば、クロム酸アンモニウム、クロ
ム酸亜鉛、クロム酸ナトリウム、クロム酸バリウムな
ど)、重クロム酸塩(例えば、重クロム酸アンモニウム
など)を用いればよい。
r6+)濃度を1〜20g/lにする。全クロム濃度が1
g/l未満であると、クロメ−ト皮膜の耐食性が不十分
であり、20g/lを越えると、処理液がゲル化し易く
なり、不安定になる。クロム酸供給源としては、クロム
酸、クロム酸塩(例えば、クロム酸アンモニウム、クロ
ム酸亜鉛、クロム酸ナトリウム、クロム酸バリウムな
ど)、重クロム酸塩(例えば、重クロム酸アンモニウム
など)を用いればよい。
【019】なお、クロメ−ト処理液には、Cr3+/Cr
6+の比率を調整するために有機還元剤(例えば、糖類、
アルコ−ル類など)や無機還元剤を添加してもよく、ま
た、耐食性を高めるためにシリカゾル、アルミナゾルな
どの無機コロイドを、さらに、めっき鋼板との反応性を
高めるために硫酸、リン酸、硝酸、フッ酸のような無機
酸を少量添加してもよい。
6+の比率を調整するために有機還元剤(例えば、糖類、
アルコ−ル類など)や無機還元剤を添加してもよく、ま
た、耐食性を高めるためにシリカゾル、アルミナゾルな
どの無機コロイドを、さらに、めっき鋼板との反応性を
高めるために硫酸、リン酸、硝酸、フッ酸のような無機
酸を少量添加してもよい。
【020】クロメ−ト処理液の水分散性有機樹脂として
は、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリオレフィン樹脂などがあるが、ウレ
タン樹脂が最も柔軟、高延性で、加工部の黒変抑制に最
も効果があるので、これを使用する。濃度は、20〜5
00g/lにする。20g/l未満であると、潤滑性の向
上に必要な樹脂塗布量が得られず、500g/lを越え
ると、後述の乳化剤の添加にも拘わらず処理液がゲル化
し易くなり、不安定になる。
は、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリオレフィン樹脂などがあるが、ウレ
タン樹脂が最も柔軟、高延性で、加工部の黒変抑制に最
も効果があるので、これを使用する。濃度は、20〜5
00g/lにする。20g/l未満であると、潤滑性の向
上に必要な樹脂塗布量が得られず、500g/lを越え
ると、後述の乳化剤の添加にも拘わらず処理液がゲル化
し易くなり、不安定になる。
【021】クロメ−ト処理液のめっき鋼板への塗布は、
ロ−ルコ−ト法が好ましいが、他の塗布方法、例えば、
静電霧化法やスプレ−法で塗布してもよい。塗布後は水
洗することなく乾燥する。
ロ−ルコ−ト法が好ましいが、他の塗布方法、例えば、
静電霧化法やスプレ−法で塗布してもよい。塗布後は水
洗することなく乾燥する。
【022】
実施例1 無水クロム酸をCr3+/Cr6+=0.25に還元したクロ
ム酸水溶液にウレタン樹脂エマルジョン、乳化剤、シリ
コ−ン変性ポリエチレンオキシド(シリコ−ン変性ポリ
エ−テル系消泡剤)および潤滑剤として高分子ポリエチ
レン樹脂粉末(平均粒径1.5μm、融点132℃)1
0質量%を添加して、第1表に示す組成のクロメ−ト処
理液を調製して、この処理液のロ−ルコ−タ−での連続
塗布時の安定性、潤滑剤の分散安定性および均一塗布性
を調査した。この結果を第2表に示す。
ム酸水溶液にウレタン樹脂エマルジョン、乳化剤、シリ
コ−ン変性ポリエチレンオキシド(シリコ−ン変性ポリ
エ−テル系消泡剤)および潤滑剤として高分子ポリエチ
レン樹脂粉末(平均粒径1.5μm、融点132℃)1
0質量%を添加して、第1表に示す組成のクロメ−ト処
理液を調製して、この処理液のロ−ルコ−タ−での連続
塗布時の安定性、潤滑剤の分散安定性および均一塗布性
を調査した。この結果を第2表に示す。
【023】 (1)ロ−ルコ−タ−で連続塗布時の処理液安定性試験 温度40℃の処理液をロ−ルコ−タ−にセットして、2
4時間運転し、処理液の安定性を次の基準で評価した。 ○ ; 処理液中に樹脂のゲル化、沈降が認められない × ; 処理液中に樹脂のゲル化、沈降が認められる
4時間運転し、処理液の安定性を次の基準で評価した。 ○ ; 処理液中に樹脂のゲル化、沈降が認められない × ; 処理液中に樹脂のゲル化、沈降が認められる
【024】(2)潤滑剤の分散安定性試験 40℃の処理液を撹拌後静置し、静置1時間後の潤滑剤
分散状態を次の基準で評価した。 ○ ; 処理液上部に潤滑剤の濃化が認められない × ; 処理液上部に潤滑剤の濃化が認められる
分散状態を次の基準で評価した。 ○ ; 処理液上部に潤滑剤の濃化が認められない × ; 処理液上部に潤滑剤の濃化が認められる
【025】(3)均一塗布性試験 ロ−ルコ−タ−で処理液を電気亜鉛めっき鋼板に塗布し
て、塗布外観を次の基準で評価した。 ○ ; 均一に塗布でき、良好な外観を示す × ; 塗布時にはじきが発生したり、処理液のゲル化
により塗布できない
て、塗布外観を次の基準で評価した。 ○ ; 均一に塗布でき、良好な外観を示す × ; 塗布時にはじきが発生したり、処理液のゲル化
により塗布できない
【026】
【第1表】 (注1)実施例、比較例とも潤滑剤は同一である。 (注2)ノニオン系乳化剤のAは、ポリオキシエチレン
アルキルエ−テルであり、Bはポリオキシエチレンアル
キルフェニルエ−テルである。 (注3)アニオン系乳化剤のCはアルキル硫酸ナトリウ
ムである。 (注4)実施例No.5のA/C=0.7、No.7のA/
C=0.56である。
アルキルエ−テルであり、Bはポリオキシエチレンアル
キルフェニルエ−テルである。 (注3)アニオン系乳化剤のCはアルキル硫酸ナトリウ
ムである。 (注4)実施例No.5のA/C=0.7、No.7のA/
C=0.56である。
【027】
【第2表】
【028】また、均一塗布性試験で作成したクロメ−ト
処理電気亜鉛めっき鋼板に次のような湿潤性、加工部耐
食性および塗装性の各試験を実施して、性能を調査し
た。この結果を第3表に示す。
処理電気亜鉛めっき鋼板に次のような湿潤性、加工部耐
食性および塗装性の各試験を実施して、性能を調査し
た。この結果を第3表に示す。
【029】(4)湿潤性試験 表面性状測定器によりステンレス鋼板(SUS304、
BA仕上げ)に対する動摩擦係数を荷重200gf、移
動速度60mm/minで測定し、次の基準で評価し
た。 ◎ 0.2未満 ○ 0.2以上、0.3未満 △ 0.3以上、0.4未満 × 0.4以上
BA仕上げ)に対する動摩擦係数を荷重200gf、移
動速度60mm/minで測定し、次の基準で評価し
た。 ◎ 0.2未満 ○ 0.2以上、0.3未満 △ 0.3以上、0.4未満 × 0.4以上
【030】(5)加工部耐食性試験 ドロ−ビ−ド(摺動変形)試験を加圧力200kgf、
引き抜き速度500mm/minで実施した後、塩水噴
霧試験(JIS Z 2371)を100時間行い、赤
錆発生率を次の基準で評価した。 ○ 赤錆発生率0% △ 赤錆発生率20%未満 × 赤錆発生率20%以上
引き抜き速度500mm/minで実施した後、塩水噴
霧試験(JIS Z 2371)を100時間行い、赤
錆発生率を次の基準で評価した。 ○ 赤錆発生率0% △ 赤錆発生率20%未満 × 赤錆発生率20%以上
【031】(6)塗装性試験 溶剤系アクリル樹脂塗料を乾燥塗膜厚で20μmになる
ように塗装した後、焼き付け乾燥して、ゴバン目(1m
m)エリクセン張り出し(3mm)試験を行って、試験
後に加工部をセロハンテ−プで強制剥離し、塗膜残存率
を次の基準で評価した。 ○ 残存率90%以上 △ 残存率60%以上、90%未満 × 残存率60%未満
ように塗装した後、焼き付け乾燥して、ゴバン目(1m
m)エリクセン張り出し(3mm)試験を行って、試験
後に加工部をセロハンテ−プで強制剥離し、塗膜残存率
を次の基準で評価した。 ○ 残存率90%以上 △ 残存率60%以上、90%未満 × 残存率60%未満
【032】
【第3表】 (注)第2表で均一塗布性のないものは、上記各試験を
実施することができなかった。
実施することができなかった。
【033】実施例2 無水クロム酸をCr3+/Cr6+=0.40に還元した全ク
ロム濃度8g/lのクロム酸水溶液にウレタン樹脂エマ
ルジョンを樹脂濃度として200g/l、ノニオン系乳
化剤としてHLB値が14のポリオキシエチレンアルキ
ルエ−テルを5質量%、シリコ−ン変性ポリエ−テル消
泡剤としてシリコ−ン変性ポリエチレンオキシドを0.
5質量%、さらに、潤滑剤としてポリプロピレン樹脂粉
末(平均粒径2μm、融点145℃)および顔料を添加
して、第4表に示す組成のクロメ−ト処理液を調製し、
この処理液のロ−ルコ−タ−での連続塗布時の安定性、
潤滑剤の分散安定性および均一塗布性を実施例1と同様
の方法で調査した。この結果を第5表に示す。
ロム濃度8g/lのクロム酸水溶液にウレタン樹脂エマ
ルジョンを樹脂濃度として200g/l、ノニオン系乳
化剤としてHLB値が14のポリオキシエチレンアルキ
ルエ−テルを5質量%、シリコ−ン変性ポリエ−テル消
泡剤としてシリコ−ン変性ポリエチレンオキシドを0.
5質量%、さらに、潤滑剤としてポリプロピレン樹脂粉
末(平均粒径2μm、融点145℃)および顔料を添加
して、第4表に示す組成のクロメ−ト処理液を調製し、
この処理液のロ−ルコ−タ−での連続塗布時の安定性、
潤滑剤の分散安定性および均一塗布性を実施例1と同様
の方法で調査した。この結果を第5表に示す。
【034】
【第4表】
【035】
【第5表】
【036】また、均一塗布性試験で作成したクロメ−ト
処理電気亜鉛めっき鋼板に対して実施例1と同様の要領
で湿潤性、加工部耐食性および塗装性の各試験を行うと
ともに、目標の色調が得られているかを調査した。この
結果を第6表に示す。なお、色調の評価は、所定の色調
が得られているものを○で、所定の色調が充分得られて
いないものを×で評価した。
処理電気亜鉛めっき鋼板に対して実施例1と同様の要領
で湿潤性、加工部耐食性および塗装性の各試験を行うと
ともに、目標の色調が得られているかを調査した。この
結果を第6表に示す。なお、色調の評価は、所定の色調
が得られているものを○で、所定の色調が充分得られて
いないものを×で評価した。
【037】
【第6表】
【038】
【発明の効果】以上のように、本発明のクロメ−ト処理
液は、ロ−ルコ−ト法で連続的にめっき鋼板に塗布して
も処理液がゲル化せず、また、高分子樹脂粉末や顔料の
分散性が良好である。さらに、プレス加工時に金型温度
が上昇してもクロメ−ト皮膜が黒変しない。
液は、ロ−ルコ−ト法で連続的にめっき鋼板に塗布して
も処理液がゲル化せず、また、高分子樹脂粉末や顔料の
分散性が良好である。さらに、プレス加工時に金型温度
が上昇してもクロメ−ト皮膜が黒変しない。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−192849(JP,A) 特開 平4−247883(JP,A) 特開 平3−219086(JP,A) 特開 昭60−197882(JP,A) 特開 昭62−182283(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 22/00 - 22/86
Claims (4)
- 【請求項1】 全クロム(Cr3++Cr6+)1〜20
g/l、水分散性ウレタン樹脂20〜500g/l、親水
性−親油性比が12以上のノニオン系乳化剤2〜10質
量%、シリコ−ン変性ポリエ−テル系消泡剤0.05〜
3.0質量%および融点100℃以上の高分子樹脂粉末
2〜25質量%含有することを特徴とするめっき鋼板用
高潤滑クロメ−ト処理液。 - 【請求項2】 全乳化剤に対するノニオン系乳化剤の
比率が0.7以上であることを特徴とする請求項1に記
載のめっき鋼板用高潤滑クロメ−ト処理液。 - 【請求項3】 請求項1の処理液に平均粒径が1.0
μm以下の顔料を3.0〜20.0質量%添加したことを
特徴とするめっき鋼板用高潤滑クロメ−ト処理液。 - 【請求項4】 全乳化剤に対するノニオン系乳化剤の
比率が0.7以上であることを特徴とする請求項3に記
載のめっき鋼板用高潤滑クロメ−ト処理液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35756092A JP3177041B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | めっき鋼板用高潤滑クロメ−ト処理液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35756092A JP3177041B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | めっき鋼板用高潤滑クロメ−ト処理液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06192850A JPH06192850A (ja) | 1994-07-12 |
| JP3177041B2 true JP3177041B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=18454756
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35756092A Expired - Fee Related JP3177041B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | めっき鋼板用高潤滑クロメ−ト処理液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3177041B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106243364B (zh) * | 2016-08-03 | 2018-05-01 | 广东工业大学 | 一种聚醚改性有机硅乳液及其制备方法 |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP35756092A patent/JP3177041B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06192850A (ja) | 1994-07-12 |
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