JP2023094421A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents
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Abstract
高い紫外線防御効果を持ちながらも、べたつかずに保湿感があり、化粧膜が均一な上、汗や水、さらに皮脂に対しても化粧持続効果の落ちない油中水型乳化化粧料の提供。
【解決手段】
次の成分(a)~(d);
(a)酸性ヘテロ多糖類
(b)有機紫外線吸収剤の水分散物
(c)金属酸化物
(d)平均粒子径1~30μmかつ、吸液量50~500ml/100gのシリカ、デンプン、及びセルロースから選ばれる粉体
を含有する油中水型乳化化粧料。
【選択図】なし
Description
高い紫外線防御効果を得るために紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が配合されているが、油溶性の紫外線吸収剤は感触のべたつきが懸念されており、紫外線散乱剤は安全性には優れているが、多量配合すると乾燥感が強く、さらに仕上がりが不自然になることが問題であった。
ファンデーションや日焼け止めでよく用いられる油中水型乳化化粧料において、上記の油溶性紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の問題点も考慮して、油溶性紫外線吸収剤を内相(水相)に配合して紫外線防御能を高める技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、紫外線吸収剤の配合量を過剰に配合することなく紫外線防御力を高めるために、特定の平均粒子径及び吸油量を持つ多孔質球状粉末を用いる技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
そこで、高い紫外線防御効果を持ちながら、べたつかずに保湿感があり、化粧膜が均一な上、汗や水、さらに皮脂に対しても化粧持続効果の落ちない油中水型乳化化粧料の開発が望まれていた。
〔1〕
次の成分(a)~(d);
(a)酸性ヘテロ多糖類
(b)有機紫外線吸収剤の水分散物
(c)金属酸化物
(d)平均粒子径1~30μmかつ、吸液量50~500ml/100gのシリカ、デンプン、及びセルロースから選ばれる粉体
を含有する油中水型乳化化粧料
〔2〕
成分(a)の含有量が0.00005~0.5質量%である、〔1〕に記載の油中水型乳化化粧料
〔3〕
成分(a)及び成分(b)の含有質量割合(a)/(b)=0.00001~0.1である、〔1〕又は〔2〕に記載の油中水型乳化化粧料
〔4〕
成分(a)がシロキクラゲ多糖体である、〔1〕~〔3〕のいずれかの項に記載の油中水型乳化化粧料
〔5〕
成分(a)及び成分(c)の含有質量割合(a)/(c)=0.00001~0.1である、〔1〕~〔4〕のいずれかの項に記載の油中水型乳化化粧料
〔6〕
成分(c)が脂肪酸またはその塩、アシル化アミノ酸またはその塩、レシチン及び水添レシチンからなる群から選ばれる1種または2種以上により表面被覆処理された金属酸化物である、〔1〕~〔5〕のいずれかの項に記載の油中水型乳化化粧料
〔7〕
成分(a)及び成分(d)の含有質量割合(a)/(d)=0.00001~0.1である、〔1〕~〔6〕のいずれかの項に記載の油中水型乳化化粧料
〔8〕
さらに、成分(e)シリコーン界面活性剤を含有する、〔1〕~〔7〕のいずれかの項に記載の油中水型乳化化粧料
〔9〕
成分(e)として(e1)アルキル鎖を有するシリコーン界面活性剤及び(e2)アルキル鎖を有さないシリコーン界面活性剤を含有する〔8〕に記載の油中水型乳化化粧料
スライド硝子上で試料約10mgを1-プロパノールで練りよく分散させ、分散物を得る。分散物を引き延ばし薄膜状の試料を得る。試料の薄膜を、支持膜をはった透過型電子顕微鏡(TEM)測定用メッシュにのせる。メッシュ(乾燥塗膜)を透過型電子顕微鏡装置(S-4800、株式会社日立ハイテクノロジーズ)にセットし観察し、個々の粒子が映る乾燥塗布膜の画像を得る。この乾燥塗膜面像の画像を画像解析式粒度分布測定装置(Mac-View、株式会社マウンテック)にて測定粒子数各1000個画像処理を行い粒子径の測定を行う。
表1~3に示す油中水型乳化ファンデーションを調製し、紫外線防御効果の持続性、保湿感、塗布時のべたつきのなさ、化粧膜の均一性について下記の評価を実施し、下記判定基準により判定した。その結果も併せて表1~3に示す。
*1)MP-1133(テイカ社製)に3%ステアロイルグルタミン酸処理したもの
*2)タロックスR-516P(チタン工業社製)に3%ステアロイルグルタミン酸処理したもの
*3)タロックスYP-1200P(チタン工業社製)に3%ステアロイルグルタミン酸処理したもの
*4)タロックスBL-100P(チタン工業社製)に3%ステアロイルグルタミン酸処理したもの
*5)MP-1133(テイカ社製)
*6)タロックスR-516P(チタン工業社製)
*7)タロックスYP-1200P(チタン工業社製)
*8)タロックスBL-100P(チタン工業社製)
*9)MP-1133(テイカ社製)に5%ラウリン酸亜鉛処理したもの
*10)MT-500SA(テイカ社製)
*11)SMT-500SAM(テイカ社製)
*12)MT-500Z(テイカ社製)
*13)MT-500SA(テイカ社製)に7%ラウロイルグルタミン酸マグネシウム処理したもの
*14)MZ-200(テイカ社製)に8%水添レシチン処理したもの
*15)FINEX-50-OTS(堺化学工業社製)
*16)FINEX-33W-LP2(堺化学工業社製)
*17)JA-46R(浅田製粉社製)に3%ステアロイルグルタミン酸処理したもの
*18)サンスフェア H-121(AGCエスアイテック社製)
*19)スノーリーフ CL(オーケン社製)
*20)サンスフェア H-53(AGCエスアイテック社製)
*21)シリカマイクロビード P-1505(日揮触媒化成社製)
*22)サンスフェア NP-30(AGCエスアイテック社製)
*23)コスメシリカCQ4(富士シリシア化学社製)
*24)AEROSIL 300(日本アエロジル社製)
*25)ガンツパールGMP-820(アイカ工業社製)
*26)KF-6028P(信越化学工業社製)
*27)KF-6038(信越化学工業社製)
*28)KF-6019(信越化学工業社製)
*29)TREMOIST-TP(日本精化社製)
*30)アラビアガムHP粉末(DSP五協フード&ケミカル社製)
*31)RHEOZAN SH(SOLVAY社製)
*32)ヒアルロン酸 FCH-120(キッコーマンバイオケミファ社製)
*33)フィタルロネート-PF(DSM社製)
*34)CARBOPOL 980(ルーブリゾール社製)
*35)K22-M40(大日本化成社製)
*36)EUSOLEX 232(MERCK社製)
A.成分(1)~(29)を均一に混合する。
B.成分(30)~(43)を均一に混合する。
C.AにBを添加し、乳化混合をする。
D.Cを脱泡し、油中水型乳化ファンデーションを得た。
<紫外線防御効果の測定方法>
測定用のポリメチルメタクリレート板に化粧料を2mg/cm2塗布し、10分間乾燥後、SPFアナライザー(Labsphere社製、UV-2000S)にてSPF値を3回測定し、平均のSPF値を求めた。
測定用のポリメチルメタクリレート板にファンデーションを2mg/cm2塗布し、10分間乾燥後、直径50cm、深さ15cmのたらい状水槽容器の側面の高さ10cmの位置に固定した。たらいに11cmの深さで水を入れ、ポリメチルメタクリレート板前の水流が12~14cm/s、水槽容器の回転速度が20rpmになるように回転させた。80分経過後、試料を取り出し、2時間以上乾燥後にSPFアナライザー(Labsphere社製、UV-2000S)にてSPF値を3回測定し、平均のSPF値を求めた。この値を、耐水性試験を行わないで測定したSPF値で割った値に100を乗じた値を耐水性効果として下記の基準により評価した。
A :90%を超える
B :80%を超え、90%以下
C :70%を超え、80%以下
D :70%以下
<紫外線防御効果の耐皮脂性試験方法(皮脂に対する化粧持続効果の落ちにくさ)>
測定用のポリメチルメタクリレート板にファンデーションを2mg/cm2で塗布し、10分間乾燥後、疑似皮脂としてオリーブ油:オレイン酸:スクワラン=5:3:2の混合油脂を5ml満遍なく試料の上に滴下する。5分静置後、こすらないようティッシュペーパーを試料に乗せて余分な油脂を吸い取り、SPFアナライザー(Labsphere社製、UV-2000S)にてSPF値を3回測定し、平均のSPF値を求めた。この値を、耐皮脂性試験を行わないで測定したSPF値で割った値に100を乗じた値を耐皮脂性効果として下記の基準により評価した。
A :80%を超える
B :60%を超え、80%以下
C :40%を超え、60%以下
D :40%以下
<官能評価>
前記油中水型乳化ファンデーションについて化粧品評価専門パネル20名が適量を手にとり、指で肌上に伸ばして使用し、評価項目ごとに評価者各人が下記絶対評価にて5段階評価し評点を付け、各サンプルごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記判定基準により判定した。
保湿感 :塗布時及び塗布後に肌に乾燥感がなく潤いを感じるかどうか
塗布時のべたつきのなさ:塗布時にべたつきを感じないかどうか
化粧膜の均一性 :塗布後の仕上がりに色ムラがないかどうか
(評点):(評価結果):
5点 :良好
4点 :やや良好
3点 :普通
2点 :やや不良
1点 :不良
(判定基準)
(判定):(評点平均値)
A :4.5点を超える
B :3.5点を超え、4.5点以下
C :2.5点を超え、3.5点以下
D :2.5点以下
(成分) (%)
1.ラウロイルリシン処理微粒子酸化チタン(*37) 4.0
2.水添レシチン処理微粒子酸化亜鉛 (*14) 12.0
3.イソドデカン 10.0
4.イソヘキサデカン 3.0
5.乳酸セチル 4.0
6.(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/
メタクリル酸ジメチコン)コポリマー (*38) 1.0
7.ジメチルポリシロキサン(25℃の粘度2mm2/sec) 5.0
8.ジメチルポリシロキサン(25℃の粘度6mm2/sec) 5.0
9.パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル 5.0
10.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2.0
11.トリメチルシロキシケイ酸 2.0
12.PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(*26) 3.0
13.セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.5
14.ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 3.0
15.セルロース(*19) 5.0
16.シリカ(*23) 2.0
17.窒化ホウ素 1.5
18.精製水 残量
19.ヒアルロン酸 0.01
20.キサンタンガム 0.0001
21.シロキクラゲ多糖体(*29) 0.0001
22.メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール
の40%水分散体(*35) 8.0
23.エタノール 5.0
24.1,3-ブチレングリコール 1.0
*37)MT-05(テイカ社製)に7%ラウロイルリシン処理したもの
*38)KP-578P(信越化学工業社製)
A.成分(1)~(17)を80℃で均一に混合し、室温まで冷却する。
B.成分(18)~(24)を均一に混合する。
C.BにCを加え乳化混合し、油中水型日焼け止め化粧料を得た。
1.ステアリン酸マグネシウム処理微粒子酸化チタン(*39) 4.0
2.ステアリン酸マグネシウム処理酸化亜鉛(*40) 2.0
3.ココイルグルタミン酸2Na処理酸化チタン(*41) 10.0
4.ジメチコン3%処理赤酸化鉄 1.0
5.ジメチコン3%処理黄酸化鉄 2.0
6.ジメチコン3%処理黒酸化鉄 1.0
7.(C12-15)安息香酸アルキル 5.0
8.イソノナン酸イソトリデシル 5.0
9.トリベヘン酸グリセリル 1.0
10.トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸(*42)6.0
11.トリメチルシロキシケイ酸 2.0
12.イソドデカン 12.0
13.ラウリルポリグリセリル―3ポリジメチルシロキシ
エチルジメチコン 1.5
14.PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(*26) 2.0
15.パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル 5.0
16.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2.0
17.ジステアリルジモニウムヘクトライト 0.5
18.(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/
シルセスキオキサン)クロスポリマー 3.0
19.球状セルロース(平均粒子径30μm、吸水量55ml/100g)2.0
20.シリカ(平均粒子径12μm、吸水量280ml/100g) 2.0
21.ホウケイ酸(*43) 2.0
22.アラビアガム 0.1
23.エタノール 5.0
24.1.3-ブチレングリコール 1.0
25.メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール
の40%水分散体(*35) 8.0
26.精製水 残量
*39)MT-05(テイカ社製)に5%ステアリン酸マグネシウム処理したもの
*40)XZ-100F-LP(堺化学工業社製)に5%ステアリン酸マグネシウム処理したもの
*41)CR-50(石原産業社製)に3%ココイルグルタミン酸2Na処理したもの
*42)XS66-B8226(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
*43)マイクログラスシルキーフレークFT1040FY(日本板硝子社製)
A.成分(7)~(16)を80℃で混合溶解し、室温まで冷却後、(1)~(6)及び(17)、(18)を加え分散する。
B.成分(19)~(26)を均一に混合する。
C.AにBを加え乳化混合し、油中水型クリームファンデーションを得た。
(成分) (%)
1.リゾレシチン処理1%酸化チタン(*44 ) 22.0
2.水添レシチン2%処理赤酸化鉄 2.0
3.水添レシチン2%処理黄酸化鉄 4.5
4.水添レシチン2%処理黒酸化鉄 2.0
5.ミリスチン酸処理セリサイト 4.0
6.酸化セリウム(平均粒子径0.1μm) 2.0
7.セチルジグリセリルトリス(トリメチルシロキシ)シリル
エチルジメチコン(*45) 2.0
8.セスキイソステアリン酸ソルビタン 1.0
9.2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル 5.0
10.ジメチルポリシロキサン(25℃の粘度6mm2/sec) 15.0
11.オクチルドデカノール 5.0
12.スクワラン 5.0
13.ライスワックス 2.0
14.サフラワーワックス 2.0
15.カルナウバワックス 1.0
16.オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンAl 2.0
17.酢酸セルロース(平均粒子径7μm、吸水量75ml/100g)1.0
18.シリカ(平均粒子径18μm、吸水量120ml/100g) 2.5
19.1,3-ブチレングリコール 2.0
20.エチルヘキシルグリセリン 0.5
21.クロルフェネシン 0.1
22.精製水 残量
23.シロキクラゲ多糖体(*29) 0.001
24.メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノールの
40%水分散体(*35) 4.0
*44)ST-705SA(チタン工業社製)にリゾレシチン1%処理したもの
*45)ES-5600 Silicone Glycerol Emulsfier(ダウ・ケミカル日本社製)
A.成分(7)~(15)を90℃で混合溶解し、室温まで冷却後、(1)~(6)及び(16)を加え分散する。
B.成分(17)~(24)を均一に混合する。
C.AにBを加え乳化混合する。
D.90℃にて気密性スティック容器に充填し、油中水型スティックコンシーラーを得た。
Claims (9)
- 次の成分(a)~(d);
(a)酸性ヘテロ多糖類
(b)有機紫外線吸収剤の水分散物
(c)金属酸化物
(d)平均粒子径1~30μmかつ、吸液量50~500ml/100gのシリカ、デンプン、及びセルロースから選ばれる粉体
を含有する油中水型乳化化粧料。 - 成分(a)の含有量が0.00005~0.5質量%である、請求項1に記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(a)及び成分(b)の含有質量割合(a)/(b)=0.00001~0.1である、請求項1又は2に記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(a)がシロキクラゲ多糖体である、請求項1~3のいずれかの項に記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(a)及び成分(c)の含有質量割合(a)/(c)=0.00001~0.1である、請求項1~4のいずれかの項に記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(c)が脂肪酸またはその塩、アシル化アミノ酸またはその塩、レシチン及び水添レシチンからなる群から選ばれる1種または2種以上により表面被覆処理された金属酸化物である、請求項1~5のいずれかの項に記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(a)及び成分(d)の含有質量割合(a)/(d)=0.00001~0.1である、請求項1~6のいずれかの項に記載の油中水型乳化化粧料。
- さらに、成分(e)シリコーン界面活性剤を含有する、請求項1~7のいずれかの項に記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(e)として(e1)アルキル鎖を有するシリコーン界面活性剤及び(e2)アルキル鎖を有さないシリコーン界面活性剤を含有する請求項8に記載の油中水型乳化化粧料。
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