JP2021525096A - 生体材料の培養用ウェル - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、本発明は、同格の請求項群のように、複数ウェル(well)プレートおよび方法に関する。
このようなウェルの代表的なものとしては、多数のウェルを備えてなり、代表例として、多数のウェルが複数ウェルプレート上に対称的パターンで配置された複数ウェルプレートがある。
複数ウェルプレート上にウェルを配置する1つの実現可能な選択肢としては、4×6パターンがある。
4×6パターンでは、培養プレート上で24個のウェルが規則的な配列を構成するように、24個のウェルが4行6列に配置される。
他の実現可能な選択肢としては、6×8パターン、8×12パターン、もしくは、さらに16×24パターンも存在する。
このようなヒドロゲル粒滴は、培養されるべき生体材料をすでに備えている。もしくは、このようなヒドロゲル粒滴は、ウェル群の底部の上に粒子の幾何学的パターンを形成するために用いられる。
たとえば、PCT/IB2014/067242は、複数ウェルプレートのウェルの底部における微細ウェル構造を開示する。
当該の微細ウェル構造は、以下のようにして得られる。複数ウェルプレートの底部にくっつけられる細径の微細構造に形成されたヒドロゲル粒滴の被覆(coating)へと導かれる、ウェル底部におけるヒドロゲル粒滴に押付けられるか(stamp)、もしくは、型入れ形成される。
すなわち、当該ヒドロゲル粒滴は、垂直にそびえるウェルの側壁部にむかって、ゆっくりと移動していくか若しくは広がっていき、その後、凹型(concave)の表面屈曲(meniscus)を形成する。
このような表面の屈曲の形成は、細胞の成長に対して、強度に不利な影響を与えるものであり、ヒドロゲルにおける細胞の成長の解析(たとえば、顕微鏡による検査)がほとんど困難となる。
なぜなら、凹型の表面屈曲により、型入れ時に気泡を生じさせ、微細ウェル構造が、いびつで不均質になりうるからである。
特に、本発明は、ウェルの底部にあるヒドロゲル粒滴の取扱いを容易化する手段を見いだすことを目的とする。
このようなウェルは、上部開口部と底部区画を備え、この底部区画には、第1内部エッジが設けられている。
すなわち、内部エッジは、ウェルの側壁において凹型の表面屈曲が形成されることを回避でき、さらには、ヒドロゲル粒滴において「凸型の表面屈曲またはドーム状表面を形成」しうることに着目した。
内部エッジは、ウェルの垂直な側壁にむけてヒドロゲルが移動することを妨げるため、その箇所における凹型の表面屈曲が形成されること並びに上述した悪影響を回避できる。
しかしながら、ウェルは、一部分が長方形状の区域(section)であったり、および/または、一部分が楕円状の区域であったり、および/または、一部分が多角形状の区域とすることも、原理上、可能である。
さらに、本発明に従ったウェルでは、ある特定の実施形態において、平行配置された2本の中空シリンダであって、これら中空シリンダの少なくとも一部分が重なり合ったものを具備していてもよい。
また、「生体材料」とは、たとえば幹細胞のような、ヒト細胞または動物細胞のことを指す。
「ヒドロゲル」とは、親水性のポリマー鎖の網状体、および/または、全内容を参照し本出願中に取込む国際特許出願PCT/IB2014/067242に開示されているようなヒドロゲル、のことをいう。
「底部」とは、本願ウェルにおける最も低い位置にある表面または点のことを指す。なお、ウェルは、底部側においては閉じられており、底部の逆側は開口している。
さらに「底部」とは、通常の複数ウェルプレートの可塑性材料からなる底や、底なしの複数ウェルプレートに取付けられた撮像用の底(ガラスやポリマーの薄板)のことを指すこともある。
ウェル中で細胞が培養される場合、これらの細胞は、底部か、もしくは底部の近傍に置かれる。
「底部区画」とは、底部から、上方にむかって(すなわち、ウェルの開口部にむかって)、所定の距離だけ延伸する区画である。
たとえば、底部区画が延伸する距離は1〜8mmであって、2〜7mmが好適であり、さらには3〜4mmとすることがより好ましい。
好ましい構成では、第1内部エッジは肩部(shoulder)をなしており、円周形状の肩部であって底部にむけてウェルの直径が細くなっていく(diminish)ことが好適である。
しかしながら、第1内部エッジは、必ずしも円周形状である必要はない。
第1内部エッジは、ウェルの内壁に、ある特定の傾き(percentage)で沿っているだけでもよい。
いずれの場合でも、エッジは、水平方向に、ウェルの内壁に沿って設けることが望ましい。
第1内部エッジは、ウェルの底部区画のなかに、十分な量のヒドロゲル粒滴が満たされると、当該ヒドロゲルをドーム状表面に成長させるように構成されている。
ドームとは、凸型の表面屈曲とも表現することができる。
「十分な量」とは、第1内部エッジとウェルの底部によって構成される穴の体積よりも、わずかに大きな体積のことを指し、その量は、第1内部エッジの上にこぼれるほど多量ではない。
このような凸型の表面屈曲は、ヒドロゲルの型入れ成形をする際、ヒドロゲル中に微細ウェル構造を形成することが容易になる等の有利な効果を生じさせる。
代表的な構成では、第1内部エッジは、ウェルの底部区画のなかに注入されたヒドロゲル粒滴が、ウェルの側壁まで到達することを防止するように構成されている。
また、代表的な構成では、ヒドロゲル粒滴の体積は、96個のウェルを備えるウェルプレートについては5〜50μLの間であり、および/または、24個のウェルを備えるウェルプレートについては25〜200μLの間であり、および/または、384個のウェルを備えるウェルプレートについては1〜10μLの間であり、および/または、6個または12個のウェルを備えるウェルプレートについては最大1mLである。
この微細ウェル構造は、多数の微細ウェルを有しており、さらに、同微細ウェル構造は、ウェルの底部区画のなかにあるヒドロゲル中に形成されている。
このような微細ウェル構造は、複数ウェルプレートのなかで培養される多数の培養コロニーを増やすことのできる利点を持つPCT/IB2014/067242に開示されているものが好適である。
なぜなら、1つのコロニーが、それぞれの微細ウェルの中で別々に培養されるからである。
しかしながら、それぞれのウェルごとに唯ひとつのコロニーを培養することも可能である。
もしくは、ヒドロゲルのドームを通じて分散された細胞を用い、ウェルごとに、微細構造を持たないドーム状のヒドロゲルを培養することも可能である。
この場合、ウェル内部には、微細ウェル構造は不要である。
第1内部エッジ、および/または、第2内部エッジは、最低限その一部分が円周状をなしていることを必須とするか、および/または、最低限その一部分が環状をなしていることを必須とすることが望ましい。
第2内部エッジは、ウェルの他の箇所(すなわち、第1内部エッジが設けられた箇所とは異なったウェルの箇所)において、凹型の表面屈曲が形成されることを回避するために使えるという利点がある。
円周状かつ環状の内部エッジには、対称性が良好で、非常に効率的であるという利点がある。
しかしながら、例として、複数の区域にきちんと区分されてなる内部エッジを使用することも可能である。
好適な構成としては、第1内部エッジおよび/または第2内部エッジは、環状(annular)であって円構造であり、さらに、この円構造がウェルの垂直軸の周囲を囲んでおり、ウェルの内壁に沿っていることが望ましい。
代表的な構成では、少なくとも1つの内部エッジが、内環、および/または、円環状の肩部を備えることが望ましい。
好適な構成としては、ウェルは、平坦な底部を備えることを必須とし、また、第1内部エッジは、ウェルの平坦な底部表面に接するように置かれた円環(ring)により構成される。
第1内部エッジを構成する当該リングは、典型例としては内径が1mm〜35mmであり、好ましくは3mm〜20mmであって、さらに好適であるのは5.4mm〜9.5mmである。
また、第1内部エッジを構成するリングは、高さが0.1mm〜0.8mmであり、好ましくは0.15mm〜0.6mm、さらに好ましくは0.2mm〜0.3mmである。
代表的な構成では、円環(ring)により構成される第2内部エッジは、内径が1.5mm〜35mmであり、好ましくは3mm〜20mm、さらに好ましくは5.8mm〜9.9mmである。
また、底部区画は、第2内部エッジからウェルの底部まで延伸している。
さらに、上側シリンダ、および/または、底部区画は、少なくとも一部分が、湾曲(round)した断面をもつ円筒型であることを必須とする。
このような構造は、製造が容易になるという利点と、良好な機能を提供するという利点がある。
上側シリンダ、および/または、底部区画は、代表例として円形中空シリンダが挙げられる。典型例としては、上側シリンダの場合、1つ又は複数のシリンダ部品のどちらでもよい。
代表的な構成においては、上側シリンダの高さは、2.5mm〜35mmであり、好ましくは4〜25mmであり、さらには6.35mm〜15.6mmが好適である。
代表的な構成においては、底部区画の高さは、1.0mm〜8.0mmであり、好ましくは2〜6mmであり、さらには3.0mm〜4.0mmが好適である。
第1上縁部(rim)の少なくとも一部分は、第1内部エッジを構成する。
第1中空シリンダは、ウェルの底部から、上部開口部にむかって延伸する。
また、第1中空シリンダは、底部区画のなかに同心状に配置されており、第1中空シリンダの外径および底部区画の内径は、ほぼ同一である。
このようにすることで、構成が簡単になるという利点がある。
しかしながら、その他の実施形態もまた可能であり、たとえば、第1内部エッジを、薄い層の集合体により構成することも可能である。
第2上縁部(rim)の少なくとも一部分は、第2内部エッジを構成する。
典型的な実施形態では、第1上縁部(rim)は、外部リム区域と内部リム区域を備えている。
第1内部エッジは、内部リム区域により構成される。
第2中空シリンダは、第1中空シリンダの上方(とりわけ、第1中空シリンダの外部リム区域の上部)に配置されている。
第1中空シリンダと第2中空シリンダは、同軸となっている。
このような構成には、製造が簡単かつ容易であるという利点がある。
しかしながら、そのほかの構成も採りうる。たとえば、第2内部エッジを、薄い層の集合体により構成することも可能である。
好ましい構成としては、第1中空シリンダの壁の肉厚は、第2中空シリンダの壁の肉厚よりも大きい。
とりわけ、第2中空シリンダの壁の厚みは約0.4mmであり、第1中空シリンダの壁の厚みは0.5mm〜0.7mmである。
本願発明者は、このようなサイズ(dimensions)が、細胞物質が成長するのに十分な空間を確保しつつ、表面屈曲の形成を回避できる利点があることを発見した。
さらに、第2内部エッジも、上述した同一の被工作材(workpiece)中に形成される。
当該の被工作材(workpiece)は、可塑性材料からなり、および/または、被工作材の肉厚(wall thickness)がウェル全体にわたって一定であることを必須とする。
本願においては、「一定であることを必須とする」とは「最大で、+/−25%まで逸脱することを許容する」ことを指す。
また、被工作材(少なくとも、その部品)は、型入れ成形する代わりに3次元プリントにより作製してもよく、3次元プリントと型入れ成形を組合せて被工作材(少なくとも、その部品)を作製してもよい。
ピペット用くぼみの垂直軸と、上側シリンダの垂直軸(底部区画の垂直軸を兼ねることが望ましい)とは平行をなしている。
また、ピペット用くぼみの垂直軸ならびに上側シリンダの垂直軸の間隔は、上側シリンダの内部半径およびピペット用くぼみの内部半径の合計よりも小さくなっている。
これにより、上側シリンダおよびピペット用くぼみが、ウェルの深さ方向に沿って、わずかであっても重なり合っており、ピペット用くぼみと上側シリンダの間が開通している
このようなピペット用くぼみは、ウェルの中の細胞媒体をいっぱいになるまで満たすことができるとともに、当該いっぱいに満たされた細胞媒体が、ウェルの底部区画にすでに入れられている細胞コロニーに影響を与えないように制限できるという利点がある。
代表的な構成としては、上側シリンダとピペット用くぼみは、ともに、一部分が中空シリンダとなっている。
「一部分が中空シリンダである」とは、円形断面が完全ではなく、円の断片に相当する断面をもつ中空シリンダのことをいう。
他の構成としては、ピペット用くぼみは、一部分が円筒形をなしておらず、部分的に、円筒以外の他の形状(たとえば、底部にむかって延伸する円錐形の先端を有する円錐型、もしくは長方形)をしている。
また、ウェルは、ピペット用くぼみと底部区画の間に設けられた「障害壁」を備えている。この障害壁の高さは、底部区画の高さとほぼ同一である。
第1内部エッジと第2内部エッジは、底部区画の垂直軸(上側シリンダの垂直軸と一致する)の周囲を囲む円環(ring)である。
これにより、障害壁の製造方法が簡易になるという利点がある。
代表的な構成において、上側シリンダの直径は2.5mm〜35mmであり、好ましくは4mm〜25mmであり、さらに好ましくは6.35mm〜15.6mmである。
代表的な構成において、ウェルの深さは6.5mm〜30mmであり、好ましくは8mm〜25mmであり、さらに好ましくは10.67mm〜17.4mmである。
同本体には、生体材料の培養用ウェル、および/または、すべての中空シリンダ、および/または、すべての内部エッジ、および/または、すべてのピペット用、が形成されている。
本体の肉厚は、当該本体の全体にわたって一定であることを必須とする。
本願において「一定であることを必須とする」とは、「最大で、+/−25%まで逸脱することを許容する」ことを指す。
複数ウェルプレートを形成するには、他の製造方法を用いることも可能である。たとえば、複数ウェルプレートを型入れしたのち、くぼみのない可塑性材料のプレートのなかに3次元プリントを用いて、可塑性材料のプレートを変形させることも考えられる。
本発明のいずれかの実施形態に従ったウェルを多数具備してなる本体を、射出成形により形成する工程と、
各ウェルの底部区画のなかにヒドロゲル粒滴を注入する工程と、
それぞれのヒドロゲル粒滴のなかに微細ウェル構造を押付ける(stamp)工程と、
を備える。
ウェルWは、垂直な側壁3と平坦な底部1を備えている。
同ウェルWは、円形断面を有する円筒型の穴を有している。
この円形断面は、図1においては認識できない。なぜなら、当該の図は、ウェルWの垂直方向の断面図だからである。
時刻t1において、ヒドロゲル粒滴2は、底部1の上に置かれている。
このヒドロゲル粒滴は、底部1の中心に留まり続けることはなく、ゆっくりと垂直側壁3にむかって移動していく。
時刻t2において、ヒドロゲル粒滴は、さらに扁平になり、垂直側壁3にほぼ到達しそうになる。
時刻t3では、ヒドロゲル粒滴は垂直側壁3まで達し、表面屈曲(meniscus)4を形成する。
表面屈曲4の形成は、ヒドロゲル粒滴がウェルWの中心部分に置かれたとき(ヒドロゲル粒滴2の広がった面積が、ウェルW底部の面積よりも大きいとき)にも起こりうる。
ヒドロゲル粒滴2は、ウェルW(図1に示したものに相当する)のなかに入れられるものの、図2におけるヒドロゲル粒滴2の広がった面積は、ウェルW底部の面積よりも大きくなっている。
そのため、表面屈曲4は、ウェルWの側壁3の全周にわたって形成されている。
図3に示したウェルWは、図1や図2に示したウェルに相当するものである。
図3中のウェルWは、2つの異なる時刻(代表的なものとして、t1とt2)における状態を示している。
ウェルWは、すでに凹型の表面屈曲4を形成しているヒドロゲル液滴2を備えている(時刻t1参照)。
図3におけるヒドロゲルは、スタンプ5を用いることにより、ヒドロゲル中に形成される微細ウェル構造に対して、材料として提供されることが目的である。
時刻t1において、スタンプ5は、表面屈曲4を形成しているヒドロゲル粒滴2の表面上にむけて、位置を下げられていく。
時刻t2において、型入れ(molding)工程はすでに完了しており、スタンプ5は、上に向けて持上げられている。
いびつな微細ウェル構造6.1は、型入れ工程が原因であるものと考えられる。
その理由は、型入れする前には、ヒドロゲル粒滴2は、凹型の表面屈曲を形成しており、上記スタンプの下側に空気が捕捉されるためである。
図4に示したウェルWについても、先述した図に示したウェルに相当している。
また、図4においても、2つの異なる時刻(代表的なものとして、t1とt2)におけるウェルWを示している。
当該ウェルは、微細ウェル構造6(図3に示したいびつな微細ウェル構造6.1とは異なり、適切かつ均質に形成されたもの)を具備している。
微細ウェル構造6は、複数の微細ウェル8を備える。
各微細ウェル8は、それぞれ別個の細胞コロニーを培養することを目的としている。
ウェルWの一部は、培養媒体7(培養液中に、多数の細胞9を含んでいる)で満たされる。
時刻t1において、培養媒体7は、ウェルWを満たされたばかりである。
細胞9は培養媒体7の周辺を浮遊し、培養媒体7は、ウェルWの垂直側壁の全周にわたって、凹型の表面屈曲を形成している。
時刻t2において、ある程度の時間が経過すると、細胞はウェルの底部へと(別々の微細ウェル8の中に)沈殿する。
しかしながら、培養媒体が凹型の表面屈曲4を形成することで、微細ウェル8の中へむかう細胞9よりも多くの細胞9が、微細ウェル8の外部にむかって沈殿する。
そのため、個々の細胞コロニーのサイズが不揃いとなり、微細ウェルの外部にある細胞コロニーは、肥大化しすぎた細胞コロニー10.1となり、また、微細ウェルの内側にある細胞コロニーは、過小すぎる細胞コロニー10.2となる。
図5中の当該ウェルWは、垂直な側壁3をもつ、管状の円筒型の穴を有している(ウェルWは、円形断面を有しているが、図は、ウェルWの垂直方向の断面を示すものであるため、同図5からは当該事項を認識できない)。
図1〜4に示した従来技術のウェルWとは異なり、図5におけるウェルWは、第1内部エッジ11を備えている。
当該第1内部エッジ11は、長方形断面を有する環(ring)である。
第1内部エッジ11は、ウェルWの底部1に設けられており、さらには垂直側壁3に取付けられている。
このように、第1内部エッジ11は、ウェルWの底部1に周囲を取巻くように置かれており、ウェルWの底部において扁平な穴を形づくる。
図5は、ウェルWの第1内部エッジ11は、ウェルWの底部に注入されたヒドロゲル粒滴2が、同ウェルWの垂直側壁3において表面屈曲を形成することを防止する。
第1内部エッジ11は、むしろ、凹型の表面屈曲に代えて、凸型の表面屈曲をヒドロゲル粒滴2に形成させるよう作用する。
さらに、図5に示したウェルWは、培養媒体7で満たされる。
この図(および、以降の図)に示した各点は、必ずしも、細胞に対応したものではない。
点々のパターンは、むしろ、培養媒体7を表すものであり、また実際には培養液に対応している。
培養媒体7は、ウェルWの垂直側壁3において、表面屈曲を形成する。
当該ウェルWは、図5に示したウェルWに相当するものであり、図6中のウェルのただ1つの相違点は、第1内部エッジ11に加えて、第2内部エッジ12を有していることである。
図6中の第2内部エッジ12も、また、長方形断面を有する環(ring)である(上記の図5に記載した第1内部エッジ11と同様である)。
しかしながら、当該第2内部エッジ12は、第1内部エッジ11よりも大きな内径(internal diameter)を有しており、また第1内部エッジ11よりも高さがある(「高さがある」とは、図6中の垂直方向のことを指す)。
第2内部エッジ12は、第1内部エッジ11の上部に配置される(すなわち、環形状を有する第1内部エッジ11の面のうち、当該第1内部エッジ11がウェル底部と接触している方とは反対側の面上に配置される)。
このような2つのエッジの組合せは、ウェルWに対して、以下のような利点をもたらす。
ヒドロゲル粒滴2が、ウェルの垂直側壁3において凹型の表面屈曲を形成することを防止するだけでなく、培養媒体7が、このような表面屈曲を形成してしまうことをも防止できる。
このことから導かれる利点は、たとえば、顕微鏡によって撮影される画質が向上したり、培養媒体の量もしくはドーム状のヒドロゲル全体を覆うために必要な染色液の量が少なくて済む。
これら上側シリンダ13と底部区画14は、ともに同一の垂直軸を共有している。
底部区画14は、ウェルの底部から、第2内部エッジ終端の高さまで、垂直方向に延伸している。
底部区画14の高さは、h.14である。
上側シリンダ13は、第2内部エッジ12から、ウェルの上部開口部18まで、上方にむかって延伸している。
上側シリンダ13の高さは、h.13である。
ウェルWは、図6に示したウェルWに対応しており、図7中のウェルのただ1つの相違点は、ヒドロゲル粒滴のなかに「微細ウェル構造6」が型入れ成形されていることである。
第1内部エッジ11が存在することにより、微細ウェル構造は完全に均質となり、いびつなものにはならない。
第2内部エッジ12が存在することにより、培養媒体7による、ウェルの垂直側壁3における表面屈曲が形成されなくなる。
さらに、培養媒体は、ドーム(たとえば、図6におけるヒドロゲル粒滴2のようなもの)を形成しなくなる。
これにより、単純に、ウェルに注入された培養媒体7が正味の体積となる。
ウェルWは、図6に示したウェルWに対応しており、図8中のウェルのただ1つの相違点は、「ピペット用くぼみ15」を備えていることと、ピペット16によって培養媒体7がいっぱいに満たされていることである。
ピペット用くぼみ15それ自体は、丸い円筒形であることが必須であり、上側シリンダ13と底部区画14が共有する垂直軸に対向するように配置されている。
換言すれば、ピペット用くぼみ15は、上側シリンダ13および底部区画14に対して平行をなす、引き伸ばされた穴である。
第1内部エッジ11は、第2内部エッジ12とともに、ピペット用くぼみ15(特に、ピペット用くぼみ15の底部分)をウェルの底部区画14から隔離する障害壁17を構成する。
しかしながら、上側シリンダ13とピペット用くぼみ15の間は、障害壁17で隔てられてはいない。
上側シリンダ13は、ピペット用くぼみ15と重なり合ってはいるものの、底部区画14は、ピペット用くぼみ15と重なり合っていない。
このように配置した場合、ウェルの培養媒体7は、ピペット用くぼみ15に挿入されたピペット16によりいっぱいに満たされ、そして、(図7に示したように)ピペット用くぼみ15の底部分へと追加分の培養媒体7が注入される。
このようすることで、底部区画14中に培養媒体7がすでに存在していても(図6参照)、底部区画14における乱れを抑制しつつ、培養媒体7の初期量を容易にいっぱいまで満たすことができる。
追加分の培養媒体7は、底部区画14へと直接落とすのではなく、まずピペット用くぼみ15の底部分のなかで増えていき、最終的には、障害壁17からこぼれたのち、所望の高さになるまで上側シリンダ内で増えていく。
このように、底部区画14に存在する培養媒体7への影響が、最小化される。
ウェルWは、図8に示したウェルWに対応しており、図9中のウェルのただ1つの相違点は、ヒドロゲル粒滴のなかに「微細ウェル構造6」が型入れ成形されていることである。
すなわち、図9に示した構成は、図7に示した構成に対応はしているが、さらにピペット用くぼみ15を備えている。
2つの環状の内部エッジによって形成される障害壁17は、ピペット用くぼみ15をウェルの底部区画14から隔離するものの、上側シリンダ13とピペット用くぼみ15の間は遮られていない。
これについても、本発明の1つの実施形態に従ったウェルWの垂直方向の切断面を示している。
図10に示したウェルWは、図9に示したウェルWに対応しており、微細ウェル構造とピペット用くぼみを具備している。
図10中のウェルWは、3つの異なる時刻t1、t2、t3におけるものである。
時刻t1においては、底部区画14だけが培養媒体7で満たされている。
時刻t1は、細胞を含んでいる培養媒体7が底部区画14に注入された直後のものである。培養媒体7中に浮遊する細胞7は、小さな点により表されている。
時刻t2においては、細胞9は、個々の微細ウェル8中へと沈殿し、通常サイズの細胞コロニー10を形成する。
特に、細胞媒体7がウェルWの側壁3において凹型の表面屈曲を形成しないことから、(図4に示した従来技術とは反対に)肥大化しすぎた細胞コロニーも、過小すぎる細胞コロニーも発生しない。
時刻t3においては、先に説明したように、培養媒体7は、ピペット用くぼみ15を通じて、ピペット先端16を用いていっぱいに満たされる。
ピペット用くぼみ15の底部分とウェルWの底部区画14を隔てる障害壁17があることで、培養媒体7を満たしても底部区画14に強い悪影響を与えず、さらに、細胞コロニー10も著しくは撹乱されない。
これにより、ウェルWの中に(上側シリンダ13とピペット用くぼみ15の底部分だけでなく、底部区画14にも)、十分な量の培養媒体7が存在する。
当該の複数ウェルプレートPは、8行12列に配置された96個のウェルWを備えている。
さらに、図10においては、各ウェルWは、特異なピペット用くぼみ15をそれぞれ備えている。
ピペット用くぼみ15は、図11の水平方向に対して、45°傾けて配置されている。
すなわち複数ウェルプレートPを水平に保っている場合(8行12列において、各列の12個のウェルWが水平に並んでいる場合)、それぞれのピペット用くぼみ15は、その行がピペット用くぼみ15の垂直軸と交差するように配置されるとともに、ウェルWの垂直軸と交差するように配置されている。
ここで、ピペット用くぼみ15は、複数ウェルプレートPの水平方向に対して、45°の角度をなしている。
このように配置することで、複数ウェルプレートPにおけるスペースが最適化される。
そのほかの実現可能な角度としては、135°、225°もしくは315°が挙げられる。
とりわけ、図12は、ピペット用くぼみを通らずに、3つのウェルWの中心を通る切断線A−A’を示している。
また、切断線B−B’は、3つのウェルWの中心を通るとともに、ピペット用くぼみ15の中心を通っている。
また、図12は、障害壁17が、各ウェルの底部区画14と、ピペット用くぼみ15とを隔離することを明確に示している。
3つのウェルWのうち、真ん中のウェルWのみ、全体像を示してある。
右側のウェルWと左側のウェルWは、一部分しか記載していない。
真ん中のウェルWは、(すべてのウェルWのように)第1内部エッジ11と第2内部エッジ12のみならず、上部開口部18を備えている。
内部エッジ11・12は、両方とも環状型をしており、共通の垂直軸を有している。
当該の内部エッジ11・12は、底部区画14のなかに設けられている。
底部区画14は、ウェルWの底部から、第2内部エッジ12の上端まで、上方にむかって延伸している。
図13において、上側シリンダ13は、第2内部エッジ12の上端から、上方へと、上部開口部18にむかって延伸している。
環状の第2内部エッジ12の内壁だけでなく、上側シリンダ13の側壁も、完全に垂直ではなく、数度(a few degrees)だけ傾斜している。
第2内部エッジ12の内壁および上側シリンダ13の側壁は、垂直もしくは、ほぼ垂直であることを必須とする。
さらには、上側シリンダ13だけでなく底部区画14も中空円筒型であることを必須とする。
たとえ、それらのうち、いくつかの側壁がわずかに傾斜していても、上側シリンダ13と底部区画14が中空円筒型であることは必須である。
また、たとえ、環状の内部エッジ11・12が、ウェルのこれら内部エッジ11・12の部分で変形していたとしても、上側シリンダ13と底部区画14が中空円筒型であることは必須である。
切断線B−B’上の複数ウェルプレートPの断面図は、必ずしも、図13における切断線A−A’に基づく複数ウェルプレートPと同じではない。
図14においても、また、図13において示した多くの特徴が看取される。
たとえば、3つのウェルWのうち、真ん中のウェルWのみについて全体像を示している。
右側のウェルWと左側のウェルWについては、一部分のみを記載している。
真ん中のウェルWは、(すべてのウェルWのように)第1内部エッジ11と第2内部エッジ12のみならず、上部開口部18を備えている。
内部エッジ11・12は、両方とも環状型であり、共通の垂直軸を有する。
さらに、ピペット用くぼみ15は、図15においても理解されるものである。
ピペット用くぼみ15の高さは、h.15であり、ウェルの端から端までの全部の深さ(すなわち、ウェルの平坦な底部1から、上部開口部18までの距離)に相当する。
さらに、図14には、内部エッジ11・12により構成される障害壁17も示してある。
図15は、上側シリンダ13・底部区画14・ピペット用くぼみ15を備えたウェルを示している。
図15によれば、明らかに、障害壁17は、ピペット用くぼみ15(特に、ピペット用くぼみ15の底部分)を、底部区画14から隔離している。
しかしながら、上側シリンダ13とピペット用くぼみ15(特に、ピペット用くぼみ15の上側部分)の間には障害壁は存在していない。
また、図15より、両内部エッジ11・12が、ウェルの底部区画14の内壁を取囲む円周状の環であることが理解できる。
第2内部エッジ12は、第1内部エッジの上部に設けられており、当該のエッジ11・12は障害壁17を構成する。
この実施例においても、ウェルWは、第1内部エッジ11と第2内部エッジ12を備えている。
図16中の内部エッジ11・12は、上述した図に示した内部エッジ11・12に相当する。
容易に理解できるように、たとえ、上述した図に示した内部エッジ11・12および図16の内部エッジ11・12のサイズが異なっていたとしてもである。
このことは、内部エッジ11・12のサイズが異なっていても、本発明を実施できることを示している。
12個の独立したウェルWを、複数ウェルプレートPの全体的な深さに沿って切断したものが示してある。
図17におけるウェルWは、図7に示したウェルに相当する。
図18(a)において、図10に既述したウェルに従ったウェルを示している。
図18(a)のウェルWは、原理上、図18(a)に示したウェルWに相当するものである。
しかし、図18(b)に示すウェルWの第1内部エッジ(11)および第2内部エッジ(12)は、ウェルWの壁に取付けられておらず、ウェルWの底部に取付けられて独立して立っている。
図18(c)には、ウェルWの他の構成例を示している。
第1内部エッジ(11)と第2内部エッジ(12)に加えて、ウェルWは、補助的な第1内部エッジ(11.2)および補助的な第2内部エッジ(12.2)を備えている。
これらの内部エッジ(11、11.2、12、12.2)はいずれもウェルWの底部に取付けられた環であるものの、図18(c)に描かれているのは、ウェルの垂直側壁に沿った円周状のものではない。
これらの環は、一部分が独立して立っているものである。なぜなら、これらの環は、その一部分だけが、ウェルWの側壁に取付けられているからである。
図18(c)より、十分大きな直径を有するウェルWは、原理上、多数の第1内部エッジと、多数の第2内部エッジを備えることが可能であることが明らかである。
原理上、ウェルWは、図18(C)に描いたウェルに相当しているが、図19のウェルWのピペット用くぼみ15は、円錐形である。
当該円錐形のピペット用くぼみ15は、ウェルWの底部にむかっていくに従って、段々と細くなっている。
図20(a)は、円筒形状のウェルWを示している。
このウェルWは、同ウェルWの底部の中心ならびに同ウェルWの上部開口部の中心を通る、垂直方向の縦軸L.1を有している。
図20(b)は、ピペット用くぼみ15を備えるウェルWを示している。
このウェルWの上側シリンダ13と底部区画14は、ともに共通の縦軸L.2を有しているものの、この縦軸L.2は、必ずしもウェルWの縦軸というわけではない。
なぜなら、ウェルWは、ピペット用くぼみ15が存在することにより、単純な円形の水平断面ではなく、入組んだ水平断面を有しているからである。
このような入組んだ形状のピペット用くぼみ15を具備するウェルWは、図11・図12に示した平面図において看取される。
図20(c)・図20(d)のウェルWは、図20(b)のウェルWに相当する。
しかし、図20(c)は、ピペット用くぼみ15の縦軸L.3を示している。
ピペット用くぼみ15の底部分に着目すると、縦軸L.3は、ピペット用くぼみ15の底部表面の中心を正確に通っていないことが分かる。
その理由としては、実際には、第1内部エッジ11と第2内部エッジ12は、ピペット用くぼみ15の中に突出ているからである。
すなわち、ピペット用くぼみ15は、ウェルWの残りの部分と重なり合っており、その逆もまた同様である。
図20(d)において、上側シリンダ13と底部区画14に共通する縦軸L.2と垂直軸L.3の両者の目的も、さらに解明される。
縦軸L.2とL.3のあいだの間隔は、ピペット用くぼみ15の半径に、上側シリンダ13の半径および/または底部区画14の外部半径を加えた合計よりも小さいからである。
その保護範囲は、請求項によって、画定されるものである。
各請求項は、それぞれが別々の実施形態を表すものである。
各請求項は、それぞれ別々の実施形態を表す一方、(従属項は、1つ以上の他の請求項との特定の組合せを指すものではあるが)、他の実施形態としては、従属項を、他の従属項または独立項の趣旨と組合わせることも含まれることに留意する。
このような組合せは、ある特定の組合せを意図したものではないことに言及されていない限り、推奨されるものである。
さらに、たとえ、この請求項が直接的には独立項に従属するものではなかったとしても、任意の独立項に対して、請求項の特徴が包含されることを意図している。
同様に、「代表的に(typically)」、「代表的な(typical)」などの用語は、好適な特徴、および/または、有利な特徴、および/または、代表的な特徴、に関係しているものと解釈されるものの、必ずしも固定的に解釈する必要はない。
2 ヒドロゲル粒滴(一般的には、凸型(convex)の表面屈曲(meniscus)を形成する)
3 (ウェルの)垂直側壁
4 凹型(concave)の表面屈曲
5 スタンプ
6 微細ウェル構造
6.1 いびつな微細ウェル構造
7 培養媒体
8 微細ウェル
9 細胞
10 細胞コロニー(通常サイズ)
10.1 細胞コロニー(大きすぎるもの)
10.2 細胞コロニー(小さすぎるもの)
11 第1内部エッジ
12 第2内部エッジ
13 上側シリンダ
14 底部区画
15 ピペット用くぼみ
16 ピペット先端
17 障害壁
18 (ウェルの)上部開口部
W ウェル
P 複数ウェルプレート
Z 拡大図
L1、L2、L3 垂直軸
h.13 上側シリンダの高さ
h.14 底部区画の高さ
h.15 ピペット用くぼみの高さ
t1、t2、t3 時刻(常時、同一である必要はない)
A−A’ 複数ウェルプレートの垂直断面(ピペット用くぼみを通過するものではない)
B−B’ 複数ウェルプレートの垂直断面(ピペット用くぼみを通過するものである)
Claims (15)
- 生体材料の培養用ウェル(W)であって、
当該ウェル(W)は、
上部開口部(18)と、
底部区画(14)と、
を備え、
底部区画(14)には、
第1内部エッジ(11)が設けられている
ことを特徴とする、生体材料の培養用ウェル。
- 請求項1に記載の生体材料の培養用ウェル(W)であって、
当該ウェル(W)は、
底部区画(14)において、ヒドロゲル粒滴(2)を受けるように構成されており、
第1内部エッジ(11)は、
ウェル(W)の底部区画(14)のなかに、十分な量のヒドロゲル粒滴(2)が満たされると、
当該ヒドロゲルをドーム状表面に成長させる
ことを特徴とする、生体材料の培養用ウェル。
- 請求項1又は2に記載の生体材料の培養用ウェル(W)であって、
当該ウェル(W)は、
微細ウェル構造(6)、を備え、
微細ウェル構造(6)は、
多数の微細ウェル(8)、を有するとともに、
同微細ウェル構造(6)は、
ウェル(W)の底部区画(14)のなかにあるヒドロゲル中に形成されている
ことを特徴とする、生体材料の培養用ウェル。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の生体材料の培養用ウェル(W)であって、
当該ウェル(W)は、
第2内部エッジ(12)、を備え、
前記第1内部エッジ(11)および/または第2内部エッジ(12)は、
最低限その一部分が円周状をなしていることを必須とするか、および/または、最低限その一部分が環状をなしていることを必須とする
ことを特徴とする、生体材料の培養用ウェル。
- 請求項4に記載の生体材料の培養用ウェル(W)であって、
第1内部エッジ(11)は、
ウェル(W)の底部(1)と、第2内部エッジ(12)の間に設けられている
ことを特徴とする、生体材料の培養用ウェル。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の生体材料の培養用ウェル(W)であって、
ウェル(W)は、少なくとも一部分が円筒型であり、
ウェル(W)は、
上部開口部(18)から第2内部エッジ(12)まで延伸する上側シリンダ(13)、
を備え、
底部区画(14)は、
第2内部エッジ(12)からウェル(W)の底部(1)まで延伸し、
上側シリンダ(13)および/または底部区画(14)は、
少なくとも一部分が、湾曲(round)した断面をもつ円筒型であることを必須とする
ことを特徴とする、生体材料の培養用ウェル。
- 請求項6に記載の生体材料の培養用ウェル(W)であって、
底部区画(14)の内径(internal diameter)が、上側シリンダ(13)の内径よりも小さくなっている
ことを特徴とする、生体材料の培養用ウェル。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の生体材料の培養用ウェル(W)であって、
ウェル(W)は、
第1中空シリンダ、を備え、
同第1中空シリンダは、
第1上縁部(rim)、を有し、
第1上縁部(rim)の少なくとも一部分は、第1内部エッジ(11)を構成し、
前記第1中空シリンダは、
ウェル(W)の底部(1)から、上部開口部(18)に向かって延伸するとともに、
同第1中空シリンダは、
底部区画(14)のなかに同心状に配置され、
当該第1中空シリンダの外径は、底部区画(14)の内径とほぼ同一である
ことを特徴とする、生体材料の培養用ウェル。
- 請求項8に記載の生体材料の培養用ウェル(W)であって、
当該ウェル(W)は、
第2中空シリンダ、を備え、
同第2中空シリンダは、
第2上縁部(rim)、を有し、
第2上縁部(rim)の少なくとも一部分は、第2内部エッジ(12)を構成する
ことを特徴とする、生体材料の培養用ウェル。 - 請求項6乃至9のいずれか1項に記載の生体材料の培養用ウェル(W)であって、
上側シリンダと底部区画と第1内部エッジ(11)とが、1つの同一の被工作材(workpiece)に形成され(mold)、
さらに、第2内部エッジ(12)も、前記同一の被工作材(workpiece)中に形成されており、
当該の被工作材(workpiece)は、可塑性材料からなり、
および/または、
被工作材の肉厚(wall thickness)は、ウェル全体にわたって一定である
ことを特徴とする、生体材料の培養用ウェル。
- 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の生体材料の培養用ウェル(W)であって、
当該ウェルは、
ピペット用くぼみ(15)、を備え、
ピペット用くぼみ(15)は、円形断面を有する円筒型であることを必須とし、
ピペット用くぼみ(15)の垂直軸(L3)と、上側シリンダ(13)の垂直軸(L2)とは平行をなし、
ピペット用くぼみ(15)の垂直軸(L3)と、上側シリンダ(13)の垂直軸(L2)の間隔(distance)が、
上側シリンダ(13)の内部半径およびピペット用くぼみ(15)の内部半径の合計よりも小さくなっていることで、
上側シリンダ(13)とピペット用くぼみ(15)とが、ウェル(W)の深さ方向に沿って、わずかであっても重なり合っており、
ピペット用くぼみ(15)と上側シリンダ(13)の間が開通している
ことを特徴とする、生体材料の培養用ウェル。
- 請求項11に記載の生体材料の培養用ウェル(W)であって、
前記ピペット用くぼみ(15)の高さは、
上側シリンダ(13)の高さと、底部区画(14)の高さの合計に等しく、
本ウェル(W)は、
ピペット用くぼみ(15)と底部区画(14)の間に設けられた障害壁(17)、
を備え、
障害壁(17)の高さ(h.15)は、底部区画(14)の高さ(h.14)とほぼ同一である
ことを特徴とする、生体材料の培養用ウェル。
- 複数ウェルプレート(P)であって、
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の生体材料の培養用ウェル(W)を、多数具備してなる
ことを特徴とする、複数ウェルプレート。
- 請求項13に記載の複数ウェルプレート(P)であって、
当該の複数ウェルプレート(P)は、
本体、を備え、
同本体には、
生体材料の培養用ウェル(W)、
および/または、すべての中空シリンダ、
および/または、すべての内部エッジ(11,12)、
および/または、すべてのピペット用くぼみ(15)、が形成されており、
本体の肉厚は、当該本体の全体にわたって一定である
ことを特徴とする、複数ウェルプレート。
- 請求項13又14に記載の複数ウェルプレート(P)の製造方法であって、
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の生体材料の培養用ウェル(W)を多数具備してなる本体を、射出成形により形成する工程と、
各ウェル(W)の底部区画(14)のなかにヒドロゲル粒滴(2)を注入する工程と、
それぞれのヒドロゲル粒滴(2)のなかに微細ウェル構造(6)を押付ける(stamp)工程と、
を備える
ことを特徴とする、複数ウェルプレートの製造方法。
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