JPWO2018221173A1 - 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 - Google Patents
有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2018221173A1 JPWO2018221173A1 JP2019522078A JP2019522078A JPWO2018221173A1 JP WO2018221173 A1 JPWO2018221173 A1 JP WO2018221173A1 JP 2019522078 A JP2019522078 A JP 2019522078A JP 2019522078 A JP2019522078 A JP 2019522078A JP WO2018221173 A1 JPWO2018221173 A1 JP WO2018221173A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- ring
- organic
- layer
- light emitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K50/00—Organic light-emitting devices
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K50/00—Organic light-emitting devices
- H10K50/10—OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
- H10K50/11—OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
Description
前記正孔注入層が、硫化亜鉛を含有し、
前記発光層が、前記正孔注入層上に直接積層され、
前記発光層が、前記硫化亜鉛と相互作用を有する有機化合物を含有し、かつ、
前記発光層の密度が、1.0〜1.8g/cm3の範囲内である有機エレクトロルミネッセンス素子。
したがって、当該正孔注入層が発光層の基板としての機能を果たすため、当該基板上に発光層を形成する際、ZnS(特にS)と有機化合物分子との相互作用(親和性)により有機化合物分子分子が正孔注入層と発光層との界面で規則的に配列することになり、それに伴い、界面近傍及び更に内部の有機化合物分子も規則的に配列する。このような有機化合物分子の規則的配列により発光層の密度が向上し、発光層の欠陥の生成も抑制されると推察される。
その結果として、高い発光効率でかつ長寿命の発光層を備えた素子を形成できたと推察される。
さらに、無機材料であるZnSを用いていることから、溶媒耐性に優れ、発光層の溶媒の選択肢も広がり、有機EL素子を製造しやくなる。
本発明の実施態様としては、前記正孔注入層が、金属酸化物がドープされた硫化亜鉛を含有していることが、発光効率がより向上する点で好ましい。
前記正孔注入層の厚さが、5〜10nmの範囲内であることが、発光効率及び素子寿命をより向上させることができる点で好ましい。
[本発明の概要]
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」ともいう。)は、一対の電極間に、少なくとも正孔注入層及び発光層が積層された有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記正孔注入層が、硫化亜鉛を含有し、前記発光層が、前記正孔注入層上に直接積層され、前記発光層が、前記硫化亜鉛と相互作用を有する有機化合物を含有し、かつ、前記発光層の密度が、1.0〜1.8g/cm3の範囲内である。
具体的には、X線発生源は銅をターゲットとし、50kV−300mAで作動させ、多層膜ミラーとGe(111)チャンネルカットモノクロメーターにて単色化したX線を使用する。測定は、ソフトウェア−ATX−Crystal Guide Ver.6.5.3.4を用い、アライメント調整後、2θ/ω=0〜1度を0.002度/stepで0.05度/minで走査する。上記の測定条件で反射率曲線を測定した後、株式会社リガク製GXRR Ver.2.1.0解析ソフトウェアを用いて測定した。
発光層とは、広義には、陰極と陽極とからなる電極に電流を流した際に発光する層のことを指し、具体的には、陰極と陽極とからなる電極に電流を流した際に発光する有機化合物を含有する層を指す。
本発明の有機EL素子は、必要に応じて、正孔注入層及び発光層の他に、電子注入層及び電子輸送層を有していてもよく、これらの層が陰極と陽極とで挟持された構造をとる。
(i) 陽極/正孔注入層/発光層/陰極
(ii) 陽極/正孔注入層/発光層/電子注入層/陰極
(iii)陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(vi) 陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/陰極
以下、基板と、有機EL素子の各層構成について詳細に説明する。
本発明の有機EL素子に用いることのできる基板(以下、基体、支持基板、基材、支持体等ともいう)としては、特に限定は無く、ガラス基板、プラスチック基板等を用いることができ、また透明であっても不透明であってもよい。基板側から光を取り出す場合には、基板は透明であることが好ましい。好ましく用いられる透明な基板としては、ガラス、石英、透明プラスチック基板を挙げることができる。
また、基板としては、基板側からの酸素や水の侵入を阻止するため、JIS Z−0208に準拠した試験において、その厚さが1μm以上で水蒸気透過度が1g/(m2・24h・atm)(25℃)以下であるものが好ましい。
プラスチック基板の基材として用いられる樹脂フィルムとしては、特に限定は無く、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、セロファン、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート(TAC)、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)、セルロースアセテートフタレート、セルロースナイトレート等のセルロースエステル類又はそれらの誘導体、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンビニルアルコール、シンジオタクティックポリスチレン、ポリカーボネート、ノルボルネン樹脂、ポリメチルペンテン、ポリエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン類、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトンイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、ナイロン、ポリメチルメタクリレート、アクリル又はポリアリレート類、有機無機ハイブリッド樹脂等からなる樹脂フィルムを挙げることができる。有機無機ハイブリッド樹脂としては、有機樹脂とゾル・ゲル反応によって得られる無機高分子(例えばシリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等)を組み合わせて得られるものが挙げられる。これらのうちでは、特にアートン(JSR(株)製)又はアペル(三井化学(株)製)といったノルボルネン(又はシクロオレフィン系)樹脂が好ましい。
バリアー膜を構成する材料は、特に限定は無く、無機物、有機物の被膜又はその両者のハイブリッド等が用いられる。被膜が形成されていてもよく、JIS K 7129−1992に準拠した方法で測定された、水蒸気透過度(25±0.5℃、相対湿度(90±2)%RH)が0.01g/(m2・24h)以下のガスバリアー性フィルムであることが好ましく、さらには、JIS K 7126−1987に準拠した方法で測定された酸素透過度が、1×10−3mL/(m2・24h・atm)以下、水蒸気透過度が、1×10−5g/(m2・24h)以下の高ガスバリアー性フィルムであることが好ましい。
バリアー膜は、JIS K 7129−1992に準拠した方法で測定された、水蒸気透過度(25±0.5℃、相対湿度(90±2)%RH)が0.01g/(m2・24h)以下のガスバリアー性フィルムであることが好ましく、さらには、JIS K 7126−1987に準拠した方法で測定された酸素透過度が、1×10−3mL/(m2・24h・atm)以下、水蒸気透過度が、1×10−5g/(m2・24h)以下の高ガスバリアー性フィルムであることが好ましい。
不透明な基板としては、例えば、アルミ、ステンレス等の金属板、フィルムや不透明樹脂基板、セラミック製の基板等が挙げられる。
有機EL素子の陽極としては、仕事関数の大きい(4eV以上)金属、合金、金属の電気伝導性化合物、又はこれらの混合物を電極物質とするものが好ましく用いられる。ここで、「金属の電気伝導性化合物」とは、金属と他の物質との化合物のうち電気伝導性を有するものをいい、具体的には、例えば、金属の酸化物、ハロゲン化物等であって電気伝導性を有するものをいう。
また、この薄膜にフォトリソグラフィー法で所望の形状のパターンを形成してもよく、また、パターン精度を余り必要としない場合は(100μm以上程度)、上記電極物質の蒸着やスパッタリング時に所望の形状のマスクを介してパターンを形成してもよい。
陽極から発光を取り出す場合には、透過率を10%より大きくすることが望ましい。また、陽極としてのシート抵抗は、数百Ω/sq.以下が好ましい。さらに陽極の層厚は、構成する材料にもよるが、通常10nm〜1μm、好ましくは10〜200nmの範囲内で選ばれる。
本発明に係る正孔注入層(「正孔注入・輸送層」ともいう。)に用いられる材料は、正孔注入材料及び正孔輸送材料として適用可能な硫化亜鉛(ZnS)を含有している。
したがって、本発明における正孔注入層は、正孔輸送機能も有する正孔注入層である。
上記正孔注入材料とは、正孔の注入、電子の障壁性のいずれかを有するものである。また、上記正孔輸送材料とは、電子の障壁性を有するとともに正孔を発光層まで輸送する働きを有するものである。
ZnSにドーピング可能な金属酸化物としては、例えば、酸化モリブデン、酸化バナジウム、酸化タングステン等が挙げられる。
金属酸化物のドープ濃度としては、25〜75%の範囲内であることが好ましい。
具体的には、例えばトリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、オキサゾール誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、シラザン誘導体、アニリン系共重合体、ポルフィリン化合物、チオフェンオリゴマー等の導電性高分子オリゴマーが挙げられる。これらのうちでは、アリールアミン誘導体及びポルフィリン化合物が好ましい。アリールアミン誘導体の中では、芳香族第三級アミン化合物及びスチリルアミン化合物が好ましく、芳香族第三級アミン化合物がより好ましい。
正孔注入層の厚さは、5〜10nmの範囲内であることが、発光層の密度を1.0〜1.7g/cm3の範囲内にすることができ、発光効率及び素子寿命をより向上させることができる点で好ましい。
本発明に係る発光層は、正孔注入層上に直接積層され、発光層が正孔注入層に含有される硫化亜鉛と相互作用を有する有機化合物を含有し、かつ、発光層の密度が、1.0〜1.8g/cm3の範囲内である。
発光層の密度は、1.4〜1.7g/cm3の範囲内であることがより好ましい。このような密度の範囲にする手段として、例えば、正孔注入層の厚さを上述したように5〜10nmの範囲内に調整したり、ZnS層に金属酸化物をドープすることが挙げられる。
この発光層自体に、正孔注入層、電子注入層、正孔輸送層及び電子輸送層等の機能を付与してもよい。すなわち、発光層に(1)電界印加時に、陽極又は正孔注入層により正孔を注入することができ、かつ陰極又は電子注入層より電子を注入することができる注入機能、(2)注入した電荷(電子と正孔)を電界の力で移動させる輸送機能、(3)電子と正孔の再結合の場を発光層内部に提供し、これを発光につなげる発光機能のうちの少なくとも一つの機能を付与してもよい。なお、発光層は、正孔の注入されやすさと電子の注入されやすさに違いがあってもよく、また、正孔と電子の移動度で表される輸送機能に大小があってもよいが、少なくともどちらか一方の電荷を移動させる機能を有するものが好ましい。
発光層に用いられる有機化合物としては、ホスト化合物及び発光ドーパントが含まれていることが好ましい。
発光層に含有される発光ドーパントは、発光層の層厚方向に対し、均一な濃度で含有されていても良いし、濃度分布を有していても良い。
タンデム構造の有機EL素子である場合には、各発光ユニットに包含される個々の発光層の層厚は、特に制限はないが、形成する層の均質性や、発光時に不必要な高電圧の印加を防止し、かつ、駆動電流に対する発光色の安定性向上の観点から、5〜200nmの範囲内に調整することが好ましく、さらに好ましくは10〜100nmの範囲内に調整される。
以下、発光層に含まれるリン光ホスト化合物及びリン光ドーパントについて説明する。
本発明に用いられるリン光ホスト化合物としては、構造的には特に制限はないが、代表的には、例えば、カルバゾール誘導体、トリアリールアミン誘導体、芳香族ボラン誘導体、含窒素複素環化合物、チオフェン誘導体、フラン誘導体、オリゴアリーレン化合物等の基本骨格を有するものや、カルボリン誘導体やジアザカルバゾール誘導体(ここで、ジアザカルバゾール誘導体とは、カルボリン誘導体のカルボリン環を構成する炭化水素環の少なくとも一つの炭素原子が窒素原子で置換されているものを表す。)等が挙げられる。
これらの置換基は、上記の置換基によってさらに置換されていても良い。また、これらの置換基は、複数が互いに結合して環を形成していても良い。
Arで表される芳香族環としては、単環又は縮合環のいずれであっても良く、さらには、未置換であっても上述のR′及びR″で表される置換基を有していても良い。
3環以上が縮合した芳香族炭化水素縮合環としては、具体的には、例えば、ナフタセン環、アントラセン環、テトラセン環、ペンタセン環、ヘキサセン環、フェナントレン環、ピレン環、ベンゾピレン環、ベンゾアズレン環、クリセン環、ベンゾクリセン環、アセナフテン環、アセナフチレン環、トリフェニレン環、コロネン環、ベンゾコロネン環、ヘキサベンゾコロネン環、フルオレン環、ベンゾフルオレン環、フルオランテン環、ペリレン環、ナフトペリレン環、ペンタベンゾペリレン環、ベンゾペリレン環、ペンタフェン環、ピセン環、ピラントレン環、コロネン環、ナフトコロネン環、オバレン環、アンスラアントレン環等が挙げられる。
ここで、ガラス転移点(Tg)とは、DSC(Differential Scanning Calorimetry:示差走査熱量法)を用いて、JIS K 7121に準拠した方法により求められる値である。
従来公知のホスト化合物の具体例としては、以下の文献に記載されている化合物を好適に用いることができる。例えば、特開2001−257076号公報、同2002−308855号公報、同2001−313179号公報、同2002−319491号公報、同2001−357977号公報、同2002−334786号公報、同2002−8860号公報、同2002−334787号公報、同2002−15871号公報、同2002−334788号公報、同2002−43056号公報、同2002−334789号公報、同2002−75645号公報、同2002−338579号公報、同2002−105445号公報、同2002−343568号公報、同2002−141173号公報、同2002−352957号公報、同2002−203683号公報、同2002−363227号公報、同2002−231453号公報、同2003−3165号公報、同2002−234888号公報、同2003−27048号公報、同2002−255934号公報、同2002−260861号公報、同2002−280183号公報、同2002−299060号公報、同2002−302516号公報、同2002−305083号公報、同2002−305084号公報、同2002−308837号公報等が挙げられる。
本発明でいう最低励起3重項エネルギーとは、ホスト化合物を溶媒に溶解し、液体窒素温度において観測したリン光発光スペクトルの最低振動バンド間遷移に対応する発光バンドのピークエネルギーのことをいう。
本発明に用いることができるリン光発光ドーパントは、公知のものの中から選ぶことができる。例えば、元素の周期表で8族〜10族の金属を含有する錯体系化合物、好ましくはイリジウム化合物、オスミウム化合物若しくは白金化合物(白金錯体系化合物)、又は希土類錯体から選ぶことができる。中でも、最も好ましいのはイリジウム化合物である。
白色発光を呈する有機EL素子を作製する場合、少なくとも緑、黄、赤領域の発光を担う発光体としては、リン光発光材料が好ましい。
また、リン光発光ドーパントとして青色リン光発光ドーパントを用いる場合、有機EL素子の発光層に使用される公知のものの中から適宜選択して用いることができるが、下記一般式(A)〜(C)から選ばれる少なくとも一つの部分構造を有していることが好ましい。
Raで表される芳香族基としては、例えば、フェニル基、トリル基、アズレニル基、アントラニル基、フェナントリル基、ピレニル基、クリセニル基、ナフタセニル基、o−テルフェニル基、m−テルフェニル基、p−テルフェニル基、アセナフテニル基、コロネニル基、フルオレニル基、ペリレニル基等が挙げられる。
Raで表される複素環基としては、例えば、ピロリル基、インドリル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、インドリジニル基、キノリニル基、カルバゾリル基、インドリニル基、チアゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基、チアジアジニル基、オキサジアゾリル基、ベンゾキノリニル基、チアジアゾリル基、ピロロチアゾリル基、ピロロピリダジニル基、テトラゾリル基、オキサゾリル基、クロマニル基等を挙げることができる。
これらの基は、一般式(a)におけるR′及びR″で表される置換基を有していても良い。
これらの置換基は、上記の置換基によってさらに置換されていても良い。
A1で表される芳香族複素環としては、例えば、フラン環、チオフェン環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、トリアジン環、ベンゾイミダゾール環、オキサジアゾール環、トリアゾール環、イミダゾール環、ピラゾール環、チアゾール環、インドール環、ベンゾイミダゾール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、キノキサリン環、キナゾリン環、フタラジン環、カルバゾール環、カルボリン環、ジアザカルバゾール環(カルボリン環を構成する炭化水素環の炭素原子の一つが窒素原子で置換されている環を示す。)等が挙げられる。
蛍光発光ドーパント(蛍光性ドーパント、蛍光発光体等ともいう。)としては、クマリン系色素、ピラン系色素、シアニン系色素、クロコニウム系色素、スクアリウム系色素、オキソベンツアントラセン系色素、フルオレセイン系色素、ローダミン系色素、ピリリウム系色素、ペリレン系色素、スチルベン系色素、ポリチオフェン系色素、希土類錯体系蛍光体等が挙げられる。
電子注入層は、陰極より注入された電子を発光層に伝達する機能を有していればよく、その材料としては従来公知の化合物の中から任意のものを選択して用いることができる。この電子注入層に用いられる有機EL素子用材料(以下、「電子注入材料」ともいう。)の例としては、ニトロ置換フルオレン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、ナフタレンペリレン等の複素環テトラカルボン酸無水物、カルボジイミド、フレオレニリデンメタン誘導体、アントラキノジメタン及びアントロン誘導体、オキサジアゾール誘導体等が挙げられる。
電子輸送層に用いられる好ましい有機EL素子用材料は、415nm以下に蛍光極大波長を有することが好ましい。すなわち、電子輸送層に用いられる有機EL素子用材料は、電子輸送能を有しつつかつ、発光の長波長化を防ぎ、なおかつ高Tgである化合物が好ましい。
電子注入層は、上記電子注入材料を、例えば、真空蒸着法、スピンコート法、キャスト法、LB法、インクジェット法、転写法、印刷法等の公知の方法により、薄膜化することにより形成することができる。
また、電子注入層としての厚さは特に制限はないが、通常は5nm〜5μmの範囲で選ばれる。この電子注入層は、これらの電子注入材料の1種又は2種以上からなる1層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる積層構造であってもよい。
上記電子輸送層は、正孔阻止層(ホールブロック層)ともいわれ、その例としては、例えば、WO00/70655号、特開2001−313178号公報、特開平11−204258号公報、同11−204359号公報、及び「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日 エヌ・ティー・エス社発行)」の第237頁等に記載されているものが挙げられる。特に発光層にオルトメタル錯体系ドーパントを用いるいわゆる「リン光発光素子」においては、前記(v)及び(vi)のように電子輸送層(正孔阻止層)を有する構成を採ることが好ましい。
陽極と正孔注入層の間、及び、陰極と発光層又は電子注入層との間にはバッファー層(電極界面層)を存在させてもよい。バッファー層とは、駆動電圧低下や発光効率向上のために電極と有機層間に設けられる層のことで、「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日 エヌ・ティー・エス社発行)」の第2編第2章「電極材料」(第123〜166頁)に詳細に記載されており、陽極バッファー層と陰極バッファー層とがある。
有機EL素子の陰極としては、一般に仕事関数の小さい(4eV未満)金属(以下、電子注入性金属と称する)、合金、金属の電気伝導性化合物又はこれらの混合物を電極物質とするものが用いられる。
このような電極物質の具体例としては、ナトリウム、マグネシウム、リチウム、アルミニウム、インジウム、希土類金属、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、リチウム/アルミニウム混合物等が挙げられる。
前記第13族金属元素を含有してなる陰極の電極物質としては、具体的には、例えば、アルミニウム、インジウム、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、リチウム/アルミニウム混合物等が挙げられる。なお、上記混合物の各成分の混合比率は、有機EL素子の陰極として従来公知の比率を採用することができるが、特にこれに限定されない。上記陰極は、上記の電極物質を蒸着やスパッタリング等の方法により、前記有機機能層上に薄膜形成することにより、作製することができる。
また、陰極としてのシート抵抗は数百Ω/sq.以下が好ましく、層厚は、通常10nm〜1μm、好ましくは50〜200nmの範囲で選ばれる。なお、発光光を透過させるために、有機EL素子の陽極又は陰極のいずれか一方を透明又は半透明にすると、発光効率が向上して好ましい。
本発明に係る有機EL素子の製造方法の一例として、陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極からなる有機EL素子の製造法について説明する。
まず、適当な基体上に、所望の電極物質、例えば陽極用物質からなる薄膜を、1μm以下、好ましくは10〜200nmの厚さになるように、蒸着やスパッタリング等の方法により形成させ、陽極を作製する。
次に、この上に、上述した少なくともZnSを含有する正孔注入層、発光層、電子輸送層、電子注入層及び正孔阻止層の有機化合物薄膜を順に形成させる。ここで、本発明の組成物を用いて発光層を形成することが好ましい。
これらの有機化合物薄膜の薄膜化の方法としては、上述したように、スピンコート法、キャスト法、インクジェット法、蒸着法、印刷法等があるが、均質な膜が得られやすく、かつピンホールが生成しにくい等の点から、真空蒸着法又はスピンコート法が好ましく、本発明においては、本発明の組成物を塗布溶液として用いることができる点でスピンコート法が特に好ましい。
これらの層を形成後、その上に陰極用物質からなる薄膜を1μm以下、好ましくは50〜200nmの範囲の厚さになるように、例えば蒸着やスパッタリング等の方法により形成させ、陰極を設けることにより、所望の有機EL素子が得られる。この有機EL素子の作製は、1回の真空引きで一貫して正孔注入層から陰極まで作製するのが好ましいが、途中で取り出して異なる成膜法を施してもかまわない。その際、作業を乾燥不活性ガス雰囲気下で行う等の配慮が必要となる。
有機EL素子の封止手段としては、特に限られないが、例えば、有機EL素子の外周部を封止用接着剤で封止した後、有機EL素子の発光領域を覆うように封止部材を配置する方法が挙げられる。
本発明の有機EL素子を用いる多色表示装置は、発光層形成時のみシャドーマスクを設け、他層は共通であるので、シャドーマスク等のパターニングは不要であり、一面に蒸着法、キャスト法、スピンコート法、インクジェット法、印刷法等で膜を形成できる。
発光層のみパターニングを行う場合、その方法に限定はないが、好ましくは蒸着法、インクジェット法、印刷法である。蒸着法を用いる場合においてはシャドーマスクを用いたパターニングが好ましい。
このようにして得られた多色表示装置に、直流電圧を印加する場合には、陽極を+、陰極を−の極性として電圧2〜40V程度を印加すると、発光が観測できる。また、逆の極性で電圧を印加しても電流は流れずに発光は全く生じない。さらに、交流電圧を印加する場合には、陽極が+、陰極が−の状態になったときのみ発光する。なお、印加する交流の波形は任意でよい。
表示デバイス、ディスプレイとしてはテレビ、パソコン、モバイル機器、AV機器、文字放送表示、自動車内の情報表示等が挙げられる。特に静止画像や動画像を再生する表示装置として使用してもよく、動画再生用の表示装置として使用する場合の駆動方式は単純マトリクス(パッシブマトリクス)方式でもアクティブマトリクス方式でもどちらでもよい。
また、本発明に係る有機EL素子に共振器構造を持たせた有機EL素子として用いてもよい。
本発明の有機EL素子は、照明用や露光光源のような一種のランプとして使用してもよいし、画像を投影するタイプのプロジェクション装置や、静止画像や動画像を直接視認するタイプの表示装置(ディスプレイ)として使用してもよい。動画再生用の表示装置として使用する場合の駆動方式は、単純マトリクス(パッシブマトリクス)方式でもアクティブマトリクス方式でもどちらでもよい。又は、異なる発光色を有する本発明の有機EL素子を2種以上使用することにより、フルカラー表示装置を作製することが可能である。
図1は、有機EL素子から構成される表示装置の一例を示した模式図である。有機EL素子の発光により画像情報の表示を行う、例えば、携帯電話等のディスプレイの模式図である。ディスプレイ41は、複数の画素を有する表示部A、画像情報に基づいて表示部Aの画像走査を行う制御部B等からなる。制御部Bは、表示部Aと電気的に接続され、複数の画素それぞれに外部からの画像情報に基づいて走査信号と画像データ信号を送り、走査信号により走査線毎の画素が画像データ信号に応じて順次発光して画像走査を行って画像情報を表示部Aに表示する。
図2は、表示部Aの模式図である。表示部Aは基板上に、複数の走査線55及びデータ線56を含む配線部と、複数の画素53等とを有する。表示部Aの主要な部材の説明を以下に行う。
図3は、画素の回路を示した概略図である。画素は、有機EL素子60、スイッチングトランジスタ61、駆動トランジスタ62、コンデンサー63等を備えている。複数の画素に有機EL素子60として、赤色、緑色、青色発光の有機EL素子を用い、これらを同一基板上に並置することでフルカラー表示を行うことができる。
図3において、制御部B(図3には図示せず、図1に示す。)からデータ線56を介してスイッチングトランジスタ61のドレインに画像データ信号が印加される。そして、制御部Bから走査線55を介してスイッチングトランジスタ61のゲートに走査信号が印加されると、スイッチングトランジスタ61の駆動がオンし、ドレインに印加された画像データ信号がコンデンサー63と駆動トランジスタ62のゲートに伝達される。
画像データ信号の伝達により、コンデンサー63が画像データ信号の電位に応じて充電されるとともに、駆動トランジスタ62の駆動がオンする。駆動トランジスタ62は、ドレインが電源ライン67に接続され、ソースが有機EL素子60の電極に接続されており、ゲートに印加された画像データ信号の電位に応じて電源ライン67から有機EL素子60に電流が供給される。
また、コンデンサー63の電位の保持は、次の走査信号の印加まで継続して保持してもよいし、次の走査信号が印加される直前に放電させてもよい。
本発明においては、上述したアクティブマトリクス方式に限らず、走査信号が走査されたときのみデータ信号に応じて有機EL素子を発光させるパッシブマトリクス方式の発光駆動でもよい。
本発明の照明装置は、家庭用照明、車内照明、時計や液晶用のバックライト、看板広告、信号機、光記憶媒体の光源、電子写真複写機の露光光源、光通信処理機の光源、光センサーの光源等が挙げられるがこれらに限定するものではない。
図5に示すとおり、有機EL素子101はガラスカバー102で覆われている。
ガラスカバー102での封止作業は、好ましくは、有機EL素子101を大気に接触させることなく窒素雰囲気下のグローブボックス(純度99.999%以上の高純度窒素ガスの雰囲気下)で行われる。
図6に示すとおり、照明装置は、主に陰極105、有機EL層106及び透明電極付きガラス基板107で構成され、これら部材がガラスカバー102で覆われている。
ガラスカバー102内には窒素ガス108が充填され、捕水剤109が設けられている。
このように、本発明の有機EL素子は、前記表示デバイス、ディスプレイに加えて、各種発光光源、照明装置として、家庭用照明、車内照明、また露光光源のような一種のランプとして、また液晶表示装置のバックライト等、表示装置にも有用に用いられる。
100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上に、陽極としてITO(Indium Tin Oxide(インジウム・スズ酸化物))を100nm成膜した基板(AvanStrate株式会社製、NA45)にパターニングを行った。その後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥して、UVオゾン洗浄を5分間行った。
この透明支持基板を真空蒸着装置に取り付け、真空槽を4×10−4Paまで減圧した。次いで、正孔注入層として、ZnSを10nm蒸着し、正孔注入層を設けた。
次いで、電子注入層としてフッ化リチウムを1.0nm、陰極としてアルミニウムを110nmそれぞれ蒸着し、有機EL素子1−1を作製した。
有機EL素子1−1の作製において、正孔注入層の材料を下記表Iに示す材料に変更した。それ以外は同様にして、有機EL素子1−2〜1−5を各々作製した。
上記で作製した有機EL素子を、以下の方法で、(1)発光効率、(2)耐久性(半減寿命)、(3)発光層の密度をそれぞれ測定した。測定結果を下記表Iに示す。
各有機EL素子について、室温23℃、乾燥窒素ガス雰囲気下で、2.5mA/cm2定電流条件下による点灯を行い、点灯開始直後の発光輝度(L)[cd/m2]を測定することにより外部取り出し量子効率を算出した。ここで、発光輝度の測定は、分光放射輝度計「CS−1000」(コニカミノルタ社製)を用いた。この外部取り出し量子効率を発光効率の指標とした。
各有機EL素子を、50℃の一定環境条件下で、初期輝度が1000cd/m2を与える電流で定電流駆動させ、初期輝度の1/2(500cd/m2)に到達するまでの時間(50℃保存時の半減寿命)を求め、これを耐久性の尺度とした。
X線反射率法により各有機EL素子の発光層の密度を算出した。
X線発生源は銅をターゲットとし、50kV−300mAで作動させ、多層膜ミラーとGe(111)チャンネルカットモノクロメーターにて単色化したX線を使用した。測定は、ソフトウェア−ATX−Crystal Guide Ver.6.5.3.4を用い、アライメント調整後、2θ/ω=0〜1度を0.002度/stepで0.05度/minで走査した。上記の測定条件で反射率曲線を測定した後、株式会社リガク製GXRR Ver.2.1.0解析ソフトウェアを用いて測定した。
<有機EL素子2−1の作製>
100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上に、陽極としてITOを100nm製膜した基板(AvanStrate株式会社製、NA45)にパターニングを行った。その後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥して、UVオゾン洗浄を5分間行った。
この透明支持基板を市販の真空蒸着装置の基板ホルダーに固定し、一方、モリブデン製抵抗加熱ボートにZnSを入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートに1−6を入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにD−28を入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにLiFを入れ、真空蒸着装置に取り付けた。
次いで、真空槽を4×10−4Paまで減圧した後、ZnSの入った前記加熱ボートに通電して加熱し、蒸着速度0.1nm/秒で、透明支持基板に蒸着し10nmの正孔注入層を設けた。
さらに、1−6とD−28の入った前記加熱ボートに通電して加熱し、1−6:D−28=100:5の割合で、正孔注入層上に共蒸着し70nmの発光層を設けた。
さらに、LiFの入った前記加熱ボートに通電して加熱し、電子注入層として蒸着し0.5nmの電子注入層、陰極としてアルミニウム110nmを設けた。
有機EL素子2−1の作製において、正孔注入層のZnSの厚さを表IIに示すように変更した。それ以外は同様にして、有機EL素子2−2〜2−7を各々作製した。
<有機EL素子3−1の作製>
100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上に、陽極としてITOを100nm製膜した基板(AvanStrate株式会社製、NA45)にパターニングを行った。その後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥して、UVオゾン洗浄を5分間行った。
この透明支持基板を市販の真空蒸着装置の基板ホルダーに固定し、一方、モリブデン製抵抗加熱ボートにZnSを入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートに1−6を入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにD−28を入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにKFを入れ、真空蒸着装置に取り付けた。
次いで、真空槽を4×10−4Paまで減圧した後ZnSの入った前記加熱ボートに通電して加熱し、蒸着速度0.1nm/秒で、透明支持基板に蒸着し10nmの正孔注入層を設けた。
さらに、1−6とD−28の入った前記加熱ボートに通電して加熱し、1−6:D−28=100:5の割合で、正孔注入層上に共蒸着し70nmの発光層を設けた。
さらに、KFの入った前記加熱ボートに通電して加熱し、電子注入層として蒸着し0.5nmの電子注入層、陰極としてアルミニウム110nmを設けた。
有機EL素子3−1の作製において、発光層のホスト材料及びドーパント材料を下記表IIIに示すように変更した。それ以外は同様にして、有機EL素子3−2〜3−10を各
々作製した各々作製した。
100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上に、陽極としてITOを100nm製膜した基板(AvanStrate株式会社製、NA45)にパターニングを行った。その後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥して、UVオゾン洗浄を5分間行った。
この透明支持基板を市販の真空蒸着装置の基板ホルダーに固定し、一方、モリブデン製抵抗加熱ボートにZnSを入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにα−NPD(4,4′−ビス〔N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ〕ビフェニル)、を入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートに1−6を入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにD−28を入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにKFを入れ、真空蒸着装置に取り付けた。
次いで、真空槽を4×10−4Paまで減圧した後ZnSの入った前記加熱ボートに通電して加熱し、蒸着速度0.1nm/秒で、透明支持基板に蒸着し10nmの正孔注入層を設けた。
さらに、α−NPDの入った前記加熱ボートに通電して加熱し、正孔注入層上に蒸着し5nmの有機層を設けた。
さらに、1−6とD−28の入った前記加熱ボートに通電して加熱し、1−6:D−28=100:5の割合で、前記有機層上に共蒸着し70nmの発光層を設けた。
さらに、KFの入った前記加熱ボートに通電して加熱し、電子注入層として蒸着し、0.5nmの電子注入層、陰極としてアルミニウム110nmを設けた。
有機EL素子3−11の作製において、発光層のホスト材料及びドーパント材料を下記表IIIに示すように変更した。それ以外は同様にして、有機EL素子3−12〜3−20
を各々作製した。
注入層にZnSが含有され、かつ、ZnSを含有する層上に、直接、発光層が形成された有機EL素子は、発光層の密度の点で優れている。
100mm×100mm×1.1mmのガラス基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥して、UVオゾン洗浄を5分間行った。
この透明支持基板を市販の真空蒸着装置の基板ホルダーに固定し、一方、モリブデン製抵抗加熱ボートにZnSを入れ、真空蒸着装置に取り付けた。
次いで、真空槽を4×10−4Paまで減圧した後、ZnSの入った前記加熱ボートに通電して加熱し、蒸着速度0.1nm/秒で、基板に蒸着し50nmの正孔注入層を設けた単膜を作成した。
作製したZnSを含有する正孔注入層(単膜)に対して、下記表IVに示すような各種の溶媒を滴下しスピンコートし、乾燥後、厚さを測定して、ZnSを含有する層の溶媒耐性を検討した。
表IVにおける各略語は以下のとおりである。
TFPO:2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール
THF:テトラヒドロフラン
2mTHF:2−メチルテトラヒドロフラン
<白色発光有機EL素子4−1の作製>
有機EL素子1−1の作製で用いたITO透明電極を設けた透明支持基板を真空蒸着装置に取付け、真空槽を4×10−4Paまで減圧した。次いで、正孔注入層として、ZnSを10nm蒸着し、正孔注入層を設けた。
次に、ホスト化合物としてHOST−56(100mg)、ドーパントとしてD−86(3mg)及びIr−19(3mg)をトルエン10mLに溶解した溶液を用い、2000rpm、30秒の条件下、スピンコート法により薄膜を形成した。60℃で1時間真空乾燥し、第1発光層を形成した。
さらに、この第1発光層上に、ホスト化合物としてHOST−94(100mg)とドーパントとしてD−84(16mg)を6mLのヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)に溶解した溶液を用い、2000rpm、30秒の条件でスピンコート法により薄膜を形成し、60℃で1時間真空乾燥し、第2発光層を形成した。
この基板を真空蒸着装置の基板ホルダーに固定し、真空槽を4×10−4Paまで減圧した後、第2発光層上に、ET−35を蒸着して厚さ30nmの電子輸送層を形成し、続いてフッ化リチウムを蒸着して厚さ0.5nmの陰極バッファー層を形成し、さらにアルミニウムを蒸着して厚さ110nmの陰極を形成することで、有機EL素子4−1を作製した。
<青色発光素子の作製>
実施例1の有機EL素子1−1を青色発光素子として用いた。
D−86を緑色発光ドーパントとして用いた以外は、有機EL素子1−1と同様にして緑色発光素子を作製した。
Ir−9を赤色発光ドーパントとして用いた以外は、有機EL素子1−1と同様にして赤色発光素子を作製した。
すなわち、同一基板上に、複数の走査線55及びデータ線56を含む配線部と、並置した複数の画素53(発光の色が赤領域の画素、緑領域の画素、青領域の画素等)とを有し、配線部の走査線55及び複数のデータ線56はそれぞれ導電材料からなり、走査線55とデータ線56は格子状に直交して、直交する位置で画素53に接続している(詳細は図示せず)。前記複数の画素53は、それぞれの発光色に対応した有機EL素子、アクティブ素子であるスイッチングトランジスタと駆動トランジスタそれぞれが設けられたアクティブマトリクス方式で駆動されており、走査線55から走査信号が印加されると、データ線56から画像データ信号を受け取り、受け取った画像データに応じて発光する。このように各赤、緑、青の画素を適宜、並置することによって、フルカラー表示装置を作製した。
該フルカラー表示装置を駆動することにより、輝度が高く、高耐久性を有し、かつ、鮮明なフルカラー動画表示が得られることが分かった。
<有機EL素子6−1の作製>
100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上に、陽極としてITO(Indium Tin Oxide(酸化インジウム・スズ))を100nm製膜した基板(AvanStrate株式会社製、NA45)にパターニングを行った。その後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥して、UVオゾン洗浄を5分間行った。
この透明支持基板を真空蒸着装置に取り付け、真空槽を4×10−4Paまで減圧した。次いで、正孔輸送層として、ZnSを10nm蒸着し、正孔注入層を設けた。
次いで、正孔注入層上に、ホスト化合物としての1−6及びドーパントとしてのD−28を1−6:D−28=100:5の割合で、70nm蒸着し、発光層を設けた。
次いで、電子注入層としてフッ化リチウムを1.0nm、陰極としてアルミニウムを110nmそれぞれ蒸着し、有機EL素子6−1を作製した。
有機EL素子6−1の作製において、正孔注入層としてZnSに下記表Vに示す金属酸化物をそれぞれドープした以外は同様にして、有機EL素子6−2〜6−4を作製した。
53 画素
55 走査線
56 データ線
60 有機EL素子
61 スイッチングトランジスタ
62 駆動トランジスタ
63 コンデンサー
67 電源ライン
101 有機EL素子
102 ガラスカバー
105 陰極
106 有機EL層
107 透明電極付きガラス基板
108 窒素ガス
109 捕水剤
A 表示部
B 制御部
Claims (5)
- 一対の電極間に、少なくとも正孔注入層及び発光層が積層された有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記正孔注入層が、硫化亜鉛を含有し、
前記発光層が、前記正孔注入層上に直接積層され、
前記発光層が、前記硫化亜鉛と相互作用を有する有機化合物を含有し、かつ、
前記発光層の密度が、1.0〜1.8g/cm3の範囲内である有機エレクトロルミネッセンス素子。 - 前記正孔注入層が、金属酸化物がドープされた硫化亜鉛を含有している請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記正孔注入層の厚さが、5〜10nmの範囲内である請求項1又は請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備える表示装置。
- 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備える照明装置。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017109619 | 2017-06-02 | ||
| JP2017109619 | 2017-06-02 | ||
| PCT/JP2018/018451 WO2018221173A1 (ja) | 2017-06-02 | 2018-05-14 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPWO2018221173A1 true JPWO2018221173A1 (ja) | 2020-04-02 |
Family
ID=64455876
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2019522078A Pending JPWO2018221173A1 (ja) | 2017-06-02 | 2018-05-14 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPWO2018221173A1 (ja) |
| WO (1) | WO2018221173A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020175624A1 (ja) * | 2019-02-27 | 2020-09-03 | 国立大学法人九州大学 | 化合物、発光材料および有機半導体レーザー素子 |
| WO2022064580A1 (ja) * | 2020-09-24 | 2022-03-31 | シャープ株式会社 | 発光素子、及び表示装置 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007020718A1 (ja) * | 2005-08-18 | 2007-02-22 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 |
| WO2007052431A1 (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-10 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 |
| JP2013168501A (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Yamagata Univ | 有機エレクトロルミネッセンス素子 |
| JP2014532312A (ja) * | 2011-11-28 | 2014-12-04 | オーシャンズ キング ライティング サイエンスアンドテクノロジー カンパニー リミテッド | 三元ドーピングホール輸送層を有する有機エレクトロルミネセントデバイス及びその作製方法 |
| WO2015068779A1 (ja) * | 2013-11-07 | 2015-05-14 | コニカミノルタ株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、及び有機エレクトロルミネッセンスモジュール |
| WO2015111489A1 (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | コニカミノルタ株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09120890A (ja) * | 1995-10-27 | 1997-05-06 | Mitsubishi Chem Corp | 有機電界発光素子及びその製造方法 |
| JP2002175887A (ja) * | 2000-12-07 | 2002-06-21 | Denso Corp | 有機el素子 |
-
2018
- 2018-05-14 WO PCT/JP2018/018451 patent/WO2018221173A1/ja not_active Ceased
- 2018-05-14 JP JP2019522078A patent/JPWO2018221173A1/ja active Pending
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007020718A1 (ja) * | 2005-08-18 | 2007-02-22 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 |
| WO2007052431A1 (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-10 | Konica Minolta Holdings, Inc. | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 |
| JP2014532312A (ja) * | 2011-11-28 | 2014-12-04 | オーシャンズ キング ライティング サイエンスアンドテクノロジー カンパニー リミテッド | 三元ドーピングホール輸送層を有する有機エレクトロルミネセントデバイス及びその作製方法 |
| JP2013168501A (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Yamagata Univ | 有機エレクトロルミネッセンス素子 |
| WO2015068779A1 (ja) * | 2013-11-07 | 2015-05-14 | コニカミノルタ株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、及び有機エレクトロルミネッセンスモジュール |
| WO2015111489A1 (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | コニカミノルタ株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO2018221173A1 (ja) | 2018-12-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5533652B2 (ja) | 白色発光有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 | |
| JP5011908B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置および照明装置 | |
| JP5522245B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
| JP5273052B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
| JP5499890B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、及びその製造方法 | |
| JP2007123392A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
| JP2010205815A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
| JPWO2008090795A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
| JP6056884B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 | |
| JP4305046B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 | |
| JP2010238880A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、青色燐光発光素子、表示装置及び照明装置 | |
| JP5228281B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス素子を用いた表示装置及び照明装置 | |
| JPWO2013027711A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置及び表示装置 | |
| JP2004311415A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
| JP5636630B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
| JP5556602B2 (ja) | 有機エレクトロニクス素子用材料、有機エレクトロニクス素子、照明装置及び表示装置 | |
| JPWO2018221173A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
| JP2010098223A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス材料、表示装置および照明装置 | |
| JPWO2006100925A1 (ja) | 有機el素子用材料、有機el素子、表示装置及び照明装置 | |
| JP5655616B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子及び有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 | |
| JP6657596B2 (ja) | 有機エレクトロニクス素子 | |
| JP5556916B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
| JP5338578B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
| JP5920222B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法、照明装置、表示装置及び発光ドーパント材料の前駆体 | |
| JPWO2011093220A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子及び照明装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20210202 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210317 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20210319 |
|
| A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20210317 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211124 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220222 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220705 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230221 |
