JPWO2000063088A1 - 容器用キャップ及び液体連通用アダプタ - Google Patents
容器用キャップ及び液体連通用アダプタInfo
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Abstract
(57)【要約】
多回数穿刺によるバイアル瓶等のゴム状栓体の劣化が生じることなく、誤穿刺の可能性も少なく、慣用の注射器のルアーを係合することもでき、注射器のルアーを接続した時、ルーアーとの気密性の保持が確実であり、非接続時には確実に液漏れが防止でき、さらには穿刺部位の消毒が容易かつ確実に行なうことができる容器用キャップ又は従来のゴム状栓体を有する容器口部に取り付け可能な液体連通用アダプタである。中央部に挿入孔(3)の形成された一又は二以上のディスク状の弁(1)と、少なくとも弁(1)の周縁上部を覆う弁(1)を拘持するカバー(2)とを備えた容器用キャップであって、前記弁(1)の裏側面の周縁下部が容器口部の台座部又は容器口部に支持されるジョイント(4)の台座部によって担持され、挿入体を挿入孔(3)に差し込むとともに嵌合孔(7)を形成するカバー(2)の縁端部を用いてキャップに係止させる係止手段を有する。
Description
技術分野
本発明は、液が充填された、あるいは空のバイアル瓶、バッグその他の容器用
キャップ及び容器口部に取り付け可能な液体連通用アダプタに関するものである
。また、他の薬剤と混合して使用する薬剤、あるいは、使用直前に溶解液で溶解
して使用する薬剤、例えば制癌剤や抗生物質、血液製剤などの粉末状あるいは凍
結乾燥された薬剤と、他の薬液あるいは溶解液とを混合するのにも便利な容器用
キャップ及び容器口部に取り付け可能な液体連通用アダプタに関するものである
。 背景技術 一般に、バイアル瓶やバッグ等の容器に入った制癌剤や抗生物質、血液製剤、
あるいは凍結乾燥製剤は、液状の薬剤として保存しておくと、安定性が悪く、薬
効が低下するという問題点がある。そのため、従来病院等の医療機関においては
、これらの薬剤を使用直前に溶解して点滴治療等に用いることで対処しており、
かかる作業において、従来は、鋭利な注射針を装着した注射器に溶解液等を充填
し、注射針をバイアル瓶等のゴム状栓体に穿刺することによって行なっていた。
しかしながら、鋭利な注射針を使用する場合、看護婦等の操作者が細心の注意を
払って操作したとしても、時には自らに針を誤穿刺することもあった。 また、患者に輸液や輸血を行なっている最中に、輸液又は輸血セットの送液ラ
インの途中に装着された三方活栓から異種の薬液を混注する場合は、バイアル瓶
等の容器から、注射針を装着した注射器により薬液を吸引後、注射器から注射針
を取り外し、注射器のルアーを三方活栓に嵌合接続して行なわなければならず操
作が煩雑であった。また、注射針の注射器への装着・抜去の際に誤穿刺、薬液汚
染の危険性が伴っていた。 また、バイアル瓶等の容器に入った薬液を少しずつ、そして何度も注射器で吸
引する場合、多回数穿刺により劣化したゴム状栓体の部分を針の頂部の開口が取
り去ることによってコアリングが生じ、このようにして生じた破片がバイアル瓶
の内容物に入り、薬液の品質を害するという問題点もあった。 かかる問題点に対処すべく、鈍いカニューレを装着した注射器と、バイアル瓶
等とをアダプタあるいは連結管等の連通用具を用いて接続し、薬液の注入あるい
は吸引を行う等の様々な工夫がされている。 例えば、特表平3−504571号公報においては、主として、鈍いカニュー
レを繰り返し挿入可能なシーリング部材をハウジング内に支持する注射部位が開
示されている。 また、特開平5−168679号公報においては、主として、バイアル瓶の首
部に係合するカラー部材と、容器の栓体を刺通するカニューレと、該カニューレ
遠隔端に設けられた注射器の雄ルアーを受け入れるための雄受容部とから構成さ
れるアダプタが開示されている。注射器の雄ルアーの雄受容部内への封じ及び一
時的な保持は、雄受容部内円周方向に形成されたリブ、さらには雄ルアー先端が
当接する部位に形成された環状突起(環状リブ)によって行われている。 あるいは、特開平7−75663号公報においては、容器口部に、予め貫通し
た穿刺孔を設けたゴム状栓体を使用する方法も開示されている。かかる穿刺孔は
、直径1mm位の金属針を用いてゴム状栓体を貫通させたものであり、表面から
肉眼で容易に確認されない程度に小さいものである。カニューレを刺さない状態
ではゴムの自己シール性により閉塞した状態にあり、カニューレを穿刺した状態
では、穿刺孔の表面はゴムの自己シール性によりカニューレの外周と密着するよ
うになっている。 しかしながら、特表平3−504571号公報に開示された方法では、シーリ
ング部材に挿通するための専用のカニューレが必要となる。また、慣用の注射器
が使用できることの記載は何らなされていない。したがって、混注口として三方
活性を有する輸液または輸血セットに対しては、混注操作ができないという問題
が生じるおそれがある。 また、特開平5−168679号公報においては、慣用の注射器の使用は可能
であるものの、注射器の雄ルアー部と雄受容部間の気密性に問題がある。特に、
粉末製剤を溶解させる際には、穿刺した注射器内に輸液を出し入れしたり、バイ
アル瓶等の容器を斜めに傾斜させながら操作を行なうことがあり、操作中に液漏
れが生じるおそれも強い。また、雄受容部が凹状であるため、消毒が困難で、不
衛生となる可能性も高い。 さらに、特開平7−75663号公報においては、多回数使用する場合には適
さないものと考えられる。直径1mm程度の穿刺孔に直径3〜4mm程度のカニ
ューレを多回数穿刺すると、穿刺孔の円周のいずれかの個所から割れが発生する
からである。さらに穿刺を繰り返すと、カニューレとゴム状栓体との間に隙間が
でき、ここから液が漏れる可能性がある。また、先端が比較的鋭利な瓶針を挿入
する場合には適するが、先端の端面が平坦な注射器ルアーのような挿入体には適
さない。挿入時の穿刺抵抗が大きく、上述のゴム状栓体の割れも生じ易いからで
ある。さらに、上記の栓体はゴムの自己シール性により、カニューレ外周と密着
することはできるが、挿入したカニューレがぐらぐらと動かないように安定に保
持することはできない。 本発明は、上記の問題点を解消するべく、多回数穿刺によるバイアル瓶等のゴ
ム状栓体の劣化が生じることなく、慣用の注射器のルアーを係合することもでき
、注射器のルアーを接続した時、ルアーとの気密性の保持が確実であり、非接続
時には確実に液漏れが防止でき、さらには穿刺部位の消毒が容易かつ確実に行な
うことのできる、容器用キャップ又は液体連通用アダプタを提供することを目的
とする。 発明の開示 上記課題を解決するために本発明にかかる容器用キャップは、中央部に挿入孔
の形成された一又は二以上のディスク状の弁と、少なくとも弁の周縁上部を覆う
弁を拘持するカバーとを備えた容器用キャップであって、弁の裏側面の周縁下部
が容器口部の台座部又は容器口部に支持されるジョイントの台座部によって担持
され、挿入体を挿入孔に差し込む場合に、挿入体を嵌合孔を形成するカバーの縁
端部を用いてキャップに係止させる係止手段を有することを特徴とする。 かかる構成により、鋭利な針を全く使用することなく、上述したような薬剤調
製の操作をすることができる。また、多回数穿刺する場合であっても、バイアル
瓶等のゴム状栓体の劣化が生じることなくコアリングによる薬液汚染の可能性が
低減される。 さらに、慣用の注射器に薬液を吸引した後、三方活栓、あるいは慣用の注射器
のルアー等の挿入体を挿入できる混注口を装着した輸液又は輸血セット、血液回
路等に異なる薬液を混注する場合に、鋭利な針を全く使用することなく一連の操
作をすることができる。したがって、薬液等の吸引時に使用していた注射針が不
要になりコストを低減できる。また、混注前の針の取り外しが不要であるので、
操作も簡便になる。さらには、注射針の注射器への装着・抜去の際に伴っていた
、誤穿刺、薬液汚染の可能性も低減できる。 さらに、構造が比較的簡単であるため、製品の不良率が小さく、故障が少ない
という利点を有する。 また、本発明にかかる容器用キャップは、カバーと容器口部の台座、又はカバ
ーとジョイントが有する台座の、いずれか一方の組合せによってディスク状弁を
拘持することとしても良いが、カバーと共同して弁を拘持するように機能する容
器口部を形成することが困難である場合であって、容器口部が十分な液密性を保
持するのに十分な寸法精度を得ることができない材質からなる場合には、成形容
易な材質からなるジョイントを介して、ジョイントの台座とカバーとによって弁
を拘持することが望ましい。 また、本発明にかかる容器用キャップは、ジョイントが容器口部により支持さ
れる被支持部を有することが好ましい。ジョイントは、容器本体に設けられた支
持部によって支持されるものであっても良いが、容器が既存の容器、例えばバイ
アル瓶等である場合には、既存の容器に支持することができる被支持部を有する
ジョイントを用いることで、既存の容器にも当該容器用キャップを使用すること
が可能となるからである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、カバーの側面部の内面下端に容器口
部との係止手段を有することが好ましい。容器用キャップ本体と容器口部を確実
に固着することができるとともに、固着に接着剤等の溶媒を使用する必要がない
ことから、注入・採取する薬液への接着剤等の溶出の可能性を排除することがで
きるからである。 さらに、本発明にかかる容器用キャップでは、カバーの側面部に少なくとも一
以上の切り欠き部を有することも考えられる。カバーの装着を容易にするためで
ある。 また、本発明にかかる容器用キャップは、カバーが少なくとも2つの脚部を有
し、脚部の下端に容器口部との係止手段を有することも考えられる。カバーの装
着を容易にするためである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、ジョイント上部に有する孔を形成す
るジョイントの上部縁端部に沿って環状に形成される環状リブをさらに備えるこ
とが好ましい。容器用キャップへの挿入体の挿入によって弁が変形したときでも
、弁と台座との間の液洩れを防止でき、挿入体抜去時の弁の再閉鎖性や弁のめり
込みからの復帰性能を向上させることができるからである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、ジョイントと容器口部との間にO(
オー)リングをさらに備えることが好ましい。より好適に気密性を保持するため
である。 また、本発明にかかる容器用キャップは、係止手段が、カバーの中央に形成さ
れた円形の嵌合孔であり、嵌合孔を形成するカバー縁端部によって挿入体を係止
することが好ましい。特別な機構を有する係止手段を用いることなく、挿入体を
容易に係止することができるからである。また、挿入体がディスク弁を貫通して
係止することができることから、液注入だけではなく液採取も可能となるからで
ある。 また、本発明にかかる容器用キャップは、嵌合孔が径3.9〜4.4mmで、
嵌合孔を形成するカバーにおける挿入体と接する部分の肉厚が0.3〜1.0m
mであることが好ましい。かかる範囲外では、挿入体を係止することが困難とな
るとともに、嵌合孔から弁までの間のスペースが大きくなるため、液の拭き取り
や消毒の点で問題となるからである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、ディスク状の弁の薄肉部分、例えば
ディスク状の弁の表側面に環状溝を形成することが好ましい。ルアー等の挿入体
の挿入により環状溝を起点として弁が伸長しやすくなるため、前述した環状リブ
と相俟って、ディスク状の弁を圧縮する部分とルアー等の挿入体挿入により伸長
する部分とに分けることができ、気密性と操作性・再閉鎖性の両方を同時に満た
すことができるからである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、カバーの拘持部にディスク状の弁の
表側面に形成される環状溝と係合する環状鉤部を形成することが好ましい。表面
に環状溝が有る場合、ここに薬液が溜まるのを未然に防止する必要があるからで
ある。 また、本発明にかかる容器用キャップは、挿入孔が直線状のスリットであり、
スリットの長さL0が2.5〜4.5mmであることが好ましい。2.5mmよ
り小さければ挿入体を挿入することが困難であり、4.5mmを超えると挿入体
の挿入中にスリットの両端から薬液が漏れるおそれがあるからである。スリット
の長さL0は、さらに3.0〜4.0mmであることが好ましい。この範囲であ
れば、挿入体の挿入がスムーズであり、かつ挿入体の挿入中あるいは抜去時にス
リットの両端から薬液が漏れることもないからである。 なお、ディスク弁の外周形状としては、円形状、楕円形状、あるいは多角形状
等が挙げられる。 また、本発明にかかる容器用キャップは、弁の外径D2とスリットの長さL0
の比が1.1≦D2/L0であることが好ましい。1.1より小さいと、挿入体
の挿入により弁の変形や破損・裂けが生じる危険性が有るからである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、弁の肉厚が1.0〜2.0mmであ
ることが好ましい。挿入体の挿入を容易にするためにディスク弁の肉厚は液漏れ
を起こさない程度に薄くする方が好ましいからである。特に、弁における挿入孔
部分の肉厚が1.0〜2.0mmであることがより好ましい。 また、本発明にかかる容器用キャップは、弁が硬度JIS−Aにおいて、20
〜55である弾性材料からなることが好ましい。 また、本発明にかかる容器用キャップは、弁の材質がシリコンゴム、天然ゴム
、合成ゴム、熱可塑性エラストマーからなる一群から選択されることが好ましい
。かかる材質を選択することにより、気密性や挿入性、再閉鎖性等の機能保持が
容易となるからである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、弁の材質がシリコンゴム、天然ゴム
、合成ゴムからなる一群から選択される場合には、挿入体の挿入によって破断す
るおそれのある位置から弁の裏側面までのいずれかの箇所にフィルムを配置する
ことが好ましい。薬液の保管時に、弁の裏側面が容器本体内の薬液と接触するこ
とによる添加物の溶出を防止することができるからである。なお、かかるフィル
ムの材質としては、耐熱性、耐薬品性を有するポリエチレン、ポリプロピレン等
であることが好ましい。 また、かかるフィルムは、挿入体の挿入により、破断片を落下させることなく
、かつ容易に破断可能な程度の機械的特性を有するものであることが好ましい。
破断片の落下による薬液の汚染を防止するためである。 さらに、弁の裏側面が容器本体内の薬液と接触することによる添加物の溶出を
防止するその他の手段として、弁の裏側面をポリエチレン、ポリプロピレン等の
樹脂によってコーティングすることも考えられる。 また、本発明にかかる容器用キャップは、液の吸引、あるいは液の注入の直前
まで、容器用キャップ表面が汚染されるのを防ぐため、少なくとも弁の外部に露
出されている部分を被覆する保護部材を設けることが好ましい。かかる保護部材
としては、例えば容器用キャップに被せるキャップ、プラスチックでコーティン
グされたアルミ箔、すなわちダンパーシールが容器用キャップ上面に融着あるい
は貼付されているもの、容器用キャップのカバー上面に設けられたカバーから切
離除去可能なプルリング等が考えられる。 また、本発明にかかる容器用キャップは、カバーの側面周縁部に少なくとも2
つの突出部を設け、突出部と係合する切欠き部を底部に有し、挿入体が挿通され
て把持されており、挿入体を挿入孔へ挿入するとともに底部を回転させることに
よって底部に有する切り欠き部を前記カバーの突出部と係合する円筒状のロック
アダプターにより挿入体を係止させる係止手段を有することが好ましい。容器用
キャップに直接挿入することができない挿入体、例えばルアーロックシリンジの
ルアー等であっても、使用することができるようになるからである。 次に、上記目的を達成するために本発明にかかる液体連通用アダプタは、容器
の栓体を刺通するカニューレと、カニューレの基端部に設置された、中央部に挿
入孔の形成された一又は二以上のディスク状の弁とを少なくとも有し、弁を貫通
して内部に伸びる挿入体と容器間の液体の連通を行なうアダプタであって、弁の
裏側面の周縁下部を担持する台座と、少なくとも弁の周縁上部を覆う弁を拘持す
るカバーとを備え、挿入体を挿入孔に差し込む場合に、挿入体を嵌合孔を形成す
るカバーの縁端部を用いてアダプタに係止させる係止手段を有することを特徴と
する。 かかる構成により、慣用の注射器を使用して注射器に薬液を吸引した後に、三
方活栓、あるいは慣用の注射器ルアー等の挿入体を挿入できる混注口を装着した
輸液又は輸血セット、血液回路等に異なる薬液を混注する場合において、鋭利な
針を全く使用することなく一連の操作をすることが可能となる。したがって、薬
液等の吸引時に使用していた注射針が不要になりコストを低減できる。また、混
注前の針の取り外しが不要であるので、操作も簡便になる。さらには、注射針の
注射器への装着・抜去の際に伴っていた、誤穿刺、薬液汚染の可能性も低減でき
る。また、鋭利な針を全く使用することなく、上記に記載の薬剤調製の操作をす
ることができる。また、多回数穿刺する場合であっても、バイアル瓶等のゴム状
栓体の劣化が生じることなくコアリングによる薬液汚染の可能性も低減できる。 さらに、構造が比較的簡単であるため、製品の不良率が小さく、故障が少ない
という利点も有する。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、カニューレの基端部側面に少な
くとも2つの突出部を形成し、カバーに突出部と係合する少なくとも2つの切欠
き部を形成することが好ましい。液体連通用アダプタ本体とカバーを確実に固着
することができるとともに、固着に接着剤等の溶媒を使用していないことから、
注入・採取する液への接着剤等の溶出の可能性を排除することができるからであ
る。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、台座が有する孔を形成する台座
の上部縁端部に沿って環状に形成される環状リブをさらに備えることが好ましい
。液体連通用アダプタへの挿入体の挿入によって弁が変形したときでも、弁と台
座との間の液洩れを防止でき、挿入体抜去時の弁の再閉鎖性や弁のめり込みから
の復帰性能を向上させることができるからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、係止手段が、カバーの中央に形
成された円形の嵌合孔であり、嵌合孔を形成するカバー縁端部によって挿入体を
係止することが好ましい。特別な機構を有する係止手段を用いることなく、挿入
体を容易に係止することができるからである。また、当該係止手段を用いること
によって、例えば粉末製剤の入った真空のバイアル瓶等に溶解液を注入して薬剤
調製する場合に、注射器は垂直方向に支持されて傾くことがないので放置するこ
ともできる。そして、放置中、注射器内の溶解液等はバイアル瓶内の負圧により
容器内に吸引されるので、その間、複数の薬剤を調製することも可能となる。ま
た、挿入体がディスク弁を貫通して係止することができることから、液注入だけ
ではなく液採取も可能となる。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、台座の下部にフィルタを設ける
ことが好ましい。表面に付着したゴミ等の不純物が薬液中へ入らないようにする
ためである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、嵌合孔が径3.9〜4.4mm
で、嵌合孔を形成するカバーにおける挿入体と接する部分の肉厚が0.3〜1.
0mmであることが好ましい。かかる範囲外では、挿入体を係止することが困難
となるとともに、嵌合孔から弁までの間のスペースが大きくなるため、液の拭き
取りや消毒の点で問題となるからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、ディスク状の弁の薄肉部分、例
えばディスク状の弁の表側面に環状溝を形成することが好ましい。ルアー等の挿
入体の挿入により環状溝を起点として弁が伸長しやすくなるため、前述した環状
リブと相俟って、ディスク状の弁を圧縮する部分とルアー等の挿入体挿入により
伸長する部分とに分けることができ、気密性と操作性・再閉鎖性の両方を同時に
満たすことができるからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、カバーの拘持部に弁の表側面に
形成される環状溝と係合する環状鉤部を形成することが好ましい。表面に環状溝
が有る場合、ここに薬液が溜まるのを未然に防止する必要があるからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、挿入孔が直線状のスリットであ
り、スリットの長さL0が2.5〜4.5mmであることが好ましい。2.5m
mより小さければ挿入体を挿入することが困難であり、4.5mmを超えると挿
入体の挿入中にスリットの両端から薬液が漏れるおそれがあるからである。スリ
ットの長さL0は、さらに3.0〜4.0mmであることが好ましい。かかる範
囲で有れば、挿入体の挿入がスムーズであり、かつ挿入体の挿入・抜去時にスリ
ットの両端から薬液が漏れることもないからである。 なお、ディスク弁の外周形状としては、円形状、楕円形状、あるいは多角形状
等が挙げられる。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、弁の外径D2とスリットの長さ
L0の比が1.1≦D2/L0であることが好ましい。1.1より小さいと、挿
入体の挿入により弁の変形や破損・裂けが生じる危険性が有るからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、弁の肉厚が1.0〜2.0mm
であることが好ましい。挿入体の挿入を容易にするためにディスク弁の肉厚は液
漏れを起こさない程度に薄くする方が好ましいからである。特に、弁における挿
入孔部分の肉厚が1.0〜2.0mmであることがより好ましい。さらに、弁が
硬度JIS−Aにおいて、20〜55である弾性材料からなることがより望まし
い。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、挿入体が弁を貫通して嵌合され
、最大挿入深さDmax、挿入深さDと弁の肉厚L1および嵌合孔を形成するカ
バーにおける挿入体と接する部分の肉厚L2が(L1+L2)≦D≦Dmaxの
関係にあることが好ましい。挿入体を確実に保持するだけでなく、液の注入およ
び採取の両方が可能となるからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、弁の材質がシリコンゴム、天然
ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマーからなる一群から選択されることが好ま
しい。かかる材質を選択することにより、気密性や挿入性、再閉鎖性等の機能保
持が容易となるからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、カバーの側面周縁部に少なくと
も2つの突出部を設け、突出部と係合する切欠き部を底部に有し、挿入体が挿通
されて把持されており、挿入体を挿入孔へ挿入するとともに底部を回転させるこ
とによって底部に有する切り欠き部をカバーの突出部と契合する円筒状のロック
アダプターにより挿入体を係止させる係止手段を有することが好ましい。容器用
キャップに直接挿入することができない挿入体、例えばルアーロックシリンジの
ルアー等であっても、使用することができるようになるからである。 発明を実施するための最良の形態 まず、本発明の実施の形態にかかる容器用キャップは、主として流路を開閉す
る弁と、該弁を拘持するカバー、そしてカバーに形成された注射器ルアー等の挿
入体の係止手段、から構成されるものである。以下にそれぞれの構成要件につい
て説明する。 カバーは、弁に挿入体が挿入・抜去されるときに、弁をしっかり保持(拘持)
できるものならば、特に形態は限定されない。例えば、第1図又は第2図に示す
ように、弁1の表側面の中央部を残し(開放し)、少なくとも弁1の周縁上部を
覆うカバー2が形成されていると、挿入体の挿入部位を見つけ易く、また偶発的
な接触による弁表面の汚染が防止できる。カバー2の表側面に綾やかなテーパー
(傾斜)を設けることもより効果的である。 本発明の実施の形態にかかる容器用キャップの容器本体開口部の外形は、前記
カバーと共同して弁を拘持するものであり、そのように機能するものとしてカバ
ー形状に対応した形状を有するものであれば特に限定されるものではない。しか
し、カバー2あるいは弁1の下側に弁1の裏側面の中央部を残して周縁下部を担
持する台座部分を有することが好ましい。弁1が容器口部内において上下周縁部
で確実に拘持されるからである。ただし、容器本体開口部に、台座部分を形成す
るのが困難である場合、例えば、容器本体がガラス製等である場合は、容器本体
とカバーとの間に、前記と同様な台座部分を有する成形容易な合成樹脂製のジョ
イントを介在させるのが好ましい。ジョイントの材質は、耐熱性、耐薬品性を考
慮すれば、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等であるのが好まし
い。また、第2図に示すように、ジョイント4における台座部分41が有する孔
の周縁部に沿って環状に形成される環状リブ5を設けると、容器口部内への挿入
体の挿入によって弁1が変形したときでも、弁1と台座部分41との間の液洩れ
を防止できる。 係止手段は簡易の構造であって、注射器ルアー等の挿入体を容器用キャップに
係止するものならば、特に限定されるものではない。例えば、カバー2の中央に
形成された円形の嵌合孔7で、嵌合孔7がルアー等の挿入体と係合可能に嵌合で
きるような形状・寸法に形成されたものが挙げられる。かかる構成により、簡易
な構造により、かつ確実に挿入体を係止することができる。 一般的なルアー形状を有する注射器先端を挿入体とするものであれば、嵌合孔
7の寸法は径3.9〜4.4mmで、肉厚が0.3〜1.0mmが好ましい。ま
た、嵌合孔7に挿入体をしっかり嵌合しても、カバー2が、割れないように充分
な強度を有するものが好ましい。材質としては、耐薬品性・耐熱性等を考慮して
、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート
、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等が挙げられる。 弁1は、挿入体の挿入および抜去が容易で弁の開放が確実であれば良い。例え
ばディスク状弁1の表面形状がフラットである形状が考えられる。また、ディス
ク状弁1の表面形状を、すり鉢状にすることで挿入体を挿入し易く、かつ不用意
に抜去されにくい。また挿入体を抜去した際の挿入孔からの液洩れも抑制できる
利点を有する。しかし、ディスク状弁1上に残液が生じ、かつ、かかる残液を拭
き取りにくいという実用的欠点を有する。 また、弁1の外形は円形状、或いは楕円形状であるのが容器口部を成形するの
に都合が良い。弁1の挿入孔3は直線状のスリットにするのが簡便である。挿入
体が前記のような一般的な注射器のルアー形状であれば、スリットの長さL0は
弁の挿入性や液密性の点から2.5〜4.5mmであるのが好ましい。、また、
弁1の外径D2とスリットの長さL0についての比率は、後述するような理由で
1.1≦D2/L0であるのが好ましい。弁1の肉厚は弁の挿入性や逆止効果、
経済性等の点から1〜2mmであるのが好ましい。弁1を構成する材質としては
、ゴム状の弾性材料であれば良いが、より限定するなら、硬度JIS−Aにおい
て20〜55のものが好ましい。具体的な材料として、シリコンゴム、天然ゴム
、ブチルゴムやニトリルゴム等の合成ゴム、あるいは熱可塑性エラストマー等が
挙げられる。 以下、本発明の実施の形態にかかる容器用キャップについて図面を参照して説
明する。第1図は本発明の実施の形態にかかる容器用キャップの平面図であり、
第2図は本発明の実施の形態にかかる容器用キャップ及び取り付けた容器の側断
面図である。第1図及び第2図において、1はディスク状弁を、2はカバーを、
3は挿入孔を、4はジョイントを、5は環状リブを、10は容器本体を、それぞ
れ示す。 弁1は第3図に示すように、その表面形状がフラットであり、かつその表側面
に環状の切欠き部11を有する。カバー2と環状リブ5とがディスク状弁1を固
着しているため、ディスク状弁1を圧縮する部分とルアー等の挿入体の挿入によ
り伸長する部分とに分割される。 すなわち、挿入体がディスク状弁1に挿入された場合には、ディスク状弁1は
環状リブ5より内側の部分は伸長するが、環状リブ5より外側の部分は所定の位
置に保持されていることになる。環状リブ5がない場合には、挿入体を引き抜い
た後、弁1が元に戻ろうとするのを弁1の周縁保持部の気密性保持のための圧縮
により妨げ、挿入孔3が元に戻らないという、弁の下方へのめり込み(まくれ)
が発生し、前記めり込みが正常状態に復帰しないことに起因する汚染、残液、気
密性等の問題が生じる可能性もあった。しかし、環状リブ5を設け、伸長部と圧
縮部を分けたことにより、圧縮部では従来どおり気密性の保持を図ることができ
る。また、伸長部では弁1が容易に元に戻ることができ、正常状態への復帰とい
う課題を同時に満たすことを可能とした。 また、弁の表側面に環状溝を形成することで、ルアー等の挿入体の挿入により
、環状溝を起点として弁が伸長しやすくなっており、挿入体の挿入が容易であり
、操作性を向上させることも可能である。 さらに、挿入する際に、挿入体を環状リブ5でガイドしながら挿入することが
できるため、挿入体の挿入容易性と嵌合性を向上させることも可能となる。 挿入孔3は、本実施の形態では一本の直線のスリット状のものとしているが、
特にこれに限定されるものではなく、例えば中心で交わる3本の直線のスリット
状のものであっても良い。 また、第4図Aは本実施の形態にかかる容器用キャップにおけるカバー2の側
断面図を示し、第4図Bは本実施の形態にかかる容器用キャップにおけるカバー
2を下方から見た平面図を、第5図は本実施の形態にかかる容器用キャップにお
けるカバー2を上方から見た場合の平面図を、それぞれ示している。 カバー2は、第4図Bに示すように中心に嵌合孔7を有し、第4図Aに示すよ
うに嵌合孔7に向かって緩やかなテーパー(傾斜)を有する。また、第4図Aに
示すように、カバー2を容器本体10の口部に容易に固着できるように、カバー
2の外側部の下端に少なくとも2つの突起部22を有し、第2図の容器本体10
の口部周縁に有する出っ張り部101と係合する。 なお、本実施の形態においては、カバー2の外周は円形で示されているが、弁
形状と同様に楕円形状であっても、あるいは多角形状であっても良い。 弁1の中央部を残して、弁1の周縁上部をカバー2で覆い、かつ拘持すること
によって、外部に曝される容器口部の挿入孔の表面積を少なくすることができ、
容器内の薬液への不純物の進入や外気に浮遊している細菌への感染等の機会を大
幅に減らすことが可能となる。 また、このカバー2によって挿入体を容器口部へしっかりと保持することがで
きる。例えば、カバー中央部に挿入体と同じか、或いはやや小さい径を有する円
形の嵌合孔7にはめ込んでしっかりと保持することができる。粉末製剤入り真空
バイアル瓶等に溶解液を注入して薬剤調製する場合に、注射器は嵌合孔7によっ
て垂直方向に支持されて傾くことがないので放置することもできる。放置中、注
射器内の溶解液は、バイアル瓶内の負圧により容器内に吸引されるので、その間
、複数の薬剤を調製することも可能となる。 かかる嵌合孔7は、その寸法を標準ルアーに適合するように径3.9〜4.4
mm、肉厚0.3〜1.0mmの範囲にするのが好ましく、さらに径3.9〜4
.2mm、肉厚0.5〜0.7mmとすることがより好ましい。また、上記の挿
入体のテーパー状のルアーに対応させて、嵌合孔7をテーパー状に形成しても良
い。 カバー2の素材としては、弁1や挿入体をしっかりと保持するために適当な硬
さを有することが必要である。特にカバー2は挿入体をその嵌合孔7に挿入し易
く(あまり硬過ぎると、挿入体を挿入する際の許容度が小さくなってしまう)、
しっかりと嵌合させるため、適当な硬度を有し、また破損し難い材料から形成さ
れるのが望ましい。例えば、ポリアセタール、ポリプロピレンの他、ポリアミド
、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト等が望ましい。 第6図に示すように、嵌合孔7の径をD1、ディスク状弁1の外径をD2、挿
入孔3のスリットの長さをL0とする。このとき、弁1の挿入性や逆止効果等か
ら、1.1≦D2/L0を満たすことが好ましい。挿入孔3の長さL0が弁の外
径D2に比べて大きい場合、即ち、D2/L0が1.1より小さくなると、弁へ
の挿入によって弁の変形・破損(裂け)が懸念され、また弁の環状リブ5より外
側の部分が小さくなって、挿入体を挿入した際に、弁が台座から脱落することが
懸念されるからである。 また、挿入孔であるスリットの長さL0と挿入体について述べると、挿入体を
スリットに挿入した際、弁1に埋接している挿入体の径を挿入部径とすると、ス
リットの長さL0は挿入部径の0.5倍以上で、かつ1.1倍以下のものが好ま
しい。L0がその範囲より小さいと挿入体を挿入し難いし、大きいと容器口部か
ら挿入体を挿入したときに挿入孔から液が漏れ易くなるからである。 さらに、台座8内部の直径Aについては、リシールの観点からは小さい方が好
ましいが、挿入体が嵌合孔7によってしっかりと係止されるまで挿入できる程度
の大きさは必要となる。すなわち、挿入体自体の直径よりも大きく、かつ弁1が
押し込まれることで入り込むことができる空間を確保できる大きさが必要となる
。挿入体が注射器ルアーで有る場合には、台座8内部の直径Aは5.0から7.
0mmであることが好ましい。 また、第3図に示す弁1の肉厚L1は弁の挿入性や逆止効果、経済性等の点か
ら1〜2mmであるのが好ましい。弁1を構成する材料としては、一般的なゴム
状弾性を示す材料であれば良く、より限定するなら、硬度JIS−Aにおいて2
0〜55のものが好ましい。具体的な材料として、シリコンゴム、天然ゴム、ブ
チルゴムやニトリルゴム等の合成ゴム、あるいは熱可塑性エラストマー等が挙げ
られる。 また、第2図に示すように、ジョイント4は、弁の裏側面中央部を残して周縁
下部を担持する台座部分41を有する。かかる台座部分41を設けることで、弁
1を容器用キャップによりしっかりと拘持することが可能となる。台座部分41
は弁1の形状に合わせて環状に形成されている。 また、台座部分41の弁周縁部より内側の弁1の表側面に形成された環状溝と
契合するように、カバー2に環状鉤部21を形成することで、容器用キャップへ
の挿入体の挿入によって弁1が変形したときでも、挿入体を抜去する瞬間に、ス
リットから漏れ出し得る薬液が環状溝に溜まるのを防止することができる。 さらに、挿入体の係止をより確実に行なうために、第7図に示すような、ロッ
クアダプターを用いることも効果的である。第7図において、第7図Aはロック
アダプターの平面図を、第7図Bはロックアダプターの側断面図を、第7図Cは
ロックアダプターの側面図を、それぞれ示す。 第7図に示すように、ロックアダプターは、ロックアダプターキャップカバー
71の下部に設置された切欠き部72を用いてカバー2と固着させるものである
。 すなわち、図8にロックアダプターキャップカバー71下部の拡大断面図を示
すが、ロックアダプターキャップカバー71の内側に、回転して係合させるため
の切欠き部72が存在する。ロックアダプターキャップカバー71をこの切欠き
部72とカバー周縁部に形成する突出部23とが嵌合するようにはめ込み(第9
図A)、さらに回転させることで第9図Bのように係合して確実に固着すること
ができる。 次に、容器口部が従来の形状である場合、すなわち上述したような容器用キャ
ップが取り付けられていない場合について説明する。この場合、従来と同様のゴ
ム状栓体であることが多く、注射針等を通じて何度も抜き差しを行ったのではコ
アリングを回避することができないことから、カニューレ等をゴム状栓体に一度
だけ刺通し、その後は上述したようなキャップと同様にルアー等を挿入体として
用いることができるような連通用アダプタを用いることが考えられる。 したがって、本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタのカニューレは
、容器の栓体に刺通する部位と、刺通部分の先端から遠隔端にある基端部とから
構成される。刺通部分は、従来から知られる瓶針の針部分と同様なものであれば
よく、特に限定されるものではないが、コアリングが生じないようその先端部は
閉塞しカニューレ側壁に開口を有するものであるのが好ましい。 また、本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタには、容器に固定する
手段を有するのが好ましい。固定手段は、容器口部の一部あるいは全部を覆い、
かつ容器に係合するカラー部材等がある。かかるカラー部材は、本発明の実施の
形態にかかる液体連通用アダプタと容器とを確実に固定するとともに、手でアダ
プタを容器に挿入する際に十分な把持スペース(把持手段)が形成され、指等に
よる偶発的接触によって生じる弁表面の汚染を防止しつつ、容器への当該アダプ
タの装着を容易にする。その他の把持手段としては、上述したようなカバー、あ
るいはカニューレの基端部から左右対称に伸びる板状のフランジ等であっても良
い。 本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタは、主として流路を開閉する
弁と、容器の栓体を刺通するカニューレ、カニューレ基端部と共同して弁を拘持
するカバー、そしてカバーに形成された注射器ルアー等の挿入体の係止手段とか
ら構成されるものである。以下にそれぞれの構成要件について説明する。 まず、カバーは、弁に挿入体が挿入・抜去されるときに、後述のカニューレ基
端部と共同して弁をしっかり保持(拘持)できるものならば、特に形態は限定さ
れない。例えば、第10図または第11図に示すように、弁1の表側面の中央部
を残し(開放し)、少なくとも弁1の周縁上部を覆うカバー2が形成されている
と、挿入体の挿入部位を見つけ易く、また偶発的な接触による弁表面の汚染が防
止できる。カバー2表側面に綾やかなテーパー(傾斜)を設けることより効果的
である。 カニューレは、容器の栓体を刺通する部分と、刺通部分の先端から遠隔端にあ
る基端部とから構成される。刺通部分は、従来から知られる瓶針の針部分と同様
なものであればよく、特に限定されるものではないが、コアリングが生じないよ
う、その先端部は閉塞し、カニューレ側壁に開口を有するものであるのが好まし
い。また、バイアル瓶等から残存なく注射器に薬液を吸引できるよう、所定の部
位で屈曲されているものであってもよい。 カニューレ基端部の外形は、前記カバー2と共同して弁を拘持するものであり
、そのように機能するものとしてカバー形状に対応した形状を有するものであれ
ば特に限定されるものではないが、カニューレの刺通部分より拡径した円筒形等
が挙げられる。第11図において、カニューレ基端部41は、カバー2あるいは
弁1の下側に弁1の裏側面の中央部を残して周縁下部を担持する台座8を有する
ことが好ましい。弁1が液体連通用アダプタ内において上下周縁部で確実に拘持
されるからである。 また、第11図に示すように、台座8の有する孔の周縁部に沿って環状に形成
される環状リブ5を設けると、液体連通用アダプタ内への挿入体の挿入によって
弁1が変形したときでも、弁1と台座8との間の液洩れを防止できる。カニュー
レの材質は、ステンレスなどの金属、ABS樹脂やポリカーボネート、ポリプロ
ピレン等の合成樹脂が挙げられるが、刺通部分と基端部の一体成形が容易な合成
樹脂製であるのが好ましい。また、耐熱性、耐薬品性を考慮すれば、ポリアセタ
ール、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート等であるのが好ましい。 係止手段は簡易な構造であって、注射器ルアー等の挿入体を液体連通用アダプ
タに係止するものならば、特に限定されるものではない。例えば、カバー2の中
央に形成された円形の嵌合孔7で、嵌合孔7がルアー等の挿入体と係合可能に嵌
合できるような形状・寸法に形成されたものが挙げられる。かかる構成により、
簡易な構造により、かつ確実に挿入体を係止することができる。 一般的なルアー形状を有する注射器先端を挿入体とするものであれば、嵌合孔
7の寸法は径3.9〜4.4mmで、肉厚が0.3〜1.0mmが好ましい。ま
た、嵌合孔7に挿入体をしっかり嵌合しても、カバー2が、割れないように充分
な強度を有するものが好ましい。材質としては、耐薬品性・耐熱性等を考慮して
、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート
、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等が挙げられる。 弁1は、挿入体の挿入および抜去が容易で弁の開放が確実であれば良い。例え
ばディスク弁1の表面形状がフラットである形状が考えられる。また、ディスク
弁1の表面形状を、すり鉢状にすることで挿入体を挿入し易く、かつ不用意に抜
去されにくい。また挿入体を抜去した際の挿入孔からの液洩れも抑制できる利点
を有する。しかし、ディスク弁1上に残液が生じ、かつかかる残液を拭き取りに
くいという実用的欠点を有する。 また、弁1の外形は円形状、或いは楕円形状であるのが液体連通用アダプタを
成形するのに都合が良い。弁1の挿入孔3は直線状のスリットにするのが簡便で
ある。挿入体が前記のような一般的な注射器のルアー形状であれば、スリットの
長さL0は弁の挿入性や液密性の点から2.5〜4.5mmであるのが好ましい
。 また、弁1の外径D2とスリットの長さL0についての比率は、後述するよう
な理由で1.1≦D2/L0であるのが好ましい。弁1の肉厚は弁の挿入性や逆
止効果、経済性等の点から1〜2mmであるのが好ましい。弁1を構成する材質
としては、ゴム状の弾性材料であれば良いが、より限定するなら、硬度JIS−
Aにおいて20〜55のものが好ましい。具体的な材料として、シリコンゴム、
天然ゴム、ブチルゴムやニトリルゴム等の合成ゴム、あるいは熱可塑性エラスト
マー等が挙げられる。 以下、本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタについて図面を参照し
て説明する。第10図〜第12図は本発明の実施形態にかかる液体連通用アダプ
タを示す。第10図〜第12図において、1はディスク弁、2はカバー、3は挿
入孔、42はカニューレ刺通部分、41はカニューレ基端部、43は把持手段(
フランジ)を示す。 弁1自体については、第3図に示すものと同様であるので、詳細な説明は省略
する。 挿入孔3についても、同様に一本の直線状かつスリット状のものとしているが
、特にこれに限定されるものではなく、例えば中心で交わる3本の直線のスリッ
ト状のものであっても良い。 カバー2は、第13図に示すように中心に嵌合孔7を有し、嵌合孔7に向かっ
て緩やかなテーパー(傾斜)を有する。また、外径で固着できるように、カバー
2の外側部に少なくとも2つの切欠き部31を有し、第11図に示すようにカニ
ューレ基端部側部に設けられている突起部45と係合する。 さらに、第13図において、カバー2の外周は円形で示されるが、弁形状と同
様に楕円形であっても良いし、多角形であっても良い。 弁1の中央部を残して、弁1の周縁部と周縁部上部とをカバー2で覆い、かつ
拘持することによって、外部に曝される容器口部における挿入孔の表面積を少な
くすることができ、容器内の薬液への不純物の進入や外気に浮遊している細菌へ
の感染等の機会を大幅に減らすことが可能となる。 また、このカバー2によって挿入体を液体連通用アダプタへしっかりと保持す
ることができる。例えば、カバー中央部に挿入体と同じか、或いはやや小さい径
を有する円形の嵌合孔7にはめ込んでしっかりと保持することができる。粉末製
剤入り真空バイアル瓶等に溶解液を注入して薬剤調製する場合に、注射器は嵌合
孔7によって垂直方向に支持されて傾くことがないので放置することもできる。
放置中、注射器内の溶解液は、バイアル瓶内の負圧により容器内に吸引されるの
で、その間、複数の薬剤を調製することも可能となる。 かかる嵌合孔7は、その寸法を標準ルアーに適合するように径3.9〜4.4
mm、肉厚0.3〜1.0mmの範囲にするのが好ましく、さらに径3.9〜4
.2mm、肉厚0.5〜0.7mmとすることがより好ましい。また、上記挿入
体であるテーパー状のルアーに対応させて、嵌合孔7をテーパー状に形成しても
良い。 カバー2の素材としては、弁1や挿入体をしっかりと保持するために適当な硬
さを有することが必要である。特にカバー2は挿入体をその嵌合孔7に挿入し易
く(あまり硬過ぎると、挿入体を挿入する際の許容度が小さくなってしまう)、
しっかりと嵌合させるため、適当な硬度を有し、また破損し難い材料から形成さ
れるのが望ましい。例えば、ポリアセタール、ポリプロピレンの他、ポリアミド
、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト等が望ましい。 なお、嵌合孔7の径をD1、ディスク弁1の外径をD2、挿入孔3のスリット
の長さをL0と表したときの各々の値については、第6図と同様に1.1≦D2
/L0の関係を具備することが好ましい。第6図と同様、挿入孔の長さL0が弁
の外径D2に比べて大きい場合、即ち、D2/L0が1.1より小さくなると、
弁への挿入によって弁の変形・破損(裂け)が懸念され、また弁の環状リブ5よ
り外側の部分が小さくなって、挿入体を挿入した際に、弁が台座から脱落するこ
とが懸念されるからである。 また、挿入孔であるスリットの長さL0と挿入体について述べると、挿入体を
スリットに挿入した際、弁1に埋接している挿入体の径を挿入部径とすると、ス
リットの長さL0は挿入部径の0.5倍以上で、かつ1.1倍以下のものが好ま
しい。L0がその範囲より小さいと挿入体を挿入し難いし、大きいと液体連通用
アダプタに挿入体を挿入したときに挿入孔から液が漏れ易くなるからである。 さらに、台座8内部の直径Aについては、リシールの観点からは小さい方が好
ましいが、挿入体が嵌合孔7によってしっかりと係止されるまで挿入できる程度
の大きさは必要となる。すなわち、挿入体自体の直径よりも大きく、かつ弁1が
押し込まれることで入り込むことができる空間を確保できる大きさが必要となる
。挿入体が注射器ルアーで有る場合には、台座8内部の直径Aは5.0から7.
0mmであることが好ましい。 また、本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタは、バイアル瓶への液
の注入だけでなく吸引も可能にするため、第14図に示すように、注射器ルアー
等の挿入体の挿入深さをDとすると、挿入深さの最大値Dmaxは、カニューレ
基端部の底面46までの深さとなり、弁の肉厚L1および嵌合孔の肉厚L2との
間で(L1+L2)≦D≦Dmaxの関係を満たす必要がある。 なお、カニューレ基端部の底面46にフィルタ47を設けることも考えられる
。この場合には、挿入深さの最大値Dmaxは、フィルタ47の上面までの深さ
となる。そして、Dmax −(L1+L2)は、3.0から6.0mmであるこ
とが好ましい。ルアーが固定でき、かつルアーが入りすぎない深さとして適当な
値だからである。 また、第11図に示すように、カニューレの基端部41に、弁の裏側面中央部
を残して周縁下部を担持する台座8を設けると、弁1を液体連通用アダプタ本体
によりしっかりと拘持できる。台座8は弁形状に合わせて環状に形成されている
。 また、台座8の弁周縁部より内側の弁1の表側面に形成された環状溝と契合す
るように、カバー2に環状鉤部を形成することで、容器用キャップへの挿入体の
挿入によって弁1が変形したときでも、挿入体を抜去する瞬間に、スリットから
漏れ出し得る薬液が環状溝に溜まるのを防止することができる。 第11図および第12図に示すように、カニューレ刺通部分42は、先端を閉
塞した中空の円筒形状であり、その側面に容器内と連通する開口44を有する。
開口44をカニューレ側壁に有するため、コアリングの発生を防ぐことができる
。カニューレ刺通部分42とカニューレ基端部分41は、一体成形された合成樹
脂製であるのが好ましく、耐熱性、耐薬品性の観点から、ポリアセタール、ポリ
プロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリカーボネート等であるのが好ましい。 また第10図〜第11図に示すように、カニューレ刺通部分42とカニューレ
基端部41の間のいずれかの個所に左右対称に伸びる板状のフランジ43を形成
するのが好ましい。フランジ43により、容器への装着時の把持スペースが十分
形成されて、手などの偶発的な接触による弁表面の汚染を防止しつつ、容器への
アダプタの装着を容易にする。本実施の形態において、フランジ43はカニュー
レと一体成形するものであるが、前記カバー2に一体成形するもの、あるいは別
部材を接剤等により接着したもののいずれであってもよい。 また、第12図A〜第12図Cに示すように、カニューレ刺通部分42とカニ
ューレの基端部41の間のいずれかの箇所に、容器口の一部あるいは全部を覆い
、かつ容器に係合するカラー部材12を形成することが好ましい。ここで、第1
2図Aは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの平面図である。第1
2図Bは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの正面図である。第1
2図Cは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの側断面図である。 第12図A〜第12図Cに示すように、液体連通用アダプタを容器口部に確実
に固着できるように、カラー部材12の側面部の内面に少なくとも二つの突起部
22を有し、従来の容器(例えばバイアル瓶等)の容器口部と係合する。さらに
、液体連通用アダプタを容器口部に容易に固着できるように、一以上の切り欠き
部123を有することが望ましい。 また、挿入体の係止をより確実に行なうために、第7図に示すような、ロック
アダプターを用いることが効果的であることも、容器用キャップの場合と同様で
ある。 また、以上の説明においては、弁1が容器用キャップあるいは連通用アダプタ
の中心に位置する場合について説明してきたが、弁1の位置は容器用キャップあ
るいは連通用アダプタの中心に位置することが必須要件であるわけではない。す
なわち、第15図に示すようにカバー2の中心とは異なる位置に弁1を配置する
ことも考えられる。この場合、従来の栓体であるゴム状弾性体部分15を設ける
ことができ、輸液セット等における突刺部分を確保することが可能となる。 あるいは、弁1が一つではなく、二以上設けられているものも考えられる。す
なわち、第16図に示すように、弁1を二つ設けることで、鋭利な針等を用いる
ことなく輸液セット等を用いることも可能となる。 また、弁1とゴム状弾性体部分15、あるいは複数の弁は、例えば物理的に分
離されたものであっても良いし、容器用キャップの外形とほぼ同一形状のゴム部
材の同一面上に弁1とゴム状弾性体部分15を設けるものであっても良い。 産業上の利用可能性 以上のように、本発明にかかる容器用キャップ又は液体連通用アダプタは、慣
用の注射器等の使用が可能であり、かつ注射器のルアーを接続した際、ルアーと
の気密性、液秘性の保持が確実であり、非接続時には確実に液漏れを防止するこ
とが可能となる。 また、注射器のルアーを係合することもできるので、例えば、粉末製剤入り真
空バイアル瓶等に溶解液を注入して薬剤調製する場合に、注射器は垂直方向に支
持されて傾くことがないので放置することもできる。放置中、注射器内の溶解液
は、バイアル瓶内の負圧により容器内に吸引されるので、その間、複数の薬剤を
調製することができる。 また、容器から輸液または薬液を吸引することもできるので、注射器に薬液を
吸引した後、三方活栓、あるいは慣用の注射器ルアー等の挿入体を挿入できる混
注口を装着した輸液又は輸血セット、血液回路等に異なる薬液を混注する場合に
、鋭利な針を全く使用することなく一連の操作をことができる。即ち、薬液等の
吸引時に使用していた注射針が不要になりコストを低減できる。また、混注前の
針の取り外しが不要であるので、操作も簡便になる。さらには、注射針の注射器
への装着・抜去の際に伴っていた誤穿刺等の問題も発生しない。 また、鋭利な針を使用することなく、薬液の吸引、注入、薬剤調製等の操作を
することができ、多回数穿刺する場合であっても、バイアル瓶等のゴム状栓体の
劣化が生じることなくコアリングによる、薬液汚染の可能性も低減できる。
キャップ及び容器口部に取り付け可能な液体連通用アダプタに関するものである
。また、他の薬剤と混合して使用する薬剤、あるいは、使用直前に溶解液で溶解
して使用する薬剤、例えば制癌剤や抗生物質、血液製剤などの粉末状あるいは凍
結乾燥された薬剤と、他の薬液あるいは溶解液とを混合するのにも便利な容器用
キャップ及び容器口部に取り付け可能な液体連通用アダプタに関するものである
。 背景技術 一般に、バイアル瓶やバッグ等の容器に入った制癌剤や抗生物質、血液製剤、
あるいは凍結乾燥製剤は、液状の薬剤として保存しておくと、安定性が悪く、薬
効が低下するという問題点がある。そのため、従来病院等の医療機関においては
、これらの薬剤を使用直前に溶解して点滴治療等に用いることで対処しており、
かかる作業において、従来は、鋭利な注射針を装着した注射器に溶解液等を充填
し、注射針をバイアル瓶等のゴム状栓体に穿刺することによって行なっていた。
しかしながら、鋭利な注射針を使用する場合、看護婦等の操作者が細心の注意を
払って操作したとしても、時には自らに針を誤穿刺することもあった。 また、患者に輸液や輸血を行なっている最中に、輸液又は輸血セットの送液ラ
インの途中に装着された三方活栓から異種の薬液を混注する場合は、バイアル瓶
等の容器から、注射針を装着した注射器により薬液を吸引後、注射器から注射針
を取り外し、注射器のルアーを三方活栓に嵌合接続して行なわなければならず操
作が煩雑であった。また、注射針の注射器への装着・抜去の際に誤穿刺、薬液汚
染の危険性が伴っていた。 また、バイアル瓶等の容器に入った薬液を少しずつ、そして何度も注射器で吸
引する場合、多回数穿刺により劣化したゴム状栓体の部分を針の頂部の開口が取
り去ることによってコアリングが生じ、このようにして生じた破片がバイアル瓶
の内容物に入り、薬液の品質を害するという問題点もあった。 かかる問題点に対処すべく、鈍いカニューレを装着した注射器と、バイアル瓶
等とをアダプタあるいは連結管等の連通用具を用いて接続し、薬液の注入あるい
は吸引を行う等の様々な工夫がされている。 例えば、特表平3−504571号公報においては、主として、鈍いカニュー
レを繰り返し挿入可能なシーリング部材をハウジング内に支持する注射部位が開
示されている。 また、特開平5−168679号公報においては、主として、バイアル瓶の首
部に係合するカラー部材と、容器の栓体を刺通するカニューレと、該カニューレ
遠隔端に設けられた注射器の雄ルアーを受け入れるための雄受容部とから構成さ
れるアダプタが開示されている。注射器の雄ルアーの雄受容部内への封じ及び一
時的な保持は、雄受容部内円周方向に形成されたリブ、さらには雄ルアー先端が
当接する部位に形成された環状突起(環状リブ)によって行われている。 あるいは、特開平7−75663号公報においては、容器口部に、予め貫通し
た穿刺孔を設けたゴム状栓体を使用する方法も開示されている。かかる穿刺孔は
、直径1mm位の金属針を用いてゴム状栓体を貫通させたものであり、表面から
肉眼で容易に確認されない程度に小さいものである。カニューレを刺さない状態
ではゴムの自己シール性により閉塞した状態にあり、カニューレを穿刺した状態
では、穿刺孔の表面はゴムの自己シール性によりカニューレの外周と密着するよ
うになっている。 しかしながら、特表平3−504571号公報に開示された方法では、シーリ
ング部材に挿通するための専用のカニューレが必要となる。また、慣用の注射器
が使用できることの記載は何らなされていない。したがって、混注口として三方
活性を有する輸液または輸血セットに対しては、混注操作ができないという問題
が生じるおそれがある。 また、特開平5−168679号公報においては、慣用の注射器の使用は可能
であるものの、注射器の雄ルアー部と雄受容部間の気密性に問題がある。特に、
粉末製剤を溶解させる際には、穿刺した注射器内に輸液を出し入れしたり、バイ
アル瓶等の容器を斜めに傾斜させながら操作を行なうことがあり、操作中に液漏
れが生じるおそれも強い。また、雄受容部が凹状であるため、消毒が困難で、不
衛生となる可能性も高い。 さらに、特開平7−75663号公報においては、多回数使用する場合には適
さないものと考えられる。直径1mm程度の穿刺孔に直径3〜4mm程度のカニ
ューレを多回数穿刺すると、穿刺孔の円周のいずれかの個所から割れが発生する
からである。さらに穿刺を繰り返すと、カニューレとゴム状栓体との間に隙間が
でき、ここから液が漏れる可能性がある。また、先端が比較的鋭利な瓶針を挿入
する場合には適するが、先端の端面が平坦な注射器ルアーのような挿入体には適
さない。挿入時の穿刺抵抗が大きく、上述のゴム状栓体の割れも生じ易いからで
ある。さらに、上記の栓体はゴムの自己シール性により、カニューレ外周と密着
することはできるが、挿入したカニューレがぐらぐらと動かないように安定に保
持することはできない。 本発明は、上記の問題点を解消するべく、多回数穿刺によるバイアル瓶等のゴ
ム状栓体の劣化が生じることなく、慣用の注射器のルアーを係合することもでき
、注射器のルアーを接続した時、ルアーとの気密性の保持が確実であり、非接続
時には確実に液漏れが防止でき、さらには穿刺部位の消毒が容易かつ確実に行な
うことのできる、容器用キャップ又は液体連通用アダプタを提供することを目的
とする。 発明の開示 上記課題を解決するために本発明にかかる容器用キャップは、中央部に挿入孔
の形成された一又は二以上のディスク状の弁と、少なくとも弁の周縁上部を覆う
弁を拘持するカバーとを備えた容器用キャップであって、弁の裏側面の周縁下部
が容器口部の台座部又は容器口部に支持されるジョイントの台座部によって担持
され、挿入体を挿入孔に差し込む場合に、挿入体を嵌合孔を形成するカバーの縁
端部を用いてキャップに係止させる係止手段を有することを特徴とする。 かかる構成により、鋭利な針を全く使用することなく、上述したような薬剤調
製の操作をすることができる。また、多回数穿刺する場合であっても、バイアル
瓶等のゴム状栓体の劣化が生じることなくコアリングによる薬液汚染の可能性が
低減される。 さらに、慣用の注射器に薬液を吸引した後、三方活栓、あるいは慣用の注射器
のルアー等の挿入体を挿入できる混注口を装着した輸液又は輸血セット、血液回
路等に異なる薬液を混注する場合に、鋭利な針を全く使用することなく一連の操
作をすることができる。したがって、薬液等の吸引時に使用していた注射針が不
要になりコストを低減できる。また、混注前の針の取り外しが不要であるので、
操作も簡便になる。さらには、注射針の注射器への装着・抜去の際に伴っていた
、誤穿刺、薬液汚染の可能性も低減できる。 さらに、構造が比較的簡単であるため、製品の不良率が小さく、故障が少ない
という利点を有する。 また、本発明にかかる容器用キャップは、カバーと容器口部の台座、又はカバ
ーとジョイントが有する台座の、いずれか一方の組合せによってディスク状弁を
拘持することとしても良いが、カバーと共同して弁を拘持するように機能する容
器口部を形成することが困難である場合であって、容器口部が十分な液密性を保
持するのに十分な寸法精度を得ることができない材質からなる場合には、成形容
易な材質からなるジョイントを介して、ジョイントの台座とカバーとによって弁
を拘持することが望ましい。 また、本発明にかかる容器用キャップは、ジョイントが容器口部により支持さ
れる被支持部を有することが好ましい。ジョイントは、容器本体に設けられた支
持部によって支持されるものであっても良いが、容器が既存の容器、例えばバイ
アル瓶等である場合には、既存の容器に支持することができる被支持部を有する
ジョイントを用いることで、既存の容器にも当該容器用キャップを使用すること
が可能となるからである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、カバーの側面部の内面下端に容器口
部との係止手段を有することが好ましい。容器用キャップ本体と容器口部を確実
に固着することができるとともに、固着に接着剤等の溶媒を使用する必要がない
ことから、注入・採取する薬液への接着剤等の溶出の可能性を排除することがで
きるからである。 さらに、本発明にかかる容器用キャップでは、カバーの側面部に少なくとも一
以上の切り欠き部を有することも考えられる。カバーの装着を容易にするためで
ある。 また、本発明にかかる容器用キャップは、カバーが少なくとも2つの脚部を有
し、脚部の下端に容器口部との係止手段を有することも考えられる。カバーの装
着を容易にするためである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、ジョイント上部に有する孔を形成す
るジョイントの上部縁端部に沿って環状に形成される環状リブをさらに備えるこ
とが好ましい。容器用キャップへの挿入体の挿入によって弁が変形したときでも
、弁と台座との間の液洩れを防止でき、挿入体抜去時の弁の再閉鎖性や弁のめり
込みからの復帰性能を向上させることができるからである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、ジョイントと容器口部との間にO(
オー)リングをさらに備えることが好ましい。より好適に気密性を保持するため
である。 また、本発明にかかる容器用キャップは、係止手段が、カバーの中央に形成さ
れた円形の嵌合孔であり、嵌合孔を形成するカバー縁端部によって挿入体を係止
することが好ましい。特別な機構を有する係止手段を用いることなく、挿入体を
容易に係止することができるからである。また、挿入体がディスク弁を貫通して
係止することができることから、液注入だけではなく液採取も可能となるからで
ある。 また、本発明にかかる容器用キャップは、嵌合孔が径3.9〜4.4mmで、
嵌合孔を形成するカバーにおける挿入体と接する部分の肉厚が0.3〜1.0m
mであることが好ましい。かかる範囲外では、挿入体を係止することが困難とな
るとともに、嵌合孔から弁までの間のスペースが大きくなるため、液の拭き取り
や消毒の点で問題となるからである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、ディスク状の弁の薄肉部分、例えば
ディスク状の弁の表側面に環状溝を形成することが好ましい。ルアー等の挿入体
の挿入により環状溝を起点として弁が伸長しやすくなるため、前述した環状リブ
と相俟って、ディスク状の弁を圧縮する部分とルアー等の挿入体挿入により伸長
する部分とに分けることができ、気密性と操作性・再閉鎖性の両方を同時に満た
すことができるからである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、カバーの拘持部にディスク状の弁の
表側面に形成される環状溝と係合する環状鉤部を形成することが好ましい。表面
に環状溝が有る場合、ここに薬液が溜まるのを未然に防止する必要があるからで
ある。 また、本発明にかかる容器用キャップは、挿入孔が直線状のスリットであり、
スリットの長さL0が2.5〜4.5mmであることが好ましい。2.5mmよ
り小さければ挿入体を挿入することが困難であり、4.5mmを超えると挿入体
の挿入中にスリットの両端から薬液が漏れるおそれがあるからである。スリット
の長さL0は、さらに3.0〜4.0mmであることが好ましい。この範囲であ
れば、挿入体の挿入がスムーズであり、かつ挿入体の挿入中あるいは抜去時にス
リットの両端から薬液が漏れることもないからである。 なお、ディスク弁の外周形状としては、円形状、楕円形状、あるいは多角形状
等が挙げられる。 また、本発明にかかる容器用キャップは、弁の外径D2とスリットの長さL0
の比が1.1≦D2/L0であることが好ましい。1.1より小さいと、挿入体
の挿入により弁の変形や破損・裂けが生じる危険性が有るからである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、弁の肉厚が1.0〜2.0mmであ
ることが好ましい。挿入体の挿入を容易にするためにディスク弁の肉厚は液漏れ
を起こさない程度に薄くする方が好ましいからである。特に、弁における挿入孔
部分の肉厚が1.0〜2.0mmであることがより好ましい。 また、本発明にかかる容器用キャップは、弁が硬度JIS−Aにおいて、20
〜55である弾性材料からなることが好ましい。 また、本発明にかかる容器用キャップは、弁の材質がシリコンゴム、天然ゴム
、合成ゴム、熱可塑性エラストマーからなる一群から選択されることが好ましい
。かかる材質を選択することにより、気密性や挿入性、再閉鎖性等の機能保持が
容易となるからである。 また、本発明にかかる容器用キャップは、弁の材質がシリコンゴム、天然ゴム
、合成ゴムからなる一群から選択される場合には、挿入体の挿入によって破断す
るおそれのある位置から弁の裏側面までのいずれかの箇所にフィルムを配置する
ことが好ましい。薬液の保管時に、弁の裏側面が容器本体内の薬液と接触するこ
とによる添加物の溶出を防止することができるからである。なお、かかるフィル
ムの材質としては、耐熱性、耐薬品性を有するポリエチレン、ポリプロピレン等
であることが好ましい。 また、かかるフィルムは、挿入体の挿入により、破断片を落下させることなく
、かつ容易に破断可能な程度の機械的特性を有するものであることが好ましい。
破断片の落下による薬液の汚染を防止するためである。 さらに、弁の裏側面が容器本体内の薬液と接触することによる添加物の溶出を
防止するその他の手段として、弁の裏側面をポリエチレン、ポリプロピレン等の
樹脂によってコーティングすることも考えられる。 また、本発明にかかる容器用キャップは、液の吸引、あるいは液の注入の直前
まで、容器用キャップ表面が汚染されるのを防ぐため、少なくとも弁の外部に露
出されている部分を被覆する保護部材を設けることが好ましい。かかる保護部材
としては、例えば容器用キャップに被せるキャップ、プラスチックでコーティン
グされたアルミ箔、すなわちダンパーシールが容器用キャップ上面に融着あるい
は貼付されているもの、容器用キャップのカバー上面に設けられたカバーから切
離除去可能なプルリング等が考えられる。 また、本発明にかかる容器用キャップは、カバーの側面周縁部に少なくとも2
つの突出部を設け、突出部と係合する切欠き部を底部に有し、挿入体が挿通され
て把持されており、挿入体を挿入孔へ挿入するとともに底部を回転させることに
よって底部に有する切り欠き部を前記カバーの突出部と係合する円筒状のロック
アダプターにより挿入体を係止させる係止手段を有することが好ましい。容器用
キャップに直接挿入することができない挿入体、例えばルアーロックシリンジの
ルアー等であっても、使用することができるようになるからである。 次に、上記目的を達成するために本発明にかかる液体連通用アダプタは、容器
の栓体を刺通するカニューレと、カニューレの基端部に設置された、中央部に挿
入孔の形成された一又は二以上のディスク状の弁とを少なくとも有し、弁を貫通
して内部に伸びる挿入体と容器間の液体の連通を行なうアダプタであって、弁の
裏側面の周縁下部を担持する台座と、少なくとも弁の周縁上部を覆う弁を拘持す
るカバーとを備え、挿入体を挿入孔に差し込む場合に、挿入体を嵌合孔を形成す
るカバーの縁端部を用いてアダプタに係止させる係止手段を有することを特徴と
する。 かかる構成により、慣用の注射器を使用して注射器に薬液を吸引した後に、三
方活栓、あるいは慣用の注射器ルアー等の挿入体を挿入できる混注口を装着した
輸液又は輸血セット、血液回路等に異なる薬液を混注する場合において、鋭利な
針を全く使用することなく一連の操作をすることが可能となる。したがって、薬
液等の吸引時に使用していた注射針が不要になりコストを低減できる。また、混
注前の針の取り外しが不要であるので、操作も簡便になる。さらには、注射針の
注射器への装着・抜去の際に伴っていた、誤穿刺、薬液汚染の可能性も低減でき
る。また、鋭利な針を全く使用することなく、上記に記載の薬剤調製の操作をす
ることができる。また、多回数穿刺する場合であっても、バイアル瓶等のゴム状
栓体の劣化が生じることなくコアリングによる薬液汚染の可能性も低減できる。 さらに、構造が比較的簡単であるため、製品の不良率が小さく、故障が少ない
という利点も有する。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、カニューレの基端部側面に少な
くとも2つの突出部を形成し、カバーに突出部と係合する少なくとも2つの切欠
き部を形成することが好ましい。液体連通用アダプタ本体とカバーを確実に固着
することができるとともに、固着に接着剤等の溶媒を使用していないことから、
注入・採取する液への接着剤等の溶出の可能性を排除することができるからであ
る。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、台座が有する孔を形成する台座
の上部縁端部に沿って環状に形成される環状リブをさらに備えることが好ましい
。液体連通用アダプタへの挿入体の挿入によって弁が変形したときでも、弁と台
座との間の液洩れを防止でき、挿入体抜去時の弁の再閉鎖性や弁のめり込みから
の復帰性能を向上させることができるからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、係止手段が、カバーの中央に形
成された円形の嵌合孔であり、嵌合孔を形成するカバー縁端部によって挿入体を
係止することが好ましい。特別な機構を有する係止手段を用いることなく、挿入
体を容易に係止することができるからである。また、当該係止手段を用いること
によって、例えば粉末製剤の入った真空のバイアル瓶等に溶解液を注入して薬剤
調製する場合に、注射器は垂直方向に支持されて傾くことがないので放置するこ
ともできる。そして、放置中、注射器内の溶解液等はバイアル瓶内の負圧により
容器内に吸引されるので、その間、複数の薬剤を調製することも可能となる。ま
た、挿入体がディスク弁を貫通して係止することができることから、液注入だけ
ではなく液採取も可能となる。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、台座の下部にフィルタを設ける
ことが好ましい。表面に付着したゴミ等の不純物が薬液中へ入らないようにする
ためである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、嵌合孔が径3.9〜4.4mm
で、嵌合孔を形成するカバーにおける挿入体と接する部分の肉厚が0.3〜1.
0mmであることが好ましい。かかる範囲外では、挿入体を係止することが困難
となるとともに、嵌合孔から弁までの間のスペースが大きくなるため、液の拭き
取りや消毒の点で問題となるからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、ディスク状の弁の薄肉部分、例
えばディスク状の弁の表側面に環状溝を形成することが好ましい。ルアー等の挿
入体の挿入により環状溝を起点として弁が伸長しやすくなるため、前述した環状
リブと相俟って、ディスク状の弁を圧縮する部分とルアー等の挿入体挿入により
伸長する部分とに分けることができ、気密性と操作性・再閉鎖性の両方を同時に
満たすことができるからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、カバーの拘持部に弁の表側面に
形成される環状溝と係合する環状鉤部を形成することが好ましい。表面に環状溝
が有る場合、ここに薬液が溜まるのを未然に防止する必要があるからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、挿入孔が直線状のスリットであ
り、スリットの長さL0が2.5〜4.5mmであることが好ましい。2.5m
mより小さければ挿入体を挿入することが困難であり、4.5mmを超えると挿
入体の挿入中にスリットの両端から薬液が漏れるおそれがあるからである。スリ
ットの長さL0は、さらに3.0〜4.0mmであることが好ましい。かかる範
囲で有れば、挿入体の挿入がスムーズであり、かつ挿入体の挿入・抜去時にスリ
ットの両端から薬液が漏れることもないからである。 なお、ディスク弁の外周形状としては、円形状、楕円形状、あるいは多角形状
等が挙げられる。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、弁の外径D2とスリットの長さ
L0の比が1.1≦D2/L0であることが好ましい。1.1より小さいと、挿
入体の挿入により弁の変形や破損・裂けが生じる危険性が有るからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、弁の肉厚が1.0〜2.0mm
であることが好ましい。挿入体の挿入を容易にするためにディスク弁の肉厚は液
漏れを起こさない程度に薄くする方が好ましいからである。特に、弁における挿
入孔部分の肉厚が1.0〜2.0mmであることがより好ましい。さらに、弁が
硬度JIS−Aにおいて、20〜55である弾性材料からなることがより望まし
い。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、挿入体が弁を貫通して嵌合され
、最大挿入深さDmax、挿入深さDと弁の肉厚L1および嵌合孔を形成するカ
バーにおける挿入体と接する部分の肉厚L2が(L1+L2)≦D≦Dmaxの
関係にあることが好ましい。挿入体を確実に保持するだけでなく、液の注入およ
び採取の両方が可能となるからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、弁の材質がシリコンゴム、天然
ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマーからなる一群から選択されることが好ま
しい。かかる材質を選択することにより、気密性や挿入性、再閉鎖性等の機能保
持が容易となるからである。 また、本発明にかかる液体連通用アダプタは、カバーの側面周縁部に少なくと
も2つの突出部を設け、突出部と係合する切欠き部を底部に有し、挿入体が挿通
されて把持されており、挿入体を挿入孔へ挿入するとともに底部を回転させるこ
とによって底部に有する切り欠き部をカバーの突出部と契合する円筒状のロック
アダプターにより挿入体を係止させる係止手段を有することが好ましい。容器用
キャップに直接挿入することができない挿入体、例えばルアーロックシリンジの
ルアー等であっても、使用することができるようになるからである。 発明を実施するための最良の形態 まず、本発明の実施の形態にかかる容器用キャップは、主として流路を開閉す
る弁と、該弁を拘持するカバー、そしてカバーに形成された注射器ルアー等の挿
入体の係止手段、から構成されるものである。以下にそれぞれの構成要件につい
て説明する。 カバーは、弁に挿入体が挿入・抜去されるときに、弁をしっかり保持(拘持)
できるものならば、特に形態は限定されない。例えば、第1図又は第2図に示す
ように、弁1の表側面の中央部を残し(開放し)、少なくとも弁1の周縁上部を
覆うカバー2が形成されていると、挿入体の挿入部位を見つけ易く、また偶発的
な接触による弁表面の汚染が防止できる。カバー2の表側面に綾やかなテーパー
(傾斜)を設けることもより効果的である。 本発明の実施の形態にかかる容器用キャップの容器本体開口部の外形は、前記
カバーと共同して弁を拘持するものであり、そのように機能するものとしてカバ
ー形状に対応した形状を有するものであれば特に限定されるものではない。しか
し、カバー2あるいは弁1の下側に弁1の裏側面の中央部を残して周縁下部を担
持する台座部分を有することが好ましい。弁1が容器口部内において上下周縁部
で確実に拘持されるからである。ただし、容器本体開口部に、台座部分を形成す
るのが困難である場合、例えば、容器本体がガラス製等である場合は、容器本体
とカバーとの間に、前記と同様な台座部分を有する成形容易な合成樹脂製のジョ
イントを介在させるのが好ましい。ジョイントの材質は、耐熱性、耐薬品性を考
慮すれば、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等であるのが好まし
い。また、第2図に示すように、ジョイント4における台座部分41が有する孔
の周縁部に沿って環状に形成される環状リブ5を設けると、容器口部内への挿入
体の挿入によって弁1が変形したときでも、弁1と台座部分41との間の液洩れ
を防止できる。 係止手段は簡易の構造であって、注射器ルアー等の挿入体を容器用キャップに
係止するものならば、特に限定されるものではない。例えば、カバー2の中央に
形成された円形の嵌合孔7で、嵌合孔7がルアー等の挿入体と係合可能に嵌合で
きるような形状・寸法に形成されたものが挙げられる。かかる構成により、簡易
な構造により、かつ確実に挿入体を係止することができる。 一般的なルアー形状を有する注射器先端を挿入体とするものであれば、嵌合孔
7の寸法は径3.9〜4.4mmで、肉厚が0.3〜1.0mmが好ましい。ま
た、嵌合孔7に挿入体をしっかり嵌合しても、カバー2が、割れないように充分
な強度を有するものが好ましい。材質としては、耐薬品性・耐熱性等を考慮して
、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート
、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等が挙げられる。 弁1は、挿入体の挿入および抜去が容易で弁の開放が確実であれば良い。例え
ばディスク状弁1の表面形状がフラットである形状が考えられる。また、ディス
ク状弁1の表面形状を、すり鉢状にすることで挿入体を挿入し易く、かつ不用意
に抜去されにくい。また挿入体を抜去した際の挿入孔からの液洩れも抑制できる
利点を有する。しかし、ディスク状弁1上に残液が生じ、かつ、かかる残液を拭
き取りにくいという実用的欠点を有する。 また、弁1の外形は円形状、或いは楕円形状であるのが容器口部を成形するの
に都合が良い。弁1の挿入孔3は直線状のスリットにするのが簡便である。挿入
体が前記のような一般的な注射器のルアー形状であれば、スリットの長さL0は
弁の挿入性や液密性の点から2.5〜4.5mmであるのが好ましい。、また、
弁1の外径D2とスリットの長さL0についての比率は、後述するような理由で
1.1≦D2/L0であるのが好ましい。弁1の肉厚は弁の挿入性や逆止効果、
経済性等の点から1〜2mmであるのが好ましい。弁1を構成する材質としては
、ゴム状の弾性材料であれば良いが、より限定するなら、硬度JIS−Aにおい
て20〜55のものが好ましい。具体的な材料として、シリコンゴム、天然ゴム
、ブチルゴムやニトリルゴム等の合成ゴム、あるいは熱可塑性エラストマー等が
挙げられる。 以下、本発明の実施の形態にかかる容器用キャップについて図面を参照して説
明する。第1図は本発明の実施の形態にかかる容器用キャップの平面図であり、
第2図は本発明の実施の形態にかかる容器用キャップ及び取り付けた容器の側断
面図である。第1図及び第2図において、1はディスク状弁を、2はカバーを、
3は挿入孔を、4はジョイントを、5は環状リブを、10は容器本体を、それぞ
れ示す。 弁1は第3図に示すように、その表面形状がフラットであり、かつその表側面
に環状の切欠き部11を有する。カバー2と環状リブ5とがディスク状弁1を固
着しているため、ディスク状弁1を圧縮する部分とルアー等の挿入体の挿入によ
り伸長する部分とに分割される。 すなわち、挿入体がディスク状弁1に挿入された場合には、ディスク状弁1は
環状リブ5より内側の部分は伸長するが、環状リブ5より外側の部分は所定の位
置に保持されていることになる。環状リブ5がない場合には、挿入体を引き抜い
た後、弁1が元に戻ろうとするのを弁1の周縁保持部の気密性保持のための圧縮
により妨げ、挿入孔3が元に戻らないという、弁の下方へのめり込み(まくれ)
が発生し、前記めり込みが正常状態に復帰しないことに起因する汚染、残液、気
密性等の問題が生じる可能性もあった。しかし、環状リブ5を設け、伸長部と圧
縮部を分けたことにより、圧縮部では従来どおり気密性の保持を図ることができ
る。また、伸長部では弁1が容易に元に戻ることができ、正常状態への復帰とい
う課題を同時に満たすことを可能とした。 また、弁の表側面に環状溝を形成することで、ルアー等の挿入体の挿入により
、環状溝を起点として弁が伸長しやすくなっており、挿入体の挿入が容易であり
、操作性を向上させることも可能である。 さらに、挿入する際に、挿入体を環状リブ5でガイドしながら挿入することが
できるため、挿入体の挿入容易性と嵌合性を向上させることも可能となる。 挿入孔3は、本実施の形態では一本の直線のスリット状のものとしているが、
特にこれに限定されるものではなく、例えば中心で交わる3本の直線のスリット
状のものであっても良い。 また、第4図Aは本実施の形態にかかる容器用キャップにおけるカバー2の側
断面図を示し、第4図Bは本実施の形態にかかる容器用キャップにおけるカバー
2を下方から見た平面図を、第5図は本実施の形態にかかる容器用キャップにお
けるカバー2を上方から見た場合の平面図を、それぞれ示している。 カバー2は、第4図Bに示すように中心に嵌合孔7を有し、第4図Aに示すよ
うに嵌合孔7に向かって緩やかなテーパー(傾斜)を有する。また、第4図Aに
示すように、カバー2を容器本体10の口部に容易に固着できるように、カバー
2の外側部の下端に少なくとも2つの突起部22を有し、第2図の容器本体10
の口部周縁に有する出っ張り部101と係合する。 なお、本実施の形態においては、カバー2の外周は円形で示されているが、弁
形状と同様に楕円形状であっても、あるいは多角形状であっても良い。 弁1の中央部を残して、弁1の周縁上部をカバー2で覆い、かつ拘持すること
によって、外部に曝される容器口部の挿入孔の表面積を少なくすることができ、
容器内の薬液への不純物の進入や外気に浮遊している細菌への感染等の機会を大
幅に減らすことが可能となる。 また、このカバー2によって挿入体を容器口部へしっかりと保持することがで
きる。例えば、カバー中央部に挿入体と同じか、或いはやや小さい径を有する円
形の嵌合孔7にはめ込んでしっかりと保持することができる。粉末製剤入り真空
バイアル瓶等に溶解液を注入して薬剤調製する場合に、注射器は嵌合孔7によっ
て垂直方向に支持されて傾くことがないので放置することもできる。放置中、注
射器内の溶解液は、バイアル瓶内の負圧により容器内に吸引されるので、その間
、複数の薬剤を調製することも可能となる。 かかる嵌合孔7は、その寸法を標準ルアーに適合するように径3.9〜4.4
mm、肉厚0.3〜1.0mmの範囲にするのが好ましく、さらに径3.9〜4
.2mm、肉厚0.5〜0.7mmとすることがより好ましい。また、上記の挿
入体のテーパー状のルアーに対応させて、嵌合孔7をテーパー状に形成しても良
い。 カバー2の素材としては、弁1や挿入体をしっかりと保持するために適当な硬
さを有することが必要である。特にカバー2は挿入体をその嵌合孔7に挿入し易
く(あまり硬過ぎると、挿入体を挿入する際の許容度が小さくなってしまう)、
しっかりと嵌合させるため、適当な硬度を有し、また破損し難い材料から形成さ
れるのが望ましい。例えば、ポリアセタール、ポリプロピレンの他、ポリアミド
、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト等が望ましい。 第6図に示すように、嵌合孔7の径をD1、ディスク状弁1の外径をD2、挿
入孔3のスリットの長さをL0とする。このとき、弁1の挿入性や逆止効果等か
ら、1.1≦D2/L0を満たすことが好ましい。挿入孔3の長さL0が弁の外
径D2に比べて大きい場合、即ち、D2/L0が1.1より小さくなると、弁へ
の挿入によって弁の変形・破損(裂け)が懸念され、また弁の環状リブ5より外
側の部分が小さくなって、挿入体を挿入した際に、弁が台座から脱落することが
懸念されるからである。 また、挿入孔であるスリットの長さL0と挿入体について述べると、挿入体を
スリットに挿入した際、弁1に埋接している挿入体の径を挿入部径とすると、ス
リットの長さL0は挿入部径の0.5倍以上で、かつ1.1倍以下のものが好ま
しい。L0がその範囲より小さいと挿入体を挿入し難いし、大きいと容器口部か
ら挿入体を挿入したときに挿入孔から液が漏れ易くなるからである。 さらに、台座8内部の直径Aについては、リシールの観点からは小さい方が好
ましいが、挿入体が嵌合孔7によってしっかりと係止されるまで挿入できる程度
の大きさは必要となる。すなわち、挿入体自体の直径よりも大きく、かつ弁1が
押し込まれることで入り込むことができる空間を確保できる大きさが必要となる
。挿入体が注射器ルアーで有る場合には、台座8内部の直径Aは5.0から7.
0mmであることが好ましい。 また、第3図に示す弁1の肉厚L1は弁の挿入性や逆止効果、経済性等の点か
ら1〜2mmであるのが好ましい。弁1を構成する材料としては、一般的なゴム
状弾性を示す材料であれば良く、より限定するなら、硬度JIS−Aにおいて2
0〜55のものが好ましい。具体的な材料として、シリコンゴム、天然ゴム、ブ
チルゴムやニトリルゴム等の合成ゴム、あるいは熱可塑性エラストマー等が挙げ
られる。 また、第2図に示すように、ジョイント4は、弁の裏側面中央部を残して周縁
下部を担持する台座部分41を有する。かかる台座部分41を設けることで、弁
1を容器用キャップによりしっかりと拘持することが可能となる。台座部分41
は弁1の形状に合わせて環状に形成されている。 また、台座部分41の弁周縁部より内側の弁1の表側面に形成された環状溝と
契合するように、カバー2に環状鉤部21を形成することで、容器用キャップへ
の挿入体の挿入によって弁1が変形したときでも、挿入体を抜去する瞬間に、ス
リットから漏れ出し得る薬液が環状溝に溜まるのを防止することができる。 さらに、挿入体の係止をより確実に行なうために、第7図に示すような、ロッ
クアダプターを用いることも効果的である。第7図において、第7図Aはロック
アダプターの平面図を、第7図Bはロックアダプターの側断面図を、第7図Cは
ロックアダプターの側面図を、それぞれ示す。 第7図に示すように、ロックアダプターは、ロックアダプターキャップカバー
71の下部に設置された切欠き部72を用いてカバー2と固着させるものである
。 すなわち、図8にロックアダプターキャップカバー71下部の拡大断面図を示
すが、ロックアダプターキャップカバー71の内側に、回転して係合させるため
の切欠き部72が存在する。ロックアダプターキャップカバー71をこの切欠き
部72とカバー周縁部に形成する突出部23とが嵌合するようにはめ込み(第9
図A)、さらに回転させることで第9図Bのように係合して確実に固着すること
ができる。 次に、容器口部が従来の形状である場合、すなわち上述したような容器用キャ
ップが取り付けられていない場合について説明する。この場合、従来と同様のゴ
ム状栓体であることが多く、注射針等を通じて何度も抜き差しを行ったのではコ
アリングを回避することができないことから、カニューレ等をゴム状栓体に一度
だけ刺通し、その後は上述したようなキャップと同様にルアー等を挿入体として
用いることができるような連通用アダプタを用いることが考えられる。 したがって、本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタのカニューレは
、容器の栓体に刺通する部位と、刺通部分の先端から遠隔端にある基端部とから
構成される。刺通部分は、従来から知られる瓶針の針部分と同様なものであれば
よく、特に限定されるものではないが、コアリングが生じないようその先端部は
閉塞しカニューレ側壁に開口を有するものであるのが好ましい。 また、本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタには、容器に固定する
手段を有するのが好ましい。固定手段は、容器口部の一部あるいは全部を覆い、
かつ容器に係合するカラー部材等がある。かかるカラー部材は、本発明の実施の
形態にかかる液体連通用アダプタと容器とを確実に固定するとともに、手でアダ
プタを容器に挿入する際に十分な把持スペース(把持手段)が形成され、指等に
よる偶発的接触によって生じる弁表面の汚染を防止しつつ、容器への当該アダプ
タの装着を容易にする。その他の把持手段としては、上述したようなカバー、あ
るいはカニューレの基端部から左右対称に伸びる板状のフランジ等であっても良
い。 本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタは、主として流路を開閉する
弁と、容器の栓体を刺通するカニューレ、カニューレ基端部と共同して弁を拘持
するカバー、そしてカバーに形成された注射器ルアー等の挿入体の係止手段とか
ら構成されるものである。以下にそれぞれの構成要件について説明する。 まず、カバーは、弁に挿入体が挿入・抜去されるときに、後述のカニューレ基
端部と共同して弁をしっかり保持(拘持)できるものならば、特に形態は限定さ
れない。例えば、第10図または第11図に示すように、弁1の表側面の中央部
を残し(開放し)、少なくとも弁1の周縁上部を覆うカバー2が形成されている
と、挿入体の挿入部位を見つけ易く、また偶発的な接触による弁表面の汚染が防
止できる。カバー2表側面に綾やかなテーパー(傾斜)を設けることより効果的
である。 カニューレは、容器の栓体を刺通する部分と、刺通部分の先端から遠隔端にあ
る基端部とから構成される。刺通部分は、従来から知られる瓶針の針部分と同様
なものであればよく、特に限定されるものではないが、コアリングが生じないよ
う、その先端部は閉塞し、カニューレ側壁に開口を有するものであるのが好まし
い。また、バイアル瓶等から残存なく注射器に薬液を吸引できるよう、所定の部
位で屈曲されているものであってもよい。 カニューレ基端部の外形は、前記カバー2と共同して弁を拘持するものであり
、そのように機能するものとしてカバー形状に対応した形状を有するものであれ
ば特に限定されるものではないが、カニューレの刺通部分より拡径した円筒形等
が挙げられる。第11図において、カニューレ基端部41は、カバー2あるいは
弁1の下側に弁1の裏側面の中央部を残して周縁下部を担持する台座8を有する
ことが好ましい。弁1が液体連通用アダプタ内において上下周縁部で確実に拘持
されるからである。 また、第11図に示すように、台座8の有する孔の周縁部に沿って環状に形成
される環状リブ5を設けると、液体連通用アダプタ内への挿入体の挿入によって
弁1が変形したときでも、弁1と台座8との間の液洩れを防止できる。カニュー
レの材質は、ステンレスなどの金属、ABS樹脂やポリカーボネート、ポリプロ
ピレン等の合成樹脂が挙げられるが、刺通部分と基端部の一体成形が容易な合成
樹脂製であるのが好ましい。また、耐熱性、耐薬品性を考慮すれば、ポリアセタ
ール、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート等であるのが好ましい。 係止手段は簡易な構造であって、注射器ルアー等の挿入体を液体連通用アダプ
タに係止するものならば、特に限定されるものではない。例えば、カバー2の中
央に形成された円形の嵌合孔7で、嵌合孔7がルアー等の挿入体と係合可能に嵌
合できるような形状・寸法に形成されたものが挙げられる。かかる構成により、
簡易な構造により、かつ確実に挿入体を係止することができる。 一般的なルアー形状を有する注射器先端を挿入体とするものであれば、嵌合孔
7の寸法は径3.9〜4.4mmで、肉厚が0.3〜1.0mmが好ましい。ま
た、嵌合孔7に挿入体をしっかり嵌合しても、カバー2が、割れないように充分
な強度を有するものが好ましい。材質としては、耐薬品性・耐熱性等を考慮して
、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート
、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート等が挙げられる。 弁1は、挿入体の挿入および抜去が容易で弁の開放が確実であれば良い。例え
ばディスク弁1の表面形状がフラットである形状が考えられる。また、ディスク
弁1の表面形状を、すり鉢状にすることで挿入体を挿入し易く、かつ不用意に抜
去されにくい。また挿入体を抜去した際の挿入孔からの液洩れも抑制できる利点
を有する。しかし、ディスク弁1上に残液が生じ、かつかかる残液を拭き取りに
くいという実用的欠点を有する。 また、弁1の外形は円形状、或いは楕円形状であるのが液体連通用アダプタを
成形するのに都合が良い。弁1の挿入孔3は直線状のスリットにするのが簡便で
ある。挿入体が前記のような一般的な注射器のルアー形状であれば、スリットの
長さL0は弁の挿入性や液密性の点から2.5〜4.5mmであるのが好ましい
。 また、弁1の外径D2とスリットの長さL0についての比率は、後述するよう
な理由で1.1≦D2/L0であるのが好ましい。弁1の肉厚は弁の挿入性や逆
止効果、経済性等の点から1〜2mmであるのが好ましい。弁1を構成する材質
としては、ゴム状の弾性材料であれば良いが、より限定するなら、硬度JIS−
Aにおいて20〜55のものが好ましい。具体的な材料として、シリコンゴム、
天然ゴム、ブチルゴムやニトリルゴム等の合成ゴム、あるいは熱可塑性エラスト
マー等が挙げられる。 以下、本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタについて図面を参照し
て説明する。第10図〜第12図は本発明の実施形態にかかる液体連通用アダプ
タを示す。第10図〜第12図において、1はディスク弁、2はカバー、3は挿
入孔、42はカニューレ刺通部分、41はカニューレ基端部、43は把持手段(
フランジ)を示す。 弁1自体については、第3図に示すものと同様であるので、詳細な説明は省略
する。 挿入孔3についても、同様に一本の直線状かつスリット状のものとしているが
、特にこれに限定されるものではなく、例えば中心で交わる3本の直線のスリッ
ト状のものであっても良い。 カバー2は、第13図に示すように中心に嵌合孔7を有し、嵌合孔7に向かっ
て緩やかなテーパー(傾斜)を有する。また、外径で固着できるように、カバー
2の外側部に少なくとも2つの切欠き部31を有し、第11図に示すようにカニ
ューレ基端部側部に設けられている突起部45と係合する。 さらに、第13図において、カバー2の外周は円形で示されるが、弁形状と同
様に楕円形であっても良いし、多角形であっても良い。 弁1の中央部を残して、弁1の周縁部と周縁部上部とをカバー2で覆い、かつ
拘持することによって、外部に曝される容器口部における挿入孔の表面積を少な
くすることができ、容器内の薬液への不純物の進入や外気に浮遊している細菌へ
の感染等の機会を大幅に減らすことが可能となる。 また、このカバー2によって挿入体を液体連通用アダプタへしっかりと保持す
ることができる。例えば、カバー中央部に挿入体と同じか、或いはやや小さい径
を有する円形の嵌合孔7にはめ込んでしっかりと保持することができる。粉末製
剤入り真空バイアル瓶等に溶解液を注入して薬剤調製する場合に、注射器は嵌合
孔7によって垂直方向に支持されて傾くことがないので放置することもできる。
放置中、注射器内の溶解液は、バイアル瓶内の負圧により容器内に吸引されるの
で、その間、複数の薬剤を調製することも可能となる。 かかる嵌合孔7は、その寸法を標準ルアーに適合するように径3.9〜4.4
mm、肉厚0.3〜1.0mmの範囲にするのが好ましく、さらに径3.9〜4
.2mm、肉厚0.5〜0.7mmとすることがより好ましい。また、上記挿入
体であるテーパー状のルアーに対応させて、嵌合孔7をテーパー状に形成しても
良い。 カバー2の素材としては、弁1や挿入体をしっかりと保持するために適当な硬
さを有することが必要である。特にカバー2は挿入体をその嵌合孔7に挿入し易
く(あまり硬過ぎると、挿入体を挿入する際の許容度が小さくなってしまう)、
しっかりと嵌合させるため、適当な硬度を有し、また破損し難い材料から形成さ
れるのが望ましい。例えば、ポリアセタール、ポリプロピレンの他、ポリアミド
、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト等が望ましい。 なお、嵌合孔7の径をD1、ディスク弁1の外径をD2、挿入孔3のスリット
の長さをL0と表したときの各々の値については、第6図と同様に1.1≦D2
/L0の関係を具備することが好ましい。第6図と同様、挿入孔の長さL0が弁
の外径D2に比べて大きい場合、即ち、D2/L0が1.1より小さくなると、
弁への挿入によって弁の変形・破損(裂け)が懸念され、また弁の環状リブ5よ
り外側の部分が小さくなって、挿入体を挿入した際に、弁が台座から脱落するこ
とが懸念されるからである。 また、挿入孔であるスリットの長さL0と挿入体について述べると、挿入体を
スリットに挿入した際、弁1に埋接している挿入体の径を挿入部径とすると、ス
リットの長さL0は挿入部径の0.5倍以上で、かつ1.1倍以下のものが好ま
しい。L0がその範囲より小さいと挿入体を挿入し難いし、大きいと液体連通用
アダプタに挿入体を挿入したときに挿入孔から液が漏れ易くなるからである。 さらに、台座8内部の直径Aについては、リシールの観点からは小さい方が好
ましいが、挿入体が嵌合孔7によってしっかりと係止されるまで挿入できる程度
の大きさは必要となる。すなわち、挿入体自体の直径よりも大きく、かつ弁1が
押し込まれることで入り込むことができる空間を確保できる大きさが必要となる
。挿入体が注射器ルアーで有る場合には、台座8内部の直径Aは5.0から7.
0mmであることが好ましい。 また、本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタは、バイアル瓶への液
の注入だけでなく吸引も可能にするため、第14図に示すように、注射器ルアー
等の挿入体の挿入深さをDとすると、挿入深さの最大値Dmaxは、カニューレ
基端部の底面46までの深さとなり、弁の肉厚L1および嵌合孔の肉厚L2との
間で(L1+L2)≦D≦Dmaxの関係を満たす必要がある。 なお、カニューレ基端部の底面46にフィルタ47を設けることも考えられる
。この場合には、挿入深さの最大値Dmaxは、フィルタ47の上面までの深さ
となる。そして、Dmax −(L1+L2)は、3.0から6.0mmであるこ
とが好ましい。ルアーが固定でき、かつルアーが入りすぎない深さとして適当な
値だからである。 また、第11図に示すように、カニューレの基端部41に、弁の裏側面中央部
を残して周縁下部を担持する台座8を設けると、弁1を液体連通用アダプタ本体
によりしっかりと拘持できる。台座8は弁形状に合わせて環状に形成されている
。 また、台座8の弁周縁部より内側の弁1の表側面に形成された環状溝と契合す
るように、カバー2に環状鉤部を形成することで、容器用キャップへの挿入体の
挿入によって弁1が変形したときでも、挿入体を抜去する瞬間に、スリットから
漏れ出し得る薬液が環状溝に溜まるのを防止することができる。 第11図および第12図に示すように、カニューレ刺通部分42は、先端を閉
塞した中空の円筒形状であり、その側面に容器内と連通する開口44を有する。
開口44をカニューレ側壁に有するため、コアリングの発生を防ぐことができる
。カニューレ刺通部分42とカニューレ基端部分41は、一体成形された合成樹
脂製であるのが好ましく、耐熱性、耐薬品性の観点から、ポリアセタール、ポリ
プロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリカーボネート等であるのが好ましい。 また第10図〜第11図に示すように、カニューレ刺通部分42とカニューレ
基端部41の間のいずれかの個所に左右対称に伸びる板状のフランジ43を形成
するのが好ましい。フランジ43により、容器への装着時の把持スペースが十分
形成されて、手などの偶発的な接触による弁表面の汚染を防止しつつ、容器への
アダプタの装着を容易にする。本実施の形態において、フランジ43はカニュー
レと一体成形するものであるが、前記カバー2に一体成形するもの、あるいは別
部材を接剤等により接着したもののいずれであってもよい。 また、第12図A〜第12図Cに示すように、カニューレ刺通部分42とカニ
ューレの基端部41の間のいずれかの箇所に、容器口の一部あるいは全部を覆い
、かつ容器に係合するカラー部材12を形成することが好ましい。ここで、第1
2図Aは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの平面図である。第1
2図Bは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの正面図である。第1
2図Cは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの側断面図である。 第12図A〜第12図Cに示すように、液体連通用アダプタを容器口部に確実
に固着できるように、カラー部材12の側面部の内面に少なくとも二つの突起部
22を有し、従来の容器(例えばバイアル瓶等)の容器口部と係合する。さらに
、液体連通用アダプタを容器口部に容易に固着できるように、一以上の切り欠き
部123を有することが望ましい。 また、挿入体の係止をより確実に行なうために、第7図に示すような、ロック
アダプターを用いることが効果的であることも、容器用キャップの場合と同様で
ある。 また、以上の説明においては、弁1が容器用キャップあるいは連通用アダプタ
の中心に位置する場合について説明してきたが、弁1の位置は容器用キャップあ
るいは連通用アダプタの中心に位置することが必須要件であるわけではない。す
なわち、第15図に示すようにカバー2の中心とは異なる位置に弁1を配置する
ことも考えられる。この場合、従来の栓体であるゴム状弾性体部分15を設ける
ことができ、輸液セット等における突刺部分を確保することが可能となる。 あるいは、弁1が一つではなく、二以上設けられているものも考えられる。す
なわち、第16図に示すように、弁1を二つ設けることで、鋭利な針等を用いる
ことなく輸液セット等を用いることも可能となる。 また、弁1とゴム状弾性体部分15、あるいは複数の弁は、例えば物理的に分
離されたものであっても良いし、容器用キャップの外形とほぼ同一形状のゴム部
材の同一面上に弁1とゴム状弾性体部分15を設けるものであっても良い。 産業上の利用可能性 以上のように、本発明にかかる容器用キャップ又は液体連通用アダプタは、慣
用の注射器等の使用が可能であり、かつ注射器のルアーを接続した際、ルアーと
の気密性、液秘性の保持が確実であり、非接続時には確実に液漏れを防止するこ
とが可能となる。 また、注射器のルアーを係合することもできるので、例えば、粉末製剤入り真
空バイアル瓶等に溶解液を注入して薬剤調製する場合に、注射器は垂直方向に支
持されて傾くことがないので放置することもできる。放置中、注射器内の溶解液
は、バイアル瓶内の負圧により容器内に吸引されるので、その間、複数の薬剤を
調製することができる。 また、容器から輸液または薬液を吸引することもできるので、注射器に薬液を
吸引した後、三方活栓、あるいは慣用の注射器ルアー等の挿入体を挿入できる混
注口を装着した輸液又は輸血セット、血液回路等に異なる薬液を混注する場合に
、鋭利な針を全く使用することなく一連の操作をことができる。即ち、薬液等の
吸引時に使用していた注射針が不要になりコストを低減できる。また、混注前の
針の取り外しが不要であるので、操作も簡便になる。さらには、注射針の注射器
への装着・抜去の際に伴っていた誤穿刺等の問題も発生しない。 また、鋭利な針を使用することなく、薬液の吸引、注入、薬剤調製等の操作を
することができ、多回数穿刺する場合であっても、バイアル瓶等のゴム状栓体の
劣化が生じることなくコアリングによる、薬液汚染の可能性も低減できる。
第1図は本発明の実施の形態にかかる容器用キャップの平面図である。
第2図は本発明の実施の形態にかかる容器用キャップを取り付けた際の容器も
含めた側断面図である。 第3図Aは本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおける弁の平面図で
あり、第3図Bは本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおける弁の断面
図である。 第4図Aは本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおけるカバーの側断
面図であり、第4図Bは本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおけるカ
バー底面図である。 第5図は本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおけるカバーの平面図
である。 第6図は本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおける弁の説明図であ
る。 第7図Aは本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおけるロックアダプ
ターの底面図である。第7図Bは本発明の実施の形態にかかる容器用キャップに
おけるロックアダプターの側断面図である。第7図Cは本発明の実施の形態にか
かる容器用キャップにおけるロックアダプターの側面図である。 第8図は本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおけるロックアダプタ
ーの下部拡大断面図である。 第9図Aはロックアダプターキャップカバー接続前の状態説明図である。第9
図Bはロックアダプターキャップカバー接続後の状態説明図である。 第10図は本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの平面図である。 第11図は本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの側断面図である
。 第12図Aは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの平面図である
。第12図Bは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの正面図である
。第12図Cは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの側断面図であ
る。 第13図Aは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタにおけるカバー
の側断面図である。第13図Bは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプ
タにおけるカバーの底面図である。 第14図は本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタにおける挿入体挿
入時の説明図である。 第15図Aは本発明の一実施例にかかる容器用キャップ又は液体連通用アダプ
タにおける側断面図である。第15図Bは本発明の一実施例にかかる容器用キャ
ップ又は液体連通用アダプタにおける底面図である。 第16図Aは本発明の他の実施例にかかる容器用キャップ又は液体連通用アダ
プタにおける側断面図である。第16図Bは本発明の他の実施例にかかる容器用
キャップ又は液体連通用アダプタにおける底面図である。
含めた側断面図である。 第3図Aは本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおける弁の平面図で
あり、第3図Bは本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおける弁の断面
図である。 第4図Aは本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおけるカバーの側断
面図であり、第4図Bは本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおけるカ
バー底面図である。 第5図は本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおけるカバーの平面図
である。 第6図は本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおける弁の説明図であ
る。 第7図Aは本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおけるロックアダプ
ターの底面図である。第7図Bは本発明の実施の形態にかかる容器用キャップに
おけるロックアダプターの側断面図である。第7図Cは本発明の実施の形態にか
かる容器用キャップにおけるロックアダプターの側面図である。 第8図は本発明の実施の形態にかかる容器用キャップにおけるロックアダプタ
ーの下部拡大断面図である。 第9図Aはロックアダプターキャップカバー接続前の状態説明図である。第9
図Bはロックアダプターキャップカバー接続後の状態説明図である。 第10図は本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの平面図である。 第11図は本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの側断面図である
。 第12図Aは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの平面図である
。第12図Bは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの正面図である
。第12図Cは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタの側断面図であ
る。 第13図Aは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタにおけるカバー
の側断面図である。第13図Bは本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプ
タにおけるカバーの底面図である。 第14図は本発明の実施の形態にかかる液体連通用アダプタにおける挿入体挿
入時の説明図である。 第15図Aは本発明の一実施例にかかる容器用キャップ又は液体連通用アダプ
タにおける側断面図である。第15図Bは本発明の一実施例にかかる容器用キャ
ップ又は液体連通用アダプタにおける底面図である。 第16図Aは本発明の他の実施例にかかる容器用キャップ又は液体連通用アダ
プタにおける側断面図である。第16図Bは本発明の他の実施例にかかる容器用
キャップ又は液体連通用アダプタにおける底面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月9日(2001.3.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項20
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
保持が確実であり、非接続時には確実に液漏れが防止でき、さらには穿刺部位の
消毒が容易かつ確実に行なうことのできる、容器用キャップ又は液体連通用アダ
プタを提供することを目的とする。 発明の開示 上記課題を解決するために本発明にかかる容器用キャップは、中央部に挿入孔
の形成された一又は二以上のディスク状の弁と、少なくとも弁の周縁上部を覆う
弁を拘持するカバーとを備えた容器用キャップであって、弁の裏側面の周縁下部
が容器口部の台座部又は容器口部に支持されるジョイントの台座部によって担持
され、挿入体を挿入孔に差し込む場合に、挿入体自体を嵌合孔を形成するカバー
の縁端部を用いることで容器用キャップ本体に係止させる係止手段を有すること
を特徴とする。 かかる構成により、鋭利な針を全く使用することなく、上述したような薬剤調
製の操作をすることができる。また、多回数穿刺する場合であっても、バイアル
瓶等のゴム状栓体の劣化が生じることなくコアリングによる薬液汚染の可能性が
低減される。 さらに、慣用の注射器に薬液を吸引した後、三方活栓、あるいは慣用の注射器
のルアー等の挿入体を挿入できる混注口を装着した輸液又は輸血セット、血液回
路等に異なる薬液を混注する場合に、鋭利な針を全く使用することなく一連の操
作をすることができる。したがって、薬液等の吸引時に使用していた注射針が不
要になりコストを低減できる。また、混注前の針の取り外しが不要であるので、
操作も簡便になる。さらには、注射針の注射器への装着・抜去の際に伴っていた
、誤穿刺、薬液汚染の可能性も低減できる。 さらに、構造が比較的簡単であるため、製品の不良率が小さく、故障が少ない
という利点を有する。 また、本発明にかかる容器用キャップは、カバーと容器口部の台座、
消毒が容易かつ確実に行なうことのできる、容器用キャップ又は液体連通用アダ
プタを提供することを目的とする。 発明の開示 上記課題を解決するために本発明にかかる容器用キャップは、中央部に挿入孔
の形成された一又は二以上のディスク状の弁と、少なくとも弁の周縁上部を覆う
弁を拘持するカバーとを備えた容器用キャップであって、弁の裏側面の周縁下部
が容器口部の台座部又は容器口部に支持されるジョイントの台座部によって担持
され、挿入体を挿入孔に差し込む場合に、挿入体自体を嵌合孔を形成するカバー
の縁端部を用いることで容器用キャップ本体に係止させる係止手段を有すること
を特徴とする。 かかる構成により、鋭利な針を全く使用することなく、上述したような薬剤調
製の操作をすることができる。また、多回数穿刺する場合であっても、バイアル
瓶等のゴム状栓体の劣化が生じることなくコアリングによる薬液汚染の可能性が
低減される。 さらに、慣用の注射器に薬液を吸引した後、三方活栓、あるいは慣用の注射器
のルアー等の挿入体を挿入できる混注口を装着した輸液又は輸血セット、血液回
路等に異なる薬液を混注する場合に、鋭利な針を全く使用することなく一連の操
作をすることができる。したがって、薬液等の吸引時に使用していた注射針が不
要になりコストを低減できる。また、混注前の針の取り外しが不要であるので、
操作も簡便になる。さらには、注射針の注射器への装着・抜去の際に伴っていた
、誤穿刺、薬液汚染の可能性も低減できる。 さらに、構造が比較的簡単であるため、製品の不良率が小さく、故障が少ない
という利点を有する。 また、本発明にかかる容器用キャップは、カバーと容器口部の台座、
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
に底部を回転させることによって底部に有する切り欠き部を前記カバーの突出部
と係合する円筒状のロックアダプターにより挿入体を係止させる係止手段を有す
ることが好ましい。容器用キャップに直接挿入することができない挿入体、例え
ばルアーロックシリンジのルアー等であっても、使用することができるようにな
るからである。 次に、上記目的を達成するために本発明にかかる液体連通用アダプタは、容器
の栓体を刺通するカニューレと、カニューレの基端部に設置された、中央部に挿
入孔の形成された一又は二以上のディスク状の弁とを少なくとも有し、弁を貫通
して内部に伸びる挿入体と容器間の液体の連通を行なうアダプタであって、弁の
裏側面の周縁下部を担持する台座と、少なくとも弁の周縁上部を覆う弁を拘持す
るカバーとを備え、挿入体を挿入孔に差し込む場合に、挿入体自体を嵌合孔を形
成するカバーの縁端部を用いることで液体連通用アダプタ本体に係止させる係止
手段を有することを特徴とする。 かかる構成により、慣用の注射器を使用して注射器に薬液を吸引した後に、三
方活栓、あるいは慣用の注射器ルアー等の挿入体を挿入できる混注口を装着した
輸液又は輸血セット、血液回路等に異なる薬液を混注する場合において、鋭利な
針を全く使用することなく一連の操作をすることが可能となる。したがって、薬
液等の吸引時に使用していた注射針が不要になりコストを低減できる。また、混
注前の針の取り外しが不要であるので、操作も簡便になる。さらには、注射針の
注射器への装着・抜去の際に伴っていた、誤穿刺、薬液汚染の可能性も低減でき
る。また、鋭利な針を全く使用することなく、上記に記載の薬剤調製の操作をす
ることができる。また、多回数穿刺する場合であっても、バイアル瓶等のゴム状
栓体の劣化が生じることなくコアリングによる薬液汚染の可能性も低減できる。 さらに、構造が比較的簡単であるため、製品の不良率が小さく、故障
と係合する円筒状のロックアダプターにより挿入体を係止させる係止手段を有す
ることが好ましい。容器用キャップに直接挿入することができない挿入体、例え
ばルアーロックシリンジのルアー等であっても、使用することができるようにな
るからである。 次に、上記目的を達成するために本発明にかかる液体連通用アダプタは、容器
の栓体を刺通するカニューレと、カニューレの基端部に設置された、中央部に挿
入孔の形成された一又は二以上のディスク状の弁とを少なくとも有し、弁を貫通
して内部に伸びる挿入体と容器間の液体の連通を行なうアダプタであって、弁の
裏側面の周縁下部を担持する台座と、少なくとも弁の周縁上部を覆う弁を拘持す
るカバーとを備え、挿入体を挿入孔に差し込む場合に、挿入体自体を嵌合孔を形
成するカバーの縁端部を用いることで液体連通用アダプタ本体に係止させる係止
手段を有することを特徴とする。 かかる構成により、慣用の注射器を使用して注射器に薬液を吸引した後に、三
方活栓、あるいは慣用の注射器ルアー等の挿入体を挿入できる混注口を装着した
輸液又は輸血セット、血液回路等に異なる薬液を混注する場合において、鋭利な
針を全く使用することなく一連の操作をすることが可能となる。したがって、薬
液等の吸引時に使用していた注射針が不要になりコストを低減できる。また、混
注前の針の取り外しが不要であるので、操作も簡便になる。さらには、注射針の
注射器への装着・抜去の際に伴っていた、誤穿刺、薬液汚染の可能性も低減でき
る。また、鋭利な針を全く使用することなく、上記に記載の薬剤調製の操作をす
ることができる。また、多回数穿刺する場合であっても、バイアル瓶等のゴム状
栓体の劣化が生じることなくコアリングによる薬液汚染の可能性も低減できる。 さらに、構造が比較的簡単であるため、製品の不良率が小さく、故障
─────────────────────────────────────────────────────
(注)この公表は、国際事務局(WIPO)により国際公開された公報を基に作
成したものである。
なおこの公表に係る日本語特許出願(日本語実用新案登録出願)の国際公開の
効果は、特許法第184条の10第1項(実用新案法第48条の13第2項)に
より生ずるものであり、本掲載とは関係ありません。
Claims (36)
- 【請求項1】中央部に挿入孔の形成された一又は二以上のディスク状の弁と、少
なくとも前記弁の周縁上部を覆う前記弁を拘持するカバーとを備えた容器用キャ
ップであって、前記弁の裏側面の周縁下部が容器口部の台座部又は容器口部に支
持されるジョイントの台座部によって担持され、挿入体を挿入孔に差し込む場合
に、前記挿入体を嵌合孔を形成する前記カバーの縁端部を用いてキャップに係止
させる係止手段を有することを特徴とする容器用キャップ。 - 【請求項2】前記ジョイントが容器口部により支持される被支持部を有する請求
項1に記載の容器用キャップ。 - 【請求項3】前記カバーの側面部の内面下端に前記容器口部との係止手段を有す
る請求項1に記載の容器用キャップ。 - 【請求項4】前記カバーの側面部に少なくとも一以上の切り欠き部を有する請求
項3に記載の容器用キャップ。 - 【請求項5】前記カバーが少なくとも2つの脚部を有し、前記脚部の下端に前記
容器口部との係止手段を有する請求項1に記載の容器用キャップ。 - 【請求項6】前記ジョイントが有する孔を形成する前記ジョイントの上部縁端部
に沿って環状に形成される環状リブをさらに備えた請求項1に記載の容器用キャ
ップ。 - 【請求項7】前記ジョイントと前記容器口部との間にO(オー)リングをさらに
備えた請求項1に記載の容器用キャップ。 - 【請求項8】前記係止手段が、前記カバーの中央に形成された円形の嵌合孔であ
り、前記嵌合孔を形成する前記カバー縁端部によって前記挿入体を係止する請求
項1に記載の容器用キャップ。 - 【請求項9】前記嵌合孔が径3.9〜4.4mmで、前記嵌合孔を形成するカバ
ーにおける挿入体と接する部分の肉厚が0.3〜1.0mmである請求項8に記
載の容器用キャップ。 - 【請求項10】前記ディスク状の弁の表側面に環状溝を形成する請求項1に記載
の容器用キャップ。 - 【請求項11】前記カバーの拘持部に前記ディスク状の弁の表側面に形成される
前記環状溝と係合する環状鉤部を形成する請求項10に記載の容器用キャップ。 - 【請求項12】前記挿入孔が直線状のスリットであり、前記スリットの長さL0
が2.5〜4.5mmである請求項1に記載の容器用キャップ。 - 【請求項13】前記挿入孔が直線状のスリットであり、前記スリットの長さL0
が3.0〜4.0mmである請求項1に記載の容器用キャップ。 - 【請求項14】前記弁の外径D2とスリットの長さL0の比が1.1≦D2/L
0である請求項12又は13に記載の容器用キャップ。 - 【請求項15】前記弁の肉厚が1.0〜2.0mmである請求項1に記載の容器
用キャップ。 - 【請求項16】前記弁における前記挿入孔部分の肉厚が1.0〜2.0mmであ
る請求項1に記載の容器用キャップ。 - 【請求項17】前記弁が硬度JIS−Aにおいて、20〜55である弾性材料か
らなる請求項15に記載の容器用キャップ。 - 【請求項18】前記弁の材質がシリコンゴム、天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エ
ラストマーからなる一群から選択される請求項15に記載の容器用キャップ。 - 【請求項19】前記カバーの側面周縁部に少なくとも2つの突出部を設け、前記
突出部と係合する切欠き部を底部に有し、挿入体が挿通されて把持されており、
挿入体を前記挿入孔へ挿入するとともに前記底部を回転させることによって前記
底部に有する前記切り欠き部を前記カバーの前記突出部と係合する円筒状のロッ
クアダプターにより挿入体を係止させる係止手段を有する請求項1に記載の容器
用キャップ。 - 【請求項20】容器の栓体を刺通するカニューレと、前記カニューレの基端部に
設置された、中央部に挿入孔の形成された一又は二以上のディスク状の弁とを少
なくとも有し、前記弁を貫通して内部に伸びる挿入体と容器間の液体の連通を行
なうアダプタであって、前記弁の裏側面の周縁下部を担持する台座と、少なくと
も前記弁の周縁上部を覆う前記弁を拘持するカバーとを備え、挿入体を挿入孔に
差し込む場合に、前記挿入体を嵌合孔を形成する前記カバーの縁端部を用いてア
ダプタに係止させる係止手段を有することを特徴とする液体連通用アダプタ。 - 【請求項21】前記カニューレの基端部側面に少なくとも2つの突出部を形成し
、前記カバーに前記突出部と係合する少なくとも2つの切欠き部を形成する請求
項20に記載の液体連通用アダプタ。 - 【請求項22】前記台座が有する孔を形成する前記台座の上部縁端部に沿って環
状に形成される環状リブをさらに備えた請求項20に記載の液体連通用アダプタ
。 - 【請求項23】前記係止手段が、前記カバーの中央に形成された円形の嵌合孔で
あり、前記嵌合孔を形成する前記カバー縁端部によって前記挿入体を係止する請
求項20に記載の液体連通用アダプタ。 - 【請求項24】前記台座の下部にフィルタを設ける請求項20に記載の液体連通
用アダプタ。 - 【請求項25】前記嵌合孔が径3.9〜4.4mmで、前記嵌合孔を形成するカ
バーにおける挿入体と接する部分の肉厚が0.3〜1.0mmである請求項20
に記載の液体連通用アダプタ。 - 【請求項26】前記ディスク状の弁の表側面に環状溝を形成する請求項20に記
載の液体連通用アダプタ。 - 【請求項27】前記カバーの拘持部に前記ディスク状の弁の表側面に形成された
前記環状溝と係合する環状鉤部を形成する請求項26に記載の液体連通用アダプ
タ。 - 【請求項28】前記挿入孔が直線状のスリットであり、前記スリットの長さL0
が2.5〜4.5mmである請求項20に記載の液体連通用アダプタ。 - 【請求項29】前記挿入孔が直線状のスリットであり、前記スリットの長さL0
が3.0〜4.0mmである請求項20に記載の液体連通用アダプタ。 - 【請求項30】前記弁の外径D2とスリットの長さL0の比が1.1≦D2/L
0である請求項29に記載の液体連通用アダプタ。 - 【請求項31】前記弁の肉厚が1.0〜2.0mmである請求項20に記載の液
体連通用アダプタ。 - 【請求項32】前記弁における前記挿入孔部分の肉厚が1.0〜2.0mmであ
る請求項20に記載の液体連通用アダプタ。 - 【請求項33】前記弁が硬度JIS−Aにおいて、20〜55である弾性材料か
らなる請求項30に記載の液体連通用アダプタ。 - 【請求項34】挿入体が前記弁を貫通して嵌合され、最大挿入深さDmax、挿
入深さDと弁の肉厚L1および嵌合孔を形成するカバーにおける挿入体と接する
部分の肉厚L2が(L1+L2)≦D≦Dmaxの関係にある請求項20に記載
の液体連通用アダプタ。 - 【請求項35】前記弁の材質がシリコンゴム、天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エ
ラストマーからなる一群から選択される請求項33に記載の液体連通用アダプタ
。 - 【請求項36】前記カバーの側面周縁部に少なくとも2つの突出部を設け、前記
突出部と係合する切欠き部を底部に有し、挿入体が挿通されて把持されており、
挿入体を前記挿入孔へ挿入するとともに前記底部を回転させることによって前記
底部に有する前記切り欠き部を前記カバーの前記突出部と契合する円筒状のロッ
クアダプターにより挿入体を係止させる係止手段を有する請求項20に記載の液
体連通用アダプタ。
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