JPH11355123A - 動的しきい値mosトランジスタを用いたバッファ - Google Patents
動的しきい値mosトランジスタを用いたバッファInfo
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Abstract
ッファの消費電力を削減する。 【解決手段】 入力信号S1の変化とインバータI1の
出力信号S3の変化には遅延があることから、現在、入
力信号S1がLowでありHighへと遷移しようとす
る場合を考えると、入力信号S1のLowからHigh
への変化がしばらくはボディにも伝わる。するとボディ
電位が高まるのでしきい値は低くなり、トランジスタN
1のONするまでの時間が短縮される。その後、出力信
号S3が完全にHighになるとトランジスタP2がO
FFし、入力信号S1はボディには伝わらなくなる。同
時にトランジスタN2がONするのでボディ電位は接地
され確実に低電位となるので、トランジスタN1のしき
い値は元どおり高くなり、ボディからソースには電流が
流れなくなって消費電力が低減できる。
Description
タの動作を高速化する動的しきい値MOSトランジスタ
を用いたバッファに関する。
mic Threshold-voltage MOSトランジスタ、以下DT
MOSトランジスタと略称する)とは、MOSトランジ
スタ構造を改良して、より高速な動作を得られるように
した素子である。この素子の特徴は、SOI構造の場合
のボディ(バルク構造の場合はバックゲート)にもゲー
トへの入力信号を与える点にある。図8にNMOSトラ
ンジスタの、図9にPMOSトランジスタの構造図を示
す。図8、図9はともにSOI構造の場合を示してお
り、図8ではp-領域が、図9ではn-領域がボディとなっ
ている。以下、SOI構造の場合を中心に話を進める。
図12、図13はそれぞれNMOSトランジスタ、PM
OSトランジスタのボディ電位としきい値電圧との関係
を示しており、SOI構造でもバルク構造でもおおよそ
このような形となる。SOI構造の場合のボディ電位と
しきい値電圧との関係については例えば、Jeane Pierre
Colinge“Silicon on Insulator Technology Material
to VLSI”p.118,Kluwer Academic Publishers,1991
に、バルク構造の場合のボディ電位としきい値電圧との
関係については例えば、柳井久義、永田穣 共著“改訂
集積回路工学(1)”p.69,コロナ社,1987に記載されてい
る。NMOSトランジスタの場合は図12のようにボデ
ィへの印加電圧を正方向に増やしていくと、しきい値電
圧は下がって行きやがて0に落ち着く。PMOSトラン
ジスタの場合は逆に、ボディへの印加電圧を負方向に増
やすと、しきい値電圧は正方向に増加しやがて0に落ち
着く。
して、CMOSバッファを図10に示す。図10におけ
るNMOSトランジスタN1の動作について考えると、
入力信号がLowレベルからHighレベルへと遷移す
るとき、ボディ電位もLowレベルからHighレベル
へと遷移し、図12に示されたグラフからわかるように
NMOSトランジスタN1のしきい値電圧が0に近づ
く。そのためNMOSトランジスタN1のONするタイ
ミングが早まり、CMOSバッファの放電能力が増す。
同様にPMOSトランジスタP1の動作についても、入
力信号がHighレベルからLowレベルに遷移すると
き、ボディ電位もHighレベルからLowレベルへと
遷移し、図13に示されたグラフからPMOSトランジ
スタP1のしきい値電圧が0に近づくのでPMOSトラ
ンジスタP1のONするタイミングが早まり、CMOS
バッファの充電能力が増す。
れる反面、DTMOSトランジスタには消費電力が大き
いという欠点がある。例えばNMOSトランジスタにお
いて、入力信号がHighレベルのとき、ボディ電位も
Highレベルとなるので、ボディのp-とソースのn+と
が順バイアスのPN接合を形成していることになる。P
N接合の電流電圧特性はよく知られているように図11
のグラフのようになり、IpnはNMOSトランジスタの
場合のボディからソースへと流れる電流を、VBNはボデ
ィ電位を示している。また、立ち上がり電圧はおよそ
0.6Vである。一般にHigh信号は0.6Vよりも
高いので、入力信号がHighの期間中は継続してボデ
ィ−ソース間に電流が流れてしまうことになり、そのた
め消費電力が大きくなるというわけである。PMOSト
ランジスタについても同様で、入力信号がLowレベル
のとき、高電位のソースのp+とボディのn-とが順バイア
スのPN接合を形成するのでソースからボディを通って
入力側へと流れる電流がLow期間中存在することにな
る。
タの高速性を保ちつつ、そのボディに常時流れる電流を
減少させることを目的とする。この目的を果たすために
は、NMOSトランジスタの場合は信号の遷移のときの
みボディに印加する電圧を高くしてしきい値を下げ、遷
移が完了すればボディに印加する電圧を低くしてしきい
値を上げるようにすればよい。PMOSトランジスタに
ついても電圧方向を逆にする以外は同様にすればよい。
潜在的に以上の課題に効果を与え得る先行技術が存在す
る。一つは特開平9−83338号公報に開示された技
術であり、CMOS構成のバッファ回路において、NM
OSトランジスタがONしたときの放電電流によってグ
ランドレベルが電位変動を起こすのを抑えることを目的
としたものである。この技術によると、NMOSトラン
ジスタの出力端にCMOS構成とは別のPMOSトラン
ジスタのソースを接続し、そのドレインにNMOSトラ
ンジスタのボディ(このボディは常時、低電圧源に接続
されている)を接続し、ゲートにはCMOSバッファの
ゲートへの入力信号が遷移するときのみパルスが与えら
れるよう構成されている。これは、入力信号が遷移し始
めるときにのみPMOSトランジスタをONしてCMO
S構成のNMOSトランジスタのボディに電流が流れる
ようにし、それ以外のときはNMOSトランジスタに電
流が流れないようにして、電流が流れることによるグラ
ンド電位の変動を防ぐ、というものである。常時ボディ
に接続する電圧源等の設定にもよるが、この構成の下で
は入力信号がLowからHighに遷移したときにNM
OSトランジスタのボディ電位が一時的に上昇するよう
に設定できるので上記のような効果をもたらし得るとも
考えられる。
Vt Circuit Configuration”Proceedings 1997 IEEE I
nternational SOI Conference,Oct.1997,pp.154-155に
開示された技術であり、こちらは動作の高速化を目的と
したものである。この技術も先に挙げた特開平9−83
338号公報の技術と同様、NMOSトランジスタの出
力端にCMOS構成とは別のPMOSトランジスタのソ
ースを接続し、そのドレインにNMOSトランジスタの
ボディを接続している。ただし、このPMOSトランジ
スタのゲートには、着目するCMOSバッファの一段手
前にあるインバータへの入力信号が入力される。このよ
うな構成にすると、着目するCMOSバッファへの入力
信号がLowレベルからHighレベルへと遷移すると
きには、このPMOSトランジスタがすでにONしてお
り、まだHigh状態にあるCMOSバッファからの出
力がNMOSトランジスタのボディに伝わり、しきい値
を下げて遷移時間を短縮するというはたらきを持つの
で、高速化が達成される。そして、次の遷移が訪れるま
ではCMOSバッファからの出力レベルがLowに保持
され、CMOS構成とは別のPMOSトランジスタもO
N状態を維持するのでNMOSトランジスタのボディ電
位は低く保たれ、ボディからソースには電流がほとんど
流れず消費電力を低く抑えることが可能となる。また、
CMOS構成のPMOSトランジスタにも同様にCMO
S構成とは別のNMOSトランジスタが接続されている
が同様のことが言えるので、記述は省略する。
遷移時にパルスを発生させるための回路としてインバー
タとAND回路が必要であり、回路規模が増大するとい
う欠点がある。
ファへの入力信号がその後HighレベルからLowレ
ベルへと遷移したときに、CMOS構成とは別のPMO
SトランジスタがOFF状態になっており、CMOSバ
ッファを構成するNMOSトランジスタのボディ電位が
浮く。この浮いた電位がノイズにより高くなってしまう
としきい値電圧が低くなるので、接地電位が変動してし
きい値電圧を上回り、NMOSトランジスタをOFFし
てしまうという誤動作のおそれが生じる(PMOSトラ
ンジスタでも同様)。
性を保ちつつ、そのボディに常時流れる電流を減少させ
るという所期の目的に加え、これらの問題点をも克服す
る目的を持つ。
にかかるものは、第1の論理に対応する第1の電位から
第2の論理に対応する第2の電位へと遷移する入力信号
が入力する入力端子と、出力端子と、前記入力端子に接
続されたゲート電極と、前記第1の論理に対応する第3
の電位が与えられる第1の電流電極と、前記出力端子に
接続された第2の電流電極と、ボディ電極とを有し、前
記第3の電位から第1のしきい値の絶対値だけ前記第2
の電位へと離れた電位が前記ゲート電極に与えられて導
通する第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタ
の前記第2の電流電極における電位が前記第2の論理に
対応する場合に、前記入力信号を前記第1のトランジス
タの前記ボディ電極に伝達する伝達回路とを備える動的
しきい値MOSトランジスタを用いたバッファである。
前記伝達回路は、前記第1のトランジスタの前記第2の
電流電極に接続された入力端と、出力端とを有するイン
バータと、前記インバータの前記出力端に接続されたゲ
ート電極と、前記入力端子に接続された第1の電流電極
と、前記第1のトランジスタの前記ボディ電極に接続さ
れた第2の電流電極とを有し、前記第1のトランジスタ
とは導電型が逆の第2のトランジスタとを備える、請求
項1記載の動的しきい値MOSトランジスタを用いたバ
ッファである。
前記第2のトランジスタの前記ゲート電極に接続された
ゲート電極と、前記第2の論理に対応する第4の電位に
接続された第1の電流電極と、前記第1のトランジスタ
の前記ボディ電極に接続された第2の電流電極とを有
し、前記第1のトランジスタと同じ導電型の第3のトラ
ンジスタを更に備える、請求項2記載の動的しきい値M
OSトランジスタを用いたバッファである。
前記入力信号は前記第2の電位から前記第1の電位へも
遷移し、前記入力端子に接続されたゲート電極と、前記
第2の論理に対応する第4の電位が与えられる第1の電
流電極と、前記出力端子に接続された第2の電流電極
と、ボディ電極とを有し、前記第4の電位から第2のし
きい値の絶対値だけ前記第1の電位へと離れた電位が与
えられて導通する第2のトランジスタと、前記第2のト
ランジスタの前記第2の電流電極における電位が前記第
1の論理に対応する場合に、前記入力信号を前記第3の
トランジスタの前記ボディ電極に伝達する第2の伝達回
路とを更に備える、請求項1記載の動的しきい値MOS
トランジスタを用いたバッファである。
前記第1のトランジスタの前記ボディ電極における電位
と前記第1の電流電極における電位との電位差の絶対値
が、前記ボディ電極と前記第1の電流電極とで形成され
るPN接合の拡散電位を超えない、請求項1記載の動的
しきい値MOSトランジスタを用いたバッファである。
トランジスタを本発明にかかるDTMOSトランジスタ
とし、これをCMOSバッファに応用した回路例を示
す。まずPMOSトランジスタP1とNMOSトランジ
スタN1とがCMOSバッファを構成しており、PMO
SトランジスタP1のソースには電源電圧VDDが与えら
れ、NMOSトランジスタN1のソースには接地電位G
NDが与えられる。PMOSトランジスタP1、NMO
SトランジスタN1のいずれのゲートにも与えられる入
力信号S1を、PMOSトランジスタP2のソースにも
与える。PMOSトランジスタP1、NMOSトランジ
スタN1の両方のドレインは共通してインバータI1の
入力端に接続される。PMOSトランジスタP2のゲー
トはNMOSトランジスタN2のゲートと共通してお
り、そこにはCMOSバッファの直後のインバータI1
からの出力信号S3が与えられる。そして、PMOSト
ランジスタP2のソースはNMOSトランジスタN2の
ドレインと共通してNMOSトランジスタN1のボディ
へと接続されている。NMOSトランジスタN2のソー
スは接地されている。
図2である。例として、まず入力信号S1がLowから
Highへと遷移する時刻t1付近での各素子の動作を
考える。時刻t1ではインバータI1の出力信号S3は
未だLowレベルの状態にあるのでPMOSトランジス
タP2はONの状態であり、NMOSトランジスタN1
のボディへの信号SB1の論理値は入力信号S1に等し
くLowレベルの状態であるので低電位であり、ボディ
への印加電圧が低いことからNMOSトランジスタN1
のしきい値電圧VTHNは高い(図12参照)。しかしそ
の後、入力信号S1が立ち上がり始めるとNMOSトラ
ンジスタN1のボディへの信号SB1も高電位へと遷移
するためNMOSトランジスタN1のしきい値電圧V
THNが下がり始める。立ち上がりつつある入力信号S1
と、下がり始めたしきい値電圧VTHNとが同じ値となっ
たときにNMOSトランジスタN1がON状態になるの
で、NMOSトランジスタN1はボディに電圧が印加さ
れなかったときに比してすばやくONすることになる。
さて、その後入力信号S1の遷移がインバータI1に伝
わり、その出力信号S3にも入力信号S1の遷移の影響
が及ぶようになる。出力信号S3が立ち上がり始めると
PMOSトランジスタP2のゲート電位がLowレベル
からHighレベルへと遷移してしまうのでPMOSト
ランジスタP2は出力信号S3の遷移途中でOFFにな
る。そのかわりにNMOSトランジスタN2がONする
ので、NMOSトランジスタN1のボディへの信号SB
1は入力信号S1から接地電位GNDへと変わってしま
う。すると、図12からNMOSトランジスタN1のし
きい値電圧VTHNは再び高くなり、ノイズにより変動し
た接地電位がしきい値電圧を上回りOFFしてしまうこ
となく、NMOSトランジスタN1のON状態を維持す
る。
入力信号S1が時刻t2でHighレベルからLowレ
ベルへと遷移し始めるときについて考える。時刻t2で
はまだ出力信号S3がHighレベルの状態なので、N
MOSトランジスタN1のボディはNMOSトランジス
タN2を介して接地されており、NMOSトランジスタ
N1のしきい値電圧VTHNは高い。その後入力信号S1
が低下し、しきい値電圧VTHNよりも小さくなるとNM
OSトランジスタN1はOFFし始め、出力信号S3が
低下し始めるとPMOSトランジスタP2がNMOSト
ランジスタN2に代わってONし始め、再び入力信号S
1がNMOSトランジスタN1のボディへと伝わること
になる。しかしこのときには、入力信号S1がHigh
からLowへの遷移途中であり、NMOSトランジスタ
N1のボディにはソース電位よりも充分高い電圧は印加
されないことになり、NMOSトランジスタN1のしき
い値電圧VTHNはそれほど下がらないことからNMOS
トランジスタN1がOFF状態に遷移することが妨げら
れにくい。そして、NMOSトランジスタN1のボディ
電位は次の遷移までLowレベルのままであるので、し
きい値電圧は絶対値が大きく維持されNMOSトランジ
スタN1を確実にOFFの状態に保つ。つまり、インバ
ータI1の入力信号S2はNMOSトランジスタN1が
OFF状態であるのでLowレベルにはならずにPMO
SトランジスタP1が導通することでHighレベルと
なり、適正なCMOSバッファ動作を行なえることがわ
かる。
で入力信号のLowレベルからHighレベルへの遷移
のわずかな期間のみボディ電圧を高い状態にしてDTM
OSトランジスタのしきい値電圧を低くし、それ以外の
ときはしきい値電圧を高くするので、DTMOSトラン
ジスタの高速性を保ちつつボディとソースとの間に流れ
る電流を減らし、消費電力を削減できることになる。
には、CMOSバッファに続くインバータI1からの出
力信号S3を用いるが、このインバータI1にCMOS
インバータを採用すれば、DTMOSトランジスタに素
子を2個増やすだけで済み、回路規模は増大しない。
よって遷移期間以外のときは、確実にボディを低電位に
保つことができ、ノイズの影響による誤動作を防ぐ。
MOSトランジスタN2は、大きな負荷を駆動するので
はなく単に電圧信号を伝えるだけなので、CMOSバッ
ファを構成するNMOSトランジスタN1およびPMO
SトランジスタP1と比べ1/10〜1/100程度の
大きさでよいため、チップ面積の増大の問題はない。
の少ないことや低VDD化が進んでいることなどからDT
MOSトランジスタにはSOI構造を用いることが一般
的だが、本発明では、ボディに電圧を印加することでし
きい値を変化させる、いわゆる基板バイアス効果を用い
ているだけであり、この現象自体はバルク構造でも同様
に起こることなので、本発明にかかる構成の回路をバル
ク構造で実現することも可能である。
れる電圧が、トランジスタN1のソース電位を基準とし
て0〜+0.6Vの範囲内になるよう、PMOSトラン
ジスタP2のトランジスタサイズを調整しておけば、消
費電力を最小限に抑えることができる。これは図11に
示したようにpn接合の電流が流れ出すしきい値電圧
が、0.6V程度であるため、この範囲内にあれば電流
はほとんど流れないという理由による。
スタを本発明にかかるDTMOSトランジスタとし、こ
れをCMOSバッファに応用した回路例を示す。実施の
形態1とは対称的な構成をとる。まずPMOSトランジ
スタP1とNMOSトランジスタN1とからなるCMO
Sバッファの構成は実施の形態1と同様である。PMO
SトランジスタP1、NMOSトランジスタN1のいず
れのゲートにも与えられる入力信号S1を、NMOSト
ランジスタN3のソースにも与える。実施の形態1と同
様、PMOSトランジスタP1、NMOSトランジスタ
N1の両方のドレインは共通してインバータI1の入力
端に接続される。PMOSトランジスタP3のゲートは
NMOSトランジスタN3のゲートと共通しており、そ
こにはインバータI1からの出力信号S3が与えられ
る。そして、NMOSトランジスタN3のソースはPM
OSトランジスタP3のドレインと共通してPMOSト
ランジスタP1のボディへと接続されている。PMOS
トランジスタP3のソースには電源電位VDDが与えられ
ている。
図4であり、実施の形態1とは対称的な動作をする。例
として、まず入力信号S1がHighからLowへと遷
移する時刻t3付近での各素子の動作を考える。時刻t
3ではインバータI1の出力信号S3は未だHighレ
ベルの状態にあるのでNMOSトランジスタN3はON
の状態であり、PMOSトランジスタP1のボディへの
信号SB2の論理値は入力信号S1に等しくHighレ
ベルの状態であるので高電位であり、ボディへの印加電
圧が高いことからPMOSトランジスタP1のしきい値
電圧VTHPは低い(負方向に高い、図13参照)。しか
しその後、入力信号S1が立ち下がり始めるとPMOS
トランジスタP1のボディへの信号SB2も低電位へと
遷移するためPMOSトランジスタP1のしきい値電圧
VTHPが正方向へと上がり始める。立ち下がりつつある
入力信号S1と、上がり始めたしきい値電圧VTHPとが
同じ値となったときにPMOSトランジスタP1がON
状態になるので、PMOSトランジスタP1はボディに
電圧が印加されなかったときに比してすばやくONする
ことになる。さて、その後入力信号S1の遷移がインバ
ータI1に伝わり、その出力信号S3にも入力信号S1
の遷移の影響が及ぶようになる。出力信号S3が立ち下
がり始めるとNMOSトランジスタN3のゲート電位が
HighレベルからLowレベルへと遷移してしまうの
で、NMOSトランジスタN3は出力信号S3の遷移途
中でOFFになる。そのかわりにPMOSトランジスタ
P3がONするので、PMOSトランジスタP1のボデ
ィへの信号SB2は入力信号S1から電源電位VDDへと
変わってしまう。すると、図13からPMOSトランジ
スタP1のしきい値電圧VTHPは再び低く(負方向に高
く)なり、ノイズにより変動した電源電位VDDがしきい
値電圧を下回りOFFすることなくPMOSトランジス
タP1のON状態を維持する。
入力信号S1が時刻t4でLowレベルからHighレ
ベルへと遷移し始めるときについて考える。時刻t4で
はまだ出力信号S3がLowの状態なので、PMOSト
ランジスタP1のボディはPMOSトランジスタP3を
介して電源電位VDDに接続されており、PMOSトラン
ジスタP1のしきい値電圧VTHPは低い。その後入力信
号S1が上昇し、電源電位VDDからしきい値電圧VTHP
分だけ低い電位よりも大きくなるとPMOSトランジス
タP1はOFFし始め、出力信号S3が上昇し始めると
NMOSトランジスタN3がPMOSトランジスタP3
に代わってONし始め、再び入力信号S1がPMOSト
ランジスタP1のボディへと伝わることになる。しかし
このときには、入力信号S1がLowからHighへの
遷移途中であり、PMOSトランジスタP1のボディに
はソース電位より充分低い電圧は印加されないことにな
り、PMOSトランジスタP1のしきい値電圧VTHPは
それほど上がらない(絶対値が0の方向に向かわない)
ことからPMOSトランジスタP1がOFF状態に遷移
することが妨げられにくい。そして、PMOSトランジ
スタP1のボディ電位は次の遷移までHighレベルの
ままであるので、しきい値電圧は絶対値が大きく維持さ
れPMOSトランジスタP1を確実にOFFの状態に保
つ。つまり、インバータI1の入力信号S2はPMOS
トランジスタP1がOFF状態であるのでHighレベ
ルにはならずにNMOSトランジスタN1が導通するこ
とでLowレベルとなり、適正なCMOSバッファ動作
を行なえることがわかる。
と同様、こうすることで入力信号のHighレベルから
Lowレベルへの遷移のわずかな期間のみボディ電圧を
低い状態にしてDTMOSトランジスタのしきい値電圧
を0に近い状態にし、それ以外のときはしきい値電圧を
負方向に高くするので、DTMOSトランジスタの高速
性を保ちつつボディとソースとの間に流れる電流を減ら
し、消費電力を削減できることになる。
には、CMOSバッファに続くインバータI1からの出
力信号S3を用いるが、実施の形態1と同様、このイン
バータI1にCMOSインバータを採用すれば、回路規
模は増大しない。
ンジスタP3の存在によって遷移期間以外のときは、確
実にボディを高電位に保つことができ、ノイズの影響に
よる誤動作を防ぐ。
ンジスタN3およびPMOSトランジスタP3は、NM
OSトランジスタN1およびPMOSトランジスタP1
と比べ1/10〜1/100程度の大きさでよいため、
チップ面積の増大の問題はない。
本実施の形態にかかる構成の回路をバルク構造で実現す
ることも可能である。
される電圧が、ソース電位を基準として0〜+0.6V
の範囲内になるよう、NMOSトランジスタN3のトラ
ンジスタサイズを調整しておけば、消費電力を最小限に
抑えることができる。
のNMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタと
もに本発明にかかるDTMOSトランジスタとした回路
を示す。この回路の構成は、実施の形態1と実施の形態
2とをそのまま重ね合わせたものとなっている。また、
動作についても図6に示す通り実施の形態1と実施の形
態2とを重ね合わせたものとなっている。
からHighレベルへ、および、HighレベルからL
owレベルへの両方の遷移のわずかな期間のみボディ電
圧を変化させて、DTMOSトランジスタのしきい値電
圧を変化させONしやすくし、実施の形態1または2を
単独で用いるときよりも一層、DTMOSトランジスタ
の高速性を保ちながら、ボディとソースとの間に流れる
電流を減らし、消費電力を削減できることになる。
他の効果も、本実施の形態は合わせ持つ。
例を示す。実施の形態1では、着目するCMOSバッフ
ァの直後に接続されたインバータI1からの出力信号S
3をPMOSトランジスタP2およびNMOSトランジ
スタN2のゲートに与えていたが、本実施の形態では例
えば三段後のインバータI3からの出力信号S5を与え
ている。
を見ればわかるように、CMOSバッファへの入力信号
の変化と同じ論理値の変化をする信号であって、かつ、
いくらか遅延したものであれば、CMOSバッファのボ
ディ電圧制御は可能である。結局、CMOSバッファの
後に続くインバータのうち奇数段目のどれか一つの出力
をPMOSトランジスタP2およびNMOSトランジス
タN2のゲートに与えればよいということになる。
インバータの直列接続で構成される遅延段等が続く場合
に、回路配置上接続しやすい場所から配線できるという
点で有効である。
3にも用いることができる。
きい値MOSトランジスタを用いたバッファによれば、
伝達回路が導通状態にあるときには、第1のトランジス
タのボディ電位はほぼ入力信号の電位と等しく、入力信
号の電位が変化すればボディ電位もそれに伴って変化す
る。ボディ電位と第3の電位との電位差の絶対値が大き
くなると、ボディ電位が第1の電位にあるときに比べ第
1のしきい値は小さくなるので、入力信号が第1の電位
から第2の電位へと遷移する際に、第1のトランジスタ
は導通し易くなる。
い値MOSトランジスタを用いたバッファによれば、イ
ンバータの出力が第1の論理に対応して第2のトランジ
スタを導通させることにより、第1のトランジスタのボ
ディ電位をほぼ入力信号の電位として請求項1にかかる
発明の効果を得ることができる。
い値MOSトランジスタを用いたバッファによれば、入
力信号が第2の電位へと遷移すると、インバータの出力
が第2の論理に対応して第2のトランジスタを導通させ
なくする一方、第3のトランジスタを導通させるので、
第1のトランジスタのボディ電位はほぼ第4の電位とな
る。よって、第1のトランジスタのボディとソースとの
間に流れる電流は入力信号が遷移する短期間にとどまり
消費電力が削減できる。また、第1のトランジスタのボ
ディ電位がほぼ第4の電位になり第1のしきい値が大き
くなることから、入力信号が第2の電位にあるときに雑
音による誤動作を抑制することができる。
い値MOSトランジスタを用いたバッファによれば、伝
達回路が導通状態にあるときには、第2のトランジスタ
のボディ電位はほぼ入力信号の電位と等しく、入力信号
の電位が変化すればボディ電位もそれに伴って変化す
る。ボディ電位と第4の電位との電位差の絶対値が大き
くなると、ボディ電位が第2の電位にあるときに比べ第
2のしきい値は小さくなるので、入力信号が第2の電位
から第1の電位へと遷移する際に、第2のトランジスタ
は導通し易くなる。
い値MOSトランジスタを用いたバッファによれば、第
1のトランジスタのボディ電極と第1の電流電極とで形
成されるPN接合での順バイアスに起因する、前記ボデ
ィ電極から前記第1の電流電極へと流れる電流が制限さ
れるので、消費電力を最小限にとどめることができる。
ある。
ャートである。
ある。
ャートである。
ある。
ャートである。
ある。
OSトランジスタ、I1〜I4 インバータ、S1 入
力信号、S2,S3 出力信号、SB1,SB2 ボデ
ィへの入力信号。
Claims (5)
- 【請求項1】 第1の論理に対応する第1の電位から第
2の論理に対応する第2の電位へと遷移する入力信号が
入力する入力端子と、 出力端子と、 前記入力端子に接続されたゲート電極と、前記第1の論
理に対応する第3の電位が与えられる第1の電流電極
と、前記出力端子に接続された第2の電流電極と、ボデ
ィ電極とを有し、前記第3の電位から第1のしきい値の
絶対値だけ前記第2の電位へと離れた電位が前記ゲート
電極に与えられて導通する第1のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの前記第2の電流電極における
電位が前記第2の論理に対応する場合に、前記入力信号
を前記第1のトランジスタの前記ボディ電極に伝達する
伝達回路とを備える動的しきい値MOSトランジスタを
用いたバッファ。 - 【請求項2】 前記伝達回路は、 前記第1のトランジスタの前記第2の電流電極に接続さ
れた入力端と、出力端とを有するインバータと、 前記インバータの前記出力端に接続されたゲート電極
と、前記入力端子に接続された第1の電流電極と、前記
第1のトランジスタの前記ボディ電極に接続された第2
の電流電極とを有し、前記第1のトランジスタとは導電
型が逆の第2のトランジスタとを備える、請求項1記載
の動的しきい値MOSトランジスタを用いたバッファ。 - 【請求項3】 前記第2のトランジスタの前記ゲート電
極に接続されたゲート電極と、前記第1の論理に対応す
る第4の電位に接続された第1の電流電極と、前記第1
のトランジスタの前記ボディ電極に接続された第2の電
流電極とを有し、前記第1のトランジスタと同じ導電型
の第3のトランジスタを更に備える、請求項2記載の動
的しきい値MOSトランジスタを用いたバッファ。 - 【請求項4】 前記入力信号は前記第2の電位から前記
第1の電位へも遷移し、 前記入力端子に接続されたゲート電極と、前記第2の論
理に対応する第4の電位が与えられる第1の電流電極
と、前記出力端子に接続された第2の電流電極と、ボデ
ィ電極とを有し、前記第4の電位から第2のしきい値の
絶対値だけ前記第1の電位へと離れた電位が与えられて
導通する第2のトランジスタと、 前記第2のトランジスタの前記第2の電流電極における
電位が前記第1の論理に対応する場合に、前記入力信号
を前記第3のトランジスタの前記ボディ電極に伝達する
第2の伝達回路とを更に備える、請求項1記載の動的し
きい値MOSトランジスタを用いたバッファ。 - 【請求項5】 前記第1のトランジスタの前記ボディ電
極における電位と前記第1の電流電極における電位との
電位差の絶対値が、 前記ボディ電極と前記第1の電流電極とで形成されるP
N接合の拡散電位を超えない、請求項1記載の動的しき
い値MOSトランジスタを用いたバッファ。
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