JP7645628B2 - 収納家具 - Google Patents

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Description

本発明は、通信機器等の収納物を収納するための収納家具に関する。
特許文献1には、ケーブル類が接続された機器の収納に好適な収納家具として、側板にケーブル類を通すための穴を形成した収納家具と、背板と平行な仕切板を設けて当該仕切板にケーブル類を通すための穴を形成した収納家具と、が記載されている。
特開平11-187947号公報
特許文献1に記載された収納家具では、家具内部にケーブル類を引き込むことができるが、側板や仕切板にケーブル類を通すための穴が形成されており、これらのケーブル類を通すための穴は、意匠性を低下するような大きな開口となるため、意匠性が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、意匠性の低下を抑制しつつケーブル類の露出を抑制することができる収納家具を提供することを課題とする。
本発明に係る収納家具は、一対の対向する側板と、一対の側板の下端よりも上方に配置されて一対の側板により形成される収納空間の一部を前後に仕切る仕切板と、を備える。
この収納家具では、収納空間の一部を前後に仕切る仕切板を備えるため、仕切板の後方にケーブル類を通すことで、ケーブル類の露出を抑制することができる。そして、仕切板が一対の側板の下端よりも上方に配置されているため、ケーブル類を仕切板の下方から仕切板の後方に通すことができる。これにより、仕切板や側板に穴を開けることによる意匠性の低下を抑制することができる。しかも、ケーブル類を仕切板の後方に通すための仕切板の下方の空間は、側板の対向方向に広い空間であるため、ケーブル類を整理しやすくなる。
仕切板は、一対の側板に着脱可能に取り付けられていてもよい。この収納家具では、仕切板が一対の側板に着脱可能に取り付けられているため、ケーブル類の配線作業やメンテナンス作業が容易になる。
一対の側板の下端よりも上方に配置されて収納空間を前方に開閉する前扉を更に備えてもよい。この収納家具では、前扉の下方が外側から収納空間に通じる空間となるため、前扉が閉じた状態においても、前扉の下方から収納空間に外気を取り込むことが可能となる。このため、熱を発生する収納物を収納して前扉を閉じても、前扉の下方の空間から収納空間に外気を取り込むことで、収納空間の昇温を抑制することができる。
天板を更に備え、仕切板は、天板まで延びていてもよい。この収納家具では、仕切板が天板まで延びているため、仕切板の後方に通したケーブル類が露出するのを更に抑制することができる。
収納空間は、仕切板の後側に位置する後側収納空間を有し、収納家具は、後側収納空間を上方に開放する後側開口を有してもよい。この収納家具では、天板を備えているが、後側収納空間を上方に開放する後側開口を有するため、後側収納空間から天板裏にケーブル類を出すことができる。これにより、収納家具から出されたケーブル類を目に付きにくくすることができる。また、例えば、天板に幕板を取り付けることで、天板裏に出されたケーブル類を隠すこともできる。しかも、熱を発生する収納物を収納する場合、当該収納物を仕切板よりも下方に収納することで、収納物から発生した熱を、後側開口から天板裏に排出することができる。これにより、収納空間に熱がこもるのを抑制することができる。
収納空間は、仕切板の前側に位置する前側収納空間を有し、収納家具は、前側収納空間を上方に開放する前側開口を有してもよい。この収納家具では、天板を備えているが、前側収納空間を上方に開放する前側開口を有するため、熱を発生する収納物を収納した場合、収納物から発生した熱を、前側開口から天板裏に排出することができる。これにより、収納空間に熱がこもるのを抑制することができる。
前側開口に取り付けられた換気扇を更に備えてもよい。この収納家具では、前側開口に換気扇が取り付けられているため、換気扇を作動させることで、前側収納空間に気流を強制的に発生させることができる。これにより、収納空間に熱がこもるのを更に抑制することができる。
収納空間を上下に仕切る棚板を更に備え、棚板と仕切板との間に隙間が形成されていてもよい。この収納家具では、棚板により収納空間が上下に仕切られるため、収納空間に収納物を効率的に収納することができる。しかも、棚板と仕切板との間に隙間が形成されているため、熱を発生する収納物を棚板の下方に収納しても、収納物から発生した熱を、棚板と仕切板との間の隙間及び前側開口から天板裏に排出することができる。これにより、収納空間に熱がこもるのを抑制することができる。
棚板は、一対の側板に対して着脱可能に取り付けられていてもよい。この収納家具では、棚板が一対の側板に対して着脱可能に取り付けられているため、ケーブル類の配線作業やメンテナンス作業が容易になる。また、例えば、仕切板が着脱可能である場合に、仕切板の着脱を容易に行うことができる。
収納空間を前方に開閉する前扉を更に備え、前扉が閉じた状態において前扉と棚板との間に隙間が形成されていてもよい。この収納家具では、前扉が閉じた状態において前扉と棚板との間に隙間が形成されているため、熱を発生する収納物を棚板の下方に収納して前扉を閉じても、収納物から発生した熱を、棚板と前扉との間の隙間及び前側開口から天板裏に排出することができる。これにより、収納空間に熱がこもるのを抑制することができる。
仕切板よりも後方かつ仕切板の下端よりも下方に配置された背板を更に備えてもよい。この収納家具では、仕切板よりも後方かつ仕切板の下端よりも下方に背板が配置されるため、仕切板の下方において収納家具の設置壁が見えるのを抑制しつつ、仕切板の後方の空間が背板によって狭くなるのを抑制することができる。
本発明によれば、意匠性の低下を抑制しつつケーブル類の露出を抑制することができる。
実施形態に係る収納家具を示す斜視図である。 収納家具が設置された状態の、図1に示すII-II線における断面図である。 収納家具が設置された状態の、図1に示すIII-III線における断面図である。 収納家具が設置された状態の、図1に示す収納家具の平面図である。 キャッチ金具の一例を示す図であり、(a)は保持部を示す正面図、(b)は被保持部を示す正面図、(c)保持部と被保持部とが嵌合された状態を示す正面図である。 図3の一部を拡大した断面図である。 収納物の収納方法を説明するための、図3に対応する断面図である。 収納物の収納方法を説明するための、図3に対応する断面図である。 収納空間における空気の流れを説明するための、図3に対応する断面図である。
以下、図面を参照して、実施形態の収納家具について詳細に説明する。なお、全図中、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1~図4に示すように、本実施形態に係る収納家具1は、通信機器、センサー管理機器、無停電電源装置等のケーブル類を備えた収納物を収納するのに適した家具である。ケーブル類としては、例えば、LANケーブル、光ファイバーケーブル、同軸ケーブル、USBケーブル等の通信ケーブルや電源ケーブルなどが挙げられる。但し、収納家具1は、これらのケーブル類を備えた収納物以外の収納物を収納するものであってもよい。収納家具1は、例えば、床11、天井12、背壁13、及び横壁14を有する空間に設置される。背壁13及び横壁14は、床11及び天井12に接続された壁であり、横壁14は、背壁13と直交するように背壁13の左側に接続された壁である。本実施形態では、収納家具1は、背壁13及び横壁14に密接するように床11上に設置される。このため、床11が、収納家具1の設置面となる。なお、以下の説明において、前、後、上、下、右、左等の方向は、収納家具1の設置された状態における方向をいう。
収納家具1は、一対の側板2,2と、前扉4と、天板5と、仕切板6と、背板7と、棚板8と、を備える。
側板2,2は、収納家具1を支持するための部材である。側板2,2は、収納家具1の前後方向Y及び上下方向Zに延びる矩形の板状に形成されている。側板2,2は、左右方向Xにおいて互いに対向するように配置されている。左側に配置される側板2と右側に配置される側板2との間の空間が、収納家具1の収納空間20となる。なお、左側に配置される側板2と右側に配置される側板2とは、左右方向Xにおける配置が異なるだけで同じ構造である。但し、左側に配置される側板2と右側に配置される側板2とは、異なる構造であってもよい。
側板2,2は、背壁13に当接されるように、床11に立設されている。つまり、側板2,2の下端2aは、床11に当接されており、側板2,2の後端2bは、背壁13に当接されている。左側に配置される側板2は、横壁14にも当接されている。側板2,2は、背壁13に固定されている。背壁13に対する側板2,2の固定は、例えば、L字金具を用いたビス止め等により行うことができる。
前扉4は、収納空間20の前方を開閉するための部材である。前扉4は、矩形の板状に形成されている。前扉4は、ヒンジ等の開閉金具により側板2,2の何れか一方に対して揺動可能に取り付けられている。このため、前扉4は、ヒンジ等の開閉金具を軸として揺動することで、収納空間20の前方を開閉することが可能となっている。前扉4の下端4aは、側板2,2の下端2aよりも上方に配置されており、前扉4と床11との間は、前扉4のない空間Aとなっている。
天板5は、収納空間20の上側に配置される部材である。天板5は、収納家具1の左右方向X及び前後方向Yに延びる矩形の板状に形成されている。天板5は、側板2,2の上端面に載置されて、側板2,2に下方から支持されている。天板5は、側板2,2に固定されている。側板2,2に対する天板5の固定は、例えば、ビス止めや接着等により行うことができる。なお、天板5については、後段で更に詳しく説明する。
仕切板6は、収納空間20に配置されて、収納空間20の一部を前後に仕切るための部材である。仕切板6は、左右方向X及び上下方向Zに延びる矩形の板状に形成されている。
仕切板6は、収納空間20において、左側に配置される側板2から右側に配置される側板2まで左右方向Xに延びている。詳しく説明すると、仕切板6の左端6aは、左側に配置される側板2に当接されており、仕切板6に右端6bは、右側に配置される側板2に当接されている。なお、仕切板6は、必ずしも側板2,2に当接されている必要はなく、仕切板6と側板2,2との間に意匠性を低下するような大きな開口が形成されない範囲であれば、側板2,2から離間していてもよい。この場合、仕切板6と側板2,2との間の隙間の幅は、例えば、5mm以下とすることができ、3mm以下とすることが好ましく、1mm以下とすることが更に好ましい。
仕切板6は、収納空間20において、側板2,2の下端2aよりも上方の位置から天板5まで上下方向Zに延びている。詳しく説明すると、仕切板6の下端6cは、側板2,2の下端2a及び床11よりも上方に配置されている。そして、仕切板6と床11との間は、仕切板6のない空間となっている。側板2,2の下端2a及び床11から仕切板6の下端6cまでの上下方向Zにおける高さは、例えば、収納家具1の高さの0.05倍以上0.8倍以下とすることができ、0.1倍以上0.5倍以下とすることが好ましく、0.3倍以上0.4倍以下とすることが更に好ましい。収納家具1の高さは、側板2,2の下端2aから天板5の上面までの上下方向Zにおける高さ(天板を備えない場合は、側板2,2の下端2aから側板2,2の上端2dまでの上下方向Zにおける高さ)である。仕切板6の上端6dの上下方向Zにおける高さは、側板2,2の上端2dの上下方向Zにおける高さと同じとなっており、仕切板6の上端6dは、側板2,2の上端2dとともに天板5に当接されている。なお、仕切板6は、必ずしも天板5に当接されている必要はなく、仕切板6と天板5との間に意匠性を低下するような大きな開口が形成されない範囲であれば、天板5から離間していてもよい。この場合、仕切板6と天板5との間の隙間の幅は、例えば、30mm以下とすることができ、15mm以下とすることが好ましく、1mm以下とすることが更に好ましい。
仕切板6は、前後方向Yにおける側板2,2の前端2cと後端2bとの間に配置されて、収納空間20の一部を前後に仕切っている。詳しく説明すると、仕切板6は、前後方向Yにおいて、側板2,2の前端2cよりも後方、かつ、側板2,2の後端2bよりも前方に配置されている。このため、仕切板6が配置される位置では、収納空間20は、仕切板6により前後に仕切られる。仕切板6の後側(側板2,2の後端2b側)に位置する収納空間20を、後側収納空間21といい、仕切板6の前側(側板2,2の前端2c側)に位置する収納空間20を、前側収納空間22という。つまり、収納空間20は、後側収納空間21及び前側収納空間22を有する。前側収納空間22は、収納物の収納に適した空間であり、後側収納空間21は、収納物のケーブル類を通すのに適した空間である。このため、後側収納空間21に対して前側収納空間22が広くなるように、仕切板6は、前後方向Yにおける中央よりも後側(側板2,2の後端2b側)に配置されている。この場合、前後方向Yにおける側板2,2の後端2bから仕切板6までの長さL1は、例えば、前後方向Yにおける側板2,2の前端2cから後端2bまでの長さL2の、0.1倍以上0.4倍以下とすることができ、0.1倍以上0.3倍以下とすることが好ましく、0.1倍以上0.2倍以下とすることが更に好ましい。
収納家具1には、後側収納空間21の上方を開放する後側開口5aと、前側収納空間22の上方を開放する前側開口5bと、が形成されている。詳しく説明すると、天板5は、左側に配置される側板2から右側に配置される側板2まで左右方向Xに延びているとともに、側板2,2の前端2cから仕切板6まで前後方向Yに延びている。つまり、天板5は、前側収納空間22の上方に配置されているが、後側収納空間21の上方に配置されていない。このため、天板5の後端5cの後側(側板2,2の後端2b側)、つまり、天板5の後端5cと背壁13との間の空間が、後側開口5aとなる。また、天板5の中央部に、天板5を貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔が、前側開口5bとなる。なお、後側収納空間21の上方は、後側開口5aにおいてのみ開放されており、前側収納空間22の上方は、前側開口5bにおいてのみ開放されている。
前側開口5bには、例えば、換気扇9が取り付けられる。換気扇9は、前側収納空間22から強制的に空気を排出する機器である。換気扇9は、例えば、天井12裏に配管されたダクト9aに接続される。天板5と天井12との間には、例えば、換気扇9及びダクト9aを隠すための幕板10が配置される。
仕切板6は、側板2,2又は天板5に対して着脱可能に取り付けられている。側板2,2又は天板5に対する仕切板6の取り付けは、例えば、嵌合、磁力等により行うことができる。本実施形態では、嵌合により行うものとして説明する。嵌合により行う場合は、例えば、ハーフェレ社のノックダウン金具(商品名:ラフィックス20)、図5に示すキャッチ金具30等を用いて行うことができる。なお、側板2,2又は天板5に対する仕切板6の着脱を容易にする観点から、仕切板6の上端部等に、意匠性の低下が抑制できるような小さな指を引っ掛けるための穴6eが形成されていてもよい。
ハーフェレ社のノックダウン金具は、ボルト(商品名:ラフィックス20用連結ボルト)と、アンカ(商品名:ラフィックス20ケーシング)と、を備える。ハーフェレ社のノックダウン金具を用いた、側板2,2又は天板5に対する仕切板6の着脱可能な取り付けは、まず、側板2,2又は天板5にボルトを埋め込み、側板2,2又は天板5からボルトを突出させておく。また、仕切板6にアンカを埋め込む。そして、側板2,2又は天板5から突出するボルトを仕切板6に埋め込んだアンカに落とし込み、アンカをドライバー等の工具で回転することで、アンカにボルトを連結する。これにより、側板2,2又は天板5に対して仕切板6を着脱可能に取り付けることができる。
図5に示すキャッチ金具30は、保持部31と、被保持部32と、を備える。保持部31は、基部31aと、基部31aに保持されて略V字型に形成された板バネ31bと、板バネ31bの両端に回転自在に保持された一対のローラ31cと、を有する。被保持部32は、基部32aと、基部32aから突出する突出部32bと、突出部32bの先端において拡幅する拡幅部32cと、を有する。キャッチ金具30を用いた、側板2,2又は天板5に対する仕切板6の着脱可能な取り付けは、まず、側板2,2又は天板5に、保持部31の基部31a又は被保持部32の基部32aの何れか一方を取り付けておく。また、仕切板6に、保持部31の基部31a又は被保持部32の基部32aの何れか他方を取り付けておく。そして、被保持部32の拡幅部32cを保持部31の一対のローラ31cの間に押し込み、一対のローラ31cで拡幅部32c及び突出部32bを狭持させることで、保持部31により被保持部32を保持させる。これにより、側板2,2又は天板5に対して仕切板6を着脱可能に取り付けることができる。
図1~図4に示すように、背板7は、収納空間20の後側に配置される部材である。背板7は、収納家具1の左右方向X及び上下方向Zに延びる矩形の板状に形成されている。背板7は、仕切板6よりも前後方向Yにおける後方に配置されて、背壁13に当接されている。背板7には、例えば、収納物に電源供給するためのコンセント7bが取り付けられる。コンセント7bは、例えば、背壁13裏に配線された電源ケーブル(不図示)に接続される。
背板7は、左側に配置される側板2から右側に配置される側板2まで左右方向Xに延びて、側板2,2に固定されている。側板2,2に対する背板7の固定は、例えば、L字金具を用いたビス止め等により行うことができる。背板7は、側板2,2の下端2aから仕切板6の下端6cよりも下方の位置まで上下方向Zに延びている。背板7は、床11に立設されており、仕切板6の後方、つまり、後側収納空間21に配置されていない。
前後方向Yから見た場合、仕切板6と背板7との間から背壁13が見える。しかしながら、背板7は仕切板6より後方に配置されているため、仕切板6の下端6cが使用者の目線よりも下方であれば、使用者からは、仕切板6と背板7との間から背壁13が見え難くなる。このような観点から、側板2,2の下端2a(床11)から仕切板6の下端6cまでの上下方向Zにおける高さは、例えば、120cm以下とすることができ、100cm以下とすることが好ましく、75cm以下とすることが更に好ましい。
また、仕切板6の下端6cから背板7の上端7aまでの上下方向Zにおける長さL3が短くなるほど、使用者からは、仕切板6と背板7との間から背壁13が見え難くなる。一方、仕切板6と背板7との間の隙間は、後側収納空間21に収納物のケーブル類を通すための空間となるため、できるだけ大きい方が好ましい。このような観点から、仕切板6の下端6cから背板7の上端7aまでの上下方向Zにおける長さL3は、例えば、3cm以上10cm以下とすることができ、2cm以上7cm以下とすることが好ましく、3cm以上5cm以下とすることが更に好ましい。
図1~図4及び図6に示すように、棚板8は、収納空間20に配置されて、収納空間20を上下に仕切るとともに、収納物を載置するための部材である。棚板8は、収納家具1の左右方向X及び前後方向Yに延びる矩形の板状に形成されている。棚板8は、側板2,2に対して着脱可能に取り付けられている。側板2,2に対する棚板8の着脱可能な取り付けは、例えば、側板2,2にダボ40を取り付け、棚板8の下面にダボ40に対応する凹部8aを形成し、凹部8aにダボ40が嵌まり込むようにダボ40に棚板8を載置することにより行うことができる。この場合、側板2,2に上下方向Zに複数のダボ穴41を形成しておき、ダボ40を嵌め込むダボ穴41を変えることで、棚板8の高さを変えることができる。側板2,2には、1枚の棚板8が取り付けられていてもよく、複数枚の棚板8が取り付けられていてもよい。棚板8は、収納空間20における、後側収納空間21以外の空間であれば、如何なる位置に取り付けられてもよい。つまり、棚板8は、仕切板6の下端6cよりも上方であれば、前側収納空間22に取り付けられ、仕切板6の下端6cよりも下方であれば、収納空間20の任意の位置に取り付けられる。本実施形態では、前側収納空間22において、3枚の棚板8が側板2,2に取り付けられている。
棚板8は、棚板8と仕切板3との間に隙間Bが形成されるように、側板2,2に取り付けられている。また、棚板8は、前扉4が閉じた状態において前扉4と棚板8との間に隙間Cが形成されるように、側板2,2に取り付けられている。このような配置は、例えば、棚板8の前後方向Yにおける長さを、閉じた状態の前扉4から仕切板3までの前後方向Yにおける長さよりも短くするとともに、ダボ穴41及びダボ40の位置及び凹部8aの位置を、隙間B及び隙間Cが形成される位置に設定することにより行うことができる。
このように構成される収納家具1は、図9に示すように、収納空間20に第一気流AF1、第二気流AF2及び第三気流AF3が流れる構造となっている。図9では、収納空間20の床11に収納物51が載置され、前側収納空間22に配置された棚板8に収納物52が載置された状態を示している。
第一気流AF1は、前扉4と床11との間の空間Aから収納空間20に導入され、仕切板6と背壁13との間の後側収納空間21を通って、後側開口5aから天板5裏に排出される気流である。第二気流AF2は、前扉4と床11との間の空間Aから収納空間20に導入され、前側収納空間22における棚板8と仕切板6との間の隙間Bを通って、前側開口5bから天板5裏に排出される気流である。AF3は、前扉4と床11との間の空間Aから収納空間20に導入され、前側収納空間22における前扉4と棚板8との間の隙間Cを通って、前側開口5bから天板5裏に排出される気流である。収納空間20を通る第一気流AF1、第二気流AF2及び第三気流AF3は、例えば、収納空間20に収納された収納物の発熱に伴う上昇気流により自然に発生する。前側収納空間22を通る第二気流AF2及び第三気流AF3は、例えば、換気扇9の作動により強制的に発生させることができる。
次に、収納家具1に収納物51及び収納物52を収納する方法の一例について説明する。ここでは、背壁13の天板5よりも上方の位置に、背壁13裏に配線された通信ケーブルと接続されるポート13aが取り付けてあり、通信ケーブル51bにより収納物51とポート13aが接続されるとともに、通信ケーブル52bにより収納物52とポート13aとが接続されるものとする。
まず、図7に示すように、前扉4を開いて、全ての棚板8及び仕切板6を取り外す。そして、後側開口5aを通した通信ケーブル51b及び通信ケーブル52bをポート13aに接続する。これにより、ポート13aに接続された通信ケーブル51b及び通信ケーブル52bが、後側開口5aから収納空間20に引き込まれた状態となる。
次に、図8に示すように、収納空間20に引き込まれた通信ケーブル51b及び通信ケーブル52bが、仕切板6と背壁13との間の後側収納空間21に配置されるように、仕切板6を側板2,2に取り付ける。これにより、仕切板6により通信ケーブル51b及び通信ケーブル52bの一部が隠されて、仕切板6の下端6cから下方に通信ケーブル51b及び通信ケーブル52bが引き出された状態となる。
そして、収納物51を収納空間20の床11に載置し、仕切板6の下端6cから引き出された通信ケーブル51bを収納物51に接続し、収納物51の電源コード51aを背板7に取り付けられたコンセント7bに接続する。また、全ての棚板8を側板2,2に取り付け、収納物52を何れかの棚板8に載置し、仕切板6の下端6cから引き出された通信ケーブル52bを収納物52に接続し、収納物52の電源コード52aを背板7に取り付けられたコンセント7bに接続する。このとき、通信ケーブル51b及び通信ケーブル52bの余剰長さ分を天板5裏で束ねておくことで、通信ケーブル51b及び通信ケーブル52bが床11に乱雑におかれるのを抑制して、収納空間20をすっきりと見せることができる。これにより、収納家具1への収納物51及び収納物52の収納が完了する。
一方、通信ケーブル51b及び通信ケーブル52bのメンテナンス等を行う際は、例えば、電源コード52aをコンセント7bから抜き、通信ケーブル52bを収納物52から抜き、収納物52を棚板8から下す。そして、全ての棚板8を側板2,2から取り外し、仕切板6を側板2,2から取り外す。これにより、仕切板6により隠されていた通信ケーブル51b及び通信ケーブル52bが露出した状態となる。この状態で、通信ケーブル51b及び通信ケーブル52bのメンテナンス等を行う。メンテナンス等が終了すると、この逆の手順を行い、収納家具1に収納物51及び収納物52が収納された状態に戻す。
このように、本実施形態に係る収納家具1では、収納空間20の一部を前後に仕切る仕切板6を備えるため、仕切板6の後方にケーブル類を通すことで、ケーブル類の露出を抑制することができる。そして、仕切板6が一対の側板2,2の下端2aよりも上方に配置されているため、ケーブル類を仕切板6の下方から仕切板6の後方に通すことができる。これにより、仕切板6や側板2,2に穴を開けることによる意匠性の低下を抑制することができる。しかも、ケーブル類を仕切板6の後方に通すための仕切板6の下方の空間は、側板2,2の対向方向である左右方向Xに広い空間であるため、ケーブル類を整理しやすくなる。
また、この収納家具1では、仕切板6が側板2,2に着脱可能に取り付けられているため、ケーブル類の配線作業やメンテナンス作業が容易になる。
また、この収納家具1では、前扉4の下方が外側から収納空間20に通じる空間Aとなるため、前扉4が閉じた状態においても、前扉4の下方から収納空間20に外気を取り込むことが可能となる。このため、熱を発生する収納物を収納して前扉4を閉じても、前扉4の下方の空間Aから収納空間20に外気を取り込むことで、収納空間20の昇温を抑制することができる。
また、この収納家具1では、仕切板6が天板5まで延びているため、仕切板6の後方に通したケーブル類が露出するのを更に抑制することができる。
また、この収納家具1では、天板5を備えているが、後側収納空間21を上方に開放する後側開口5aを有するため、後側収納空間21から天板5裏にケーブル類を出すことができる。これにより、収納家具から出されたケーブル類を目に付きにくくすることができる。また、天板5に幕板10を取り付けることで、天板5裏に出されたケーブル類を隠すこともできる。しかも、熱を発生する収納物を収納する場合、当該収納物を仕切板6よりも下方に収納することで、収納物から発生した熱を、第一気流AF1によって後側開口5aから天板5裏に排出することができる。これにより、収納空間20に熱がこもるのを抑制することができる。
また、この収納家具1では、天板5を備えているが、前側収納空間22を上方に開放する前側開口5bを有するため、熱を発生する収納物を収納した場合、収納物から発生した熱を、前側開口5bから天板5裏に排出することができる。これにより、収納空間20に熱がこもるのを抑制することができる。
また、この収納家具1では、前側開口5bに換気扇9が取り付けられているため、換気扇9を作動させることで、第二気流AF2及び第三気流AF3を強制的に発生させることができる。これにより、収納空間20に熱がこもるのを更に抑制することができる。
また、この収納家具1では、棚板8により収納空間20が上下に仕切られているため、収納空間20に収納物を効率的に収納することができる。しかも、棚板8と仕切板6との間に隙間Bが形成されているため、熱を発生する収納物を棚板8の下方に収納しても、収納物から発生した熱を、第二気流AF2によって棚板8と仕切板6との間の隙間B及び前側開口5bから天板5裏に排出することができる。これにより、収納空間20に熱がこもるのを抑制することができる。
また、この収納家具1では、棚板8が側板2,2に対して着脱可能に取り付けられているため、ケーブル類の配線作業やメンテナンス作業が容易になるとともに、仕切板6の着脱が容易になる。
また、この収納家具1では、前扉4が閉じた状態において前扉4と棚板8との間に隙間Cが形成されているため、熱を発生する収納物を棚板8の下方に収納して前扉4を閉じても、収納物から発生した熱を、棚板8と前扉4との間の隙間C及び前側開口5bから天板5裏に排出することができる。これにより、収納空間20に熱がこもるのを抑制することができる。
また、この収納家具1では、仕切板6よりも後方かつ仕切板6の下端6cよりも下方に背板7が配置されるため、仕切板6の下方において背壁13が見えるのを抑制しつつ、仕切板6の後方の空間である後側収納空間21が背板7によって狭くなるのを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、上記実施形態では、仕切板6及び棚板8は、側板2,2に対して着脱可能に取り付けられるものとして説明した。しかしながら、仕切板6及び棚板8の少なくとも一方は、側板2,2に対して着脱不能に取り付けられるものであってもよい。
また、上記実施形態では、後側開口5aは、天板5が側板2,2の前端2cから仕切板6までしか前後方向Yに延びておらず、後側収納空間21の上方に天板5が配置されていないことにより形成されるものとして説明した。しかしながら、後側開口5aは、例えば、天板5が仕切板6よりも後方まで前後方向Yに延びて、後側収納空間21の上方の一部に天板5が配置されていないことにより形成されていてもよく、天板5が側板2,2の後端2bまで前後方向Yに延びて、前側開口5bのように天板5を貫通する貫通孔により形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、ポート13aが背壁13の天板5よりも上方の位置に取り付けられ、コンセント7bが背板7に取り付けられるものとして説明した。しかしながら、ポート13aは、背壁13の後側収納空間21に対応する位置に取り付けられていてもよい。これにより、通信ケーブル51b及び通信ケーブル52bを後側収納空間21に通すことができるため、通信ケーブル51b及び通信ケーブル52bの露出を抑制することができる。同様に、コンセント7bは、背壁13の天板5よりも上方の位置又は背壁13の後側収納空間21に対応する位置に取り付けられていてもよい。これにより、電源コード51a及び電源コード52aを後側収納空間21に通すことができるため、電源コード51a及び電源コード52aの露出を抑制することができる。
また、上記実施形態では、後側収納空間21には背板等が配置されずに、後側収納空間21に背壁13が露出するものとして説明した。しかしながら、後側収納空間21の後側に、背壁13を化粧する背板等の化粧材が配置されていてもよい。化粧材は、後側収納空間21の後側の一部にのみ配置されていてもよく、後側収納空間21の後側の全域に配置されていてもよく、後側収納空間21よりも下方の位置まで配置されていてもよい。化粧材が後側収納空間21よりも下方の位置まで配置されていていることで、背壁13が露出するのを抑制することができる。また、上記実施形態の背板7を備えない場合、化粧材が収納空間20の後側の全域に配置されていることで、背壁13が露出するのを抑制することができる。
1…収納家具、2…側板、2a…下端、2b…後端、2c…前端、2d…上端、3…仕切板、4…前扉、4a…下端、5…天板、5a…後側開口、5b…前側開口、5c…後端、6…仕切板、6a…左端、6b…右端、6c…下端、6d…上端、6e…穴、7…背板、7a…上端、7b…コンセント、8…棚板、8a…凹部、9…換気扇、9a…ダクト、10…幕板、11…床、12…天井、13…背壁、14…横壁、20…収納空間、21…後側収納空間、22…前側収納空間、30…キャッチ金具、31…保持部、31a…基部、31b…板バネ、31c…ローラ、32…被保持部、32a…基部、32b…突出部、32c…拡幅部、40…ダボ、41…ダボ穴、51…収納物、51a…電源コード、51b…通信ケーブル、52…収納物、52a…電源コード、52b…通信ケーブル、A…空間、AF1…第一気流、AF2…第二気流、AF3…第三気流、B…隙間、C…隙間。

Claims (13)

  1. 一対の対向する側板と、
    前記一対の側板の下端よりも上方に配置されて前記一対の側板により形成される収納空間の一部を前後に仕切る仕切板と、を備え、
    前記仕切板の下端は、前記収納空間の下端よりも上方に配置されており、
    前記収納空間は、前記仕切板の前側に位置する前側収納空間と、前記仕切板よりも下方に位置する空間と、を有し、
    前記前側収納空間と前記空間とは、上下に連通されている、
    収納家具。
  2. 一対の対向する側板と、
    前記一対の側板の下端よりも上方に配置されて前記一対の側板により形成される収納空間の一部を前後に仕切る仕切板と、
    天板と、を備え、
    前記仕切板は、天板まで延びており、
    前記収納空間は、前記仕切板の後側に位置する後側収納空間と、前記仕切板の前側に位置する前側収納空間と、前記仕切板よりも下方に位置する空間と、を有し、
    前記後側収納空間を上方に開放する後側開口を有し、
    前記前側収納空間と前記空間とは、上下に連通されている、
    収納家具。
  3. 一対の対向する側板と、
    前記一対の側板の下端よりも上方に配置されて前記一対の側板により形成される収納空間の一部を前後に仕切る仕切板と、
    前記仕切板よりも後方かつ前記仕切板の下端よりも下方に配置された背板と、を備え
    前記収納空間は、前記仕切板の前側に位置する前側収納空間と、前記仕切板よりも下方に位置する空間と、を有し、
    前記前側収納空間と前記空間とは、上下に連通されている、
    収納家具。
  4. 前記背板は、前記収納空間の後側に配置されている、
    請求項3に記載の収納家具。
  5. 天板を更に備え、
    前記仕切板は、天板まで延びている、
    請求項1又は4に記載の収納家具。
  6. 前記収納空間は、前記仕切板の後側に位置する後側収納空間を有し、
    前記収納家具は、前記後側収納空間を上方に開放する後側開口を有する、
    請求項に記載の収納家具。
  7. 前記収納空間は、前記仕切板の前側に位置する前側収納空間を有し、
    前記収納家具は、前記前側収納空間を上方に開放する前側開口を有する、
    請求項又はに記載の収納家具。
  8. 前記前側開口に取り付けられた換気扇を更に備える、
    請求項に記載の収納家具。
  9. 前記仕切板は、前記一対の側板に着脱可能に取り付けられている、
    請求項1~の何れか一項に記載の収納家具。
  10. 前記一対の側板の下端よりも上方に配置されて前記収納空間を前方に開閉する前扉を更に備える、
    請求項1~の何れか一項に記載の収納家具。
  11. 前記収納空間を上下に仕切る棚板を更に備え、
    前記棚板と前記仕切板との間に隙間が形成されている、
    請求項1~10の何れか一項に記載の収納家具。
  12. 前記棚板は、前記一対の側板に対して着脱可能に取り付けられている、
    請求項11に記載の収納家具。
  13. 前記収納空間を前方に開閉する前扉を更に備え、
    前記前扉が閉じた状態において前記前扉と前記棚板との間に隙間が形成されている、
    請求項12に記載の収納家具。
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