JP6967797B2 - 携帯用小型輸液装置 - Google Patents
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Description
従来から医療現場にて普及している点滴静注の簡便法としては、一般的には、点滴容器に薬液を充填してスタンド等に吊るし、チューブを介して自然落下する薬液をクレンメ等の狭窄部にて流速調整し、患者の静脈内に刺入された注射針又はカテーテル等を介して、薬剤を徐々に投与する手法を挙げることができる。当該手法では、薬液が充填された軟樹脂製バック等の点滴容器から薬液が落下するチューブ等の中間にチャンバー構造を備えた点滴ラインを用い、当該チャンバー内を上方から下方に薬液を滴下させて気泡を除去し、同時に計測滴下数により流量調整を行うことが可能となる。
また、より正確な流速及び輸液量を実現する技術としては、電動駆動による送液を行う流量制御技術を挙げることができる。例えば、微細な流量制御を可能とする液体駆動制御態様として、モーターにて駆動するフィンガーと呼ばれる部材にてチューブを扱いて薬液を送液するフィンガー方式、モーターにて回転するローラーにチューブを挟んで薬液を送液するローラー方式等の原理を使用した装置が、医療現場では一般的に普及している。
ここで、現実の医療現場において改善が求められる要望としては、薬剤投与を受ける患者のQOLに関する問題が挙げられる。点滴中の患者は、点滴チューブに長時間係留拘束される状態を余儀なくされ、自由移動の大幅な制限を受けることになる。また、別の観点からの要望としては、医療スタッフ等の負担に関する問題が挙げられる。患者の移動及び検査や手術等の現場において、輸液装置や点滴チューブの存在に起因する作業上の注意が常に求められ、医師や看護師等の医療事故防止に対する負担増加に繋がっている。
また、輸液装置のモーター構造や制御機器等の関係から、装置自体の価格が高額になる傾向があり、現在の輸液装置は、小規模な診療所等を含む日常的な点滴投薬が必要な全ての患者にまで普及している状況とは認められない。
ここで、当該分野における一般的な技術常識として、輸液装置における「液漏れ」の発生は、電源保護と患者等への安全性の点で重要な問題となる。特に、携帯可能な小型輸液装置では、患者が携帯する状況での扱いが前提となるため、部材間の結合部分の多い装置構成では、そのいずれかによる液漏れでも致命的な事故に繋がる恐れがある。
ここで、小型輸液装置においてコンタミネーションや感染等の懸念を完全に払拭するためには、使用済の液体が浸み込んだ多孔質体を含む駆動手段を再利用することは好ましくなく、装置全体を「使い捨て」とするディスポ使用での装置態様が求められる。しかし、特許文献1に記載の装置は、流体駆動部分や電極等が精密な装置構造であり、使い捨てを想定した装置仕様との親和性が高いとまでは認められない。
本発明者は、当該多孔質体の挟設構造における下流側に流路構造を形成させ、これに薬液保持用の流路構造及び注射針を直列接続した小型輸液装置を製造したところ、多孔質体を介してゴム電極どうしが重なり合った連通構造を流動液が潜るようにして移動させることが可能であり、極めて単純な部材構成を組み合わせた構造体のみで、下流流路側に1〜50nL/分の精度での流体駆動力の伝達が可能であることを見出した。
具体的には、当該装置では、電極及び電源保持部をゴム製部材のみにて「一体化」させて構成することが可能であり、廃棄時に分解等が容易な装置構成が可能となることを見出した。また、当該装置では、材料コストが低廉であり、構成物品が少なく且つ構造が極めて単純であるため、装置の製造工程を簡略化が可能となることを見出した。例えば、特許文献1の図12に記載の装置を製造した場合と比較した場合、数分の1のコストでの装置製造が可能と推定された。
なお、本願出願時における通常の医療現場では、安価で且つディスポーザブルな使い捨て使用が可能な携帯用小型輸液装置の普及は実現されていない。
[項1]
流体駆動手段、流動液保持部、薬液保持流路、及び支持部材、を備えてなる携帯用小型輸液装置であって、
(A)前記流体駆動手段が、電気浸透流の発生が可能な多孔質体、及び、1対の連通構造を有する導電性物質含有ゴム電極、を備え、前記1対のゴム電極の連通構造部分にて前記多孔質体が挟設された構造を備えてなり、
(B)前記流動液保持部が、前記挟設構造の一方のゴム電極の連通構造と空間的に接する又は他の空間若しくは流路を有する部材を介して接続された流動液供給槽を備えてなり、
(C)前記薬液保持流路が、前記挟設構造の他方のゴム電極の連通構造と空間的に接する又は他の空間若しくは流路を有する部材を介して接続された流路構造であり、当該流路の何れかの部位に直接的に又は間接的に注射針を接続可能なものであり、;
前記流体駆動手段が、
(a−1)前記挟設構造が、前記ゴム電極の連通構造が多孔質体に接するようにして、前記1対のゴム電極の連通構造が実質的に対向する向きにて多孔質体を挟んで配設されてなる構造であり、
(a−2)前記ゴム電極の連通構造部分に関して前記多孔質体との挟設構造との反対側に空間を有する態様にて、前記多孔質体が前記支持部材内に埋設された構造であり、
(a−3)前記1対のゴム電極のそれぞれの一部が支持部材外に突出した構造を備えてなり、当該突出構造が直接小型電池を挟持保持可能な位置にて配設された構造である、;
ことを特徴とする、携帯用小型輸液装置。
[項2]
前記携帯用小型輸液装置において、
(A’)前記流体駆動手段が、電気浸透流ポンプとして機能する構造体であって、
(B’)前記流動液保持部が、流動液保持用の容器状の構造体である、
項1に記載の携帯用小型輸液装置。
[項3]
前記連通構造が連通孔を備えた構造であって、前記挟設構造が前記ゴム電極の連通孔の外縁の一部又は全部が多孔質体に接するようにしてなるものである、項1又は2に記載の携帯用小型輸液装置。
[項4]
前記流体駆動手段が、
前記1対のゴム電極の流動液供給槽側の流動液を前記1対のゴム電極の薬液保持流路側の方向に移動させる駆動力を生じさせ、
当該駆動力が伝達されて薬液保持流路内に保持されている薬液を注射針の方向に移動させ、
流速1〜50nL/分の精度での注射針からの輸液を脈動なく可能とする、
項1〜3のいずれか一項に記載の携帯用小型輸液装置。
[項5]
前記支持部材が、少なくともゴム電極との接触部分が樹脂製又はゴム製の材質にて形成されてなるものである、項1〜4のいずれか一項に記載の携帯用小型輸液装置。
[項6]
前記薬液保持流路が、
最大流路幅が1mm以下の微細流路によって実質的に構成されてなり、0.01〜4mLの薬液の充填保持が可能なものである、
項1〜5のいずれか一項に記載の携帯用小型輸液装置。
[項7]
前記携帯用小型輸液装置が、注射針が接続された又は接続可能な態様にて備えてなるものである、項1〜6のいずれか一項に記載の携帯用小型輸液装置。
[項8]
前記携帯用小型輸液装置が、
前記多孔質体が流動液に浸潤されてなり、前記流動液保持部が流動液に充填されてなるものである、
項1〜7のいずれか一項に記載の携帯用小型輸液装置。
[項9]
前記携帯用小型輸液装置が、流体駆動手段、流動液保持部、薬液保持流路、及び支持部材を構成する部材の質量が10g以下である、項1〜8のいずれか一項に記載の携帯用小型輸液装置。
本発明によれば、液漏れ防止構造を極めて単純な部材構成のみで達成できるため、例えば、従来技術では実現されていなかった安価で且つディスポーザブルな使い捨て使用との親和性が高い小型輸液装置を提供することが可能となる。これにより、本発明に係る装置では、コンタミネーションや感染等のリスクが回避できることが期待される。
本発明によれば、装置構造の全体が極めて単純で小型であるため、例えば、装置重量が10g以下である携帯性に抜群に優れた小型輸液装置を提供することも可能となる。
なお、本出願は、本出願人により日本国に出願された特願2017−084081に基づく優先権主張を伴う出願であり、その全内容は参照により本出願に組み込まれる。
本明細書中、「電気浸透流現象」とは、液体を浸潤させた多孔質体の異なる2つの側に電圧印加を行った際に、当該多孔質体における液体が一方の電極側から他方の電極側に移動する現象を指す。本明細書中、「電気浸透流」とは、前記現象において発生した液体の流れを指す。
本発明は、点滴による静脈内投与の代替が可能な技術であって、容易に携帯可能であり、安価であり、且つ安全性が担保された小型輸液装置(1)に関する。詳しくは、本発明は、流体駆動手段(10)、流動液保持部(50)、薬液保持流路(6)、及び支持部材(4)、を構成部材として備えてなり、前記流体駆動手段が、1対の導電性物質含有ゴム電極の連通構造部分にて電気浸透流の発生が可能な多孔質体を挟設した構造、を備えてなることを特徴とする、携帯用小型輸液装置に関する。
なお、本発明に係る装置に関する技術的範囲としては、当該必須となる特徴以外の特徴については、下記に記載した特徴の全て含む態様に限定されるものではない。
本発明に係る小型輸液装置(1)は、その構成部材として流体駆動手段(10)を備えてなるものである。本発明に係る流体駆動手段(10)は、電気浸透流ポンプとして機能する構造体である。即ち、本発明に係る流体駆動手段(10)は、電気浸透流ポンプであることが好適である。
本発明に係る流体駆動手段は、i)電気浸透流の発生が可能な多孔質体、及び、1対の連通構造を有する導電性物質含有ゴム電極、を備え、ii)前記1対のゴム電極の連通構造部分にて前記多孔質体が挟設された構造を備えてなる構成部材である。より好ましくは、本発明に係る流体駆動手段は、上記 i)に記載の部材のみにて上記 ii)に記載の構造となるように形成されてなる構造体である態様が好適である。
本発明に係る装置においては、流体駆動手段に係る当該挟設構造の特徴により、多孔質体内に発生した電気浸透流を下流流路側に効率的に伝達可能とする構造が実現される。即ち、ここで発生する電気浸透流ポンプによる液体駆動力により、流動液供給槽(51)の流動液は、上流側の連通構造(31:ゴム電極3a)を潜って多孔質体(2)を通過し、下流側の連通構造(31:ゴム電極3b)を潜って薬液保持流路(6)側に移動する。そして、当該液体の移動により、薬液保持流路内の薬液に下流方向に移動するための駆動力が伝達される。
これと同時に、当該挟設構造の特徴により本発明に係る装置においては、極めて単純な部材構成のみにて液漏れ防止及び携帯を想定した超軽量化に関する装置構造が実現され、装置全体の使い捨て使用の親和性向上に繋がる装置態様が実現可能となる。
流体駆動手段(10)を構成する多孔質体(2)としては、適度な強度を備え且つ外部からの電圧印加によって多孔質内構造での電気浸透流の発生が可能な材質を用いることができる。通常の電気浸透流ポンプにおいて使用可能な材質を用いることができる。
多孔質体(2)としては、その材質として高誘電性(誘電率の高い)の性質を備えたものを用いることが好適である。当該誘電率の値が高い多孔質体である場合、効率的な電気浸透流の発生及び長時間の連続駆動を実現することが可能となり、装置仕様として好適である。
多孔質体(2)の微細構造としては、挟設構造の一方から他方側への流動液移動が可能な微細多孔質構造を備えたものであることが好適である。当該微細多孔質構造が微細流路構造として機能するためには、例えば、平均気孔サイズが5μm以下、好ましくは2.5μm以下、より好ましくは1μm以下、更に好ましくは0.5μm以下のものが好適である。当該微細構造の値が小さい多孔質体である場合、体積あたりの空洞表面積の割合が大きくなるため、電気浸透流の発生量が大きくなり好適である。なお、平均気孔サイズが小さすぎる場合、目詰まり等の問題が生じるため、平均気孔サイズの下限としては、例えば0.1μm以上であることが好適である。
また、多孔質体(2)としては、平均気孔率が1%以上、好ましくは2.5%以上、より好ましくは5%以上のものが好適である。当該平均気孔率の値が大きい多孔質体である場合、体積あたりの表面積の割合が大きくなるため、電気浸透流の発生量が大きくなり好適である。なお、平均気孔率が大きすぎる場合、部材の強度上の問題等が別途に生じるため、平均気孔率の上限としては、例えば50%以下であることが好適である。
多孔質体(2)の材質としては、電気浸透流の発生反応中に気泡発生が少ない材質のものを採用することが好適である。但し、本発明に係る装置においては、薬液保持流路(6)として微細な流路構造を採用する装置構成であるため、電気浸透流の発生反応中に微気泡の発生があった場合であっても、微細流路の境界面の表面張力により駆動力が伝達され、多孔質体内で発生した微気泡は薬液側には移動しない。そのため、本発明に係る多孔質体としては、気泡発生を伴う材質を選択することも可能である。
多孔質体(2)の形状の好適態様としては、一方の電極側から他方の電極側への流動液の移動を妨げない形状であることが好ましい。具体的には、流動液の移動方向に対して垂直方向の横断面の形状が実質的に同一となる立体形状のものが好ましい。
また、当該形状の好適態様としては、一対のゴム電極のそれぞれと接するための2面(21)を備え、少なくとも当該面におけるゴム電極と接する部位が平面状であることが好適である。また、これらの2面はお互いに平行する面であることが好適である。
多孔質体(2)の形状として特に好ましくは、円柱状、多角柱状等を好適に挙げることができる。
同様に、小型輸液装置として適したスケールでの電気浸透流を担保するためには、電極に挟設される多孔質体の部材長(図1等に示す形態では装置長手方向での長さ)として、1mm以上、好ましくは3mm以上であることが好適である。なお、当該部材長が大きすぎる場合、電極間距離が離れて電場強度(V/cm)が低下するため、当該値の上限としては、例えば20mm以下、好ましくは15mm以下であることが好適である。
本発明に係る流体駆動手段(10)は、多孔質体を挟設する1対の導電性物質含有ゴム電極(3)を構成部材として含んでなる。当該1対のゴム電極(3)は、1組の対向電極を構成するペア電極であり、分離した2つ又は2以上の電極部材により構成されてなる。当該1対のゴム電極を構成する電極のうち、一方は流動液供給槽側(上流側)に配設される電極(3a)であり、他方は薬液保持流路側(下流側)に配設される電極(3b)である。
即ち、ゴム電極(3)においては、導電性物質の含量を低く調整した場合、導電性が低くなり流速の遅い輸液装置を製造することが可能となる。反対に、導電性物質の含量を高く調整した場合、導電性が高くなり流速の早い輸液装置を製造することが可能となる。
ゴム電極に含有させる導電性物質としては、銀、銅、プラチナ、ステンレス、チタン等の金属製の導電性物質を挙げることもできるが、導電性物質として好ましくは、カーボンを用いることが好適である。ここで、ゴム電極(3)としてカーボン含有ゴム電極を採用した場合、電気浸透流を発生させた時の気泡発生率が少なく、安全性が高く、製造時の加工が容易であり、廃棄性に優れる等の様々な利点が発揮される。即ち、本発明に係るゴム電極としては、カーボン含有ゴム電極を用いることが極めて好適である。
ゴム電極(3)を構成するゴム素材の材質としては、天然ゴム、合成ゴム等、通常のゴム製素材を採用することが可能であり特に制限はないが、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレン・プロピレンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ化ゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、等を挙げることができる。好ましくは、接触部分の密着性、電源保持部の弾力性、及び強度等の点で、シリコーンゴム等を用いることが好適である。
なお、当該ゴム電極(3)が本発明の装置の機能を実質的に損なわない限りにおいては、対向電極の両方の電極の材質が互いに異なる材質及び/又は導電性物質含有率である態様についても許容される。
ゴム電極における連通構造(31)の形成位置としては、当該挟設構造(20)における流動液の移動を担保可能な位置に備えたものとすることが好適である。
当該連通孔(31)の形状としては、多孔質体との挟設構造において、当該連通孔の外縁が多孔質体に接触可能な任意の形状を挙げることができるが、例えば、円状、楕円状、長円上、多角状(三角状、四角状、それ以上の角状等)、長矩形状、これらの略形状、等を挙げることができる。特には、円状、多角状等を好適に挙げることができる。
当該連通孔(31)のサイズとしては、その外縁の一部又は全部、好ましくはその外縁の全部が、多孔質体の立体形状の側平面との接触が担保されるサイズであれば良いが、小型輸液装置として適したスケールでの電気浸透流を担保するためには、流動液の移動方向に対して直交する横断面(図1等に示す形態では装置長手軸方向に対する横断面)の面積が、0.2mm2以上、好ましくは1mm2以上のものが好適である。なお、当該断面積が大きすぎる場合、電気浸透流の発生に多くの電力が必要となるため、当該値の上限としては、例えば100mm2以下であることが好適である。
なお、当該連通孔(31)の外縁の一部のみが多孔質体の立体形状の側平面と接触する態様の場合においては、流動液が多孔質体を通過せずに部材間隙等からスルーして移動してしまうことを防止するために、非接触部分に支持部材(4)等が充填された態様とすることが望ましい。
当該連通構造(31)のサイズとしては、その一部又は全部、好ましくはその全部が、多孔質体の立体形状の側平面(21)との接触が担保されるサイズが好適である。また、電気浸透流の発生効率等を考慮すると、当該連通構造の孔部分の総面積が上記段落に記載された範囲にあることが好適である。
また、好適態様としては、電源保持部(32)として機能する小型電池を保持する部分において、電極面どうしが互いに対向する向きに平面を備えてなる形状であることが好適である。
また、ゴム電極(3)の形状としては、原料費用や製造工程の簡易化等の利点を考慮すると、ペア電極を構成する1つの電極部材に関して、電極全体が一体化した形状を採用し、当該一体化した形状に各種機能構造をもたせることが好適である。好ましくは、電極全体の基本形状として板状形状を採用し、当該板状形状に各種機能構造を有するように成形してなる形状が好適である。
また、ゴム電極(3)の形状としては、電極部材の形状として、同一極性の電極が2以上の複数の電極部材の集合部材である態様を採用することも可能である。例えば、複数の電極部材の嵌合状態、複数の電極部材の結合状態、複数の電極部材が距離を有する分離状態、等の態様を採用することも可能である。
当該態様においては、同一極性の電極部材を組み合わせた形状により、連通構造(31)を形成させることが可能となる。また、同一極性での電極部材間の間隙を、そのまま連通構造(31)として機能させることも可能となる。
なお、当該嵌合構造としては、多孔質体の外縁との嵌め合わせが可能なような陥没構造等を挙げることができる。また、これらに限定されずに他の構造を採用することも可能である。
なお、当該嵌合構造としては、小型電池の外縁との嵌め合わせが可能なような陥没構造、外側に嵌合するホルダー様の構造、等を挙げることができる。また、これらに限定されずに他の構造を採用することも可能である。
本発明に係る流体駆動手段(10)は、多孔質体が1対のゴム電極に挟まれるようにして配設されて形成された挟設構造(20)を備えてなる。当該挟設構造は、本発明に係る小型輸液装置の駆動手段として機能する部材集合であって、本発明に係る装置(1)が奏する様々な効果の発揮に寄与する特徴的な部分である。
また、前記連通構造(31)が連通孔を備えた構造である場合には、挟設構造(20)が前記ゴム電極の連通孔の外縁の一部又は全部が多孔質体に接するようにしてなる構造であることが好適である。
ここで、上記における対向する向きとは、本装置を水平状態に置いた場合において、1対のゴム電極における連通構造どうしの重なり合う方向が、実質的に水平方向であることが好適である。また、上記における対向する向きとしては、本発明の装置の機能を実質的に損なわない限りにおいては、多少の位置や向きの相違が許容され得るが、好ましくはゴム電極における連通構造どうしが正確に対向する向きにて配設されてなる構造であることが好適である。
当該1対のゴム電極における電極間距離としては、多孔質体(2)の部材長(図1等に示す形態では装置長手方向での長さ)に応じて、多孔質体の側面(21)を挟んで最短となる距離として設計することが好ましい。電極間距離の具体的な範囲としては、上記した多孔質体の部材長の範囲を参照して引用することが可能である。
また、当該1対のゴム電極としては、連通構造及び/又は電源保持部等がお互いに対向する位置に形成されたペア電極であることが好適である。なお、ゴム電極が本発明の装置の機能を実質的に損なわない限りにおいては、当該挟設構造としては、対向電極の形状や材質等が互いに異なる態様についても許容される。
当該埋設構造としては、流動液が多孔質体を通過せずに部材間隙等からスルーしてしまうことを防止するために、1対のゴム電極の電極間にある多孔質体の表面部分が支持部材内の空間に固定保持された構造であることが好適である。当該固定保持においては、本発明の装置の機能を実質的に損なわない限りにおいては、多孔質体と支持部材との間に空隙を有する構造についても許容されるが、好ましくは、電極と接する面以外の多孔質体の表面部分(図1等の態様においては横倒し円柱状である多孔質体の曲面部分)が支持部材に接触して固定保持された構造であることが好適である。
また、当該埋設構造においては、ゴム電極の連通構造部分を支持部材で塞ぐことなく、当該連通構造部分には空間を有する構造であることが望ましい。
また、支持部材(4)としては、装置に用いた全体の支持部材が上記材質からなる支持部材であることが好適である。特にゴム電極(3)との接触部分については、液漏れ防止能の向上の観点から、上記材質にて構成されてなるものであることが好適である。
即ち、本発明に係る装置の支持部材(4)としては、少なくともゴム電極(3)との接触部分が樹脂製又はゴム製の材質にて形成されてなるものが好適であり、好ましくはゴム電極(3)との接触部分が上記記載の材質、より好ましくはシリコーン樹脂にて形成されてなるものが好適である。
本発明に係る装置においては、挟設構造(20)を構成する多孔質体が支持部材(4)内に埋設保持されてなるところ、ゴム電極の一部分に関しては、支持部材の外側に突出した構造を備えてなる。
本発明に係る装置においては、当該突出構造を電源保持部(32)として機能させることが可能である。即ち、本発明に係る装置においては、前記1対のゴム電極のそれぞれの一部が支持部材外に突出した構造を備えてなり、当該突出構造が直接小型電池を挟持保持可能な位置にて配設された構造となる。
即ち、本発明に係る電源保持部(32)としては、1対のゴム電極の支持部材外の突出部分のうち、電源の挟持による保持が可能となる構造(電源を挟持保持するための配設構造)であることが好適である。より具体的には、小型電池を挟持により保持することが可能な構造として機能する1対のゴム電極の支持部材外の突出部分によりなる構造(小型電池を挟持保持するための配設構造)であることが好適である。特に好ましくは、ボタン電池を挟持保持するための配設構造であることが好適である。
また、当該対向構造として、好ましくは、電源保持部として機能する領域がお互いに対向する向きに平面を備えてなる形状であることが好適である。当該対向構造としては、1対のゴム電極を構成する双方がフラットな板状電極等の場合であれば、電極面どうしが垂直方向に対向した構造であることが好適である。
また、一方の電極が屈曲構造等を備えたL字状等であって他方の電極が短突出状等の場合には、お互いの電極面どうしが平行に対向した配置となる構造を採用することも可能である。
また、ゴム電極における電源保持部(32)として機能する領域としては、小型電池の外縁との嵌合に適した形状に成形した形状とすることも好適である。当該嵌合構造としては、小型電池の外縁との嵌め合わせが可能なような陥没構造、小型電池の外側に嵌合するホルダー様の構造、等を挙げることができるが、これらに限定されない。
ここで、本発明に係る小型輸液装置として下流側に流体駆動動作を行うためには、上流側である流動液供給槽側の電極をプラス極電極(3a)とし、下流側の薬液保持流路側の電極をマイナス極電極(3b)として使用する。
電源とする小型電池(9)としては、電極間に嵌合可能であれば通常の小型電池を使用可能であるが、具体的には、ボタン電池を用いることが好適である。なお、本発明の装置おいては、装置構成上必須ではないが、所望によっては電池保定用の部材等を別途に使用する態様を排除するものではない。また、使用時の装置重量の点で問題にならない限り、電池保定をより確実にするためのアダプターやホルダー等の部材を別途に使用する態様も許容される。
本発明に係る小型輸液装置は、その構成部材として流動液保持部(50)を備えてなる装置である。流動液保持部(50)は、本装置の多孔質体と空間的に連結した容器状構造であって、当該装置内に一定液量の流動液を保持する機能を果たす部材である。
即ち、本発明に係る流動液保持部(50)としては、多孔質体(2)と空間的に連結した容器状構造であって、当該装置内に一定液量の流動液を保持する機能を果たす容器状構造(流動液保持用の容器状構造体)であることが好適である。
本発明に係る流動液保持部(50)としては、流動液供給槽(51)から構成されてなる容器状構造であることが好適である。また、本発明に係る流動液保持部(50)としては、好ましくは、流動液供給槽(51)及び流動液貯留槽(53)から構成されてなる容器状構造が好適である。本発明に係る流動液保持部(50)としては、この又はこれらの容器状構造体のみによって構成されてなる構造であることが好ましい。
流動液としては、例えば、水やアルコール類を使用することが可能である。電気浸透流の効率を踏まえると、好ましくは水素イオン濃度及び水酸基イオン濃度が高い超純水、メタノール等、を用いることが好適である。特には、本装置における輸液装置用途としての安全性の観点から超純水、更に好ましくは滅菌超純水を用いることが好適である。
本発明に係る流動液保持部(50)は、前記挟設構造(20)の一方のゴム電極の連通構造(31)と空間的に接する又は他の空間若しくは流路を有する部材を介して接続された流動液供給槽(51)を備えてなる。即ち、本発明に係る装置では、その構成部材として流体駆動手段の上流側に流動液供給槽(51)を含んでなる。
流動液供給槽(51)は、充填された流動液を保持して多孔質体に流動液を供給するように機能する容器状構造である。装置駆動時において、多孔質体における流体駆動力により多孔質体方向への吸引力が発生するため、流動液供給槽に充填されていた流動液が上流側ゴム電極(3a)の連通構造を通過して多孔質体へと供給される。
ここで、流動液供給槽(51)の態様としては、上流側ゴム電極(3a)の連通構造と空間的に接する又は接続された容器状構造であれば良く、例えば、上流側ゴム電極の連通構造と空間的に接する支持部材内の空間をそのまま流動液供給槽とすることが可能である。また、上流側ゴム電極の連通構造側に別途に容器状構造の部材を接続して、当該容器状構造の部材内の空間を流動液供給槽とする態様も可能である。
また、支持部材(4)内に流路等を設けて又は流路を備えた管状構造部材等を別途に配設して、当該流路を介して上流側ゴム電極の連通構造と流動液供給槽とが空間的に接続された態様とすることも可能である。
実施形態の一例としては、支持部材内に空洞構造を成形して、この一部を流動液供給槽(51)とする態様を好適に挙げることができる。
流動液供給槽(51)の形状としては、流動液の保持が可能な形状であれば特に制限はなく様々な形状を採用することが可能である。一例としては、円柱状の空間、多角柱状の空間、円錐体状の空間、多角錐体状の空間、断頭円錐体状の空間、断頭多角錐体状の空間、方体状の空間、矩形体状の空間、球状の空間、これらを組み合わせた形状の空間、これらの略形状の空間、等を挙げることができるが、特にこれらに限定されない。
ここで開口部(52)のための蓋状部材(11)としては、電気浸透流の発生に伴う容器内の負圧化に対応した構造であることが好適である。
実施形態の一例としては、蓋状部材(11)に微細な通気孔を設けて、当該通気孔により負圧化に対する圧力バランスを調整する態様を挙げることができる。ここで、蓋状部材(11)に設ける通気孔としては、流動液の表面張力が機能して液漏れが生じない形状及びサイズのものであることが望ましい。
また、当該蓋状部材(11)の別の実施形態としては、内部の陰圧化に応じて微細な精度での変形が可能な薄軟樹脂製の被覆部材を蓋状部材とする態様を挙げることができる。当該被覆部材としては、例えば、軟樹脂製のフィルムやラップ状の部材、食品包装等に用いるこれらに相当する機能を備えた部材等を好適に挙げることができる。当該態様では、部材そのものの変形によって負圧化に対する圧力バランスが調整されるため、通気孔を設けることは不要となる。
本発明に係る流動液保持部(50)としては、上記した流動液供給槽(51)に加えて、前記挟設構造(20)の下流側ゴム電極の連通構造(31)と空間的に接する又は他の空間若しくは流路を有する部材を介して接続された流動液貯留槽(53)を備える態様とすることが可能である。即ち、本発明に係る装置では、その構成部材として流体駆動手段の下流側に流動液貯留槽(53)を含んでなる態様とすることが可能である。
流動液貯留槽(53)は、多孔質体(2)から移動してきた流動液を貯留するための緩衝空間として利用することが可能である。なお、流動液貯留槽(53)は、通常の輸液装置として使用する場合の実施形態では必ずしも必須の構造ではない。但し、流体駆動手段を逆方向に駆動する必要がある場合には、当該貯留槽に蓄えられていた流動液を逆に供給槽としての機能させることも可能となり、好適な装置構造として機能する。
ここで、流動液貯留槽(53)の態様としては、下流側ゴム電極(3b)の連通構造と空間的に接する又は接続された容器状構造であれば良く、例えば、下流側ゴム電極の連通構造と空間的に接する支持部材内の空間をそのまま流動液貯留槽とすることが可能である。また、下流側ゴム電極の連通構造側に別途に容器状構造の部材を接続して、当該容器状構造の部材内の空間を流動液貯留槽とする態様も可能である。
また、支持部材内に流路等を設けて又は流路を備えた管状構造部材等を別途に配設して、当該流路を介して下流側ゴム電極の連通構造と流動液貯留槽とが空間的に接続された態様とすることも可能である。
実施形態の一例としては、支持部材内に空洞構造を成形して、この一部を流動液貯留槽(53)とする態様を好適に挙げることができる。
当該孔構造(54)の形成位置としては、流体駆動手段からの送液駆動力により流動液を下流側に送液可能な位置であれば特に制限はないが、実施形態の一例としては、流動液貯留槽の下流側壁面のいずれかに設ける態様を挙げることができる。好ましくは、流動液貯留槽の下流側壁面の中央部に設ける態様を挙げることができる。
また、当該孔構造(54)の構造としては、流体駆動手段からの送液駆動力により流動液を下流側に送液可能な微細孔に適した形状及びサイズであれば特に制限はないが、例えば、薬液保持流路の断面形状及びサイズ等に相当する構造を採用することが可能である。
本発明に係る小型輸液装置は、前記挟設構造(20)の他方のゴム電極の連通構造(31)と空間的に接する又は他の空間若しくは流路を有する部材を介して接続された流路構造を備えてなる。本装置において当該流路構造は、薬液保持流路(6)として機能する構造部材である。即ち、本発明に係る装置では、その構成部材として流体駆動手段の下流側に薬液保持流路(6)を含んでなる。
薬液保持流路(6)は、装置内に一定量の薬液を保持することを可能とする部材であると同時に、流体駆動手段(10)による流動液の微細な圧力を薬液の界面に伝達させて当該流路内の薬液を、極微量な精度にて注射針方向へ移動させることを可能とする流路構造である。
ここで、薬液保持流路(6)は微細流路構造であるため、流動液と薬液の界面がお互いの表面張力によって混ざり合わず、流動液の流体駆動力が薬液の界面に伝達され、薬液の下流側への移動が駆動される。また、薬液の界面への流体駆動力の伝達は、微細流路中の液体の表面張力により液体と気体とが混ざり合わずに伝達されるため、例えば、多孔質体(2)から発生した微気泡を介して行うことも可能である。
ここで、薬液保持流路(6)の態様としては、下流側ゴム電極の連通構造と空間的に接する又は接続された流路構造であれば良く、例えば、下流側ゴム電極の連通構造と空間的に接する支持部材内の空間をそのまま薬液保持流路とすることが可能である。また、下流側ゴム電極の連通構造側に別途に管状構造部材を接続して、当該管状部材内の流路を薬液保持流路とする態様も可能である。
また、支持部材(4)内に空間等を設けて又は空間を備えた容器状部材等を別途に配設して、当該空間を介して下流側ゴム電極の連通構造と薬液保持流路とが空間的に接続された態様とすることも可能である。
実施形態の一例としては、支持部材内に流路構造を成形して、これを薬液保持流路とする態様を好適に挙げることができる。
当該流路サイズとして具体的には、最大流路幅(流路径)が1mm以下、好ましくは0.5mm以下であることが好適である。また、当該流路サイズの下限としては、流路全体での薬液保持量や閉塞回避等の観点から、最大流路幅(流路径)が0.02mm以上、好ましくは0.05mm以上であることが好適である。
ここで、「実質的に構成」とは、流路の一部に最大流路幅が所定値を超える部位があったとしても、大部分の最大流路幅が1mm以下であり、流路全体として薬液界面に駆動力を伝達する表面張力が発生可能な流路と認められるものが含まれる。
薬液保持流路(6)の横断面の形状としては、流路として機能する形状であれば特に制限はないが、実施形態の一例としては、円状、楕円状、長円上、多角状(三角状、四角状、それ以上の角状等)、長矩形状、これらの略形状、等を挙げることができる。特には、円状、略正方体状等を挙げることができる。
即ち、ヒトを対象とした小型輸液装置の場合であれば、薬液保持流路(6)としては、0.01〜4mLの薬液の充填保持が可能なものであることが望ましい。なお、ウマやウシ等の大型の動物を対象とする輸液装置を想定すると、装置重量は重くなるが容積10mL程度の薬液保持流路(6)を採用することも可能である。
ここで、薬液充填が可能な流路とは、薬液保持流路のうち実質的に薬液を充填して保持することが可能な流路を指す。実施形態の一例としては、逆流防止弁(61)から注射針保持部(7)(注射針保持構造)に至るまでの流路全体の空間容積を挙げることができる。
逆流防止弁(61)は、薬液保持流路の主流路の任意の位置に配設することが可能であるが、好ましくは薬液保持流路の主流路のうちの上流側のいずれかに配設することが好適である。実施形態の一例としては、薬液保持流路の支流として薬液導入用流路(64)を設けた態様では、逆流防止弁を薬液導入用流路より上流側に配設して、流体駆動手段側への薬液の流入が防止された態様とすることが好適である。
例えば、主流路から分岐した通液流路を設けた態様を採用することができる。当該実施形態の一例としては、2以上の通液流路を設けて、その一つの通液流路から薬液を充填して、それ以外の他の通液流路から薬液を圧力調整及び残余薬液の排出を行わせることが可能となる。即ち、当該実施形態においては、薬液導入用流路(64)及び/又は薬液排出用流路(65)として使用可能な通液流路を設けた態様となる。例えば、上流側を薬液導入用流路、下流側を薬液排出用流路として使用する態様を挙げることができる。
通液流路としては、流路端が本装置の外側に微細開口部である構造であることが好適である。実施形態の一例としては、薬液保持流路(6)が支持部材(4)内の成形流路である場合には、支持部材の外側方向に分枝して開口した構造を挙げることができる。当該態様としては、例えば、主流路から垂直方向又は水平方向に通液流路が分枝して支持部材の上面が開口部となる構造を挙げることができる。
また、他の実施形態としては、薬液保持流路(6)が管状部材にて形成された流路である場合には、主流路からの分枝管の開口部を装置の外側に配設した構造とすることができる。
これらの支流的な流路の開口部には、流路内を密閉可能な蓋状部材(12)を装着可能な態様とし、所望に応じて当該開口部の開閉状態を調整可能とすることが好適である。例えば、薬液充填時には薬液導入用流路(64)や薬液排出用流路(65)の開口部を開状態とし、小型輸液装置としての使用時にはこれら開口部を閉状態とする調整を可能とする構造であることが望ましい。
当該蓋状部材(12)としては、流路開口部の密閉が可能な部材であれば良く、通常のキャップ、栓、プラグ、シーリング等の簡易な構造の蓋状部材を用いることが可能である。
また、支流的な流路構造としては、通液流路以外の用途として、例えば流路内に部材設置を行うための支流構造を設ける態様も可能である。当該支流構造の開口部についても、装置使用時には閉状態となる構造を採用することが望ましい。
薬液保持流路(6)は、当該流路の何れかの部位に直接的に又は間接的に注射針(8)を接続可能なものであることが好適である。即ち、薬液保持流路(6)は、当該流路の何れかの部位において、直接的に又は間接的に当該流路内と注射針とが接続された中空構造を形成可能なものであることが好適である。
当該注射針(8)の接続位置は、主流路のいずれかの位置を選択することが可能であるが、好ましくは主流路の下流側のいずれかの領域、より好ましくは主流路の下流側の末端又は当該末端の近傍であることが好適である。薬液量の確保の観点では、当該接続位置は主流路の末端であることが好適である。
ここで、注射針保持部(7)は、注射針(8)の接続保持を可能とするための構造(注射針を接続保持するための構造)である。
注射針との接続態様の一例としては、主流路の一部を注射針保持構造(7)として直接機能する構造に成形して、主流路と注射針とを直接接続する態様とすることが可能である。当該態様では、注射針の基部が主流路に直接嵌め込まれ、主流路と注射針の中空構造の内部どうしが空間的に接続された態様とすることが可能である。
また、注射針との接続態様の別の態様としては、注射針を固定保持するための別途の保持部材(7)を用いて間接的に注射針を接続する態様とすることが可能である。当該態様では、例えば、主流路に注射針保持用の中空部材(7)を備えた態様として、当該中空部材を介して主流路と注射針の中空構造の内部どうしが空間的に接続された態様とすることが可能である。
ここで、注射針保持用の中空部材(7)としては、薬液保持流路(6)と注射針(8)との接続保持を仲介する通液管として使用可能な中空管状部材であれば、特に制限なく使用することが可能である。例えば、上記支持部材と同様の軟樹脂製のものや硬軟樹脂製のものを採用することが可能である。
当該接続位置における角度の設計としては、薬液保持流路(6)の末端付近の主流路の角度を調整することにより所望の角度に設計することが可能である。また、注射針保持用の中空部材(7)として曲管構造を備えた形状ものを採用して、所望の角度に設計することも可能である。
当該注射針(8)の実施形態としては、例えば、外径が80〜600μm、好ましくは100〜300μm程度の微細な中空構造のものを挙げることができる。また、針長としては、例えば、5〜200mm、好ましくは10〜150mm程度のものを挙げることができる。注射針の材質としては、ステンレス、チタン、樹脂等の材質のものを挙げることができるが、特にこれらに制限されない。また、注射針(8)としては、所望に応じて、閉塞防止のために内壁のコーティング等を施した態様のものを採用することも可能である。穿孔及び装着時に低侵襲性のものが特に好適である。
また、注射針(8)としては、輸液装置の用途に応じて、カニューレ針、カテーテル針等の態様とすることも可能である。
本装置(1)としては、上記段落に記載の構成部材を備えてなる装置態様を挙げることができる。実施形態の一例としては、装置の各構成部材を構成する支持部材(4)が全体として一体構造として成形された態様である場合、液漏れ防止、製造工程の簡略化、装置強度等の点で好適である。より具体的には、支持部材(4)を構成する2以上の部材の1又は2以上を予め成形しておき、これらの組み合わせにより構築される構造である態様が好適である。特に、薬液保持流路(6)や流動液保持部(50)等を構成する各空間又は流路構造に関しては、このような態様により構築される構造であることが好適である。
また、本装置としては、各種開口部に装着可能な蓋状部材を備えた態様とすることが好適である。
即ち、本発明における小型輸液装置としては、前記多孔質体に流動液が浸潤されていない製品形態のものが含まれる。また、本発明における小型輸液装置としては、前記流動液保持部に流動液が充填されていない製品形態のものも含まれる。
また、本発明における小型輸液装置としては、前記多孔質体に流動液が浸潤されてなる製品形態のものが含まれる。また、本発明における小型輸液装置としては、前記流動液保持部に流動液が充填されてなる製品形態のものも含まれる。
また、本発明における小型輸液装置としては、前記多孔質体に流動液が浸潤されてなり、前記流動液保持部に流動液が充填されてなる製品形態のものが含まれる。
即ち、本発明における小型輸液装置としては、前記薬液保持流路に薬液が充填される前の製品形態のものが含まれる。また、本発明における小型輸液装置としては、前記薬液保持流路に薬液が充填されてなる製品形態のものも含まれる。
即ち、本発明における小型輸液装置としては、注射針が接続されていない製品形態のものが含まれる。また、本発明における小型輸液装置としては、注射針が接続された又は接続可能な態様にて備えてなる製品形態のものも含まれる。
例えば、各種センサーや無線発信手段等を設けた態様とすることも可能である。また、所望に応じて、使用時における電池の挟持状態を保護するためのホルダー、アダプター、カバー、筐体等を備えた形態を採用することも可能である。また、装置全体を保護するためのカバーや筐体等を備えた形態を採用することも可能である。また、所望に応じて、電源ON−OFFを二極的に制御可能なスイッチング手段等を備えた形態を採用することも可能である。
また、本装置(1)としては、人体等に装着するための保持部材、係合部材等を備えた携帯性に適した態様とすることも可能である。
即ち、本発明においては、上記装置が備える構成部材を含んでなる、携帯用小型輸液システムの製品形態とすることが可能である。また、上記装置が備える構成部材を含んでなる、携帯用小型輸液装置の組立用キットの製品形態とすることも可能である。
なお、本明細書中において「各構成部材が接続可能なように配設された態様」としては、装置本体とは物理的に分離しているが容易に接続可能となっている状態も含まれる。
本発明に係る小型輸液装置(1)の動作態様及び仕様等を以下に示す。
本装置においては、流動液を充填していない状態にて製造した場合、使用前のいずれかの段階において流動液を装置内に充填して使用する。
本装置における流動液の充填操作としては、流動液供給槽の開口部(52)から行うことが好適である。当該操作により多孔質体(2)を浸潤状態にすることが可能となり、流動液保持部(50)に流動液を充填することが可能となる。また、多孔質体(2)への流動液の浸潤は、装置製造工程の部材組立時において予め行っておくことも可能である。
流動液の充填操作後は、蓋状部材(11)を用いて当該開口部を閉状態とすることが望ましい。
本装置では、上流側電極(3a)がプラス極側に、下流側電極(3b)がマイナス極側になるようにして、小型電池を配設することによって、多孔質体(2)内の流動液が下流側方向に移動する電気浸透流が発生し、薬液に流体駆動力が伝達され、本装置を小型輸液装置として機能させることが可能となる。
即ち、本装置においては、流体駆動手段の駆動時において、前記流体駆動手段が前記1対のゴム電極の流動液供給槽側の流動液を前記1対のゴム電極の薬液保持流路側の方向に移動させる駆動力を生じさせ、当該駆動力が下流側に伝達されて薬液保持流路内に保持されている薬液を注射針の方向に移動させることが可能となる。
本装置においては、流体駆動力の発生手段として電気浸透流の原理を利用するため、通常のモーター駆動等のポンプ装置とは比較にならない程度の微量精度での送液動作を実行することが可能となる。本装置にて実行可能な輸液速度の流速としては、多孔質体の材質、電極の材質、挟設構造の配置態様、電源の種類、等の様々な要因によって、調整することが可能であり、実施形態によっては1〜10000nL/分、好ましくは1〜5000nL/分、より好ましくは1〜1000nL/分の範囲での流速調整が可能である。
また、本装置にて制御可能な流速の下限値としては、例えば、1〜100nL/分、好ましくは1〜50nL/分、より好ましくは1〜20nL/分、更に好ましくは1〜10nL/分の極微量精度での流速調整が可能となる。即ち、本装置においては、流速100nL/分以下、好ましくは50nL/分以下の精度での注射針からの輸液を脈動なく可能とすることが実現される。
そして、本装置においては、当該微量精度での輸液が実行可能となるため、大幅に濃縮された薬液を用いることが可能となり、数十μL〜数mL容程度にまで小容量化した薬液保持流路を薬液リザーバーとして使用することが可能となる。
また、本装置では、当該微量精度での輸液が実行可能となるため、皮下注射にて直接患部にピンポイントに長時間の連続薬液投与を行う投与形態が可能となる。
また、本装置においては、前記支持部材(4)からゴム電極が突出する部分の接触構造が、他の部材を用いることなく流動液の液漏れが防止された構造となることが可能となる。
また、本装置(1)としては、上記した構成部材に加えて、更に、注射針保持構造(7)及び/又は注射針(8)を含む重量が、上記重量以下である小型輸液装置を実現することも可能となる。
また、本装置(1)としては、上記した構成部材に加えて、更に、蓋状部材(11)及び/又は蓋状部材(12)を含む重量が、上記重量以下である小型輸液装置を実現することも可能となる。
また、本装置(1)としては、上記した構成部材に加えて、更に、流動液及び/又は薬液を含む重量が、上記重量以下である小型輸液装置を実現することも可能となる。
また、本装置(1)としては、上記した構成部材に加えて、更に、小型電池(9)を含む重量が、上記重量以下である小型輸液装置を実現することも可能となる。
また、本発明の装置(1)としては、上記軽量化が実現できる範囲において、余分な付属部材を含まず且つ使用態様の点で不可欠な部材を組み合わせた態様を採用することができる。例えば、本発明としては、流体駆動手段(10)、流動液保持部(50)、薬液保持流路(6)、支持部材(4)、及び注射針保持構造(7)を構成部材としてなる小型輸液装置の態様を挙げることができる。また、本発明としては、流体駆動手段(10)、流動液保持部(50)、薬液保持流路(6)、支持部材(4)、注射針保持構造(7)、及び注射針(8)を構成部材としてなる小型輸液装置の態様を挙げることができる。
また、本発明としては、これらに蓋状部材(11)(好ましくは被覆部材(11))を装着した態様の小型輸液装置を挙げることができる。また、本発明としては、これらに蓋状部材(12)を装着した態様の小型輸液装置を挙げることができる。
また、本発明としては、これらに流動液を充填した態様の小型輸液装置を挙げることができる。また、本発明としては、これらに薬液を充填した態様の小型輸液装置を挙げることができる。また、本発明としては、これらに小型電池(9)を装着した態様の小型輸液装置を挙げることができる。
また、本装置では、構成物品が少なく且つ構造が極めて単純であるため、装置の製造工程の簡略化が可能となる。また、装置構成部材の材料コストも低廉にて製造可能である。
このような本装置の構成部材及び製造工程を鑑みると、当該装置は製造容易性及び廃棄容易性に極めて優れた部材のみで構成可能であり、ディスポーザブルな使い捨て使用との親和性が高い装置であると認められる。また、製造コストの点での利点も多く認められる。
また、本装置は、長時間での微量静脈内投与、微量経静脈注射、又は微量皮下注射の実行を可能とする装置であって、携帯に適したサイズ及び重量を備えた装置として、医療現場等において点滴静注の代替技術として利用されることが期待される。
本発明に係る小型輸液装置の一態様として、以下に示す構成物品を備えてなる小型輸液装置(1)を製造した。
本装置に係る流体駆動手段(10)は、1対のカーボン含有ゴム電極(3)によって多孔質体(2)が挟設されて形成されてなる構造体である。当該装置では、当該電極による多孔質体の挟設構造(20)が、薬液保持流路(6)に流体駆動力を供給する電気浸透流ポンプとして機能する。
多孔質体(2)は、円柱型の多孔質セラミック製の構造部材であり、本装置においては、円柱を横倒しにして円状面が両側面(21)となるように配設されてなる。多孔質体(2)のサイズは、円状平面側面の直径が4mm、両側面間の長さが6mmである。多孔質体(2)を構成する素材は、平均気孔サイズ0.5μmの多孔質セラミックである。
当該ゴム電極が有する連通孔(31)は、板状部材の板面の表裏どうしを連通するように形成された孔構造である。当該貫通孔の横断面は内径3.8mmの円状であり、板状ゴム電極の下端から4mmの位置に円の中心がくる位置にて形成されてなる。
本実施例に係る支持部材(4)は、シリコーン樹脂であるPDMS(ポリジメチルシロキサン)製の軟性樹脂部材であって、部材長53mm、部材幅15mm、部材高8mmの略矩形体形状の支持部材である。支持部材(4)は、流路等を除いた支持体部分が、PDMS樹脂をそのまま固化して成形されてなる構造体である。支持部材(4)は、2枚の板状部材に以下に記載の空洞構造や管構造等になる部分を予め成形し、これを嵌合させて形成されてなる。本装置の支持部材は、上下方向に2枚の板状部材(上部板状部材と下部板状部材)を張り合わせた後、加熱して成形されてなる部材である。
本装置の支持部材(4)は、PDMSの性質により、装置の部材構成の保持に耐える強度を有し、板状ゴム電極との接触部における密着性に優れた性質を示す。また、透明性の高い素材であるため、薬液保持流路内の薬液等の外観視認が可能である。また、装着時の柔軟性にも優れる。
また、当該管状構造は、多孔質体(2)を円状平面側面の方向から挿入した際に密着固定するのに適した形状の管状構造である。
当該矩形状連通構造の位置としては、支持部材(4)の上面視にて、当該矩形状連通構造の中心が管状空洞構造(5)の中央線上にくる位置に形成されてなる。当該位置では、矩形状連通構造は管状空洞構造と直交して交差する形状となる。2つの矩形状連通構造は、6mmの間隔を空けて並列に配列するように形成されている。
本装置においては、管状空洞構造(5)の流体駆動手段(10)より上流側の空間は、流動液を流動駆動手段に供給するためのリザーバーとして機能する。即ち、当該空間は上流側の流動液保持部である流動液供給槽(51)となる。当該流動液供給槽(51)は、直径4mmで長さが4.7mmの円筒状の空間である。当該空間の左側面の開口部には、蓋状構造等を備えた形態とすることが可能である。当該流動液供給槽(51)の側面側の開口部(52)は、流動液を充填又は排出するための通液口として使用することが可能である。当該開口部には、任意に貼付及び剥離が可能な蓋状部材として薄軟樹脂製の被覆部材(11)を配設されてなる。本装置では当該部材としてポリエチレン製のフィルムを使用している。
本装置においては、支持部材(4)における流動液貯留槽(53)を形成する空間の更に下流側に、薬液保持流路(6)を備えてなる。薬液保持流路(6)は、薬液を蓄えて保持し、流体駆動手段から移動してくる流動液からの押力により、注射針側に薬液を微量送達するために機能する管状構造である。
薬液保持流路(6)は、支持部材内部に形成された微小管状流路構造であって、管状断面が辺幅0.5mmの略正方形状の管状構造体である。本装置では、支持部材を構成する下部板状部材に予め溝を成形しておき、上部板状部材の嵌合部位をフラットな面としておき、両者を嵌め合わせることで当該流路構造が形成される。
薬液保持流路(6)の主流路では、当該連通構造(54)から下流側に約10mmに直管構造が配設されてなる。当該直管構造においては、流動液貯留槽との連通構造(54)から約5mmの位置には、逆流防止弁(61)が備えられてなる。逆流防止弁(61)は、上流側から下流側への液体移動を許容するが、下流側から上流側への液体移動を妨げる弁状部材である。
逆流防止弁(61)の下流側には、連続的な屈曲を繰り返すS字蛇行構造の流路が形成されてなる。本装置においては、図1に示すような2.5回のS字屈曲蛇行流路(62)が形成されてなる。各屈曲構造部分は、直角屈曲であって内側の流路角(R)が0.5にて形成された構造である。
S字屈曲構造の下流側は、直管構造にて注射針保持部(7)の中空構造部分に連通してなる。
ここで、本装置での薬液保持流路(6)には、上方向への流路構造が形成されることで、薬液保持流路と分岐して支持部材(4)の上面と連通する通液流路が形成されてなる。当該通液流路は、横断面が円状の内径1mmの管状構造流路であり、支持部材(4)の材質がそのまま流路壁面となる。
本装置においては、S字屈曲構造の開始部、及びS字屈曲構造の終了部の計2カ所に当該通液流路が形成されてなる。本装置においてこれらの通液流路は、支持部材(4)の上面と薬液保持流路(6)とを垂直方向に連通してなる管状構造であり、外部と薬液保持流路の通液を行うことを可能にする流路として機能する。本装置においては、上流側を薬液導入用流路(64)、下流側を薬液排出用流路(65)とする構成を採用している。
通液流路の支持部材上面の開口部には、蓋状部材(12)と嵌合可能な構造が形成されてなり、当該開口部へ蓋状部材(12)を装着することより、薬液保持流路(6)を密閉状態にすることが可能となる。
なお、図2における本装置の構造図では、逆流防止弁の上流側の直近にも同様の流路構造(63)が記載されているが、当該流路は逆流防止弁(61)を配置するために設けられた構造であり、製造工程の後半にPDMSの加熱により支持部材の上面部の開口部が閉塞される構造である。
本装置では、支持部材(4)の前記流動液供給槽用の開口部(52)とは反対側の側面に、極細注射針を接続保持するための注射針保持管(7)を備えてなる。
本装置においては、注射針保持管(7)は、ポリエーテルエーテルケトン製の材質にて構成される内径0.17mm、長さ30mmの管状中空構造部材である。注射針保持管(7)の一端は、薬液保持流路(6)の最下流側と中空管構造が接続するように配設されてなり、当該管状部材の一部は支持部材の側面側3mmの位置に埋設固定されてなる。
注射針保持管(7)の内側には、薬液注入時に穿孔使用する注射針(8)の基部が接続固定され、注射針(8)の先端側が下流側に突出してなる。本装置における注射針(8)は、長さ40mmのステンレス製のランセット型中空針であって、中空構造の外径が150μmである長微細針形状の注射針である。当該中空構造は直管状であるが適度な弾性を備えるため、血管等への穿孔時及び装着時の加圧による多少の変形状態での使用が可能である。本装置では、当該長微細針を採用するため、穿孔及び装着時の低侵襲性が実現される。
本装置の各構成部材を組み立てた後、各薬液用液通液流路の開口部を開いた状態とした。流動液供給槽の開口部(52)から流動液供給槽(51)内に流動液を注入し、多孔質体(2)に流動液が浸み込むまで静置した。その後、更に流動液供給槽(51)内に流動液を注入して、充填後の液面と密着するようにして開口部(52)に薄軟樹脂製の被覆部材(11)を貼付配設した。ここで、本装置においては、流動液(ドライビング液)として滅菌超純水を用いた。
当該状態にて、1対の板状ゴム電極(3)の間に、日立マクセル株式会社製CR1616ボタン電池2個(6V)を直列にてゴム電極の電源保持部(32)に嵌合するように配設し、電気浸透流ポンプを駆動させた。ボタン電池(9)は、上流側の板状ゴム電極(3a)がプラス極側に、下流側の板状ゴム電極(3b)がマイナス極側になるように配置した。駆動力の発生により流動液を逆流防止弁(61)まで移動させた後、ボタン電池(9)を抜いて駆動を停止させ、各薬液用通液流路の開口部に蓋状部材(12)を装着して閉状態とした。その後、被覆部材(11)を剥がして更に流動液供給槽(51)内に流動液を注入し、充填後の液面と密着するようにして当該開口部に被覆部材(11)を再び貼付配設した。
上記実施例にて製造した小型輸液装置の動作状況等を確認した。
また、上記実施例に係る装置では、流動液及び試料液(薬液に相当)を充填した装置重量が僅か6.3gであり、ボタン電池を含めた装置重量でも8.4gと極めて軽量な小型輸液装置であった。本装置の外観を撮影した写真像を図5に示した。
上記実施例とは別途に小型輸液装置を製造してトリム加工した装置製品の動作状況等を確認した。
次いで、実施例2と同様の手順にて、薬液保持流路内に試料液を充填し、1対の板状ゴム電極の間に、日立マクセル株式会社製CR1616ボタン電池3個(9V)を直列にてゴム電極の電源保持部に嵌合するように配設し、流体駆動手段である電気浸透流ポンプを駆動させた。
また、本実施例に係る装置では、流動液及び試料液(薬液に相当)を充填した装置重量が僅か5.5gであり、ボタン電池を含めた装置重量でも8.8gと極めて軽量な小型輸液装置であった。本装置の外観を撮影した写真像を図6に示した。
10.流体駆動手段(電気浸透流ポンプ)
20.挟設構造
21.多孔質体の側面、平面側面、円状平面側面
3a.上流側のゴム電極
3b.下流側のゴム電極
31.連通構造、連通孔
32.電源保持部(電源を挟持保持するための配設構造)、小型電池保持構造(小型電池を挟持保持するための配設構造)
5.空洞構造、管状空洞構造
50.流動液保持部(流動液保持用の容器状構造体)
51.流動液供給槽
52.開口部
53.流動液貯留槽
54.孔構造(流動液貯留槽と薬液保持流路の連通構造)
55.連通構造(ゴム電極を挿入固定するための支持部材における連通孔構造)
61.逆流防止弁
62.曲管流路、連続屈曲蛇行流路
63.逆流防止弁搬入路
64.薬液導入流路
65.薬液排出流路
8.注射針、長微細針状の注射針
12.蓋状部材
Claims (9)
- 流体駆動手段、流動液保持部、薬液保持流路、及び支持部材、を備えてなる携帯用小型輸液装置であって、
(A)前記流体駆動手段が、電気浸透流の発生が可能な多孔質体、及び、1対の連通構造を有する導電性物質含有ゴム電極、を備え、前記1対のゴム電極の連通構造部分にて前記多孔質体が挟設された構造を備えてなり、
(B)前記流動液保持部が、前記挟設構造の一方のゴム電極の連通構造と空間的に接する又は他の空間若しくは流路を有する部材を介して接続された流動液供給槽を備えてなり、
(C)前記薬液保持流路が、前記挟設構造の他方のゴム電極の連通構造と空間的に接する又は他の空間若しくは流路を有する部材を介して接続された流路構造であり、当該流路の何れかの部位に直接的に又は間接的に注射針を接続可能なものであり、;
前記流体駆動手段が、
(a−1)前記挟設構造が、前記ゴム電極の連通構造が多孔質体に接するようにして、前記1対のゴム電極の連通構造が実質的に対向する向きにて多孔質体を挟んで配設されてなる構造であり、
(a−2)前記ゴム電極の連通構造部分に関して前記多孔質体との挟設構造との反対側に空間を有する態様にて、前記多孔質体が前記支持部材内に埋設された構造であり、
(a−3)前記1対のゴム電極のそれぞれの一部が支持部材外に突出した構造を備えてなり、当該突出構造が直接小型電池を挟持保持可能な位置にて配設された構造である、;
ことを特徴とする、携帯用小型輸液装置。 - 前記携帯用小型輸液装置において、
(A’)前記流体駆動手段が、電気浸透流ポンプとして機能する構造体であって、
(B’)前記流動液保持部が、流動液保持用の容器状の構造体である、
請求項1に記載の携帯用小型輸液装置。 - 前記連通構造が連通孔を備えた構造であって、前記挟設構造が前記ゴム電極の連通孔の外縁の一部又は全部が多孔質体に接するようにしてなるものである、請求項1又は2に記載の携帯用小型輸液装置。
- 前記流体駆動手段が、
前記1対のゴム電極の流動液供給槽側の流動液を前記1対のゴム電極の薬液保持流路側の方向に移動させる駆動力を生じさせ、
当該駆動力が伝達されて薬液保持流路内に保持されている薬液を注射針の方向に移動させ、
流速1〜50nL/分の精度での注射針からの輸液を脈動なく可能とする、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の携帯用小型輸液装置。 - 前記支持部材が、少なくともゴム電極との接触部分が樹脂製又はゴム製の材質にて形成されてなるものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の携帯用小型輸液装置。
- 前記薬液保持流路が、
最大流路幅が1mm以下の微細流路によって実質的に構成されてなり、0.01〜4mLの薬液の充填保持が可能なものである、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯用小型輸液装置。 - 前記携帯用小型輸液装置が、注射針が接続された又は接続可能な態様にて備えてなるものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の携帯用小型輸液装置。
- 前記携帯用小型輸液装置が、
前記多孔質体が流動液に浸潤されてなり、前記流動液保持部が流動液に充填されてなるものである、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の携帯用小型輸液装置。 - 前記携帯用小型輸液装置が、流体駆動手段、流動液保持部、薬液保持流路、及び支持部材を構成する部材の質量が10g以下である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の携帯用小型輸液装置。
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