図1は、ICOの概念説明図である。ステップS11において、ICO実施者(事業者、ICO賛同者、プロジェクトなどと呼ばれてもよい)が、ICO参加者(資金提供者、資金供出者、資金拠出者などと呼ばれてもよい)に対する資金供出の呼びかけを行う。
ステップS12において、ICOに出資することを決定したICO参加者は、ICO実施者に対して通信デバイスを用いて仮想通貨の払い込みを行うことによって資金を供出する。仮想通貨を用いることによってインターネット上で手続が完了するため、ICOは世界中の投資家から広くかつ迅速に資金調達することが可能である。
ステップS13においては、ステップS12で出資したICO参加者に対して、対価としてデジタルアセットが発行される。ここで、当該デジタルアセットは、ICOのプロジェクトが進むことによってサービス及び/又は製品が開発され、将来的に仮想通貨、当該サービス/製品に関するトークンなどに育つと期待される電子データであることが多い。
対価として発行されるデジタルアセットの例としては、イーサリアム(Ethereum)ベースのERC20(Ethereum requests for comments #20)に準拠したトークン、ネム(NEM)ベースのモザイク(mosaic)などが挙げられるが、これに限られない。
なお、ステップS12及びS13は、スマートコントラクトを用いて実現されてもよい。スマートコントラクトは、予め決められたルールに従って資産(例えば、ブロックチェーン上の資産)を移動させる仕組みである。
ICO参加者が、特定のアドレス(コントラクトアドレスなどとも呼ばれる)に対して暗号通貨を送ることによって(ステップS12に相当)、送られた暗号通貨に応じた資産がその送り元に発行(又は移動)されてもよい(ステップS13に相当)。なお、アドレスは、ブロックチェーンにおける電子署名用の公開鍵のハッシュ値又はこれに基づく値を指してもよい。
なお、本開示において、デジタルアセット、コイン、トークン、デジタルトークン、デジタルアセット、ポイント、マイレージ、電子マネー、デジタル通貨、仮想通貨、暗号通貨(Cryptocurrency)などは、相互に読み替えられてもよい。
また、本開示において、アドレス、ウォレットアドレス、ウォレット、ID(Identifier)、ウォレットID、アカウントなどは、相互に読み替えられてもよい。アドレスは、「所定の仮想通貨に関するアドレス」を意味してもよい。
ステップS14において、ICO実施者は、ステップS12で得た仮想通貨を利用して、プロジェクトを推進する。例えば、ICO実施者は、当該仮想通貨を売却などすることによってプロジェクト推進のための現金を取得してもよいし、当該仮想通貨をそのまま取引(物資の購入など)に用いてもよい。
しかしながら、ICOに関連していくつかの問題がある。
第1に、現状のICOには詐欺案件(スキャムICOなどとも呼ばれる)が非常に多いため、個人投資家、生活者(ordinary citizen)などがICO案件の中身を適切に判断することが難しい。また、ICO実施者が、自身の案件を詐欺案件と明確に区別することが難しく、仮に可能であったとしても、大きなコストがかかる。また、ICOでは明確な詐欺案件と事業失敗案件との境界が曖昧であり、詐欺案件か否かの証明は難しい。
第2に、株式などの他の資金調達方法とは違い、ICOでは資金拠出者と事業者とのコミュニケーションが乏しい。このため、両者の協力関係の構築が進まず、シナジーが発揮されにくい。したがって、お金だけ出資し、デジタルアセットの値上がりを単に待つという純投資筋及び投機筋の資金ばかりが、ICOに集まる傾向がある。現状、ICOは黎明期にあり一度きりの案件が多く、長期のリレーションを築こうとするインセンティブに欠ける。
例えば株式の場合には、議決権という形で、出資者は出資先のガバナンスに参加できる。一方でICOの場合は出資者への報告義務すらない。このため、ICO実施者が活動/開発をする振りをして資金を持ち逃げしやすい環境がある。このようなスキャムICOの存在が、ICO市場全体の価値を毀損している。
第3に、ICOによる資金調達においては、PR(Public Relations)、広告コミュニケーション、CRM(Customer Relationship Management)などのマーケティング手法が確立されていない。このため、ICO実施者のマーケティングコストが高い状況にある。
本発明者らは、ICOに関する上述の課題を解消することを検討した。特に以下の問題点に着目した:
(1)ICOによる資金調達の後、ICO参加者によるガバナンスが一切及ばない、
(2)ICO実施者及び賛同者の経歴、評価などが不明瞭な案件が非常に多い、
(3)善良なICO実施者からすると、イニシャルマーケティングコストが大きくなりつつあること。
そこで、本発明者らは、ICOに係るプロジェクトのガバナンス、モニタリングなどを行う権限を資金拠出者に確保する仕組みを着想した。
本開示の一態様によれば、ICOによって集められる資金は、ICO実施者に直接渡されずに供託金(ICO実施者が自由に利用できない資金)として管理される。この仕組みは、既存のICO同様のブロックチェーンを活用してスマートコントラクトとしてプログラムされてもよい。
また、ICO参加者のうち、予め定められた一定数の賛同がない限り供託金を引き出せないように、マルチシグネチャ機能などを用いてICO実施者の予算引き出しを制限する。集めた予算を使うためにはICO参加者へのアカウンタビリティが生じコミュニケーションが必須となる。一例として、最初から活動/開発をする気が無い(詐欺)場合、途中までは活動/開発を進めていたが頓挫(失敗)した場合などには、残余予算を持ち逃げすることはできなくなる。
また、本開示の一態様によれば、当該ICOに関わったICO実施者及びICO参加者全員のウォレットに、当該ICOに関わったことに関するタグを埋め込むことによって、次回以降のICOに関わる際の意思決定の参考にできる。
この仕組みにより、ICO実施者とICO参加者の間のリレーション(絆)を構築し、コミュニティの活性化が促進される。また、ICO実施者の活動/開発に対し、資金以外の協力をも資金提供者から得ることで、より事業成功を加速させることが出来る仕組み(共創マーケティング及びCRMマーケティング)が実現できる。さらに、ICO参加者(資金提供者)のIDを特定することによって、ICO実施者が資金調達マーケティングを行う際に、効率の高いマーケティングを行う事が可能となる。
本開示に係る仕組みを導入することによって、詐欺目的ICOを抑制することが可能である。また、ICOの成功率の向上も期待できる。このため、ICO実施者もICO参加者もWinWinとなり、ICOが健全に発展し、人類の経済社会の一層の発展に貢献することが可能となる。
以下、本開示の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。以下の説明では、同一の部には同一の符号が付される。同一の部は名称、機能などが同じであるため、詳細な説明は繰り返さない。
本開示におけるICOは、デジタルアセットの発行(配布、販売などであってもよい)に基づく資金調達を意味してもよいし、より広範にはネットワークを介した資金調達(資金調達行為)、クラウドファンディングなどを意味してもよい(読み替えられてもよい)。
(ICO管理システム)
図2は、一実施形態に係るICO管理システムの概略構成の一例を示す図である。図2に示すICO管理システム1は、デバイス10(ICO参加者のデバイス11、ICO実施者のデバイス12)と、ICOサービスサーバ20と、ログ管理サーバ30と、ID管理サーバ40と、広告配信サーバ50と、を含む。
デバイス10は、ICO参加者のデバイス11、ICO実施者のデバイス12などを含んでもよい。以下、ICO参加者のデバイス11は、参加者デバイス11とも呼ぶ。また、ICO実施者のデバイス12は、実施者デバイス12とも呼ぶ。単に「デバイス10」と表記する場合、参加者デバイス11及び実施者デバイス12の少なくとも一方で読み替えられてもよい。
デバイス10は、ユーザの操作によりブラウザなどのアプリケーションを実行する装置である。デバイス10は、広告配信サーバ50から広告を受信してもよい。
デバイス10は、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末などの携帯端末(移動通信端末)であってもよいし、パソコン(PC:Personal Computer)、テレビ(TV:television)、多機能テレビ、スマートTV、IP(Internet Protocol)TV、セットトップボックスなどの固定通信端末であってもよい。つまり、本開示におけるデバイス10は、通信デバイスで読み替えることができる。
デバイス10は、有線及び/又は無線(例えば、LTE(Long Term Evolution)、Wi−Fi(登録商標)など)を介してネットワーク(インターネットなど)と通信する。
デバイス10は、分散型台帳を共有するP2Pネットワークを用いて、当該P2Pネットワークに参加する装置と通信する。当該P2Pネットワークは、分散型台帳システム、分散型ネットワークなどと呼ばれてもよい。当該P2Pネットワークは、例えばブロックチェーンネットワーク(BC−NW:Blockchain Network)であってもよく、パブリック型BC−NW、コンソーシアム(パーミッション)型BC−NWなどであってもよいし、他のBC−NW又はこれらの組み合わせによって実現されてもよい。
当該P2Pネットワークは、ネットワーク上に流通する情報の改竄が困難な他のネットワークであってもよい。例えば、当該P2Pネットワークは、ブロック及び/又はチェーンに基づくデータ構造を利用しないP2Pネットワークであってもよい。
デバイス10は、上記P2Pネットワークを用いて、ICOに関わることができる。
ICOサービスサーバ20は、1つ又は複数のICOに関するサービスを提供するサーバ(サーバは、装置、デバイスなどで読み替えられてもよい)である。ICOサービスサーバ20は、上記P2Pネットワークを用いて、ICOに関わることができる。サービスの例については後述する。なお、ICOに関するサービスは、中央集権型サーバにて提供されるサービスに限られず、非中央集権型(分散型)のアプリケーション(DAPPS:Decentralized Applications)によって実現されてもよい。
ログ管理サーバ30は、各種ログを管理(収集、分析など)する機能を有するサーバである。ログ管理サーバ30は、ネットワークを介して他の装置(例えば、広告配信サーバ50)に対して各種ログに関する情報を送信してもよい。ログ管理サーバ30が管理する各種ログは、生活者の行動データに該当するログ、生活者の行動データを特定するために利用可能なログなどであってもよい。
ここで、ログ管理サーバ30が管理するログは、テレビに関する視聴ログ(テレビ視聴ログ、放送視聴ログ、視聴履歴、パネルデータなどと呼ばれてもよい)を含んでもよい。なお、テレビ(テレビ受像機)は、地上波放送、放送衛星(BS:Broadcasting Satellite)/通信衛星(CS:Communications Satellite)による放送、インターネット放送(インターネットテレビ)などの少なくとも1つを受信する機能を有する装置であってもよい。テレビ視聴ログは、図示しないテレビからログ管理サーバ30に送信されてもよい。
テレビ視聴ログは、テレビで視聴されるコンテンツを時間情報に紐付けて記録した情報を示してもよい。テレビ視聴ログは、視聴された番組情報、視聴されたコマーシャル(CM:Commercial Message)などに関する情報を含んでもよい。
テレビ視聴ログは、テレビを介した地上波放送などの視聴、タイムシフト再生、ブラウザ起動、ネットサービスの実行などの少なくとも1つを特定することができる情報を含んでもよい。テレビ視聴ログには、視聴番組などに対応してタイムスタンプが付されることが好ましい。
テレビ視聴ログは、1つのテレビに対して視聴者が複数いる場合(例えば、世帯に複数の居住者がいる場合)、個別の視聴履歴データを含んでもよい。また、テレビ視聴ログは、視聴者の属性(性別、年齢層など)、視聴者の興味カテゴリ(アフィニティカテゴリ)などと関連付けられてもよい。
また、ログ管理サーバ30が管理するログは、デバイス10のユーザについてのその他の行動履歴(行動ログ)であってもよい。ログ管理サーバ30は、デバイス10から、当該デバイス10を介するユーザの行動履歴の一部又は全部を取得(収集)してもよい。
ここで、行動履歴は、広告接触履歴、電子マネー利用履歴、オフライン購買履歴(又は電子レシート)、オンライン購買履歴(例えば、電子商取引(EC:Electronic Commerce)履歴、電子コンテンツ(電子書籍、音楽ダウンロード、動画ストリーミング、ソフトウェアなど)購買履歴)、サブスクリプションサービス利用履歴、通信履歴、Webアクセス履歴、検索履歴、アプリ利用履歴、ゲーム利用履歴、デバイス操作履歴、などの少なくとも1つを含んでもよい。
なお、本開示における「行動履歴」は、「行動履歴に基づく分析結果(例えば、ユーザの行動、関心などを特定するための情報)」、「利用データ」などで読み替えられてもよい。
ID管理サーバ40は、上述の各種ログに対応する識別情報(ID:Identifier)を管理する機能を有するサーバである。ID管理サーバ40は、ネットワークを介して他の装置(例えば、広告配信サーバ50)に対して各種IDに関する情報を送信してもよい。
ここで、ID管理サーバ40が管理するIDは、テレビに関するID(テレビ視聴ID、テレビ特定情報などと呼ばれてもよい)を含んでもよい。テレビ視聴IDは、上述のテレビ視聴ログに関連付けられてもよい(つまり、テレビ視聴IDに基づいて、1つ又は複数のテレビ視聴ログが特定されてもよい)。
テレビ視聴IDは、テレビのIPアドレス、MAC(Media Access Control)アドレス、B−CAS(BS Conditional Access Systems)(登録商標)カード番号などのテレビを特定できる情報の少なくとも1つを含んでもよい。テレビ視聴IDは、テレビに関連付けされる任意のIDであってもよい。
ID管理サーバ40が管理するIDは、デバイスに関するID(デバイスID、デバイス特定情報などと呼ばれてもよい)を含んでもよい。デバイスIDは、デバイス10のIPアドレス、デバイス10のMACアドレス、デバイス10のSIMカード固有番号(電話番号でもよい)、ユーザ固有のID番号(例えば、通信事業者との契約時に付番されてもよい)などの少なくとも1つを含んでもよい。
ID管理サーバ40が管理するIDは、デバイス10のユーザの行動履歴に対応するIDに関する情報を含んでもよい。当該IDは、例えば、デバイス10に配信される広告の広告ID、電子マネーID、電子レシートID(電子レシートアプリID)、ECサイトID、電子コンテンツID、サブスクリプションサービスID、クレジットカードID(番号)、WebアクセスID、ユーザのアカウント情報(例えばゲームアカウントID、アプリIDなど)などの少なくとも1つを含んでもよい。
ここで、広告ID(オンライン広告IDと呼ばれてもよい)は、例えば、ユーザによってオプトアウト可能な、匿名かつ一意な広告配信用の識別子(広告に関する識別子)であってもよい。広告IDは、デバイス10のブラウザに保存される小さなファイル(クッキー(Cookie))に関する固有のクッキーID(Cookie ID)であってもよい。
なお、クッキーIDは、ブラウザごと(又はアプリごと)にそれぞれ異なるIDであってもよい。広告IDは、クッキー情報などと呼ばれてもよい。
また、広告IDは、デバイス10にインストールされるアプリケーションから取得される識別子であってもよく、例えば、IDFA(Identification For Advertisers)、ADID(Advertising ID)などであってもよい。
ID管理サーバ40は、上述のP2Pネットワークにおいてデバイス10が利用するID(例えば、ウォレットID、アドレスなど)と、上述の各種ログに対応するID(テレビ視聴ID、デバイスID、ECサイトID、広告IDなど)と、を関連付けてもよい。当該関連付けに関する情報は、ログ管理サーバ30、広告配信サーバ50などに送信されてもよい。
ID管理サーバ40は、上述のP2Pネットワークにおいてデバイス10が利用するID、上述の各種ログに対応するID(テレビ視聴ID、デバイスID、ECサイトID、広告IDなど)を、デバイス10、広告配信サーバ50などから受信してもよい。
広告配信サーバ50は、デバイス10に対するインターネット広告(ウェブ広告、デジタル広告などと呼ばれてもよい)の配信を制御する機能を有するサーバである。
広告は、例えば、テキスト、画像(静止画像、動画像)、音声、その他のメディア又はこれらの組み合わせにより構成されてもよい。なお、広告配信サーバ50は、広告以外のコンテンツをデバイス10に送信してもよい。
広告配信サーバ50は、DMP(Data Management Platform)を含んで構成されてもよく、DMPを用いて配信する広告を決定してもよい。また、広告配信サーバ50は、DSP(Demand Side Platform)を利用する配信サーバを含んでもよいし、DSP以外の広告配信サーバ(アドサーバ)を含んでもよいし、アドサーバを利用する配信サーバを含んでもよい。
アドサーバは、特定の企業(例えば、Twitter(登録商標)社、Facebook(登録商標)社など)が提供するAPI(Application Programming Interface)(Ads-API)を利用する配信サーバであってもよい。また、アドサーバは、オンライン動画広告を配信する動画広告配信サーバであってもよいし、テレビ向けに広告を配信するCMS(Content Management System)であってもよい。
広告配信サーバ50は、DSP、アドサーバなどとの連携を、DMP(例えば、パブリックDMP)を介して行ってもよい。広告配信サーバ50は、例えば、所定のユーザのテレビ視聴ログに基づいて、DMPのセグメントデータを制御(例えば、作成、拡張、絞込など)してもよい。
デバイス10など各装置の機能構成及びハードウェア構成の一例については、後述する。
なお、当該システム構成は一例であり、これに限られない。例えば、各装置は、図2ではそれぞれ1つずつ含まれる構成としたが、各機器の数はこれに限られず、複数存在してもよい。広告配信システム1は、一部の装置を含まない構成としてもよいし、1つの装置の機能が複数の装置により実現される構成としてもよい。
例えば、ログ管理サーバ30が、ログの種類(ログに対応するサービス事業者)ごとに、別々のサーバでログを管理してもよい。ID管理サーバ40が、IDの種類(IDに対応するサービス事業者)ごとに、別々のサーバでIDを管理してもよい。
複数の装置の機能が1つの装置により実現される構成としてもよい。例えば、ICOサービスサーバ20と、ログ管理サーバ30と、ID管理サーバ40と、広告配信サーバ50と、の少なくとも2つが、1つのサーバ上で実装されてもよい。
(ICO管理方法)
本開示の一実施形態に係るICO管理方法について、以下で説明する。各ICO管理方法は、上述のICO管理システムに適用されてもよい。
図3は、一実施形態に係るICO管理方法の概念説明図である。ステップS21は、ステップS11と同様であってもよい。実施者デバイス12は、参加者デバイス11に対して、資金供出を呼びかけるメッセージを送信してもよい。
ステップS22及びS23は、ステップS12及びS13と比べて、参加者デバイス11がやり取りするアドレス(コントラクトアドレス)がシングルシグアドレスではなく、マルチシグアドレスである点が異なる。なお、ステップS22及びS23に関連するトランザクションは、ICO参加者の署名があれば足りる。
ここで、シングルシグアドレスは、例えば、1つの公開鍵に対して1つの秘密鍵で管理するアドレス、当該アドレスが送金元であるトランザクションの承認に1つの電子署名があれば足りるアドレスなどと表現されてもよい。
マルチシグアドレスは、例えば、1つの公開鍵に対して複数の秘密鍵で管理するアドレス、当該アドレスが送金元であるトランザクションの承認に複数の電子署名(マルチシグネチャ)を必要とするアドレスなどと表現されてもよい。
上記マルチシグアドレスは、ICOによって集められる資金を一時的に預け入れるアドレスに該当するため、供託金アドレス、預託金アドレス、一時出資アドレス、仮出資アドレスなどと呼ばれてもよい。当該マルチシグアドレスを、以下では単に供託金アドレスと呼ぶ。
供託金アドレスは、ICO実施者が管理してもよいし、ICO仲介者(エスクローエージェントなどと呼ばれてもよい)が管理してもよい。図示される供託金アドレスは、動作の主体というよりは当該アドレスを介した処理を説明するためのものである。
実施者デバイス12は、ステップS24において、ICO実施者が供託金を使用する際に、参加者デバイス11に対して供託金使用承認の呼びかけ(予算執行の要請)を行う。ここで、供託金の使用は、例えば供託金アドレスから他のアドレス(ICO実施者のアドレス、ICO実施者が物資を発注する発注先のアドレスなど)へ送金することなどを含んでもよい。
ステップS25において、参加者デバイス11は、ICO参加者がステップS24で提示された供託金使用に同意する場合、供託金使用の承認を行う。第1の条件が満たされた場合(例えば、ICO参加者のうち一定数(又は一定割合)以上の承認が得られた場合)、ステップS26において、当該供託金使用が実施される(予算を執行する)ように構成されてもよい。
例えば、ステップS24において、実施者デバイス12が、特定のアドレス(例えば、ICO実施者のウォレットアドレス)に対して供託金の一部を送金する送金トランザクションを作成してもよい。この場合、ステップS25において、ICO参加者は、参加者デバイス11を介して、当該送金トランザクションに対して署名を行ってもよい。
ステップS24−S25の署名プロセスが、マルチシグネチャと呼ばれてもよい。マルチシグネチャが要求されるトランザクションは、マルチシグトランザクションと呼ばれてもよい。なお、マルチシグトランザクションの生成を行うデバイスは、実施者デバイス12に限られず、参加者デバイス11などであってもよい。
実施者デバイス12及び/又は参加者デバイス11は、マルチシグトランザクションに対して、承認(又は賛成)、非承認(又は反対)、棄権などを表明する署名を行ってもよい。承認(又は賛成)しないことは、非承認(又は反対)とみなされてもよいし、棄権とみなされてもよい。
例えば、実施者デバイス12及び/又は参加者デバイス11は、当該マルチシグトランザクションに基づいて生成されるマルチシグ署名トランザクションの送信によって、当該署名を行ってもよい。供託金使用の承認がされたマルチシグトランザクション(承認済みマルチシグトランザクション)は、もともとのマルチシグトランザクションと、マルチシグ署名トランザクションと、から構成されてもよい。
また、実施者デバイス12及び/又は参加者デバイス11は、ICOサービスサーバ20にマルチシグトランザクションに署名する旨を通知することによって、当該署名を行ってもよい。この場合、ICOサービスサーバ20は、実施者デバイス12及び/又は参加者デバイス11から通知された署名を考慮したトランザクション(例えば、署名、実施者デバイス12及び/又は参加者デバイス11の公開鍵などが含まれたトランザクション)を送信してもよい。供託金使用の承認がされたマルチシグトランザクション(承認済みマルチシグトランザクション)は、当該署名を考慮したトランザクションに該当してもよい。
なお、ステップS25の署名は、全参加者によって実施可能に構成されてもよいし、第2の条件を満たした参加者のみによって実施可能に構成されてもよい。ステップS25の署名を行うことができるアドレスは、供託金アドレスの連署アドレスとして設定されてもよい。
例えば、ステップS22において供託金アドレスに送金したICO参加者のアドレスが、必ず供託金アドレスの連署アドレスとして追加されるように構成されてもよい。一定額以上を供託金アドレスに送金したICO参加者のアドレスが、供託金アドレスの連署アドレスとして追加されるように構成されてもよい。また、後述のレーティングが一定以上の値に該当するICO参加者のアドレスが、供託金アドレスの連署アドレスとして追加されるように構成されてもよい。また、ICO実施者及び/又はICO仲介者のアドレスが、供託金アドレスの連署アドレスに含まれてもよい。
なお、供託金使用に必要な署名の数又は割合は、予め定められてもよいし、ICO参加者の数に基づいて決定されてもよい。供託金使用に必要な署名の数又は割合は、承認(又は賛成)と非承認(又は反対)との差分又は割合に該当してもよい。例えば、賛成の署名の数が反対の署名の数より所定の数上回った場合、ステップS26において、供託金使用が実施されてもよい。
ICO参加者の1票の賛成又は反対は、供託金アドレスへの当該ICO参加者の総送金額に応じて、複数票の賛成又は反対と解釈されてもよい。
供託金使用に必要な署名の数又は割合は、供託金アドレスに対して署名可能なICO参加者の数に基づいて調整されてもよい。また、供託金使用に必要な署名の数又は割合は、不活性化したアドレスの数又は割合に基づいて調整されてもよい。ここで、不活性化したアドレスは、一定期間アクティブでない(例えば、供託金アドレスへの送金を行っていない、承認を行っていないなど)アドレスに該当してもよい。
ICOサービスサーバ20は、ICO実施者がICO参加者とそれぞれのデバイス10を介してコミュニケーションを取るためのサービス及び/又は環境(オンラインフォーラム、メッセージングサービスなど)を提供してもよい。ICOサービスサーバ20は、当該環境を、ICO実施者のアドレス、供託金アドレス、ICO参加者のアドレスの少なくとも1つに関連付けて提供してもよい。例えば、当該環境は、供託金アドレスをIDとするオンラインフォーラムであってもよい。
上述のオンラインフォーラムなどは、資金供出の呼びかけ、ICO実施者の活動/開発状況の報告、供託金使用承認の呼びかけ、ICO実施者に対する質疑応答などに利用できる。
第3の条件を満たす場合、供託金アドレスに残存する予算(暗号通貨)は、資金供出比率に応じて案分され、送金手数料を除いた金額が資金提供者に返金されてもよい。当該返金処理は、ブロックチェーン上に予めプログラミングされたスマートコントラクトによって自動執行されてもよい。なお、当該第3の条件は、供託金使用の承認が下りなかった場合、ICO実施者が事業を諦めた場合などであってもよい。
上述の第1−第3の条件は、ICOプロジェクト生成時に実施者デバイス12を介して設定されてもよい。第1の条件は、マルチシグ承認達成条件などと呼ばれてもよい。第2の条件は、マルチシグ署名可能条件などと呼ばれてもよい。第3の条件は、供託金返金条件などと呼ばれてもよい。
ICO実施者は、ステップS26の供託金利用に基づいてプロジェクトを推進する。なお、ICOの目的が達成された(例えば、活動/開発が完了した)際に予算が余っている場合、実施者デバイス12は、残余予算の使用方法(例えば、追加の活動/開発に使用してよいか否か)を、使途計画を示したうえで参加者デバイス11に通知し、ICO参加者に確認してもよい。
<ICOに関わった人の評価>
ICOのプロジェクト中、プロジェクト完了後などのタイミングにおいて、参加者デバイス11及び/又は実施者デバイス12は、当該ICOに関わった人の評価(レーティング、レートなどと呼ばれてもよい)に関する情報を、P2Pネットワークに送信してもよい。当該P2Pネットワークは、供託金アドレスが定義されるP2Pネットワークであってもよいし、別のP2Pネットワークであってもよい。
同じICOに関わった人がお互いに評価し合うことが好ましい。評価は、ウォレットIDに固有のレーティングとしてタグ付けされてもよい。評価は、ウォレットIDに対応する1つ又は複数のアドレスのレーティングを総合して算出されてもよい。
評価は、数字(例えば、+1、0、−1など)で表されてもよいし、文字(例えば、「良」、「悪」)で表されてもよいし、他の表現方法で表されてもよい。
例えば、評価に関する情報の送信にビットコインベースのブロックチェーンを用いる場合、実施者デバイス12及び/又は参加者デバイス11は、OP_RETURN命令の後に評価に関する情報を埋め込んだトランザクションを生成してブロードキャストしてもよい。
評価に関する情報の送信に用いるトランザクションの宛先アドレスは、送金元アドレスであってもよい(つまり、送金元と送金先が同じとしてもよい)し、評価対象のICO実施者及び/又はICO参加者のアドレスであってもよいし、第三者(例えば、ICOサービスサーバ20の提供者)のアドレスであってもよい。
上記評価に関する情報は、評価対象のICO実施者及び/又はICO参加者を特定するための特定情報(例えば、氏名、アドレス、ウォレットIDなど)を含んでもよい。上述のようにトランザクションの宛先アドレスが評価対象のICO実施者及び/又はICO参加者のアドレスである場合、評価に関する情報は当該特定情報を含まなくてもよい。
上記評価に関する情報は、評価者を特定するための特定情報(例えば、氏名、アドレス、ウォレットIDなど)を含んでもよい。
ICO実施者は、ICO参加者から評価されてもよい。評価が高いICO実施者は、次回以降のICOを実施する場合に予め信用を得ることができる。
ICO参加者は、ICO実施者及び/又は他のICO参加者から評価されてもよい。ICO参加者は個別に評価されてもよい。ICOに対して特に貢献度の大きいID、障害となったIDなどに対して個別に評価されることが好ましい。実施者デバイス12及び/又は参加者デバイス11は、ICO参加者ごとの評価に関する情報を送信してもよい。
ICO実施者及び/又はICO参加者は、複数のICO参加者をまとめて評価してもよい。例えば、実施者デバイス12及び/又は参加者デバイス11は、個別に評価したICO参加者以外のICO参加者をひとまとめに評価することを示す評価に関する情報を送信してもよい。
評価に関する情報に、ひとまとめに評価することを示す情報が明示的に含まれてもよいし、暗示的に含まれてもよい。例えば、実施者デバイス12及び/又は参加者デバイス11は、上述の特定情報を含まない評価に関する情報が、個別に評価したICO参加者以外のICO参加者をひとまとめに評価することを示すと解釈してもよい。
なお、ICOサービスサーバ20は、ICOに関わった人の評価機構を提供してもよい。この場合、参加者デバイス11及び/又は実施者デバイス12は、ICOに関わった人の評価に関する情報を、ICOサービスサーバ20に送信してもよいし、P2Pネットワークには送信しないように制御してもよい。
ICOサービスサーバ20は、評価が高いICO参加者の参加者デバイス11に対して、今後のICOに関して早期に参加を誘う情報を提供してもよいし、有利な条件でICOに参加できるようにICOに関する条件などを制御してもよい。ICOサービスサーバ20は、実施者デバイス12に対して、評価が高いICO参加者に関する情報を送信してもよい。例えば、ICO実施者が、過去の評価の高いICO参加者を狙って資金供出の呼びかけを行うことによって、効率の高い資金調達マーケティングを行うことができる。
参加者デバイス11及び/又は実施者デバイス12は、評価が高いID(ICO実施者、ICO参加者など)が行ったレーティングが、評価が低い者が行ったレーティングよりも大きい影響を有するように重み付けして最終的なレーティングを算出してもよい。
あるアドレスに対する評価は、別のアドレスに転送可能であってもよいし、別のアドレスへの転送ができないように構成されてもよい。例えば、アドレスAに対する評価値(例えば、100という値)の一部又は全部を、別のアドレスBに対する評価値として転送できてもよい。
なお、ICO実施者は、供託金アドレスに送金可能なレートを制限してもよい。例えば、レートが閾値以下(レーティングなし、低レートなど)のウォレットからの資金提供(トランザクション)を拒否する(例えば、そのようなウォレットから供託金アドレスへの送金ができない又は送金後自動で返金処理される)ように、ブロックチェーン上に予めプログラミングされたスマートコントラクトによって自動執行されてもよい。この構成によれば、粗悪なICO参加者がプロジェクトを妨害する事態を抑制できる。
また、一定数以上の評価がされたウォレットIDのレートが閾値以下(低レートなど)の場合、当該ウォレットへの資金提供(トランザクション)を拒否する(例えば、そのようなウォレット(供託金アドレス)への送金ができない又は送金後自動で返金処理される)ように、ブロックチェーン上に予めプログラミングされたスマートコントラクトによって自動執行されてもよい。この構成によれば、粗悪なICO実施者に誤って送金してしまう事態を抑制できる。
以上説明した本発明の一態様によれば、ICO実施者及びICO参加者が評価し合うことで両者の間のリレーションを維持し、コミュニティを活性化できる。評価は、ブロックチェーンなどを用いて改竄不可能な記録として残すことができるため、ICO実施者、ICO参加者などの信頼できる情報として利用できる。
また、ICO参加者は、資金調達目的である活動や開発に対して、自身のレート向上のために、資金以外の協力を行うモチベーションを得る。ICO実施者は、資金だけでなく資金以外の協力も得ることで、より事業成功を加速させることができる。
<広告配信との連携>
ウォレットアドレスに紐づくIDを広告配信に利用する態様について、以下で説明する。例えば、ウォレットアドレスに紐づくIDを広告IDなどと連携させてDMPにて活用することで、ICOマーケティングの高効率化を行う事ができる。
参加者デバイス11及び/又は実施者デバイス12は、上述のP2Pネットワークにおいて利用するID(例えば、ウォレットID、アドレスなど)の情報を、ID管理サーバ40に送信してもよい。
ID管理サーバ40は、上述のP2Pネットワークにおいてデバイス10が利用するIDと、ログ管理サーバ30において管理される各種ログに対応するID(テレビ視聴ID、デバイスID、ECサイトID、広告IDなど)と、を関連付けてもよい。当該関連付けに関する情報は、ログ管理サーバ30、広告配信サーバ50などに送信されてもよい。当該関連付けに関する情報は、ID紐付け情報などと呼ばれてもよい。
広告配信サーバ50は、ID紐付け情報に基づいて、参加者デバイス11及び/又は実施者デバイス12に対して配信する広告を決定し、配信してもよい。例えば、広告配信サーバ50は、ID管理サーバ40から取得したID紐付け情報に基づいて、所定のユーザについてログ管理サーバ30からEC購買ログ、テレビ視聴ログ、広告接触ログなどを取得し、これらのログに基づいて、配信する広告を決定してもよい。なお、「広告を決定」は、「CRM施策を決定」、「マーケティング施策を決定」などで読み替えられてもよい。
参加者デバイス11及び/又は実施者デバイス12は、関わったICOの情報を、ID管理サーバ40、広告配信サーバ50などに送信してもよい。当該関わったICOの情報は、例えば、ICOの名前、ICO開始時期、ICOの事業計画(目的)、資金使途などの情報を含んでもよい。
広告配信サーバ50は、関わったICOの情報(特に、ICOの事業計画、資金使途)に基づいて、参加者デバイス11及び/又は実施者デバイス12に対して配信する広告を決定してもよい。例えば、広告配信サーバ50は、車の開発を目的とするICOによく出資する参加者デバイス11に対して、車に関連する広告を配信するように制御してもよい。
(機器の構成)
図4は、一実施形態に係るデバイスの機能構成の一例を示す図である。本例に示すように、デバイス10は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、入力部140と、出力部150と、を有する。なお、図4では、本実施形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、デバイス10は、他の処理に必要な他の機能ブロックも有してもよい。また、一部の機能ブロックを含まない構成としてもよい。
制御部110は、デバイス10の制御を実施する。制御部110は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置により構成することができる。
記憶部120は、デバイス10において利用する情報を記憶(保持)する。記憶部120は、例えば、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるメモリ、ストレージ、記憶装置などにより構成することができる。
通信部130は、ネットワークを介した他の通信デバイス(機器、サーバなど)との通信を行う。通信部13は、受信した種々の情報を制御部110に出力してもよい。
通信部130は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置により構成することができる。なお、通信部130は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
入力部140は、ユーザからの操作により入力を受け付ける。また、入力部140は、所定の機器、記憶媒体などと接続され、データの入力を受け付けてもよい。入力部140は、入力結果を例えば制御部110に出力してもよい。
入力部140は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるキーボード、マウス、ボタンなどの入力装置、入出力端子、入出力回路などにより構成することができる。また、入力部140は、表示部と一体となった構成(例えば、タッチパネル)としてもよい。
出力部150は、ユーザに対して知覚できる形式でデータ、コンテンツなどの出力を行う。例えば、出力部150は、画像を表示する表示部、音声を出力する音声出力部などを含んで構成されてもよい。
表示部は、例えば、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるディスプレイ、モニタなどの表示装置により構成することができる。また、音声出力部は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるスピーカーなどの出力装置により構成することができる。
出力部150は、例えば、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される演算器、演算回路、演算装置、プレイヤー、画像/映像/音声処理回路、画像/映像/音声処理装置、アンプなどを含んで構成することができる。
なお、通信部130は、分散型台帳を共有するネットワーク(P2Pネットワーク)におけるアドレスであって、特定のICOに関連する第1のアドレス(供託金アドレス)への送金を示す第1のトランザクションを送信してもよい。
制御部110及び/又は通信部130は、上記P2Pネットワークにおいて送信された、上記第1のアドレスから第2のアドレス(別のアドレス)への送金(供託金アドレスからの送信)を示す第2のトランザクションを検出してもよい。
制御部110は、検出した上記第2のトランザクションに対して署名を行ってもよい。ここで、当該第2のトランザクションは、上記第1のトランザクションにおいて用いられた複数の署名(例えば、全ICO参加者の署名)のうち、第1の条件を満たす(例えば、閾値(一定数又は一定割合)以上の署名を得られた)場合に承認されるように構成されてもよい。言い換えると、制御部110は、第1の条件を満たした上記第2のトランザクションを、承認済みであると解釈してもよい。
また、上記第2のトランザクションは、第2の条件を満たす(例えば、供託金アドレスへの送金額(総送金額)が一定以上である、現在のICO及び/又は過去のICOにおける評価が一定以上である)送金元アドレスに対応する署名のうち、閾値以上の署名を得られた場合に承認されてもよい。
上記第2のトランザクションへの署名は、供託金アドレス(さらに言えば、供託金アドレスに対応するウォレットID)に紐付けられたサービス(例えば、Webフォーラム)を用いて、上記第1のトランザクションの(供託金アドレスへの)送金元アドレスに該当するユーザ(ICO参加者)に要請されてもよい。制御部110は、供託金アドレスに基づいて、当該サービスにアクセスする制御を行ってもよい。
上記第2のトランザクションが承認されない場合、供託金アドレスに残存する予算が、上記第1のトランザクションの送金元アドレス(ICO参加者のアドレス)に返金されてもよい。
制御部110は、上記第1のトランザクションの送金元アドレス及び供託金アドレスの少なくとも一方についての当該ICOにおける評価に関する情報(レーティング情報)を、上記P2Pネットワークにブロードキャストしてもよい。
制御部110は、上記P2Pネットワークからレーティング情報を抽出し、当該情報に基づいて、特定のウォレットIDに固有の評価を算出してもよい。
制御部110は、上記第1のトランザクションの送金元アドレス及び/又は供託金アドレスが、過去のICOにおける評価が無し又は一定以下のアドレスに該当する場合、上記第1のトランザクションは拒否されると解釈してもよい。
ICOサービスサーバ20、ログ管理サーバ30、ID管理サーバ40、広告配信サーバ50などについても、図4と同様の構成を有してもよい。当業者であれば、図4の説明におけるデバイス10関連の記載を、適宜読み替えて理解できる。なお、デバイス10、ICOサービスサーバ20、ログ管理サーバ30、ID管理サーバ40、広告配信サーバ50などは、いずれも通信デバイスと呼ばれてもよい。
以下、いくつかの部について例示的に説明する。なお、各装置の図4の各機能ブロックに対応する符号は、各装置を示す符号の最初の一桁の数字(例えば、ICOサービスサーバであれば「20」の最初の一桁の「2」)を図4の最初の一桁の数字に適用して表す。
ICOサービスサーバ20の制御部210は、通信部230を介して実施者デバイス12及び/又は参加者デバイス11から通知された署名を考慮したトランザクションを生成してもよい。通信部230は、当該署名を考慮したトランザクションを送信してもよい。
ICOサービスサーバ20の制御部210は、ICO実施者がICO参加者とそれぞれのデバイス10を介してコミュニケーションを取るためのサービス及び/又は環境(オンラインフォーラム、メッセージングサービスなど)を提供する制御を行ってもよい。
ログ管理サーバ30の制御部310は、テレビ視聴ログ、ユーザの行動ログなどを取得(収集)し、記憶部320に記憶する制御を行ってもよい。ログ管理サーバ30の通信部330は、各種ログを送信及び/又は受信してもよい。
ID管理サーバ40の制御部410は、上述のP2Pネットワークにおいてデバイス10が利用するID(例えば、ウォレットID、アドレスなど)、テレビ視聴ID、デバイスID、デバイス10のユーザの行動履歴に対応するIDなどを取得(収集)し、記憶部420に記憶する制御を行ってもよい。制御部410は、上述のP2Pネットワークにおいてデバイス10が利用するIDと、テレビ視聴IDなどと、を関連付けてもよい。ID管理サーバ40の通信部430は、各種ログを送信及び/又は受信してもよい。
広告配信サーバ50の制御部510は、上記第1のトランザクションの送金元アドレス及び供託金アドレスの少なくとも一方に対応するウォレットIDを、広告ID、テレビ視聴ID及びECサイトIDの少なくとも1つに関連付けてもよい。また、制御部510は、当該ウォレットIDと他のIDとの関連付け情報に基づいて、当該ウォレットIDを利用する通信デバイス(デバイス10など)に配信する広告を決定してもよい。広告配信サーバ50の通信部530は、デバイス10に広告を送信してもよい。
(ハードウェア構成)
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線によって接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本開示の一実施形態におけるデバイス、サーバなどは、本開示の広告配信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図5は、一実施形態に係るデバイス、サーバなどのハードウェア構成の一例を示す図である。上述のデバイス10、広告配信サーバ50などは、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。デバイス10、広告配信サーバ50などのハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、1以上のプロセッサによって実行されてもよい。
デバイス10、広告配信サーバ50などにおける各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みなどを制御することによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。なお、上述の制御部11などの各部は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部11は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施形態に係る広告配信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD−ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。なお、上述の記憶部120は、メモリ1002及び/又はストレージ1003によって実現されてもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、SIMカードを含んでもよい。なお、上述の通信部13は、通信装置1004によって実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウスなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカーなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。なお、上述の入力部14及び出力部15は、それぞれ入力装置1005及び出力装置1006によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1008によって接続される。バス1007は、単一のバスによって構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、デバイス10、広告配信サーバ50などは、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
(変形例)
なお、本開示において説明した用語及び/又は本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値によって表されてもよいし、所定の値からの相対値によって表されてもよいし、対応する別の情報によって表されてもよい。また、本開示においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって)行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)など)及び/又は無線技術(赤外線、マイクロ波など)を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。