以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本発明の第1の実施形態の計量装置の外観の一例を示す斜視図であり、図1(b)は、同計量装置の表示器及び判定ランプを示す正面図である。また、図2は、同計量装置の構成を示すブロック図である。
この計量装置は、第1、第2の計量器1、2を有している。
第1の計量器1は、計量台11と表示盤12とを備えている。計量台11は例えばロードセル17によって支えられ、このロードセル17によって計量台11に載せられる被計量物の重量が計量される。表示盤12の内部には制御装置13が収納されている。また、表示盤12の前面には重量値等を表示するための表示器14と判定ランプ15と操作部16とが設けられている。制御装置13は、CPU及びメモリ等によって構成され、ロードセル17からのアナログ電気信号をA/D変換器18を介して入力し、計量台11に載せられる被計量物の重量を取得するとともに、操作部16の操作による入力信号を入力する。また、制御装置13は、表示器14及び判定ランプ15を制御する。
第2の計量器2も、第1の計量器1と同様の計量台21と表示盤22とを備えている。計量台21は例えばロードセル27によって支えられ、このロードセル27によって計量台21に載せられる被計量物の重量が計量される。表示盤22の内部には制御装置23が収納されている。また、表示盤22の前面には重量値等を表示するための表示器24と判定ランプ25と操作部26とが設けられている。制御装置23は、CPU及びメモリ等によって構成され、ロードセル27からのアナログ電気信号をA/D変換器28を介して入力し、計量台21に載せられる被計量物の重量を取得するとともに、操作部26の操作による入力信号を入力する。また、制御装置23は、表示器24及び判定ランプ25を制御する。
第1の計量器1の制御装置13と第2の計量器2の制御装置23とは、無線あるいは有線によって通信可能に構成されている。表示器14、24は例えば液晶ディスプレイによって構成され、判定ランプ15、25は例えば多色発光ダイオードを用いて構成されている。
本実施形態では、第1の計量器1で定量パック商品となる被計量物の重量が計量され、第2の計量器2では、第1の計量器1へ継ぎ足し等を行うために計量台21に載せられている被計量物の重量が計量される。第1の計量器1と第2の計量器2とでは、制御装置13と制御装置23との機能が異なる。なお、第1の計量器1と第2の計量器2とは、それぞれ単独で通常の計量器として使用するための個別使用モードと、本実施形態の計量装置として使用するための主側・従側接続使用モードとを切替えることができる。この切り替えは、それぞれの操作部16、26を操作して行われる。以下では、第1の計量器1が主側接続使用モードに、第2の計量器2が従側接続使用モードになっているものとして説明する。
作業者は、予め、第1の計量器1の操作部16を操作して、定量パック商品の目標重量範囲(生産目標重量範囲)の上限値と下限値とを制御装置13に入力すると、制御装置13はその上限値と下限値とを記憶するととともに、第2の計量器2の制御装置23へ送信する。第2の計量器2の制御装置23は受信した目標重量範囲の上限値と下限値とを記憶する。なお、ここでは、定量パック商品の目標重量範囲の上限値及び下限値は風袋抜きの重量値(トレー4に載せられる被計量物のみの重量値)とする。
計量を開始すると、第1の計量器1では、表示器14の広い表示領域14aに計量台11に載せられている被計量物の重量値を大きく表示するとともに、目標重量範囲の上限値を一方の狭い表示領域14bに表示し、目標重量範囲の下限値を他方の狭い表示領域14cに表示するように構成されている。
また、第2の計量器2では、表示器24の広い表示領域24aに定量パック商品の目標重量範囲の上限値あるいは下限値に対する被計量物の過不足量を大きく表示するとともに、計量台21から取り出されたあるいは計量台21に追加された被計量物の重量値を一方の狭い表示領域24bに表示し、計量台21に載せられている被計量物の重量値を他方の狭い表示領域24cに表示するように構成されている。
図3は、第1の計量器1の動作(制御装置13の処理)の一例を示すフローチャートであり、図4は、第2の計量器2の動作(制御装置23の処理)の一例を示すフローチャートである。また、図5〜図7は、本実施形態の計量装置を用いた計量作業及び同計量装置の動作の一例を示す図である。
まず、ここでは、第1、第2の計量器1、2の制御装置13、23に、目標重量範囲の上限値として210(g)が、下限値として200(g)が既に記憶されているものとする。また、図3には示していないが、第1の計量器1の制御装置13は、計量台11に載せられている被計量物の重量値(以下、「商品重量値」という)を逐次取得し、その重量値を表示器14の広い表示領域14aに表示する。また、図4には示していないが、第2の計量器2の制御装置23は、計量台21に載せられている被計量物の重量値(以下、「原材料重量値」という)を逐次取得し、その重量値を表示器24の狭い表示領域24cに表示する。
本実施形態では、すでにいくらかの被計量物が載っているトレー4を予め準備しておき、作業者は、準備しておいた被計量物が載っているトレー4を第1の計量器1の計量台11に載せて、トレー4上の被計量物の重量が目標重量範囲内となるように被計量物の継ぎ足しあるいは取り出しを行う。第2の計量器2には、トレー4への継ぎ足しを行うための被計量物の入った容器5が計量台21に載せられている。また、トレー4から被計量物が取り出される場合には、その取り出された被計量物は容器5へ入れられる。
作業者が、まず、いくらかの被計量物が載っているトレー4を第1の計量器1の計量台11に載せる。このときの状態が図1の状態とする。第1の計量器1の制御装置13では、ロードセル17によって計量される商品重量値を逐次取得し、その重量値(図1の場合185g)を表示器14に表示する。
そして、取得する商品重量値に変化があれば(ステップS1)、最新の商品重量値に基づいて計量台11に被計量物が載っているか否かを判定する(ステップS2)。例えば、商品重量値が零以下の場合には被計量物は載っていないと判定し、商品重量値が正の値になれば、載っていると判定する。なお、商品重量値は、トレー4の重量を含まない値である。
ステップS2において、被計量物が載っていないと判定したときには、判定ランプ15が点灯していれば消灯させる(ステップS11)。
ステップS2において、被計量物が載っていると判定し、判定ランプ15が消灯しているときには、制御装置13は商品重量値を制御装置23へ送信する(ステップS3、S4)。ステップS2において、被計量物が載っていると判定し、判定ランプ15が点灯している場合には商品重量値を送信しないでステップS5へ進む。
次に、ステップS5では、制御装置13は、商品重量値が適量であるか、少量であるか、過量であるかを判定する。そして、判定結果に応じた色の点灯を判定ランプ15に行わせる(ステップS6、S7、S8)。ここで、商品重量値が目標重量範囲内(目標重量範囲の下限値以上、かつ上限値以下)であれば適量と判定し、目標重量範囲の下限値より小さければ少量と判定し、目標重量範囲の上限値より大きければ過量と判定するようにしている。そして、適量の場合には判定ランプ15を青色点灯させ(ステップS6)、少量の場合には赤色点灯させ(ステップS7)、過量の場合には黄色点灯させる(ステップS8)。また、適量の場合には、リセット信号を制御装置23へ送信する(ステップS10)。
図1の場合、何も載っていない計量台11に、いくらかの被計量物が入ったトレー4を載せたときの状態であり、第1の計量器1の制御装置13は、取得した商品重量値(185g)を制御装置23へ送信し(ステップS4)、商品重量値が目標重量範囲の下限値(200g)より小さいので少量と判定し、判定ランプ15を赤色点灯させる(ステップS5、S7)。
また、第2の計量器2の制御装置23では、表示器24の表示領域24aに表示する過不足量の値は初めは零に設定されている。
制御装置23は、ステップS4において制御装置13から送信された商品重量値(185g)を受信すると、過不足量を算出し、表示器24の表示領域24aに表示させる(ステップS21、S22)。過不足量の算出方法について説明する。ステップS22では、商品重量値が目標重量範囲の上限値以下の場合には、目標重量範囲の下限値を基準にして過不足量を算出し、商品重量値が目標重量範囲の上限値を超える場合には、目標重量範囲の上限値を基準にして過不足量を算出するようにしている。商品重量値が185gの場合、目標重量範囲の上限値(210g)以下であるので、目標重量範囲の下限値(200g)を基準にすれば、15g不足している。この値(15g)が過不足量として表示領域24aに表示される。また、商品重量値が215gであったとすれば、目標重量範囲の上限値(210g)を超えているので、目標重量範囲の上限値(210g)を基準にすれば、5g超過している。この値(5g)が過不足量として表示領域24aに表示される。
次に、制御装置23は、ステップS23において、商品重量値が適量であるか、少量であるか、過量であるかを判定する。この判定は、図3のステップS5と同様にして行う。そして、判定結果が、適量の場合には判定ランプ25を青色点灯させ(ステップS24)、少量の場合には赤色点灯させ(ステップS25)、過量の場合には黄色点灯させる(ステップS26)。
次に、ステップS28では、原材料重量値に変化が有るか否かを判定し、原材料重量値に変化が有るときには、原材料重量値の変化総量を算出し、表示器24の表示領域24bに表示する(ステップS29)。原材料重量値の変化総量とは、トレー4を計量台11に載せた時点における原材料重量値に対する現在の時点(ステップS29を行う時点)における原材料重量値の変化量である。ここで、例えば、ステップS25の処理によって判定ランプ25が赤色点灯しており、商品重量値が少量である場合には、作業者は、容器5から被計量物を取り出してトレー4へ追加する。ここで作業者が容器5から被計量物を取り出した時点で原材料重量値に変化が有り、その取り出し量が原材料重量値の変化総量として表示領域24bに表示される。また、ステップS26の処理によって判定ランプ25が黄色点灯しており、商品重量値が過量である場合には、作業者は、トレー4から被計量物を取り出して容器5に入れる。この場合、作業者が被計量物を容器5に入れた時点で原材料重量値に変化が有り、容器5に入れられた被計量物の重量が原材料重量値の変化総量として表示領域24bに表示される。
次に、ステップS30では、過不足量を算出し、表示器24の表示領域24aに表示させる(ステップS21、S22)。過不足量の算出方法について説明する。ここでは、ステップS21で受信した商品重量値に代えて商品重量推定値を用いる以外はステップS22と同様にして過不足量を算出する。商品重量推定値について説明する。商品重量推定値は、商品重量値に原材料重量値の変化総量を加減算して求める。すなわち、原材料重量値が減少した場合には、その減少分を商品重量値に加算して商品重量推定値を求め、原材料重量値が増加した場合には、その増加分を商品重量値から減算して商品重量推定値を求める。
次に、ステップS31では、制御装置23は、商品重量推定値が適量であるか、少量であるか、過量であるかを判定する。この判定は、図3のステップS5で商品重量値を判定する場合と同様にして行う。そして、判定結果が、適量の場合には判定ランプ25を青色点灯させ(ステップS32)、少量の場合には赤色点灯させ(ステップS33)、過量の場合には黄色点灯させる(ステップS34)。
次に、ステップS28へ戻る。そして、ステップS37で、第1の計量器1の制御装置13から送信されたリセット信号(ステップS10)を受信すると、判定ランプ25を消灯するとともに過不足量を零にリセットし(ステップS38)、ステップS21へ戻る。
例えば、図1(b)に示すように、予め被計量物が載っているトレー4を計量台11に載せたときの商品重量値が少量である場合には、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS1〜S5を経てステップS7の処理へ進み、判定ランプ15を赤色点灯させる。一方、第2の計量器2の制御装置23は、ステップS21、S22、S23を経てステップS25の処理へ進み、過不足量を表示領域24aに表示し、判定ランプ25を赤色点灯させる。
次に作業者は、商品重量値が少量であるため、トレー4に継ぎ足す被計量物を容器5から取り出す。これにより、第2の計量器2の制御装置23は、ステップS28〜S31の処理へ進み、ステップS31の判定結果に応じてステップS32、S33、S34のいずれかの処理へ進む。
ここで、例えば容器5から取り出す量が少なすぎてその取り出した被計量物をトレー4に載せたとしても目標重量範囲の下限値に達しない場合には、図5(c)のように過不足量(不足量5g)を表示領域24aに表示し、判定ランプ25を赤色点灯させる。この場合、続いて作業者は、判定ランプ25が青色点灯になるように、容器5から被計量物をさらに取り出す。その結果、例えば図5(b)のように判定ランプ25が青色点灯になる。
一方、容器5から取り出す量が多すぎてその取り出した被計量物をトレー4に載せたとすると目標重量範囲の上限値を超える場合には、図5(d)のように過不足量(超過量3g)を表示領域24aに表示し、判定ランプ25を黄色点灯させる。この場合、続いて作業者は、判定ランプ25が青色点灯になるように取り出した被計量物の一部を容器5へ戻す。その結果、例えば図5(b)のように判定ランプ25が青色点灯になる。
以上のように判定ランプ25が青色点灯になると、次に、作業者は、容器5から取り出した被計量物を全てトレー4へ載せる。これにより、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS1、S2、S3の処理へ進み、さらにステップS3から、ステップS5を経てステップS6で判定ランプ15を青色点灯にし、ステップS10でリセット信号を第2の計量器2の制御装置23へ送信する。第2の計量器2の制御装置23は、ステップS37で、上記リセット信号を受信すると、判定ランプ25を消灯するとともに過不足量を零にリセットし(ステップS38)、ステップS21へ戻る。このときの状態が図6に示されている。
次に、商品重量値が適量になったトレー4を計量台11から取り除くと、第1の計量器1の制御装置13はステップS1からステップS2を経てステップS11の処理へ進み、判定ランプ15を消灯する。このときの状態が図7に示されている。なお、図7(b)では、トレー4の重量を無視して(0gとして)、表示器14の表示領域14aの表示を0(g)と示しているが、実際はトレー4の重量分だけマイナス値で表示される。
また、トレー4を計量台11に載せたときの商品重量値が過量である場合には、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS1〜S5を経てステップS8の処理へ進み、判定ランプ15を黄色点灯させる。一方、第2の計量器2の制御装置23は、ステップS21、S22、S23を経てステップS26の処理へ進み、過不足量を表示領域24aに表示し、判定ランプ25を黄色点灯させる。
次に作業者は、商品重量値が過量であるため、トレー4から超過分の被計量物を取り出す。これにより、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS1、S2、S3の処理へ進み、さらにステップS3から、ステップS5の処理へ進み、ステップS5の判定結果に応じてステップS6、S7、S8のいずれかの処理へ進む。
ここで、例えばトレー4から取り出す量が少なすぎて判定ランプ15の黄色点灯が継続している場合、続いて作業者は、判定ランプ15が青色点灯になるようにトレー4から被計量物をさらに取り出す。その結果、判定ランプ15が青色点灯になる(ステップS6)。
一方、トレー4から取り出す量が多すぎて商品重量値が目標重量範囲の下限値より小さくなる場合には、判定ランプ15を赤色点灯させる。この場合、続いて作業者は、判定ランプ15が青色点灯になるように取り出した被計量物の一部をトレー4へ戻す。その結果、判定ランプ15が青色点灯になる(ステップS6)。
以上のように判定ランプ15が青色点灯になると、次に、作業者は、トレー4から取り出した被計量物を全て容器5へ載せる。また、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS6の後、ステップS10でリセット信号を第2の計量器2の制御装置23へ送信する。第2の計量器2の制御装置23は、ステップS37で、上記リセット信号を受信すると、判定ランプ25を消灯するとともに過不足量を零にリセットし(ステップS38)、ステップS21へ戻る。また、商品重量値が適量になったトレー4を計量台11から取り除くと、第1の計量器1の制御装置13はステップS1からステップS2を経てステップS11の処理へ進み、判定ランプ15を消灯する。
また、トレー4を計量台11に載せたときの商品重量値が適量である場合には、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS1〜S5を経てステップS6の処理へ進み、判定ランプ15を青色点灯させる。一方、第2の計量器2の制御装置23は、ステップS21、S22、S23を経てステップS24の処理へ進み、過不足量を表示領域24aに表示し、判定ランプ25を青色点灯させる。また、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS6の後、ステップS10でリセット信号を第2の計量器2の制御装置23へ送信する。第2の計量器2の制御装置23は、ステップS37で、上記リセット信号を受信すると、判定ランプ25を消灯するとともに過不足量を零にリセットし(ステップS38)、ステップS21へ戻る。また、トレー4を計量台11から取り除くと、第1の計量器1の制御装置13はステップS1からステップS2を経てステップS11の処理へ進み、判定ランプ15を消灯する。
なお、ステップS22における過不足量の算出を制御装置23に代えて制御装置13が行うようにして、その算出結果を制御装置13から制御装置23へ送信するようにしてもよい。また、ステップS23における判定処理を制御装置23では行わずに、ステップS4に続いて行うステップS5における判定処理の結果を制御装置13から制御装置23へ送信するようにしてもよい。
また、ステップS22、S30において、商品重量値(ステップS22の場合)あるいは商品重量推定値(ステップS30の場合)が目標重量範囲の上限値以下の場合には目標重量範囲の下限値を基準にし、目標重量範囲の上限値を超える場合には目標重量範囲の上限値を基準にして過不足量を算出するようにしたが、これに限られず、いずれの場合も、目標重量範囲内の任意の値を基準にして過不足量を算出するようにすればよい。
本実施形態では、第1の計量器1で定量パック商品となる被計量物の重量を計量しているので、確実に目標重量範囲内の重量になっている被計量物を取り出すことができる。
また、トレー4に載っている被計量物が不足していて容器5から被計量物を継ぎ足す場合には、容器5から被計量物を取り出した時点で判定ランプ25の点灯色によって、取り出し量が適当であるか多すぎるか少なすぎるかを判別できるため、取り出すときに取り出し量を調整すれば、取り出した被計量物をトレー4へ1回入れるだけで商品重量値を適量にすることができ、作業能率を向上させることができる。また、表示器24の表示領域24aに表示される過不足量を見れば、容器5から被計量物をどの程度取り出せばよいかがわかるので、このことによっても作業能率を向上させることができる。
また、トレー4に載っている被計量物が多すぎてトレー4から余分な被計量物を取り出す場合には、トレー4から被計量物を取り出した時点で判定ランプ15の点灯色によって、取り出し量が適当であるか多すぎるか少なすぎるかを判別できるため、取り出すときに取り出し量を調整すれば、取り出した被計量物を容器5へ1回入れるだけで商品重量値を適量にすることができ、作業能率を向上させることができる。また、表示器14の表示領域14aに表示される商品重量値を見ながら、トレー4から被計量物を取り出す量を調整できるので、このことによっても作業能率を向上させることができる。
なお、上記では、予めいくらかの被計量物が載っているトレー4を計量台11に載せる場合について説明したが、空のトレー4を計量台11に載せ、トレー4に載せる全ての被計量物を容器5から取り出す場合について簡単に説明する。この場合、図3のステップS3、S4を行わずに、ステップS2の判定が「YES」の場合は、ステップS5へ進むようにする。また、ここでは、図4のステップS30、S31における商品重量推定値を算出する時に用いる商品重量値の値は零に設定されている。すなわち、この場合、ステップS29で求められる原材料重量値の変化総量を商品重量推定値とする。
まず、空のトレー4を計量台11に載せ、容器5から被計量物を取り出すと原材料重量値が減少し、制御装置23は、図4のステップS36からステップS29の処理へ進み、ステップS29〜S34を経てステップS28の処理へ進む。
そして、取り出した被計量物をトレー4に載せると、制御装置13は、図3のステップS1〜S10の処理を行う(ステップS3、S4は除く)。この場合、制御装置13は商品重量値を送信するステップS4を行わないので、制御装置23はステップS22〜S26の処理を行うことはない。
例えば、図4のステップS31で商品重量推定値が適量となるように容器5から取り出す被計量物の取り出し量を調整してトレー4に載せると、制御装置23は、ステップS28からステップS29〜S31を経てステップS32の処理へ進み、判定ランプ25を青色点灯させる。制御装置13はステップS1、S2からステップS5を経てステップS6、S10の処理へ進み、判定ランプ15を青色点灯させ、リセット信号を制御装置23へ送信する。制御装置23は、ステップS28からステップS37を経てステップS38の処理へ進み、判定ランプ25を消灯し、過不足量を零にリセットする。そして、トレー4を計量台11から取り除くと、制御装置13はステップS11の処理へ進み、判定ランプ15を消灯する。
このようにトレー4に予め被計量物が入っていない場合でも、容器5から被計量物を取り出した時点で判定ランプ25の点灯色によって、取り出し量が適当であるか多すぎるか少なすぎるかを判別できるため、取り出すときに取り出し量を調整すれば、取り出した被計量物をトレー4へ1回入れるだけで商品重量値を適量にすることができ、作業能率を向上させることができる。また、表示器24の表示領域24aに表示される過不足量を見れば、容器5から被計量物をどの程度取り出せばよいかがわかるので、このことによっても作業能率を向上させることができる。
一方、1回目に少量の被計量物をトレー4に載せてしまった場合でも、判定ランプ25の点灯色を見て2回目の取り出し量が適当な量になるように容易に調整でき、作業能率を向上させることができる。
また、1回目に過量の被計量物をトレー4に載せてしまい、トレー4から余分な被計量物を取り出す場合には、トレー4から被計量物を取り出した時点で判定ランプ15の点灯色によって、取り出し量が適当であるか多すぎるか少なすぎるかを判別できるため、取り出すときに取り出し量を調整すれば、トレー4から取り出した被計量物を容器5へ1回戻すだけで商品重量値を適量にすることができ、作業能率を向上させることができる。また、表示器14の表示領域14aに表示される商品重量値を見ながら、トレー4から被計量物を取り出す量を調整できるので、このことによっても作業能率を向上させることができる。
このように、商品となる被計量物の全てを容器5から取り出す場合に比べ、前述のように予めいくらかの被計量物をトレー4に載せておいた方が、容器5から取り出す被計量物の量が少なくてすみ、第2の計量器2に載せる被計量物を追加する作業が少なくなり、作業能率を向上できる場合がある。
なお、以上に述べた本実施形態において、図3では、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS5で適量と判定した場合に判定ランプ15を青色点灯させて(ステップS6)、リセット信号を送信する(ステップS10)ようにしたが、リセット信号の送信処理であるステップS10を、ステップS6の後に行わずに、ステップS11で判定ランプ15を消灯させるときに行うようにしてもよい。すなわち、商品重量値が適量になり、トレー4を計量台11から取り除いたときに、判定ランプ15を消灯し(ステップS11)、リセット信号を送信する(ステップS10)ようにしてもよい。この場合、1個のトレー4に載せる被計量物の計量作業が全て終了した後で、第2の計量器2の制御装置23ではリセット信号を受信してステップS38の処理へ進み、判定ランプ25を消灯し、過不足量を零にリセットすることになる。
本実施形態において、第1の重量検出器はロードセル17によって、第2の重量検出器はロードセル27によって、第1の報知手段は判定ランプ15によって、第2の報知手段は判定ランプ25によって、第1の表示器は表示器14によって、第2の表示器は表示器24によって、第1の判定手段は制御装置13によって、第2の判定手段は制御装置23によってそれぞれ構成される。
なお、本実施形態では、2台の計量器を用いて計量装置を構成したが、2台の計量器が1つの装置として一体化された構成であってもよい。この場合、例えば、ロードセルとA/D変換器と計量台と表示器はそれぞれ2つずつ必要であるが、2つの制御装置13、23を1つの制御装置Aとして構成することができる。なお、この場合においても、制御装置Aは、必ずしも単独の制御装置で構成される必要はなく、複数の制御装置が分散配置されていて、それらが協働して制御する複数の制御装置で構成されていてもよい。
図8は、上記のように2台の計量器を1つの装置として一体化し、2つの制御装置13、23を1つの制御装置Aとして構成した場合の一例を示すブロック図である。図2と同様のものには、同符号を付し、その説明を省略する。この場合、制御装置Aは、第1の判定手段A1及び第2の判定手段A2を含むものである。表示器24には第2の判定手段A2で算出される差分(過不足量)も表示される。
(第2の実施形態)
図9(a)は、本発明の第2の実施形態の計量装置の外観の一例を示す斜視図であり、図9(b)は、同計量装置の表示器及び判定ランプを示す正面図である。また、図10は、同計量装置の構成を示すブロック図である。
この計量装置は、第1、第2、第3の計量器1、2、3を有している。
第1及び第2の計量器1、2は、第1の実施形態のものと同様である。
第3の計量器3も、第1、第2の計量器1、2と同様の計量台31と表示盤32とを備えている。計量台31は例えばロードセル37によって支えられ、このロードセル37によって計量台31に載せられる被計量物の重量が計量される。表示盤32の内部には制御装置33が収納されている。また、表示盤32の前面には重量値等を表示するための表示器34と判定ランプ35と操作部36とが設けられている。制御装置33は、CPU及びメモリ等によって構成され、ロードセル37からのアナログ電気信号をA/D変換器38を介して入力し、計量台31に載せられる被計量物の重量を取得するとともに、操作部36の操作による入力信号を入力する。また、制御装置33は、表示器34及び判定ランプ35を制御する。
第1の計量器1の制御装置13と第2の計量器2の制御装置23とが、無線あるいは有線によって通信可能に構成されるとともに、第1の計量器1の制御装置13と第3の計量器3の制御装置33とが同様に通信可能に構成されている。表示器14、24、34は例えば液晶ディスプレイによって構成され、判定ランプ15、25、35は例えば多色発光ダイオードを用いて構成されている。
本実施形態では、2種類の被計量物を用いて1つの定量パック商品を作成する。第2の計量器2に載せられた容器5に入っている被計量物と、第3の計量器3に載せられた容器6に入っている被計量物との種類が異なる。
以下では、第2の計量器2に載せられた容器5に入っている種類の被計量物を被計量物αと言い、第3の計量器3に載せられた容器6に入っている種類の被計量物を被計量物βと言う。
なお、図9(a)は、第1〜第3の計量器1〜3の配置方法を示すものではない。例えば、第1の計量器1が第2の計量器2と第3の計量器3との間に配置されていてもよい。
なお、第1〜第3の計量器1〜3は、それぞれ単独で通常の計量器として使用するための個別使用モードと、本実施形態の計量装置として使用するための主側・従側接続使用モードとを切替えることができる。この切り替えは、それぞれの操作部16、26、36を操作して行われる。以下では、第1の計量器1が主側接続使用モードに、第2、第3の計量器2、3が従側接続使用モードになっているものとして説明する。
作業者は、予め、第1の計量器1の操作部16を操作して、定量パック商品の目標重量範囲の上限値及び下限値と、定量パック商品に含まれる被計量物αの目標重量範囲の上限値及び下限値とを制御装置13に入力すると、制御装置13はそれら全ての上限値及び下限値を記憶するととともに、第2の計量器2の制御装置23へ被計量物αの目標重量範囲の上限値及び下限値を送信し、第3の計量器3の制御装置33へ定量パック商品の目標重量範囲の上限値及び下限値を送信する。第2、第3の計量器2、3の制御装置23、33はそれぞれ受信した目標重量範囲の上限値及び下限値を記憶する。なお、ここでは、定量パック商品の目標重量範囲の上限値及び下限値は風袋抜きの重量値とする。
ここで、例えば、定量パック商品の目標重量範囲を250〜270gとし、被計量物αの目標重量範囲を100〜110gとした場合、定量パック商品を作成するために被計量物βのとりうる重量範囲は140〜170gになる。
この場合、まず、被計量物αをトレー4上に載せて被計量物αをその目標重量範囲とした後で、被計量物βをトレー4に載せるように作業することが決められている。
計量を開始すると、第1の計量器1では、表示器14の広い表示領域14aに計量台11に載せられている被計量物の重量値を大きく表示するとともに、目標重量範囲の上限値を一方の狭い表示領域14bに表示し、目標重量範囲の下限値を他方の狭い表示領域14cに表示するように構成されている。ここで表示される目標重量範囲の上限値及び下限値は、最初は被計量物αの目標重量範囲の上限値及び下限値であり、トレー4上の被計量物αの重量がその目標重量範囲内になると、定量パック商品の目標重量範囲の上限値及び下限値に切り替えられる。
また、第2の計量器2では、表示器24の広い表示領域24aに被計量物αの目標重量範囲の上限値あるいは下限値に対する被計量物αの過不足量を大きく表示するとともに、計量台21から取り出されたあるいは計量台21に追加された被計量物αの重量値を一方の狭い表示領域24bに表示し、計量台21に載せられている被計量物αの重量値を他方の狭い表示領域24cに表示するように構成されている。
また、第3の計量器3では、表示器34の広い表示領域34aに定量パック商品の目標重量範囲の上限値あるいは下限値に対する被計量物(α及びβ)の過不足量を大きく表示するとともに、計量台31から取り出されたあるいは計量台31に追加された被計量物βの重量値を一方の狭い表示領域34bに表示し、計量台31に載せられている被計量物βの重量値を他方の狭い表示領域34cに表示するように構成されている。
図11は、本実施形態の計量装置の動作の一例を示す図である。
第1の計量器1の動作(制御装置13の処理)のフローチャートは、図3に示すフローチャートとほぼ同様であり、第2、第3の計量器2、3の動作(制御装置23、33の処理)のフローチャートは、図4に示すフローチャートとほぼ同様である。
まず、ここでは、第1の計量器1の制御装置13に、定量パック商品の目標重量範囲の上限値として270(g)が、下限値として250(g)が既に記憶され、被計量物αの目標重量範囲の上限値として110(g)が、下限値として100(g)が既に記憶されているものとする。第2の計量器2の制御装置23に、被計量物αの目標重量範囲の上限値として110(g)が、下限値として100(g)が既に記憶されているものとする。また、第3の計量器3の制御装置33に、定量パック商品の目標重量範囲の上限値として270(g)が、下限値として250(g)が既に記憶されているものとする。また、第1の計量器1の制御装置13は、計量台11に載せられている被計量物の重量値(以下、「商品重量値」という)を逐次取得し、その重量値を表示器14の広い表示領域14aに表示する。また、第2、第3の計量器2、3の制御装置23、33は、計量台21、31に載せられている被計量物の重量値(以下、「原材料重量値」という)を逐次取得し、その重量値を表示器24、34の狭い表示領域24c、34cに表示する。
第1の計量器1の制御装置13は、はじめに、ステップS4における商品重量値の送信先及びステップS10におけるリセット信号の送信先を、第2の計量器2の制御装置23に設定し、ステップS5における商品重量値の判定を行う基準を、被計量物αの目標重量範囲に設定する。
また、第2、第3の計量器2、3の制御装置23、33では、表示器24、34の広い表示領域24a、34aに表示する過不足量の値は初めは零に設定されている。
本実施形態では、すでにいくらかの被計量物αが載っているトレー4を予め準備しておき、作業者は、準備しておいた被計量物αが載っているトレー4を第1の計量器1の計量台11に載せて、トレー4上の被計量物αの重量が被計量物αの目標重量範囲内となるように被計量物の継ぎ足しあるいは取り出しを行う。第2の計量器2には、トレー4への継ぎ足しを行うための被計量物αの入った容器5が計量台21に載せられている。また、トレー4から被計量物αが取り出される場合には、その取り出された被計量物αは容器5へ入れられる。
そして、トレー4上の被計量物αの重量を被計量物αの目標重量範囲内にした後、次に、被計量物の総重量が定量パック商品の目標重量範囲内となるように被計量物βを載せる。この被計量物βを載せる場合、ここでは、被計量物βの入った図示しない大きな容器を予め準備しておいて、まずその大きな容器からいくらかの被計量物βをトレー4に載せた後で、トレー4上の被計量物の総重量が定量パック商品の目標重量範囲内となるように被計量物βの継ぎ足しあるいは取り出しを行う。第3の計量器3には、トレー4への継ぎ足しを行うための被計量物βの入った容器6が計量台31に載せられている。また、トレー4から被計量物βが取り出される場合には、その取り出された被計量物βは容器6へ入れられる。
作業者が、まず、いくらかの被計量物αが載っているトレー4を第1の計量器1の計量台11に載せる。このとき、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS1〜S5を行い、さらにステップS5の判定結果に応じてステップS6〜S8のいずれかの処理へ進む。一方、第2の計量器2の制御装置23は、ステップS21〜S23を行い、さらにステップS23の判定結果に応じてステップS24〜S26のいずれかの処理へ進む。
トレー4を計量台11に載せたときの各計量器1、2、3の表示器14、24、34及び判定ランプ15、25、35の状態が図11(a)の状態になったとする。この場合、表示器14の表示領域14aに商品重量値が80gであり、表示器24の表示領域24aに過不足量が20gであることが表示され、商品重量値が少量であるためステップS7、ステップS25の処理によって判定ランプ15、25が赤色点灯している。
次に作業者は、商品重量値が少量であるため、トレー4に継ぎ足す被計量物αを容器5から取り出す。これにより、第2の計量器2の制御装置23は、ステップS28〜S31の処理へ進み、ステップS31の判定結果に応じてステップS32、S33、S34のいずれかの処理へ進む。ここで、作業者は、判定ランプ25が青色点灯になるように被計量物αの量を調整して容器5から取り出す。その結果、例えば図11(b)のように被計量物αが25g取り出されて判定ランプ25が青色点灯になる。
そして作業者は容器5から取り出した被計量物αをトレー4に載せる。これにより、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS1、S2、S3の処理へ進み、さらにステップS3から、ステップS5を経てステップS6で判定ランプ15を青色点灯にし、ステップS10でリセット信号を第2の計量器2の制御装置23へ送信する。第2の計量器2の制御装置23は、ステップS37で、上記リセット信号を受信すると、判定ランプ25を消灯するとともに過不足量を零にリセットし(ステップS38)、ステップS21へ戻る。このときの状態が図11(c)に示されている。
なお、第2の計量器2の制御装置23が行うステップS22、S30において、過不足量を算出するための基準となるのは、被計量物αの目標重量範囲内の値(例えば上限値、下限値)である。
本実施形態では、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS10でリセット信号を第2の計量器2の制御装置23へ送信した後、さらに第1の被計量物切替え処理を行う。この第1の被計量物切替え処理では、ステップS6で判定ランプ15を青色点灯してから所定時間以上経過後に消灯するとともに、ステップS4における商品重量値の送信先及びステップS10におけるリセット信号の送信先を、第2の計量器2の制御装置23から第3の計量器3の制御装置33へ変更し、ステップS5における商品重量値の判定を行う基準を、被計量物αの目標重量範囲から定量パック商品の目標重量範囲に変更する。
次に、作業者は、被計量物βの入った図示しない大きな容器からいくらかの被計量物βをトレー4に載せる。この載せたときの各計量器1、2、3の表示器14、24、34及び判定ランプ15、25、35の状態が図11(d)の状態とする。この場合、被計量物βが120g載せられて商品重量値が225gになっている。この商品重量値が定量パック商品の目標重量範囲に対して少量であるため、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS1〜S5を経てステップS7の処理へ進み、判定ランプ15を赤色点灯させる。一方、第3の計量器3の制御装置33は、ステップS21、S22、S23を経てステップS25の処理へ進み、過不足量(25g)を表示領域34aに表示し、判定ランプ35を赤色点灯させる。
次に作業者は、商品重量値が少量であるため、トレー4に継ぎ足す被計量物βを容器6から取り出す。これにより、第3の計量器3の制御装置33は、ステップS28〜S31の処理へ進み、ステップS31の判定結果に応じてステップS32、S33、S34のいずれかの処理へ進む。ここで、作業者は、判定ランプ35が青色点灯になるように被計量物βの量を調整して容器6から取り出す。その結果、例えば図11(e)のように判定ランプ35が青色点灯になる。
そして作業者は容器6から取り出した被計量物βをトレー4に載せる。これにより、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS1、S2、S3の処理へ進み、さらにステップS3から、ステップS5を経てステップS6で判定ランプ15を青色点灯にし、ステップS10でリセット信号を第3の計量器3の制御装置33へ送信する。第3の計量器3の制御装置33は、ステップS37で、上記リセット信号を受信すると、判定ランプ35を消灯するとともに過不足量を零にリセットし(ステップS38)、ステップS21へ戻る。このときの状態が図11(f)に示されている。
本実施形態では、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS10でリセット信号を第3の計量器3の制御装置33へ送信した後、さらに第2の被計量物切替え処理を行う。この第2の被計量物切替え処理では、ステップS4における商品重量値の送信先及びステップS10におけるリセット信号の送信先を、第3の計量器3の制御装置33から第2の計量器2の制御装置23へ変更し、ステップS5における商品重量値の判定を行う基準を、定量パック商品の目標重量範囲から被計量物αの目標重量範囲に変更する。
次に、商品重量値が適量になったトレー4を計量台11から取り除くと、第1の計量器1の制御装置13はステップS1からステップS2を経てステップS11の処理へ進み、判定ランプ15を消灯する。このときの状態が図11(g)に示されている。なお、図11(g)では、トレー4の重量を無視して(0gとして)、表示器14の表示領域14aの表示を0(g)と示しているが、実際はトレー4の重量分だけマイナス値で表示される。
本実施形態では、2種類の被計量物α、βを含み、一方の被計量物αの目標重量範囲が定められている定量パック商品を生産する際に、第1の計量器1で定量パック商品にする被計量物αの重量を計量するとともに被計量物αと被計量物βとの合計重量を計量しているので、確実に被計量物αの目標重量範囲内の重量になっている被計量物αを含み、かつ被計量物αと被計量物βとの合計重量が確実に定量パック商品の目標重量範囲内になっている被計量物を取り出すことができる。
また、トレー4に載っている被計量物αが不足していて容器5から被計量物αを継ぎ足す場合には、容器5から被計量物を取り出した時点で判定ランプ25の点灯色によって、取り出し量が適当であるか多すぎるか少なすぎるかを判別できるとともに、表示器24の表示領域24aに表示される過不足量を見れば、容器5から被計量物をどの程度取り出せばよいかがわかるので、第1の実施形態同様、作業能率を向上させることができる。
また、同様に、トレー4に載っている被計量物α及びβの合計重量が不足していて容器6から被計量物βを継ぎ足す場合には、容器6から被計量物を取り出した時点で判定ランプ35の点灯色によって、取り出し量が適当であるか多すぎるか少なすぎるかを判別できるとともに、表示器34の表示領域34aに表示される過不足量を見れば、容器6から被計量物をどの程度取り出せばよいかがわかるので、作業能率を向上させることができる。
また、トレー4に載っている被計量物(被計量物α、あるいは、被計量物α及びβ)が多すぎてトレー4から余分な被計量物を取り出す場合には、トレー4から被計量物を取り出した時点で判定ランプ15の点灯色によって、取り出し量が適当であるか多すぎるか少なすぎるかを判別できるとともに、表示器14の表示領域14aに表示される商品重量値を見ながらトレー4から被計量物を取り出す量を調整できるので、第1の実施形態同様、作業能率を向上させることができる。
また、第1の実施形態において、空のトレー4を計量台11に載せ、トレー4に載せる全ての被計量物を容器5から取り出す場合と同様にして、本実施形態においても、空のトレー4を計量台11に載せ、トレー4に載せる全ての被計量物を容器5及び容器6から取り出すように構成することもできる。
本実施形態において、第1の重量検出器はロードセル17によって、第2の重量検出器はロードセル37によって、第3の重量検出器はロードセル27によって、第1の報知手段は判定ランプ15によって、第2の報知手段は判定ランプ35によって、第3の報知手段は判定ランプ25によって、第1の表示器は表示器14によって、第2の表示器は表示器34によって、第3の表示器は表示器24によって、第1の判定手段は制御装置13によって、第2の判定手段は制御装置33によって、第3の判定手段は制御装置23によってそれぞれ構成される。
なお、本実施形態では、3台の計量器を用いて計量装置を構成したが、第1の実施形態において2台の計量器を1つの装置として一体化させる場合と同様にして、3台の計量器が1つの装置として一体化された構成であってもよい。
図12は、上記のように3台の計量器を1つの装置として一体化し、3つの制御装置13、23、33を1つの制御装置Aとして構成した場合の一例を示すブロック図である。図10と同様のものには、同符号を付し、その説明を省略する。この場合、制御装置Aは、第1の判定手段A1、第2の判定手段A2及び第3の判定手段A3を含むものである。表示器34には第2の判定手段A2で算出される差分(過不足量)も表示され、表示器24には第3の判定手段A3で算出される差分(過不足量)も表示される。
(第3の実施形態)
本実施形態の計量装置の構成の一例を示す外観は、図9(a)、(b)に示す第2の実施形態の計量装置と同様であり、第1、第2、第3の計量器1、2、3を有している。また、本実施形態の計量装置の構成を示すブロック図も図10に示す第2の実施形態の計量装置とほぼ同様であるが、各制御装置13、23、33間の通信可能な構成が異なる。本実施形態では、制御装置13と制御装置23との間で通信可能に構成されるとともに、制御装置23と制御装置33との間で通信可能に構成されている。
本実施形態では、第2の実施形態と同様、2種類の被計量物α、βを用いて1つの定量パック商品を作成するが、被計量物α、βのいずれに対しても目標重量範囲は設定しないで、定量パック商品の目標重量範囲のみ設定する。第2の計量器2に載せられた容器5に被計量物αが入っており、第3の計量器3に載せられた容器6に被計量物βが入っている。
なお、第1〜第3の計量器1〜3は、それぞれ単独で通常の計量器として使用するための個別使用モードと、本実施形態の計量装置として使用するための主側・第1従側・第2従側接続使用モードとを切替えることができる。この切り替えは、それぞれの操作部16、26、36を操作して行われる。以下では、第1の計量器1が主側接続使用モードに、第2の計量器2が第1従側接続使用モードに、第3の計量器3が第2従側接続使用モードになっているものとして説明する。
作業者は、予め、第1の計量器1の操作部16を操作して、定量パック商品の目標重量範囲の上限値及び下限値を制御装置13に入力すると、制御装置13はそれらの上限値及び下限値を記憶するととともに、第2の計量器2の制御装置23へ送信する。第2の計量器2の制御装置23は受信した目標重量範囲の上限値及び下限値を記憶する。なお、ここでは、定量パック商品の目標重量範囲の上限値及び下限値は風袋抜きの重量値とする。
第1の計量器1の表示器14は、第1の実施形態における表示器14の場合と同様に、表示領域14aに計量台11に載せられている被計量物の重量値を大きく表示するとともに、目標重量範囲の上限値を一方の表示領域14bに表示し、目標重量範囲の下限値を他方の表示領域14cに表示するように構成されている。
また、第2、第3の計量器2、3の表示器24、34は、第1の実施形態における表示器24の場合と同様に、広い表示領域24a、34aに定量パック商品の目標重量範囲の上限値あるいは下限値に対する被計量物の過不足量を大きく表示するとともに、計量台21、31から取り出されたあるいは計量台21、31に追加された被計量物の重量値を一方の狭い表示領域24b、34bに表示し、計量台21、31に載せられている被計量物の重量値を他方の狭い表示領域24c、34cに表示するように構成されている。
図13は、本実施形態の計量装置の動作の一例を示す図である。
第1の計量器1の動作(制御装置13の処理)のフローチャートは、図3に示すフローチャートと同様であり、第2の計量器2の動作(制御装置23の処理)のフローチャートは、図4に示すフローチャートとほぼ同様である。本実施形態では、第3の計量器3の制御装置33は、容器6に入っている被計量物βの重量を逐次、第2の計量器2の制御装置23へ送信するようにしている。そして、第2の計量器2の制御装置23は、図4のステップS28、S29、S36における原材料重量値として、容器5に入っている被計量物αの重量と容器6に入っている被計量物βの重量との合計値を用いる。
まず、ここでは、第1の計量器1の制御装置13及び第2の計量器2の制御装置23には、定量パック商品の目標重量範囲の上限値として260(g)が、下限値として250(g)が既に記憶されているものとする。
また、第2、第3の計量器2、3の制御装置23、33では、表示器24、34の広い表示領域24a、34aに表示する過不足量の値は初めは零に設定されている。
本実施形態では、すでにいくらかの被計量物α及び被計量物βが載っているトレー4を予め準備しておき、作業者は、準備しておいた被計量物が載っているトレー4を第1の計量器1の計量台11に載せて、トレー4上の被計量物の重量が定量パック商品の目標重量範囲内となるように被計量物α及びβの継ぎ足しあるいは取り出しを行う。トレー4に被計量物αの継ぎ足しを行う場合には、第2の計量器2上の容器5から被計量物αを取り出して行い、トレー4から被計量物αを取り出す場合には、その取り出した被計量物αを容器5へ入れる。また、トレー4に被計量物βの継ぎ足しを行う場合には、第3の計量器3上の容器6から被計量物βを取り出して行い、トレー4から被計量物βを取り出す場合には、その取り出した被計量物βを容器6へ入れる。
作業者が、まず、いくらかの被計量物α及びβが載っているトレー4を第1の計量器1の計量台11に載せる。このとき、第1の計量器1の制御装置13は、ステップS1〜S5を行い、さらにステップS5の判定結果に応じてステップS6〜S8のいずれかの処理へ進む。一方、第2の計量器2の制御装置23は、ステップS21〜S23を行い、さらにステップS23の判定結果に応じてステップS24〜S26のいずれかの処理へ進む。さらに制御装置23は、ステップS22で求めた過不足量とステップS23の判定結果とを第3の計量器3の制御装置33へ送信する。制御装置33では受信した過不足量を表示領域34aに表示し、受信した判定結果に応じた色で判定ランプ35を点灯させる。
トレー4を計量台11に載せたときの各計量器1、2、3の表示器14、24、34及び判定ランプ15、25、35の状態が図13(a)の状態になったとする。この場合、表示器14の表示領域14aに商品重量値が200gであり、表示器24、34の表示領域24a、34aに過不足量が50gであることが表示され、商品重量値が少量であるため判定ランプ15、25、35が赤色点灯している。
次に作業者は、商品重量値が少量であるため、トレー4に継ぎ足す被計量物を容器5及び容器6のいずれかから取り出す。これにより、第2の計量器2の制御装置23は、ステップS28〜S31の処理へ進み、ステップS31の判定結果に応じてステップS32、S33、S34のいずれかの処理へ進む。また、制御装置23は、ステップS30で求めた過不足量とステップS31の判定結果とを第3の計量器3の制御装置33へ送信する。制御装置33では受信した過不足量を表示領域34aに表示し、受信した判定結果に応じた色で判定ランプ35を点灯させる。そして、作業者がいずれかの容器5、6から取り出した被計量物をトレー4に載せると、第1の計量器2の制御装置13は、ステップS1〜S3を経てステップS5の処理へ進み、ステップS5の判定結果に応じてステップS6、S7、S8のいずれかの処理へ進む。
例えば、容器5から被計量物αを取り出してトレー4に載せ、その載せた被計量物αが20gであったとすると、各表示器14、24、34は図13(b)の表示になり、各判定ランプ15、25、35は赤色点灯する。この場合、商品重量値が220gであり、30g不足していることが示されている。
次に、作業者は、商品重量値が少量であるため、トレー4に継ぎ足す被計量物を例えば容器6から取り出す。ここで、作業者は、判定ランプ25、35が青色点灯になるように被計量物βの量を調整して容器6から取り出す。その結果、判定ランプ25が青色点灯になる。そして、取り出した被計量物βをトレー4に載せると、第1の計量器2の制御装置13は、ステップS1〜S3を経てステップS5の処理へ進み、ステップS5で適量と判定するとステップS6で判定ランプ15を青色点灯にする(図13(c)の状態)。さらに、ステップS10でリセット信号を第2の計量器2の制御装置23へ送信する。第2の計量器2の制御装置23は、ステップS37で、上記リセット信号を受信すると、判定ランプ25を消灯するとともに過不足量を零にリセットし(ステップS38)、ステップS21へ戻る。また、制御装置23は、上記リセット信号を受信すると、判定ランプ35を消灯するとともに過不足量を零にリセットする指示を制御装置33へ送信する。制御装置33はその指示に応じて判定ランプ35を消灯するとともに過不足量を零にリセットする。
なお、図13(b)の状態から、トレー4に多すぎる量の被計量物βを継ぎ足してしまった場合には、例えば図13(d)のようになり、判定ランプ15、25、35が黄色点灯になる。図13(d)の場合、被計量物βが45g継ぎ足され、商品重量値が265gになり、目標重量範囲の上限値を超えている。この場合、被計量物αと被計量物βのいずれかを容器(5、6)にもどしてトレー4上の被計量物の総重量が目標重量範囲内になるようにすればよい。例えばトレー4から6gの被計量物αを容器5に戻した場合には図13(e)のようになり、判定ランプ15、25、35が青色点灯になる。
図13(c)や図13(e)の状態のように判定ランプ15が青色点灯になり、作業者がトレー4を計量台11から取り除くと、第1の計量器1の制御装置13はステップS1からステップS2を経てステップS11の処理へ進み、判定ランプ15を消灯する。
本実施形態では、定量パック商品内の被計量物αと被計量物βとの割合は、作業者の作業に委ねられており、被計量物α、βの個別の目標重量範囲は定められていない。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が得られることは明白である。
また、第1の実施形態において、空のトレー4を計量台11に載せ、トレー4に載せる全ての被計量物を容器5から取り出す場合と同様にして、本実施形態においても、空のトレー4を計量台11に載せ、トレー4に載せる全ての被計量物を容器5及び容器6から取り出すように構成することもできる。
本実施形態において、第1の重量検出器はロードセル17によって、複数の第2の重量検出器はロードセル27、37によって、第1の報知手段は判定ランプ15によって、第2の報知手段は各判定ランプ25、35によって、第1の表示器は表示器14によって、第2の表示器は各表示器24、34によって、第1の判定手段は制御装置13によって、第2の判定手段は制御装置23によってそれぞれ構成される。
なお、第3の実施形態では、3台の計量器を用いて計量装置を構成したが、第1の実施形態において2台の計量器を1つの装置として一体化させる場合と同様にして、3台の計量器が1つの装置として一体化された構成であってもよい。
また、第1の実施形態の計量装置に対し、第2、第3の実施形態では、2種類の被計量物を計量する計量装置を構成したが、同様にして、3種類あるいはそれ以上の被計量物を計量する計量装置を構成することもできる。
なお、上記の各実施形態では、点灯色を変えられる判定ランプ(15,25,35)を用いて適量、少量、過量の判定結果を作業者に報知するようにしたが、色の異なる単色の判定ランプを3個用いて判定結果を報知するようにしてもよい。さらに、判定結果を作業者に報知できれば他の方法でもよい。例えば、ブザーを設けておいて、ブザー音を異ならせることによって適量、少量、過量の判定結果を報知するようにしてもよい。あるいは音声で報知したり、表示器に文字等(例えば、「適量」、「少量」、「過量」の文字)を表示することにより報知するようにしてもよい。
また、重量検出器としてロードセルを用いているが、重量を検出できるものであればロードセル以外のものを用いてもよい。