以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。以下の各実施形態では、一例として、本発明の通信端末装置を携帯電話に、情報処理装置をテレビに適用するものとする。これにより、本発明の情報処理システムとしての、コンテンツ再生システム(図2)を構築することができる。本実施形態における上記コンテンツ再生システムは、サーバが配信するコンテンツを再生するようにテレビに対して命令するための制御データを、携帯電話がテレビに複数送信するシステムである。これにより、携帯電話は、テレビが複数のコンテンツを順序よく連続して再生できるように、テレビを制御することができる。
本実施形態では、制御画像5とは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの画像データのことであり、特に、当該画像データに付与されるメタ情報内に機器を制御するための命令文が埋め込まれているもののことをいう。携帯電話2は、サーバ3から供給された制御画像5をテレビ1などの機器に送信することによって、制御画像5に付与される命令文に基づいてテレビ1を遠隔操作することができる。本実施形態では、制御画像5は、テレビ1に対して所定のコンテンツ6にアクセスし再生するように命令する命令文が含まれている。制御画像5のデータ構造については、後に詳述する。
一方、本実施形態では、サーバ3は、テレビ1に対しては、テレビ1からの要求に応じてコンテンツ6をストリーミング配信する。コンテンツ6は、特に限定されないが、例えば、画像データ、音楽データ、映像データ、テキストデータ、HTML(HyperText Markup Language)データ、XML(eXtensible Markup Language)データなどのように、テレビ1が再生できるさまざまな形式のデータで成り立っている。
なお、本実施形態では、制御画像5を発行するサーバと、コンテンツ6を配信するサーバとを同じ装置として記載しているが、このような構成に限定されない。制御画像5を発行するサーバとコンテンツ6の格納場所は物理的に同じ装置上である必要はない。制御画像5を発行するサーバは、コンテンツ6の格納場所を示す情報、例えば、URL(Uniform Resource Locator)などを把握し、それを制御画像5に埋め込むことができればよい。例えば、広告制御画像5aを携帯電話2に供給する広告サービス3aと、広告コンテンツを配信する広告コンテンツプロバイダ3cとは、同じ装置上に存在してもよいし、別々の装置上に存在してもよい。あるいは、電子署名付きの信頼できる制御画像5bを供給する登録サービス3bとコンテンツプロバイダ3dと、上述の広告サービス3aと、広告コンテンツプロバイダ3cとが全て物理的に一つの装置内に存在してもよい。
携帯電話2は、サーバ3から発行された制御画像5を取得して、それを制御対象の機器(テレビ1など)に送信するものである。携帯電話2は、公衆通信回線4(インターネット、携帯電話網)を介して、サーバ3から制御画像5を受信する。そして、携帯電話2は、その制御画像5を、近距離無線通信手段を用いてテレビ1に送信する。本実施形態では、携帯電話2は、複数の制御画像5をテレビ1に送信することができる。なお、携帯電話2が制御画像5をテレビ1に送信するときに用いる近距離無線通信手段としては、特に限定されないが、IrSimple(登録商標)のような高速赤外線通信、または、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)のような近距離用無線通信などの各種無線通信技術が採用される。
テレビ1は、携帯電話2が送信した複数の制御画像5を受信して、制御画像5を解析し、その解析結果に基づいて、制御画像5に含まれる各種データを処理するものである。本実施形態では、テレビ1は、制御画像5に埋め込まれている命令文にしたがって、サーバ3へアクセスして、その命令文が指定するコンテンツ6を取得し、その再生を行なう。
EMAPとは、JPEG形式の画像のExif領域などにインターネット上のリソースの場所(URI(Uniform Resource Identifier)、URL)とそれに付随するデータを格納するフォーマットであり、IrDA(Infrared Data Association)で規定されている。本実施形態ではいくつかあるEMAPのメタ情報から下記を利用する。しかし、制御データの形式は、以下に限定されるものではない。
Purpose:このフィールドには、EMAPファイルを処理する際のヒント情報が格納される。ここに記述された内容にしたがい、テレビ1は、コンテンツの種類、目的を知ることができ、コンテンツをどのように扱うべきか(再生すべきか)を認識することができる。
URI:このフィールドには、コンテンツのインターネット上でのリソースの場所、すなわち、URLが格納される。テレビ1は、ここに記述されたURLにアクセスし、再生するコンテンツを取得することができる。
ProviderData:このフィールドには、制御画像5の提供者(サーバ3)が自由にデータを格納できる。本実施形態では、この領域に電子署名が格納される。テレビ1は、ここに格納された電子署名を検証し、当該制御画像5が信頼できるデータであるのか否かを判断することができる。
なお、制御データとしてのEMAPファイルおよびその構造は一例であり、本発明を限定するものではない。また、制御データは、Exif領域50に限らず、画像との対応関係が維持される領域であればどこに格納されてもよい。
本発明のコンテンツ再生システム100では、携帯電話2は、上述した制御画像5を、テレビ1に複数送信することができる。そして、テレビ1は、携帯電話2から受信した複数の制御画像5を、所定の順序で連続して処理することができる。そのため、携帯電話2は、複数の制御画像5をテレビ1に送信することにより、テレビ1を、複数の処理を組み合わせて実行するように制御することが可能となる。以下の各実施形態にて、複数の制御画像5を連続して処理することが可能なテレビ1、および、携帯電話2の構成について詳細に説明する。
本発明の情報処理システム(通信端末装置および情報処理装置)に関し、第一の実施形態について図1〜図15に基づいて説明すれば以下のとおりである。
本実施形態では、コンテンツ再生システム100において、情報処理装置としてのテレビ1が、複数の制御画像5の処理順序を優先度に応じて決定する。テレビ1は、優先度を、電子署名、コンテンツの目的に基づいて判定する。
〔携帯電話の構成1〕
まず、複数の制御画像5をテレビ1に送信するための携帯電話2の構成について説明する。図4は、本発明の一実施形態における携帯電話2の要部構成を示すブロック図である。
図4に示すとおり、本実施形態の携帯電話2は、制御部60、記憶部61、近距離通信部62、公衆回線通信部63、画面表示部64、および、操作入力部65を備える構成となっている。
近距離通信部62は、携帯電話2が公衆通信回線4を介してサーバ3から受信した制御画像5を、近距離無線通信手段を用いてテレビ1に送信するものである。近距離無線通信手段としては、IrDA、IrSSなどの赤外線通信、Bluetooth通信、WiFi通信などの近距離無線通信、または、Felicaなどの非接触型ICカードなど、適宜の手段を用いることが可能である。本実施形態では、近距離通信部62は、赤外線通信プロトコル(IrSSプロトコル)にて画像(制御画像5)を送信する赤外線発光部を含んで構成されているものとする。近距離通信部62は、制御画像5を乗せた赤外線搬送波を該赤外線発光部からIrSS対応のテレビ1の受光部に向けて送信する。
公衆回線通信部63は、公衆通信回線4を介して外部機器と通信するものである。具体的には、3Gあるいは3.5Gなどの携帯電話網等を介して、他の携帯電話や一般の固定電話機と通話を行ったり、インターネットに接続してサーバ3などの外部装置とデータの送受信を行ったりする。特に、公衆回線通信部63は、サーバ3が供給する制御画像5を受信することができる。公衆回線通信部63が制御画像5を入手する方法としては、例えば、ユーザが、Webブラウジング中に閲覧したサイトを介して、サーバ3からダウンロードする方法が挙げられる。あるいは、広告メールまたはメールマガジンなどのように、制御画像5を添付した電子メールをサーバ3が送信し、それを公衆回線通信部63が受信したりするなど、さまざまな方法が考えられる。
記憶部61は、制御部60が実行する制御プログラムおよびOSプログラム、ならびに、制御部60が、携帯電話2が有する各種機能を実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。記憶部61は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。記憶部61には、例えば、公衆回線通信部63を介してサーバ3から取得された制御画像5を保存するための制御画像記憶部80が含まれる。
画面表示部64は、携帯電話2が記憶する画像を表示したり、ユーザが携帯電話2を操作するための操作画面をGUI(Graphical User Interface)画面として表示したりするものである。例えば、ユーザがどの制御画像5をテレビ1に送信するのかを選択できるように、選択画面および選択ボタンを表示したり、制御画像記憶部80に格納されている制御画像5の一覧を表示したりする。画面表示部64は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)などの表示装置で構成される。
操作入力部65は、ユーザが携帯電話2に指示信号を入力するためのものである。操作入力部65は、ボタン(十字キーや決定キーなど)、タッチパネル、タッチセンサ、もしくは、音声入力部と音声認識部などの適宜の入力装置で構成される。
制御部60は、携帯電話2が備える各部を統括制御するものであり、機能ブロックとして、少なくとも、選択画像取得部70を備えている。この選択画像取得部70は、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)等で実現された記憶部61に記憶されているプログラムを不図示のRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現できる機能ブロックである。
選択画像取得部70は、テレビ1に近距離無線送信するための制御画像5を制御画像記憶部80から取得して近距離通信部62に伝達するものである。選択画像取得部70は、所定の条件に基づいて、制御画像記憶部80に記憶されている制御画像5の中から、送信すべき1または複数の制御画像5を抽出する。
選択画像取得部70は、例えば、ユーザが操作入力部65を操作して選択した制御画像5を取得してもよい。また、複数の制御画像5を管理するフォルダが選択された場合は、フォルダ内のすべての制御画像5を取得する。あるいは、指定された条件に基づいて、条件に合致する制御画像5を取得してもよい。例えば、ユーザが、「最近1週間に受信したもの」という条件を指定した場合には、選択画像取得部70は、上記条件に合致する制御画像5だけを制御画像記憶部80から抽出して近距離通信部62に伝達する。
これにより、近距離通信部62は、複数の制御画像5を一度にテレビ1に送信することが可能となる。
本実施形態では、サーバ3から取得された制御画像5は、携帯電話2の制御画像記憶部80において受信時期ごとに格納され管理されている。具体的には、図5に示すとおり、制御画像記憶部80では、今週受信されたもの、先週受信されたもの、2週間前に受信されたもの、・・・と1週間ごとにフォルダが作成され、各制御画像5は、受信された時期に応じて所定のフォルダ下で管理される。図5に示す例では、今週受信された制御画像5は、合計で9枚ある。そして、制御画像5ごとに埋め込まれている電子署名、Purpose(コンテンツの目的)などもその対応関係が維持されるように制御画像記憶部80にて管理される。
例えば、ユーザが操作入力部65を用いて、図5に示す「今週」のフォルダを送信対象として選択したとすると、選択画像取得部70は「今週」のフォルダ内で管理される上述の9枚の制御画像5を取得して近距離通信部62に伝達する。
〔携帯電話2の処理フロー1〕
次に、携帯電話2が複数の制御画像5を送信するときの処理の流れについて説明する。ここでは、図5に示す制御画像5を送信する場合について、図6および図7を参照しながら、携帯電話2の動作を説明する。
図6は、本実施形態における携帯電話2の制御画像5を送信する処理の流れを示すフローチャートである。図7は、携帯電話2が表示するGUI画面の具体例およびGUI画面の遷移の様子を示す図である。
制御画像5を送信するためのアプリケーションが携帯電話2において起動されると、まず、画面表示部64は、送信対象の制御画像5をユーザに選択させるためのGUI画面(例えば、図7のScr1)を表示する(図6のS1)。GUI画面では、選択対象の制御画像5を個別に選べるように表示してもよいし、フォルダごとに選択できるように表示してもよい。図7のScr1に示す例では、「今日」「今週」「先週」「2週前」というように入手した時期に応じてグループ分けされたフォルダを、ユーザが選択可能なように一覧表示している。ただし、選択肢を表示するためのGUI画面は上記に限定されない。その他、制御画像の作成日付ごとにグループ分けしたフォルダを表示してもよいし、携帯電話2にて制御画像を解析する解析機能を搭載し、制御画像5のEMAPファイルに含まれるPurposeごとに制御画像5を管理して、そのフォルダを選択肢として表示してもよい。
続いて、ユーザが送信対象を選択して、決定ボタンを押下すると(S2においてYES)、選択画像取得部70は、ユーザによって選択されたフォルダまたは制御画像5を特定し、特定した制御画像5を制御画像記憶部80から抽出する。選択されたのがフォルダである場合には、当該フォルダに含まれるすべての制御画像5を抽出する(S3)。例えば、図7に示すように、GUI画面のScr1にて、「今週」のフォルダにカーソルがあたっている状態で、決定ボタンが押下されると、選択画像取得部70は、図5に示す「今週」のフォルダに含まれる9枚の制御画像5を抽出する。そして、画面表示部64は、抽出された9枚の制御画像5を送信してよいか否かをユーザに確認するGUI画面(図7Scr2)を表示する。ここで、図7のScr2に示す例において、「はい」のボタンが押下されると、選択画像取得部70は、抽出した9枚の制御画像5を近距離通信部62に伝達する。このように、実際に送信する前に確認画面を設けることで誤送信を防ぐことができる。
近距離通信部62は、選択画像取得部70より伝達された9枚の制御画像5を、テレビ1に順次送信する(S4)。本実施形態のように、採用する近距離無線通信手段が、IrSSなどの赤外線通信のように指向性を持つ場合には、送信部(発光部)をテレビ1の受信部(受光部)に向けるようにユーザに注意を喚起するメッセージを画面表示部64の画面に表示することが望ましい。選択された制御画像5が複数ある場合に、未送信の制御画像5がある場合には(S5においてYES)、すべての制御画像5を送信するまでS4の処理を繰り返す。このとき、図7のGUI画面Scr3に示すとおり、現在送信中の制御画像5が送信すべき枚数中の何番目にあたるのかを表示すると、ユーザは一目で送信の進捗を把握することができる。
このようにして、携帯電話2は複数の制御画像5を、近距離無線通信手段を用いてテレビ1に送信することができる。
〔テレビの構成1〕
次に、複数の制御画像5を携帯電話2から受信して順次再生するためのテレビ1の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態におけるテレビ1の要部構成を示すブロック図である。
図1に示すとおり、本実施形態のテレビ1は、制御部10、記憶部11、近距離通信部12、公衆回線通信部13、画面表示部14、操作入力部15、および、音声出力部16を備える構成となっている。
近距離通信部12は、携帯電話2との間で、近距離無線通信を行うものである。近距離通信部12は、携帯電話2の近距離通信部62が送信した制御画像5を、近距離無線通信手段を用いて受信する。近距離無線通信手段としては、IrDA、IrSSなどの赤外線通信、Bluetooth通信、WiFi通信などの近距離無線通信、または、Felicaなどの非接触型ICカードなど、適宜の手段を用いることが可能である。本実施形態では、近距離通信部12は、赤外線通信プロトコル(IrSSプロトコル)にて画像(制御画像5)を受信する赤外線受光部を含んで構成されているものとする。近距離通信部12は、制御画像5を乗せた赤外線搬送波を携帯電話2の発光部から受信する。
公衆回線通信部13は、公衆通信回線4を介して外部機器と通信するものである。具体的には、公衆回線通信部13は、家庭内(構内)においては、LANやルータ等と通信を行い、また、ルータを介してインターネットに接続し、サーバ3と通信を行う。公衆回線通信部13は、公衆通信回線4を介して、URLに示されるサーバ3の位置にアクセスして、サーバ3が配信するコンテンツをダウンロードする。このコンテンツのダウンロードは、再生コンテンツ取得部23の指示にしたがって実行される。
記憶部11は、制御部10が実行する制御プログラムおよびOSプログラム、ならびに、制御部10が、テレビ1が有する各種機能を実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。記憶部11は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。本実施形態では、記憶部11には、優先度を判定する際に制御部10が参照する優先度判定テーブル30および判定支援テーブル31が含まれる。また、記憶部11には、例えば、近距離通信部62が携帯電話2から取得した制御画像5を保存、管理するための制御画像管理テーブル32が含まれていてもよい。ただし、制御画像5を保存、管理するための記憶部は、上記構成に限定されない。例えば、複数枚の制御画像を受信し、そのときに一度だけ再生するようなユースケースでは、テレビ1の電源を切り、再度入れた場合に保存し続ける必要がない。そこで、上記記憶部を揮発性の記憶装置によって構成してもよい。
画面表示部14は、携帯電話2から取得した制御画像5の画像を表示したり、サーバ3から取得したコンテンツを表示したりするものである。コンテンツが、画像データ、映像データあるいはWebブラウザを介して取得されたHTMLデータなど表示対象物を含んでいる場合に、画面表示部14は、それらのコンテンツが制御部10によって処理された結果を表示(再生)するものである。また、ユーザがテレビ1を操作するための操作画面をGUI画面として表示したりしてもよい。画面表示部14は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、またはCRT(Cathode-Ray Tube)ディスプレイなどの表示装置などの表示装置で構成される。
操作入力部15は、ユーザがテレビ1に指示信号を入力するためのものである。操作入力部15は、ボタン(十字キーや決定キーなど)、キーボード、マウス、タッチパネル、タッチセンサ、もしくは、音声入力部と音声認識部などの適宜の入力装置で構成される。入力装置としては、上記に限定されない。本実施形態では、操作入力部15は、複数のキーが設けられた、テレビ1を遠隔操作するリモコンで構成されているものとする。操作入力部15を用いてユーザにより入力された指示信号は、図示しない入出力制御部を介して、制御部10の各部に送られる。これにより、ユーザはテレビ1を操作することが可能となる。
音声出力部16は、音楽データ、音声データなどから成るコンテンツを再生することによって得られた音楽(音声)を出力するものであり、スピーカなどで構成される。
制御部10は、テレビ1が備える各部を統括制御するものであり、機能ブロックとして、少なくとも、解析部20、再生順序決定部22および再生コンテンツ取得部23を備えている。さらに、優先度判定部21および画面制御部24を備えていてもよい。また、ここでは図示しないが、制御部10は、コンテンツ再生処理部を備えている。コンテンツ再生処理部は、再生コンテンツ取得部23が取得した各種データ形式のコンテンツの再生処理を行って、処理結果を、画面制御部24や音声出力部16などの各部に出力するものである。コンテンツ再生処理部は、動画の再生、音楽の再生、静止画の表示、WEBコンテンツの表示を行う。
制御部10の各部は、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)等で実現された記憶部11に記憶されているプログラムを不図示のRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現できる機能ブロックである。
解析部20は、携帯電話2から取得した制御画像5を解析し、解析結果の制御データと、画像とを対応づけて制御画像管理テーブル32に記憶するものである。
制御画像5に含まれる制御データは、ここでは、図3に示すEMAPファイル150である。EMAPファイル150は、制御の目的(コンテンツの種類、テレビの動作)を示す“Purpose”、制御画像5が信頼できるかどうかの判断材料となる電子署名の有無や有効無効の情報、コンテンツの再生のために必要なコンテンツの場所を表すURLを含んでいる。解析部20は、これらの情報を解析して、その解析結果を制御画像管理テーブル32に記憶する。
優先度判定部21は、解析部20によって解析された結果に基づいて、制御画像5の優先度を判定するものである。ここで、優先度とは、制御画像5の重要性、優先的に処理すべき度合いを示すものであり、制御画像5ごとに付与される。複数の制御画像5を処理するときに、各制御画像5の処理順を決定するときの指標となるものである。本実施形態では、優先度の値が小さいものほど、優先的に処理すべき度合いが強いものとする。
また、本実施形態では、優先度判定部21は、記憶部11に記憶される判定支援テーブル31および優先度判定テーブル30を参照して優先度を判定する。優先度判定テーブル30には、どのようなパラメータを持つ制御画像5の優先度をどのように判定すべきかを定めたテーブルが記憶されている。優先度判定部21は、制御画像5ごとに判定した優先度を、制御画像管理テーブル32において、各制御画像5に関連付けて記憶する。
再生順序決定部22は、複数の制御画像5ついて、それらを処理(本実施形態では、主にコンテンツ再生処理)する順序を決定するものである。再生順序決定部22は、優先度判定テーブル30に記憶されている、各制御画像5の制御データおよび優先度に基づいて、各制御画像5の再生順序を決定する。再生順序決定部22は、決定した再生順序を、制御画像管理テーブル32において、各制御画像5に関連付けて記憶する。
さらに、本実施形態では、再生順序決定部22は、制御画像5に埋め込まれている電子署名が無効と判断された場合には、その制御画像5の制御データにしたがってコンテンツ取得、再生の処理を実行しないようになっている。よって、再生順序決定部22は、再生順序を決定することに加えて、制御画像5に対して「再生を行わない」と判断を下すことも行う。このように判断された制御画像5については、再生順序決定部22は、再生順序の代わりに「再生禁止」を意味するフラグ(以下、再生禁止フラグ(処理禁止情報))を関連付けて制御画像管理テーブル32に記憶する。
再生コンテンツ取得部23は、再生順序決定部22が決定した順に、制御画像5の制御データにしたがってコンテンツを取得する処理を実行するものである。より具体的には、まず、再生コンテンツ取得部23は、解析部20が制御画像5を解析することにより得られたURLを取得する。そして、上記URLに基づいて、そのURLが示すコンテンツを保存するサーバ3にアクセスするよう公衆回線通信部13を制御する。そして、公衆通信回線4を介して、再生すべきコンテンツをサーバ3から取得する。
再生コンテンツ取得部23が、再生順序にしたがってコンテンツを取得すると、図示しないコンテンツ再生処理部は、順次コンテンツを再生し、音声出力部16または画面制御部24に処理結果を伝達する。これにより、再生順序決定部22が決定した順序に基づいてコンテンツを再生することができる。
なお、制御画像5の命令文に、録画の予約などが指示されている場合には、再生コンテンツ取得部23は、外部からコンテンツを直接取得する動作の代わりに、録画機器に対して録画予約を指示する(コンテンツ取得を指示する)動作を行ってもよい。
さらに、本実施形態では、再生コンテンツ取得部23は、再生禁止フラグが付与された制御画像5については、Exif領域50の制御データを処理しない。これにより、署名が無効で信頼できない制御画像5を処理することを防止することが可能である。なお、上記再生禁止フラグは、ユーザの操作によって解除可能であってもよい。制御画像5の再生禁止フラグが解除されたときに、再生コンテンツ取得部23は、その制御画像5の制御データにしたがって、コンテンツを取得してもよい。
画面制御部24は、動画、写真、画像、OSD(On-Screen Display)画像などの各表示対象物の画面構成、レイアウトを決定して、その画面構成に基づく映像信号を画面表示部14に出力するものである。表示対象物としては、再生コンテンツ取得部23が取得したコンテンツ、制御画像5の画像領域51に含まれる画像、あるいは、制御部10が生成したGUI画面などが上げられる。画面構成を決定するとは、例えば、複数の画像を一画面に表示する場合に、画面の分割数、分割サイズなどを決定したり、OSD画像を特定の位置で写真上に重畳させたりすることである。
さらに、本実施形態では、画面制御部24は、再生順序決定部22によって、再生禁止フラグが付与された制御画像5に対して、再生コンテンツ取得部23の代わりに処理を行う。具体的には、再生コンテンツ取得部23が、決定された再生順序にしたがって制御画像5の再生処理を行った後、まず、画面制御部24は、上記再生禁止フラグに基づいて再生処理されなかった制御画像5を特定する。そして、それらの制御画像5の画像領域51に格納されている画像とともに、これらが信頼できない制御画像5である旨の注意書きを画面表示部14に出力する。さらに、再生の要否を問うGUI画面を出力してもよい。これによりユーザは、画面表示部14を見て、信頼できない制御画像5の有無を確認するとともに、それらを再生するか否かをテレビ1に対して指示することができる。
ここで、信頼できない制御画像5に対して再生指示が操作入力部15から入力されたときは、再生順序決定部22は、それらの制御画像5の再生禁止フラグを解除して、複数の場合再生順序を決定する。再生コンテンツ取得部23は、改めて付与された再生順序にしたがって、未処理の制御画像5の制御データにしたがってコンテンツを取得する。
〔テーブルについて〕
次に、記憶部11に記憶される各種テーブルについて説明する。
図8は、制御画像5を管理する制御画像管理テーブル32のデータ構造の具体例を示す図である。図8に示すとおり、制御画像管理テーブル32では、受信された制御画像5ごとに、その制御画像5についての各種情報が対応付けて記憶されている。
本実施形態では、解析部20は、携帯電話2から送信された制御画像5に対して受信順に制御画像IDを付与し、それを図8に示す「制御画像ID」のフィールドに格納する。よって、ここでは、制御画像IDはそのまま受信順序を示す。
解析部20は、各制御画像5の画像領域51を解析し、画像領域51に格納されている画像のファイル名を「ファイル名」のフィールドに格納する。
解析部20は、各制御画像5のExif領域50に記憶されているEMAPファイル150を解析する。解析部20は、EMAPファイル150の「Purpose(図3)」に含まれている値を「Purpose」のフィールドに格納する。
解析部20は、各制御画像5のEMAPファイル150に含まれる電子署名を検証する。解析部20は、電子署名を検証した結果、それが有効であると確認できた場合には、“有効”の値を、無効である場合には“無効”の値を、EMAPファイル150の所定の位置(「ProviderData(図3)」)に電子署名が含まれていない場合には“なし”の値を、「電子署名」のフィールドに格納する。
解析部20は、各制御画像5のEMAPファイル150の「URI(図3)」に含まれている値(本実施形態では、コンテンツのURL)を「URL」のフィールドに格納する。
次に、優先度判定部21は、解析部20が作成した上述の制御画像5ごとの各フィールドの値、および、後段の判定支援テーブル31を参照して、制御画像5ごとに優先度を判定する。優先度判定部21は、判定結果の優先度を図8の「優先度」のフィールドに格納する。
次に、再生順序決定部22は、解析部20および優先度判定部21が作成した上述の各フィールドの値を参照して、制御画像5の再生順序(および再生禁止の制御画像5)を決定する。再生順序決定部22は、決定した再生順序(および再生禁止フラグ)を図8の「再生順」のフィールドに格納する。
図9は、優先度判定部21がPurpose(図3のEMAPファイル150内)に基づいて、制御画像5の処理可不可を判断するときに参照する判定支援テーブル31のデータ構造の具体例を示す図である。なお判定支援テーブル31の構造および内容は一例であって、本発明を限定するものではない。
図9に示すとおり、判定支援テーブル31では、Purposeの値とそのPurposeにしたがってテレビ1が実行可能な動作の内容とが関連付けて記憶されている。本実施形態では、テレビ1が識別、処理可能なPurposeの値は、一例として以下の3種類であるものとする。“PhotoAlbum”は、画像コンテンツをダウンロードしてスライドショー表示するように指示する命令文である。“Video”は、動画コンテンツをダウンロードしてビデオ再生するように指示する命令文である。“Music”は、音楽コンテンツをダウンロードして音楽再生するように指示する命令文である。それ以外の値がPurposeに含まれている場合には、テレビ1は、処理方法不明を意味する“Unknown”と判断する。Purposeが“Unknown”である制御画像5は、処理方法が不明であるため、とりあえずコンテンツをWebブラウザで表示するとテレビ1は解釈する。なお、Purposeごとに必ず異なる再生動作を規定する必要はない。“Video”、“Music”などのPurposeに対しても、ブラウザで再生できる機能があれば、Unknownと同様に、Webブラウザで表示するという再生動作を対応付けてもよい。
優先度判定部21は、図9に示す判定支援テーブル31を参照することによって、図8に示す各制御画像5のPurposeの値に基づいて、制御画像5ごとに、テレビ1において処理可能な制御画像5か、処理方法不明(Unknown)の制御画像5かを判断することができる。
図10は、優先度判定部21が各制御画像5の優先度を判定するときに参照する優先度判定テーブル30のデータ構造の具体例を示す図である。
本実施形態では、優先度判定部21は、2つの観点から制御画像5の優先度を決定する。優先度判定部21は、第1に、EMAPファイル150内に含まれる電子署名の有無および有の場合にはそれが有効か否かを判断する。第2に、優先度判定部21は、EMAPファイル150内に含まれるPurposeが、テレビ1が処理可能なPurposeであるか否かを判断する。そして、優先度判定部21は、有効な電子署名を持つ制御画像5、および、テレビ1において処理可能なPurposeが設定されている制御画像5が優先的に処理されるように、優先度を判定する。
具体的には、優先度判定部21は、図10に示す優先度判定テーブル30にしたがって、有効な電子署名および処理可能なPurposeを含む制御画像5の優先度を「1」と判定し、有効な電子署名を持つがPurposeが“Unknown”の制御画像5の優先度を「2」と判定し、電子署名を持たないが処理可能なPurposeを含む制御画像5の優先度を「3」と判定し、電子署名も持たずPurposeが“Unknown”の制御画像5の優先度を「4」と判定する。
本実施形態では、優先度の値が小さいほど優先度が高いことを意味しており、再生順序決定部22は、この優先度を考慮して、各制御画像5の再生順序を決定する。
これにより、信頼できるより安全な制御画像、および、テレビ1において確実に処理できる制御画像から優先的に順に処理するように、テレビ1を制御することが可能となる。
なお、優先度の判定に用いる情報は、図10に示すテーブルに限定されず、If−Then文によって、実現されてもよい。
〔テレビ1の処理フロー〕
図11を参照しながら、テレビ1の処理の流れについて説明する。ここでは、複数の制御画像5を受信してから、それらを順序よく再生するまでのテレビ1の動作の概要について説明する。
まず、近距離通信部12(図1)は、携帯電話2から送信される制御画像5を受信し(S11)、記憶部11に格納する。制御画像5が記憶部11に格納されるとき、解析部20によって、制御画像5に制御画像IDが付与され、制御画像管理テーブル32の各情報と制御画像本体とは制御画像IDによって紐付けされた状態で保存される。複数の制御画像5が送信される場合は、すべて受信するまでS11の受信処理を繰り返す(S12においてNO→S11)。
すべての制御画像5が受信されると(S12においてYES)、解析部20は、記憶部11に保存した各制御画像を解析する(S13)。具体的には、制御画像5の制御データ(EMAPファイル150)を抽出する。本実施形態では、先に述べたように、解析部20は、EMAPファイル150の“Purpose”の領域および“URI”の領域から値を抽出して、制御画像管理テーブル32の所定のフィールドに格納する。また、“ProviderData”領域に格納されている電子署名の有無を所定のフィールドに格納する。ここで、電子署名がある場合は、解析部20は、制御画像5を検証し、電子署名が有効か無効かを判定する。そして、判定結果(有効または無効)を上記所定のフィールドに格納する。
解析部20が解析した結果(Purpose、電子署名など)は、制御画像IDに関連付けて制御画像管理テーブル32に保存される。これにより、制御画像IDによって、制御画像5の解析結果と制御画像本体とは紐付け管理することが可能である。なお、制御画像IDに関連付けて保存するデータは、解析した実データそのものでも構わないし、あるいは、制御画像5のEMAPファイル150におけるそのデータが格納されている位置を示す情報であっても構わない。また、位置を示す情報はメモリ上のアドレスであってもよいし、制御画像の先頭からのオフセットであってもよい。このように、データの位置を示す情報だけをIDと関連付けて管理しておくようにすると、解析結果の実データを別途保存する構成と比べて、保存領域を削減することが可能となる。解析部20は、S13にて、受信した全制御画像について解析を行う。
続いて、優先度判定部21は、解析部20の解析結果に基づいて、制御画像5の優先度を判定する(S14)。優先度判定処理については図12を参照しながら後に詳述する。まだ判定が終わっていない制御画像5がある場合には(S15においてYES)、S14の優先度判定処理を繰り返す。
受信したすべての制御画像5について優先度の判定が完了したら(S15においてNO)、再生順序決定部22は、判定された優先度および解析部20による解析結果に基づいて、各制御画像5の再生順序を決定する。再生コンテンツ取得部23は、決定された再生順序に基づいて制御画像5を処理して再生すべきコンテンツを取得する。再生コンテンツ取得部23が取得したコンテンツは、コンテンツ再生処理部によって取得され次第順次処理される(S16)。再生順序決定、再生処理については図13を参照しながら後に詳述する。
〔優先度判定処理1〕
図12は、優先度判定部21の優先度判定処理の流れを示すフローチャートである。優先度判定部21は、図8の制御画像管理テーブル32を参照して、そこで管理されている制御画像5について優先度の判定を行う。
まず、優先度判定部21は、フィールド「電子署名」を参照して、判定対象の制御画像5についての電子署名の有無をチェックする。電子署名が有る場合には(S101においてYES)、優先度判定部21は、その電子署名が有効か無効かをチェックする。ここで、上記電子署名が無効である場合には(例えば、フィールド「電子署名」に無効を意味するフラグを立っているなど。S102においてNO)、優先度判定部21は、その制御画像5に対して処理を一切行わないようにする(S103)。あるいは、優先度判定部21は、その制御画像5のレコードを制御画像管理テーブル32から破棄してもよい。
なお、解析部20は、図11のS13にて電子署名の検証を行うので、このとき、電子署名が無効の制御画像5を破棄したり、あるいは、そのような制御画像5の一切の読み出しを禁止したりしてもよい。この場合は、優先度判定処理における電子署名の有効/無効を判断する処理を省略することができる。
一方、優先度判定部21は、有効な電子署名が付与されている制御画像5については(S102においてYES)、当該制御画像5のPurposeをチェックする(S104)。ここで、優先度判定部21は、図9に示す判定支援テーブル31を参照する。そして、上記制御画像5のPurposeが、“PhotoAlbum”、“Video”、“Music”のいずれかと一致するかどうかを判断する。一致する場合には、上記Purposeは、テレビ1において処理可能なPurposeと判断し(S105においてYES)、当該制御画像5の優先度を「1」に設定する(S106)。反対に、Purposeが、判定支援テーブル31で管理されているPurposeのいずれとも一致しない場合には、優先度判定部21は、上記Purposeがテレビ1においてUnknownなPurposeであると判断し(S105においてNO)、当該制御画像5の優先度を「2」に設定する(S107)。
優先度判定部21は、電子署名がない制御画像5についても(S101においてNO)、Purposeに基づいて優先度の判定を行う。
制御画像5のPurposeが、判定支援テーブル31で管理されているPurposeのいずれかと一致する場合には、処理可能Purposeを持つ制御画像5であると判断し(S108においてYES)、その制御画像5の優先度を「3」に設定する(S109)。一方、判定支援テーブル31で管理されているPurposeのいずれとも一致しない場合には、その制御画像5を、UnknownなPurposeを持つ制御画像5であると判断し(S108においてNO)、その制御画像5の優先度を「4」に設定する(S110)。
この優先度判定処理は、記憶部11に保存されている制御画像5に一つ一つについて実行されるものである。したがって、未判定の制御画像5がなくなるまでS101〜S110の処理は繰り返される。
〔再生順序決定、再生処理1〕
図13は、再生順序決定部22および再生コンテンツ取得部23における再生順序決定、再生処理の流れを示すフローチャートである。再生順序決定部22は、上述のように判定された優先度を考慮して各制御画像5の再生順序を決定し、再生コンテンツ取得部23は、決定された再生順序にしたがってコンテンツを取得する。これにより、コンテンツは、決定された順序にて再生される。
再生順序決定部22は、制御画像管理テーブル32を参照して、優先度が「1」に設定されている制御画像5があるかどうかを判定する(S201)。優先度1の制御画像5がある場合は(S201においてYES)、再生順序決定部22は、優先度1の制御画像5を制御画像管理テーブル32から抽出する(S202)。そして、再生順序決定部22は、抽出した制御画像5のうち、受信順が先頭のもの(ここでは、制御画像IDが一番若い番号のもの)について、再生順を「1」と定める。再生コンテンツ取得部23は、この決定にしたがって、上記先頭の制御画像5を処理する(S203)。つまり、制御画像5に含まれるURLからコンテンツを取得して、コンテンツ再生処理部に対して上記コンテンツの再生を指示する。ここで、優先度1のPurposeは、テレビ1にとって既知のものであるので、コンテンツ再生処理部は、Purposeに基づくコンテンツ再生方法を実行することができる。
なお、本実施形態では、優先度1の制御画像が複数ある場合は、再生順序決定部22が、処理する順番を受信順にしたがって決定する構成としたが、本発明はこれに限定されず、再生順序決定部22は、制御画像の作成日時順にしたがって決定してもよいし、あるいは、実行する優先度をPurposeごとにあらかじめ定めておき、それにしたがって決定してもよい。
続いて、再生順序決定部22は、S203にて処理済の制御画像5と同じPurposeを持つ制御画像が、S202にて抽出した未処理の制御画像の中にあるか否かを判断する(S204)。そして、Purposeが一致する未処理の制御画像がある場合には(S204においてYES)、再生順序決定部22は、当該制御画像を次に再生する制御画像として決定する。例えば、再生順を「2」と定める。
図8に示す例では、S203にて制御画像ID:1の制御画像「Album1.jpg」が再生処理された場合には、続いて処理される制御画像として、制御画像「Album1.jpg」と同じPurposeを持つ制御画像ID:4の制御画像「Album2.jpg」が選ばれる。こうして、同一のPurposeごとに制御画像が受信順に処理されることが繰り返される(S203〜S205)。
そして、優先度1の制御画像がすべて処理されると(S206においてNO)、再生順序決定部22は、次に、優先度2の制御画像がある場合に(S207においてYES)、それらが優先的に処理されるよう再生順序を決定する。
再生順序決定部22は、優先度2の制御画像5を制御画像管理テーブル32から抽出する(S208)。そして、再生順序決定部22は、優先度2の制御画像5が複数の場合には、それらについて、受信順にしたがって再生順序を決定する。ここで抽出された制御画像5のPurposeはUnknownであるので、ここでは、Purposeは考慮されない。
再生コンテンツ取得部23は、再生順序決定部22が決定した再生順にしたがって、優先度2の制御画像5を処理する(S209)。ここでは、制御画像5に含まれるURLからコンテンツを取得してデフォルトの処理方法でコンテンツを再生する(図9に示す例では、ブラウザ表示する)。
S207において優先度2の制御画像がない場合(S207においてNO)、または、S209の処理が終了した場合、次に、再生順序決定部22は、制御画像管理テーブル32に優先度3または優先度4の制御画像があるかどうかを判定する(S210)。
優先度3または優先度4の未処理の制御画像がある場合(S210においてYES)、再生順序決定部22は、それら未処理の制御画像については、電子署名がないのでユーザの許可なしに自動再生すべきでないと判断する。そして、再生順序決定部22は、そのような制御画像については、再生順の代わりに、再生禁止フラグを制御画像IDに関連付けて保存する。
本実施形態では、電子署名のない制御画像については、再生順序決定部22は、自動で再生されないように再生を禁止する処理を行うが、電子署名のない制御画像に対する処理はそれだけで終了しない。自動再生が禁止された上記制御画像が、ユーザから再生の許可を得られた後に再生処理されるようにテレビ1を構成することができる。本実施形態では、画面制御部24が、上記電子署名のない制御画像が信頼できない旨の注意書きと、それらの制御画像(コンテンツ)の再生要否を問う確認画面を表示する処理に移行する(S211以降)。
画面制御部24は、優先度3または4の未処理の制御画像数(n個)が、テレビ1の画面表示部14にて画面を分割して表示できる分割画面の最大数(m分割)を超えているか否かを判定する(S211)。
図8に示す制御画像管理テーブル32を例に挙げて説明すると、S210の時点で、優先度3または4の未処理の制御画像は3個存在するので、n=3である。そして、図15の例に示すとおり、分割可能な画面の最大数を4分割とすると、m=4である。この場合、画面制御部24は、未処理制御画像数(n個)が、最大分割数(m分割)を超えていないと判定する(S211においてYES)。そして、画面制御部24は、すべての未処理制御画像が一覧表示できるように画面を分割して、各未処理制御画像の画像領域51の画像を表示したり、処理概要説明文を表示したりして、それら未処理制御画像の再生要否を問い合わせるための確認画面を表示する(S212)。ここでは、例えば、図15に示すとおり、画面制御部24は、未処理制御画像3個が一覧表示できるように画面を分割して、未処理制御画像およびコンテンツ概要を表示するとともに、これらのコンテンツについて注意書きおよび確認画面を表示する。ここで、画面制御部24は、未処理制御画像数に合わせて画面を3分割してもよいし、最大分割数に合わせて画面を4分割してもよい。
なお、画面の最大分割数(m分割)よりも多くの未処理制御画像(n個)が存在する場合は(S211においてNO)、画面制御部24は、最大分割数mで画面を分割し、n個中上位m個の未処理制御画像を表示するとともに、注意書きおよび確認画面を表示する(S213)。画面制御部24は、優先度順(および受信順)で、上位の制御画像から表示し、確認画面を複数ページに分ける構成で表示を行う。
操作入力部15介して再生要の指示が入力されると(S214においてYES)、再生順序決定部22は、ユーザによって選択された優先度3または4の制御画像の再生禁止フラグを解除する。再生コンテンツ取得部23は、解除された制御画像を処理して、コンテンツを取得する(S215)。再生要と指示された未処理の制御画像の優先度が3の場合は、それぞれのPurposeに対応した方法でコンテンツの再生処理が実行され、優先度が4の場合は、デフォルトの方法でコンテンツの再生処理が実行される。
例えば、図15に示す確認画面において、「すべて再生」のボタンが押下されると、制御画像ID6、8および9の3つの制御画像を再生する指示がテレビ1に入力される。
未処理の制御画像(優先度3または4)がまだ残っている場合に、それについてユーザから再生指示が入力されれば(S216においてYESかつS214においてYES)、再生順序決定部22および再生コンテンツ取得部23は、コンテンツを取得する処理および再生処理を繰り返す。
図14は、図8の制御画像管理テーブル32にて管理されている9つの制御画像について決定された再生順序と、それにしたがってコンテンツを再生するテレビ1の動作の流れを説明する図である。図13に示す再生順序決定、再生処理によれば、上記9つの制御画像の再生順序は以下のとおりに決定される。
上記9つの制御画像のうち、優先度1で最も先に受信されたのは、制御画像ID:1の「Album1.jpg」である。そこで、制御画像「Album1.jpg」が再生順序1となる。続いて、制御画像「Album1.jpg」とPurposeが同じ制御画像、つまり、制御画像ID:4の「Album2.jpg」が再生順序2と決定される。
次に、残りの制御画像のうち、優先度1で最も先に受信されたのは、制御画像ID:2の「Uta1.jpg」である。そこで、制御画像「Uta1.jpg」が再生順序3となる。続いて、同一Purposeの制御画像が存在するので、制御画像ID:5の「Uta2.jpg」が再生順序4となる。
次に、残り最後の優先度1の制御画像、つまり、制御画像ID:7の「Video1.jpg」が再生順序5と決定される。
続いて、残りの制御画像の中には、優先度2の制御画像が1つ含まれているのでその制御画像、制御画像ID:3の「Newstopic1.jpg」が再生順序3と決定される。
残りの制御画像、すなわち、優先度3または4の制御画像(ID:6、8、9)の制御画像は、署名がないため信頼できないので、自動で再生してよいものかどうか分からない。そこで、これら3つの制御画像については、再生順序を決定する代わりに、再生禁止フラグを付与する。これらの制御画像に対しては、優先度1または2のコンテンツが順次再生された後、最後に、注意書きおよび確認画面とともに画像を表示して再生の要否を問うという処理を実行する。
図14に示すとおり、テレビ1は決定された再生順序にしたがって9つの制御画像を処理する。
まず、テレビ1は、優先度1の制御画像、ID:1、ID:4をこの順にて連続で処理して、コンテンツを取得し、スライドショー表示の処理を行う(第1処理)。テレビ1は、次に、ID:2、ID:5の制御画像をこの順にて連続で処理してコンテンツを取得し、音楽再生の処理を行う(第2処理)。続いてテレビ1は、ID:7の制御画像を処理して、ビデオコンテンツを取得、再生する(第3処理)。
次に、テレビ1は、優先度2の制御画像、ID:3のニュースコンテンツを取得して、デフォルトの処理手段であるブラウザで表示する(第4処理)。
最後に、テレビ1は、優先度3または4の制御画像(ID:6、8、9)から、画像領域51に格納されている各画像を取り出し、それを画面表示部14の画面を分割して表示する(第5処理)。ここでは、テレビ1は、制御画像の画像領域51の画像を利用するのみで、Exif領域50に格納されている制御データは処理しない(コンテンツの取得、再生は行わない)。そして、テレビ1は、図15に示す表示画面例のように、信頼できないコンテンツである旨の注意書きおよびコンテンツ再生の要否を問い合わせる確認画面を表示する。確認画面表示後、ユーザが、操作入力部15を介して上記確認画面から再生したい制御画像を選んだ場合は、テレビ1は、ユーザによって選択された制御画像を再生する。つまり、テレビ1は、電子署名のないコンテンツについては、自動再生を行わずに、ユーザの指示を受けてから再生する構成である。
具体的には、テレビ1は、優先度1または2のコンテンツを順序よく再生し、優先度3または4のコンテンツについては、自動的に再生を行わない。まずは画像のみを一覧表示し、ユーザからの指示が入力された場合のみ再生する。つまり、テレビ1は、安全に処理できる制御画像のみを、複数連続で順序よく処理することができる。
これにより、テレビ1は、複数の制御画像を順序よく続けて処理できる一方、信頼性の低いコンテンツについては、自動で再生しないようになるので、コンテンツ再生システムのより安全な運用が可能となる。
本発明の情報処理システム(通信端末装置および情報処理装置)に関し、第二の実施形態について、図16〜図27に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、第一の実施形態の説明時に用いた図面に記載の部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、携帯電話2が制御画像5をテレビ1に送信するときに、あらかじめ再生順序を指定できる構成について説明する。
〔携帯電話の構成2〕
図16は、本発明の一実施形態における携帯電話2の要部構成を示すブロック図である。図16に示す携帯電話2において、図4に示す携帯電話2と異なる点は、制御部60が、さらに、IDNUM設定部71を備えている点である。
IDNUM設定部71は、制御画像に識別情報を設定するものである。より詳細には、IDNUM設定部71は、第一に、複数の制御画像を1つのグループとして管理するためのグループIDを各制御画像の制御データに埋め込む。第二に、あらかじめ定められた再生順序を示すパラメータ“NUM”(順序パラメータ)を、制御データに埋め込む。
本実施形態では、再生順序は、ユーザが携帯電話2を操作して再生順序を指定することにより決定される。画面表示部64は、制御画像記憶部80にて保存している制御画像(コンテンツ)の一覧を表示する。ユーザは、それらの制御画像を再生したい順に選択する。これにより、IDNUM設定部71は、選択された制御画像群に同一のグループIDを付与するとともに、各制御画像が選択された順にシリアルナンバーNUMを付与する。本実施形態では、IDNUM設定部71は、グループIDおよびNUMを制御画像5の制御データ内に埋め込む。図17に、本実施形態における制御データをEMAPで実現した場合の、制御画像5のデータ構造の一例を示す。
例えば、ユーザが6つの制御画像を順に選択し、制御画像5がユーザによって3番目に選択されたとする。図17に示す例では、IDNUM設定部71は、6つの制御画像に対して付与するグループID「THISWEEK01」を、EMAPファイル150のUserDataフィールドに格納している。そして、IDNUM設定部71は、3番目に選択された当該制御画像5は、3番目に処理されるべき制御画像であるので、再生順序が3番目であることを示すNUM「3 of 6」を、AdditionalDataフィールドに格納する。
図17に示す制御画像5は一例であるので、本発明の携帯電話2はこれに限定されない。例えば、ProviderDataフィールドに、グループIDおよびNUMを埋め込むこともできる。また、パラメータNUMは、再生順序がテレビ1において認識可能であれば何でもよいので、IDNUM設定部71は、分母を記載させずに単にシリアルナンバーをNUMとしてEMAPファイル150に埋め込んでもよい。
IDNUM設定部71によって、グループIDおよびNUMが埋め込まれた各制御画像は、制御画像記憶部80にて保存、管理される。図18は、本実施形態における制御画像5を格納する制御画像記憶部80のファイル構造の具体例を示す図である。
図5に示す制御画像5と異なる点は、各制御画像5には、グループIDとNUMとが付与されている点である。例えば、「今週」のフォルダがユーザによって選択された場合には、「今週」のフォルダ内の全制御画像5に対して、IDNUM設定部71は、グループID「THISWEEK01」を付与する。そして、IDNUM設定部71は、選択された順番どおりに、各制御画像5にNUMを付与する。
〔携帯電話2の処理フロー2〕
次に、携帯電話2が複数の制御画像5を送信するときの処理の流れについて説明する。ここでは、図18に示す制御画像5を送信する場合について、図19および図20を参照しながら、携帯電話2の動作を説明する。
図19は、本実施形態における携帯電話2の制御画像5を送信する処理の流れを示すフローチャートである。図20は、携帯電話2が表示するGUI画面の具体例およびGUI画面の遷移の様子を示す図である。
制御画像5を送信するためのアプリケーションが携帯電話2において起動されると、まず、画面表示部64は、送信対象の制御画像5をユーザに選択させるためのGUI画面(例えば、図20のScr11)を表示する(図19のS21)。このとき、画面表示部64は、テレビ1で再生したい順に制御画像5を選択するようにメッセージを表示してもよい。GUI画面では、選択対象の制御画像5を個別に選べるようにアイコンが表示され、ユーザが再生したい順に制御画像を選ぶことができる。ユーザによって制御画像が選択されると(S22においてYES)、選択画像取得部70は、当該制御画像が選択された順序を制御画像IDと対応付けて図示しないRAMなどの一時記憶部に保持する(S23)。例えば、Scr11に示す例では、カーソルが制御画像に当たっている状態で、「選択」ボタンが押下されると、「連続ドラマ1話」のコンテンツに対応する制御画像のIDと、選択順「1番目」の情報とが対応付けて一時的に記憶される。制御画像の選択は、ユーザが送信したい制御画像を選択し終わるまで繰り返される(S24においてNO、S22においてYES)。すでに選択された制御画像5については、選択された順番の情報を表示してもよい(Scr12)。
次に、ユーザの選択が完了した状態で、Scr12にて「決定」ボタンが押下されると(S24においてYES)、IDNUM設定部71は、上記一時記憶部に記憶されている、選択されたすべての制御画像に対してグループIDを付与するとともに、制御画像のそれぞれに対しては、対応付けられている選択順に基づいて、再生順序を表すNUMを設定する(S25)。ここで、画面表示部64は、図20のScr12、13に示すように、画面表示部64は、ユーザによって選択された制御画像とその選択順とを表示した後、送信してもよいかどうかを問い合わせる画面を表示してもよい。これにより、ユーザが自身で選択した制御画像とその選択順を送信前に確認することができる。Scr13にて「はい」のボタンが選択されると、選択画像取得部70は、S22およびS23の繰り返し処理で選択されたすべての制御画像を制御画像記憶部80から取得する。近距離通信部62は、選択画像取得部70が取得した制御画像5をテレビ1に送信する(S26)。
未送信の制御画像が残っている場合には(S27においてYES)、選択されたすべての制御画像が送信されるまでS26を繰り返す。このとき、ユーザが送信の進捗を確認できるように、図20のScr14に示す画面を画面表示部64に表示させてもよい。
上記方法によれば、制御画像5を送信する側の携帯電話2を用いて、複数の制御画像5の再生順序を決定してから、それらをテレビ1に送信することが可能となる。
〔テレビの構成2〕
次に、複数の制御画像5を携帯電話2から受信して、携帯電話2が指定する順番でコンテンツを再生するためのテレビ1の構成について図1を参照しながら説明する。
本実施形態におけるテレビ1の解析部20は、受信した制御画像を解析する際、第一の実施形態において先に述べた解析項目に加え、EMAPファイル150内のUserDataフィールドおよびAdditionalDataフィールドを解析し、グループIDおよびNUMをそれぞれ抽出する。解析部20は、抽出したグループIDおよびNUMを、記憶部11の制御画像管理テーブル32に、制御画像IDと関連付けて記憶する。ここで、解析部20は、グループID、NUMの値を保存してもよいし、制御画像内のポインタ情報を記憶してもよい。
図21は、制御画像5を管理する制御画像管理テーブル32のデータ構造の具体例を示す図である。本実施形態における制御画像管理テーブル32は、図8に示す制御画像管理テーブル32と比べて、さらに、グループIDとNUMの値を格納するフィールドが設けられている。ただし、制御画像にグループIDとNUMが埋め込まれていない場合は、解析部20は、このフィールドを空値のままにしておいてもよいし、値無しを意味するフラグを格納してもよい。このようにして管理されるグループIDおよびNUMの有無は、優先度判定部21によって、優先度を判定するときに用いられる。NUMは、再生順序決定部22によって、再生順序を決定するときに用いられる。
本実施形態におけるテレビ1の優先度判定部21は、各制御画像の優先度を判定する際、電子署名の有無(有効/無効)、および、Purposeに基づく判定よりも前に、各制御画像に上述のグループIDおよびNUMが付与されているか否かをまず考慮して優先度を判定する。本実施形態では、優先度判定部21は、図22に示す優先度判定テーブル30を参照して、各制御画像5の優先度を判定する。図22は、本実施形態における優先度判定テーブル30のデータ構造の具体例を示す図である。
本実施形態では、優先度判定テーブル30は、グループIDおよびNUMの有無で場合分けされており、グループIDおよびNUMが付与されている制御画像が最も優先度が高くなるように定められている。グループIDおよびNUMが無い制御画像の優先度判定方法は、上述した第一の実施形態における優先度判定方法と同様である。
具体的には、優先度判定部21は、図22に示す優先度判定テーブル30にしたがって、まず、グループIDおよびNUMを含む制御画像5の優先度を「1または2」と判定し、そうでない制御画像5の優先度を「3〜6のいずれか」と判定する。
続いて、グループIDおよびNUMが有りの制御画像のうち、有効な電子署名を有する制御画像の優先度を「1」と判定し、電子署名を持たない制御画像の優先度を「2」と判定する。
グループIDおよびNUMが無しの、残りの制御画像については、第一の実施形態のときと同様に、有効な電子署名の有無および処理可能なPurposeであるか否かを考慮して優先度を4段階で決定する。本実施形態では、第一の実施形態で「優先度1〜4」と判定していたものを、それぞれ、「優先度3〜6」と判定する。優先度判定部21は、判定した優先度を、図21に示す制御画像管理テーブル32の「優先度」のフィールドに格納する。
この優先度判定テーブル30にしたがって判定された優先度を考慮することにより、再生順序決定部22は、携帯電話2で指定されたユーザの希望が最も正確に反映された再生順序を決定することができる。なお、優先度判定テーブル30は、図22の例に限定されない。優先度を設定するための判定基準、および、どの判定基準を重要視するかについては、制御画像を扱う装置(テレビ1など)のポリシーにより適宜決定されればよい。具体的には、図23に示す例では、優先度の判定基準について、(1)グループIDおよびNUMの有無 >(2)署名の有無、有効/無効>(3)処理できるPurposeか否か、の3つを採用し、その順に重要な判定基準として取り扱っている。しかし、本発明は上記に限らず、他の判定基準を採用してもよいし、上記判定基準を採用しなくてもよいし、判定基準を重要視する順を変更してもよい。
例えば、ブランドイメージの高い装置(商品)などにおいては、信頼性が最も問われる。そこで、電子署名の有無および有効/無効の判定基準を最重要視してもよい。あるいは、あらゆるコンテンツを容易に多数連続表示できることを強みとする装置においては、電子署名にかかる判定基準を無視するなど、判定基準を選択的に採用してもよい。
本実施形態におけるテレビ1の再生順序決定部22は、まず、グループIDおよびNUM有りの優先度1および2の制御画像がより優先的に再生されるよう再生順序を決定する。本実施形態では、再生順序決定部22は、優先度1および2の制御画像が原則NUM順(ユーザの希望順)に再生されるよう再生順序を決定する。ここで、優先度2の制御画像は、電子署名がない信頼できない制御画像である。よって、再生順序決定部22は、優先度2の制御画像に対しては、テレビ1のユーザの許可が出てから上記順序で再生されるように、再生順序と再生確認要フラグ(あるいは、再生禁止フラグ)とを併せて関連付けてもよい。
本実施形態では、再生順序決定部22は、優先度3〜6の制御画像に対しては、第一の実施形態にて優先度1〜4の制御画像に対して行われていたのと同様の手順で再生順序を決定する。
上記構成によれば、携帯電話2においてユーザが指定した再生順序を優先的に考慮して、テレビ1が最終的なコンテンツの再生順序を決定し、複数のコンテンツを順序よく再生することが可能となる。
〔優先度判定処理2〕
図23は、本実施形態における、優先度判定部21の優先度判定処理の流れを示すフローチャートである。優先度判定部21は、図21の制御画像管理テーブル32を参照して、そこで管理されている制御画像5について優先度の判定を行う。
まず、優先度判定部21は、フィールド「グループID」および「NUM」を参照して、値の有無をチェックする。グループIDおよびNUMが有る場合には(S301においてYES)、次にフィールド「電子署名」を参照して、判定対象の制御画像についての電子署名の有無をチェックする。
電子署名が有る場合には(S302においてYES)、優先度判定部21は、その電子署名が有効か無効かをチェックする。ここで、上記電子署名が無効である場合には(例えば、フィールド「電子署名」に無効を意味するフラグを立っているなど。S303においてNO)、優先度判定部21は、その制御画像5に対して処理を一切行わないようにする(S304)。あるいは、優先度判定部21は、その制御画像5のレコードを制御画像管理テーブル32から破棄してもよい。ここで、署名検証に失敗したために処理を実行できないということをユーザに通知する画面を表示してもよい。反対に、上記電子署名が有効であった場合には(S303においてYES)、優先度判定部21は、Purposeの内容を問わずに、当該制御画像の優先度を「1」と判定する(S305)。
一方、制御画像が電子署名を持たない場合には(S302においてNO)、優先度判定部21は、Purposeの内容を問わずに、当該制御画像の優先度を「2」と判定する(S306)。
判定対象の制御画像が、グループIDおよびNUMを持たない場合(S301においてNO)、優先度判定部21は、第一の実施形態における優先度判定処理1にしたがって、当該制御画像の優先度を判定する(S307)。すなわち、電子署名とPurposeとに基づいて優先度が判定される。本実施形態では、第一の実施形態において優先度1〜4と判定された制御画像は、それぞれ、優先度3〜6と判定される。
優先度判定部21は、まとめて受信した制御画像の各々についてこの優先度判定処理2を繰り返す。
〔再生順序決定、再生処理2〕
図24は、本実施形態における再生順序決定部22および再生コンテンツ取得部23における再生順序決定、再生処理の流れを示すフローチャートである。
再生順序決定部22は、制御画像管理テーブル32を参照して、優先度が付与されたすべての制御画像について、優先度1または優先度2のものがあるか否かを確認する(S401)。すべての制御画像の優先度が3〜6のいずれかである場合(S401においてNO)、図13に示す再生順序決定、再生処理1にしたがって、各制御画像の再生順序が決定され、コンテンツが再生される(S407)。
一方、優先度1または優先度2の制御画像がある場合は(S401においてYES)、再生順序決定部22は、同一のグループIDが付与された制御画像の中で、優先度1または2の制御画像を制御画像管理テーブル32から読み出す(S402)。そして、再生順序決定部22は、優先度1または2のグループIDが同じ制御画像について、NUMの小さいものから順に再生されるよう再生順序を決定する。
なお、本実施形態では、制御画像管理テーブル32において、複数のグループIDの制御画像が混在する場合は、同じグループIDを持つ制御画像の枚数が多いものから先に処理するようにしてもよいし、NUMに全体の数(分母)も含まれていれば、より揃っている順(「同一グループIDの制御画像の数/NUMの全体の数」が大きい順)にグループごとに処理(再生順序決定、コンテンツ取得、再生)するようにしてもよい。
次に、再生順序決定部22は、S402において、再生順序をNUMにしたがって決定した制御画像の中に、優先度2の制御画像があるか否かを判定する(S403)。ここで、優先度2の制御画像がない場合は(S403においてNO)、再生コンテンツ取得部23が信頼できるコンテンツをNUMの順に取得し、コンテンツ再生処理部が順次それを再生する(S404)。優先度1の全制御画像の処理が完了したら(S405においてNO)、優先度3以降の制御画像がある場合には(S406においてYES)、それらについては、図13に示す再生順序決定、再生処理1にしたがって、再生順序を決定し、コンテンツを再生する(S407)。
一方、S403にて、優先度2の制御画像が含まれる場合は(S403においてYES)、再生順序決定部22は、当該制御画像に対して、再生順序とともに再生確認要フラグを付与する。優先度1と優先度2の制御画像が混在して連続処理される場合には、再生確認要フラグに基づいて、画面制御部24は、次の処理を行う。すなわち、連続再生の途中で信頼性の保障されないコンテンツが含まれる旨の注意書きと、それらのコンテンツ再生処理を行う前に都度確認をするのか、すべて確認せずに再生処理を行うのかを問い合わせる確認画面とを画面表示部14に表示する(S408)。上記注意書きおよび上記確認画面の具体例を図25に示す。図25に示すように、優先度2の(=信頼性の低い)制御画像がどれであるか、画像とともに表示すれば、ユーザの視認性が向上する。
上記確認画面において、ユーザ操作により「すべて再生する」の選択肢が選択された場合は(S409において1)、S404に移行し、再生コンテンツ取得部23は、同一のグループIDで、優先度1または優先度2の制御画像を処理して、再生順序決定部22によって決定された順で、コンテンツを取得する。コンテンツ再生処理部は、取得されたコンテンツを順次再生する。
一方、再生前に「都度確認する」の選択肢が選択された場合は(S409において2)、S404と同様に、再生コンテンツ取得部23およびコンテンツ再生処理部がNUMの順に制御画像の処理を進める(S410)。S410の処理で処理対象の制御画像が優先度1である場合には(S411において1)、再生コンテンツ取得部23は、当該対象の制御画像の制御データ(EMAPファイル150)にしたがってコンテンツを取得し、コンテンツ再生処理部がそれを再生する(S412)。
優先度1または2の未処理の制御画像があれば(S413においてYES)、S410以降の処理を繰り返し、未処理の制御画像がなくなったら(S413においてNO)、優先度3以降の再生順序決定、再生処理に移行する(S406、S407)。
一方、処理対象の制御画像が優先度2である場合には(S411において2)、再生コンテンツ取得部23は、この時点ではコンテンツを取得しない。代わりに、画面制御部24は、当該対象の制御画像の画像(画像領域51内)または該制御画像の処理概要を画面表示部14にてユーザに提示する。そして、上記制御画像の処理(コンテンツ取得、再生)を実行するか否かを問い合わせる確認画面を表示する(S414)。例えば、図26に示すような注意書きおよび確認画面を表示する。
ユーザが上記画像を選択することにより、コンテンツ再生の指示がテレビ1に入力されると(S415において1)、再生コンテンツ取得部23は、当該制御画像の制御データにしたがってコンテンツを取得する(S412)。一方、ユーザが「スキップする」の選択肢を選択した場合には(S415において2)、再生コンテンツ取得部23は、当該制御画像の処理をスキップして、次の未処理制御画像があれば(S413においてYES)、S410に戻って、次の再生順序の未処理制御画像を処理する。
同一のグループIDを持つすべての制御画像について処理を実行した後は、次のグループIDを持つ制御画像についてS401からの処理を繰り返す。
なお、上述の説明では、一連の制御画像の中に署名のない制御画像が含まれている場合に、S409において、ユーザは、それらをすべて自動再生するか、再生直前に都度再生要否を確認するかの何れかを選択するものとしたが、これに限定されない。図25に示すとおり、署名のない制御画像のみを自動でスキップして自動再生するという選択肢がS408にて表示されてもよい。上記選択肢がS409にて選択された場合には、優先度1の制御画像のみが順次再生される。
また、同一のグループ中に、電子署名が無効であるとして、図23のS304にて処理しないと判断された制御画像が含まれる場合には、グループの先頭のコンテンツを再生する前に、画面制御部24は、その旨をユーザに通知する通知画面を画面表示部14に表示してもよい。上記通知画面の一例を図27に示す。
上記方法によれば、テレビ1は、複数の制御画像を受信した際に、それらの再生順序を、ユーザの希望を優先的に反映して決定することができるとともに、特に指定の無い場合には、優先度、コンテンツの目的(Purpose)などに応じて適切な再生順序にて複数の制御画像を処理することが可能となる。また、本実施形態では、電子署名の検証結果も考慮するので、信頼のできないコンテンツはスキップすることができる。したがって、ユーザは安心して連続自動再生を楽しむことができる。
なお、本実施形態では、携帯電話2のユーザが再生順序を決定する例について説明したが、制御画像を携帯電話2に供給するサーバ3が制御画像を生成するときに、再生順序をあらかじめ埋め込んでおいてもよい。このようにすれば、第二の実施形態におけるテレビ1の構成のままで、例えば、ドラマ、小説などの連続するコンテンツを正しい順序で再生することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、携帯電話2またはテレビ1の各ブロック、特に、選択画像取得部70およびIDNUM設定部71、ならびに、解析部20、優先度判定部21、再生順序決定部22、再生コンテンツ取得部23および画面制御部24は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯電話2またはテレビ1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話2またはテレビ1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話2またはテレビ1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯電話2またはテレビ1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。