JP3842676B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液晶表示装置およびその製造方法に係り、液晶を介して対向配置される各基板の間のギャップを確保するためいわゆる支柱状のスペーサが設けられている液晶表示装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
各基板の間のギャップを確保するためのスペーサとして支柱状のそれを用いることは、所定の位置に形成でき、また、各スペーサの高さを均一にできるという効果を奏する。
【0003】
すなわち、該スペーサは、各基板のうち一方の基板の液晶側の面に形成した膜厚の均一なたとえば樹脂層をフォトリソグラフィ技術による選択エッチングすることによって形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような構成からなる液晶表示装置は、一方の基板側に形成された支柱状のスペーサの頂部は他方の基板側に当接されているのみであることから、種々の事情によりそれらの間が離間してしまうことがあることが指摘されるに至った。
【0005】
このことは、液晶層の厚みの均一性が阻害されることになり、スペーサ本来の機能を達成しえなくなることを意味する。
【0006】
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、その目的は信頼性のある支柱状スペーサを備える液晶表示装置およびその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
手段1.
本発明による液晶表示装置は、液晶を介して対向配置される第1および第2の基板と、第1の基板の液晶側の面に形成された複数の第1の支柱状スペーサと、第2の基板の液晶側の面に形成された複数の第2の支柱状スペーサとを備え、該第1の支柱状のスペーサと該第2の支柱状のスペーサは互いに一部が当接する当接領域を有し、第1のパターンの画素と第2のパターンの画素を含む複数の画素を有し、前記第1のパターンの画素での前記当接領域は、第1の支柱状のスペーサの右側の領域かつ前記第2の支柱状のスペーサの左側の領域であり、前記第2のパターンの画素での前記当接領域は、第1の支柱状のスペーサの左側の領域かつ前記第2の支柱状のスペーサの右側の領域であることを特徴とするものである。
【0008】
手段2.
本発明による液晶表示装置は、液晶を介して対向配置される第1および第2の基板と、第1の基板の液晶側の面に形成された複数の第1の支柱状スペーサと、第2の基板の液晶側の面に形成された複数の第2の支柱状スペーサとを備え、該第1の支柱状のスペーサと該第2の支柱状のスペーサは互いに一部が当接する当接領域を有し、第1のパターンの画素と第2のパターンの画素を含む複数の画素を有し、前記第1のパターンの画素と、前記第2のパターンの画素は、前記第1及び第2の基板にずれが生じた際、当接領域の面積の変化する方向が互いに逆であることを特徴とするものである。
【0025】
なお、本発明は以上の構成に限定されず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による液晶表示装置およびその製造方法の実施例を図面を用いて説明をする。
実施例1.
《全体の構成》
図2は本発明による液晶表示装置の一実施例を示す構成図である。同図は等価回路で示しているが、実際の幾何学的配置に対応させて描いている。
【0027】
同図において、液晶を介して互いに対向配置される一対の透明基板SUB1、SUB2があり、該液晶は一方の透明基板SUB1に対する他方の透明基板SUB2の固定を兼ねるシール材SLによって封入されている。
【0028】
シール材SLによって囲まれた前記一方の透明基板SUB1の液晶側の面には、そのx方向に延在しy方向に並設されたゲート信号線GLとy方向に延在しx方向に並設されたドレイン信号線DLとが形成されている。
【0029】
各ゲート信号線GLと各ドレイン信号線DLとで囲まれた領域は画素領域を構成するとともに、これら各画素領域のマトリクス状の集合体は液晶表示部ARを構成するようになっている。
【0030】
また、x方向に並設される各画素領域のそれぞれにはそれら各画素領域内に走行された共通の対向電圧信号線CLが形成されている。この対向電圧信号線CLは各画素領域の後述する対向電極CTに映像信号に対して基準となる電圧を供給するための信号線となるものである。
【0031】
各画素領域には、その片側のゲート信号線GLからの走査信号によって作動される薄膜トランジスタTFTと、この薄膜トランジスタTFTを介して片側のドレイン信号線DLからの映像信号が供給される画素電極PXが形成されている。
【0032】
この画素電極PXは、前記対向電圧信号線CLと接続された対向電極CTとの間に電界を発生させ、この電界によって液晶の光透過率を制御させるようになっている。
【0033】
なお、画素電極PXと対向電極CTとの間に発生する電界のうち透明基板SUB1と平行な成分によって液晶を挙動させる構成となっていることから、この種の液晶表示装置はいわゆる横電界方式と称される場合がある。
【0034】
前記ゲート信号線GLのそれぞれの一端は前記シール材SLを超えて延在され、その延在端は垂直走査駆動回路Vの出力端子が接続される端子GLTを構成するようになっている。また、前記垂直走査駆動回路Vの入力端子は液晶表示パネルの外部に配置されたプリント基板からの信号が入力されるようになっている。
【0035】
垂直走査駆動回路Vは複数個の半導体装置からなり、互いに隣接する複数のゲート信号線GLどおしがグループ化され、これら各グループ毎に一個の半導体装置があてがわれるようになっている。
【0036】
同様に、前記ドレイン信号線DLのそれぞれの一端は前記シール材SLを超えて延在され、その延在端は映像信号駆動回路Heの出力端子が接続される端子DLTを構成するようになっている。また、前記映像信号駆動回路Heの入力端子は液晶表示パネルの外部に配置されたプリント基板からの信号が入力されるようになっている。
【0037】
この映像信号駆動回路Heも複数個の半導体装置からなり、互いに隣接する複数のドレイン信号線DLどおしがグループ化され、これら各グループ毎に一個の半導体装置があてがわれるようになっている。
【0038】
また、x方向に併設された各画素領域に共通な前記対向電圧信号線CLはたとえば図中右側の端部で共通に接続され、その接続線はシール材SLを超えて延在され、その延在端において端子CLTを構成している。この端子CLTからは映像信号に対して基準となる電圧が供給されるようになっている。
【0039】
前記各ゲート信号線GLは、垂直走査駆動回路Vからの走査信号によって、その一つが順次選択されるようになっている。
【0040】
また、前記各ドレイン信号線DLのそれぞれには、映像信号駆動回路Heによって、前記ゲート信号線GLの選択のタイミングに合わせて映像信号が供給されるようになっている。
【0041】
また、図3は図2のIII−III線における断面を示した図である。シール材SLによって囲まれた液晶表示部AR内において、たとえば透明基板SUB2側に固定された支柱状のスペーサSPが散在されて配置され、このスペーサSPの頂部が透明基板SUB1側に当接されることによって、各透明基板SUB1、SUB2の間のギャップを均一に確保せんとしている。
【0042】
ここで、該スペーサSPは、たとえば透明基板SUB2の液晶側の面に形成されたたとえば樹脂層をフォトリソグラフィ技術による選択エッチングすることによって形成されるもので、任意の個所にそれぞれ高さを均一にして形成できる効果を奏する。
【0043】
《製造方法》
図1(a)、(b)は、上述した構成からなる液晶表示装置において、一方の透明基板側に形成された支柱状のスペーサSPを他方の透明基板側に密接させるための方法を示した図である。なお、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図である。
【0044】
同図において、シール材SLによって固着された各透明基板SUB1、SUB2からなる液晶セルがある。この液晶セルはシール材SLの一部に形成される液晶封入口INJを通して液晶を封入した段階を示し、いまだ該液晶封入口INJは封止されていない状態となっている。
【0045】
そして、このような液晶セルの各透明基板SUB1、SUB2のうち一方の透明基板の表面にその端辺側からローラRLを当接させ、該端辺と対向する他の端辺側へ該ローラRLを回転させながら進行させるようにしている。
【0046】
このローラRLの進行の際に、該ローラRLによって該一方の透明基板を加圧させ続け、これにより、いずれかの透明基板側に形成された支柱状のスペーサSPを他方の透明基板側に密接させるようにしている。
【0047】
この場合、ローラRLを当接させる基板の端辺は液晶封入口INJが設けられていない側であって、該端辺と対向する他の端辺を液晶封入口INJが設けられている側とすることによって、シール材SL内の余剰液晶が該液晶封入口INJから排出されやすくなる。
【0048】
ローラRLとこれに当接される透明基板は線接触でなされ、該ローラRLからの加圧は線接触された小さな面積をとおしてなされることから、一方の透明基板に対する他方の透明基板の加圧力を大幅に大きくすることができるようになる。
【0049】
そして、ローラRLの一定量の移動で加圧が完了するため、タクトタイムを大幅に低減できるとともに、1枚ごとの枚葉処理に適し、高速で高生産性のプロセスを達成することができるようになる。
【0050】
さらに、圧力の変更のみで様々な基板サイズに容易に対応できるため、多品種の交流生産を実現することができるようになる。
なお、ローラRLによる加圧がなされた後には、シール材SLの液晶封入口INJをたとえば封止剤を用いて封止するようにする。
【0051】
上述した実施例では、液晶セルに対してローラRLを進行させた場合を示したが、図4(a)に示すように、搬送用ローラ等を用いてローラRLに対して液晶セルを移動させるようにしてもよいことはいうまでもない。
【0052】
また、液晶セルに対するローラRLの加圧は一方の基板側にのみ限定されることはなく、たとえば図4(b)に示すように、双方の基板側から加圧するようにしてもよいことはいうまでもない。
【0053】
《考察》
従来、一方の透明基板に対する他方の透明基板の加圧は、該他方の透明基板の定められた一領域を加圧し、その圧力を液晶セルの全域に分散させるようにしていた。
【0054】
このため、該加圧に制限が生じ、柱状のスペーサSPの存在にも拘わらず、該スペーサSPの頂部がそれに対向する側の透明基板から離間されてしまうことが確認される。
【0055】
すなわち、通常温度にあってスペーサSPの頂部がそれに対向する側の透明基板に密着していても、温度が上昇することによって液晶が膨張し、それによって各透明基板のギャップが増大してしまうからである。
【0056】
この場合、たとえば図5に示すように液晶パネルを立てた状態のまま配置させている場合、液晶がその重力によって下側に移動し、この部分においてたとえば黄変した表示がなされる程度にギャップが増大してしまう。
【0057】
液晶材料の熱膨張率は約7×10−4/℃であり、温度変化による液晶の膨張量は図6に示すように変化する。そして、液晶セル内はいわゆる閉鎖系であるため、液晶の膨張分は全てギャップの増大として顕れ、たとえば60℃の場合、液晶セル全面で0.1μmのギャップ増大が生じてしまう。
【0058】
このとき、負圧(大気圧とスペーサSPからの応力により液晶に均一に圧力が加わる状態)が維持されていれば液晶の移動は起きない。それには、想定温度状態(たとえば60℃)で、スペーサSPがその頂部と対向する基板から離間されないようにする必要がある。
【0059】
これは、たとえば25℃で、予めスペーサSPを0.1μmつぶして弾性変形するように形成すれば、60℃でも液晶の膨張にスペーサSPの弾性変形からの回復が追従するため、液晶の重力による移動を回避することができる。
【0060】
このことから、上述した液晶表示装置の製造方法は、ローラRLとこれに当接される透明基板は線接触でなされ、該ローラRLからの加圧は線接触された小さな面積をとおしてなされることから、一方の透明基板に対する他方の透明基板の加圧力を大幅に大きくすることができるようになり、各スペーサSPの頂部は、それと対向する透明基板側と弾性変形を起して密着させることができる。
【0061】
このため、たとえば60℃でも液晶の膨張に該スペーサSPの弾性変形からの回復が追従するため、液晶の重力による移動を回避することができるようになる。
【0062】
なお、上述した液晶表示装置は、いわゆる横電界方式と称されるものを対象として説明したものであるが、これに限定されることはなく、いわゆる縦電界方式と称される液晶表示装置にも適用できることはいうまでもない。
【0063】
図7は、縦電界方式と称される液晶表示装置の一実施例を示す構成図で、図2と対応した図となっている。
【0064】
図2の場合と比較して異なる構成は、画素電極PXと対向電極CTにある。すなわち、画素電極PXは画素領域のほぼ全域を被って形成され、その材料はたとえばITO (Indium Tin Oxide)、ITZO(Indium Tin Zinc Oxide)、IZO (Indium Zinc Oxide)、SnO2(酸化スズ)、In2O3(酸化インジウム)等の透光性の導電層で形成されている。
【0065】
また、対向電極CTは透明基板SUB1と対向して配置される透明基板SUB2の液晶側の面に各画素領域に共通に形成され、その材料も上述した透光性の導電層で形成されている。
【0066】
画素電極PXと対向電極CTとの間の液晶は、該各電極の間を透明基板SUB1とほぼ垂直方向に生じる電界によって挙動することから、縦電界方式と称される所以となっている。
【0067】
このような構成からなる液晶表示装置においても、透明基板SUB1と透明基板SUB2とのギャップ確保に上述したような支柱状のスペーサSPを用い、上述した製造方法をそのまま適用できる。
【0068】
参考例1.
図8は、本発明による液晶表示装置の製造方法の一参考例を示す図である。
この参考例は、液晶が高温で膨張することによる負圧消失を防ぐ方法からなり、予め、高温状態すなわち液晶が膨張した状態で余剰液晶を排出するようにしている。
【0069】
同図に示すように、液晶が封入された液晶セルを加熱用チャンバに入れ、この加熱チャンバ内で該液晶セルの透明基板SUB1に対する透明基板SUB2の加圧を行なう。この場合の加圧は、機械的な圧力であってもガスによる圧力であってもよい。
【0070】
このようにすれば、室温近傍の実使用状態では液晶は収縮した状態となり、高温の膨張した状態でも余剰液晶が生じない状態となる。
【0071】
また、図9(a)ないし(c)は、同様の技術思想を用いた他の参考例を示したものである。図9(a)に示すように、加熱用チャンバ内に液晶ボートと液晶セルを配置させ、該加熱用チャンバ内を加熱とともに真空にする。その後、液晶セルの液晶封入口INJを液晶ボートに当接させた状態で、図9(b)に示すように、加熱用チャンバ内を徐々に大気圧に戻すようにする。この場合、加熱ガスを供給するようにすることが望ましい。そして、図9(c)に示すように、液晶セル内に液晶が封入された状態からたとえば1時間以内で該液晶セルを液晶ボートから離間させる。
【0072】
このようにすることによって、液晶セル内の液晶は膨張し、かつ大気圧が加わった状態になる。その後、封止された液晶はその体積が実使用状態では低減され、負圧のかかった状態となっている。
【0073】
参考例2.
図10(a)は本発明による液晶表示装置の画素の一参考例を示す平面図である。また、図10(b)は図10(a)のb−b線における断面図である。
【0074】
図10(a)に示す画素は図2の各画素領域の画素領域における構成を示し、いわゆる横電界方式のものとなっている。
【0075】
まず、透明基板SUB1の液晶側の面に、x方向に延在しy方向に並設される一対のゲート信号線GLが形成されている。
【0076】
これらゲート信号線GLは後述の一対のドレイン信号線DLとともに矩形状の領域を囲むようになっており、この領域を画素領域として構成するようになっている。
【0077】
このようにゲート信号線GLが形成された透明基板SUB1の表面にはたとえばSiNからなる絶縁膜GIが該ゲート信号線GLをも被って形成されている。
【0078】
この絶縁膜GIは、後述のドレイン信号線DLの形成領域においては前記ゲート信号線GLに対する層間絶縁膜としての機能を、後述の薄膜トランジスタTFTの形成領域においてはそのゲート絶縁膜としての機能等を有するようになっている。
【0079】
そして、この絶縁膜GIの表面であって、前記ゲート信号線GLの一部に重畳するようにしてたとえばアモルファスSiからなる半導体層ASが形成されている。
【0080】
この半導体層ASは、薄膜トランジスタTFTのそれであって、その上面にドレイン電極SD1およびソース電極SD2を形成することにより、ゲート信号線の一部をゲート電極とする逆スタガ構造のMIS(metal insulator semiconductor)型トランジスタを構成することができる。
【0081】
ここで、前記ドイレン電極SD1およびソース電極SD2はドレイン信号線DLの形成の際に同時に形成されるようになっている。
【0082】
すなわち、y方向に延在されx方向に並設されるドレイン信号線DLが形成され、その一部が前記半導体層ASの上面にまで延在されてドレイン電極SD1が形成され、また、このドレイン電極SD1と薄膜トランジスタTFTのチャネル長分だけ離間されてソース電極SD2が形成されている。
【0083】
また、このソース電極SD2は画素領域内に形成される画素電極PXと一体に形成されている。
【0084】
すなわち、画素電極PXは画素領域内をそのy方向に延在しx方向に並設された複数(図では2本)の電極群から構成されている。このうちの一つの画素電極PXの一方の端部は前記ソース電極SD2を兼ね、他方の端部では他の画素電極PXの対応する個所にて互いに電気的接続が図れるようになっている。
【0085】
このように薄膜トランジスタTFT、ドイレン信号線DL、ドレイン電極SD1、ソース電極SD2、および画素電極PXが形成された透明基板SUB1の表面には保護膜PASが形成されている。この保護膜PASは前記薄膜トランジスタTFTの液晶との直接の接触を回避する膜で、該薄膜トランジスタTFTの特性劣化を防止せんとするようになっている。
【0086】
なお、この保護膜PASは樹脂等の有機材料層、あるいはSiNのような無機材料層と樹脂等の有機材料層の順次積層体から構成されている。このように保護膜PASとして少なくとも有機材料層を用いているのは保護膜自体の誘電率を低減させることにある。
【0087】
保護膜PASの上面には対向電極CTが形成されている。この対向電極CTは前述の画素電極PXと同様にy方向に延在されx方向に並設された複数(図では3本)の電極群から構成され、かつ、それら各電極は、平面的に観た場合、前記画素電極PXを間にして位置付けるようにして配置されている。
【0088】
すなわち、対向電極CTと画素電極PXは、一方の側のドレイン信号線から他方の側のドレイン信号線にかけて、対向電極、画素電極、対向電極、画素電極、……、対向電極の順にそれぞれ等間隔に配置されている。
【0089】
ここで、画素領域の両側に位置づけられる対向電極CTは、その一部がドレイン信号線DLに重畳されて形成されているとともに、隣接する画素領域の対応する対向電極CTと共通に形成されている。
【0090】
換言すれは、ドレイン信号線DL上には対向電極CTがその中心軸をほぼ一致づけて重畳され、該対向電極CTの幅はドレイン信号線DLのそれよりも大きく形成されている。ドレイン信号線DLに対して左側の対向電極CTは左側の画素領域の各対向電極CTの一つを構成し、右側の対向電極CTは右側の画素領域の各対向電極CTの一つを構成するようになっている。
【0091】
このようにドレイン信号線DLの上方にて該ドレイン信号線DLよりも幅の広い対向電極CTを形成することにより、該ドレイン信号線DLからの電気力線が該対向電極CTに終端し画素電極PXに終端することを回避できるという効果を奏する。ドレイン信号線DLからの電気力線が画素電極PXに終端した場合、それがノイズとなってしまうからである。
【0092】
電極群からなる各対向電極CTは、ゲート信号線GLを充分に被って形成される同一の材料からなる対向電圧信号線CLと一体的に形成され、この対向電圧信号線CLを介して基準電圧が供給されるようになっている。
【0093】
ここで、対向電極CTと対向電圧信号線CLは金属等の非透光性の材料で形成してもよいが、たとえばITO (Indium Tin Oxide)、ITZO(Indium Tin Zinc Oxide)、IZO (Indium Zinc Oxide)、SnO2(酸化スズ)、In2O3(酸化インジウム)等の透光性の導電層で形成することにより、画素のいわゆる開口率を向上させることができる。
【0094】
ゲート信号線GLを充分に被って形成される対向電圧信号線CLは、そのゲート信号線GLからはみ出した部分において、その下層に前記各画素電極PXの接続部が位置づけられ、これにより、画素電極PXと対向電圧信号線CLとの間に保護膜PASを誘電体膜とする容量素子Cstgが形成されている。
【0095】
この容量素子Cstgは、たとえば画素電極PXに供給された映像信号を比較的長く蓄積させる等の機能をもたせるようになっている。
【0096】
また、前記対向電極CTの上面であって、ゲート信号線GLの一部に重畳する領域には支柱状のスペーサSP1が形成されている。このスペーサSPはたとえば樹脂層から構成され、透明基板SUB1の表面の全域に形成された樹脂層をフォトリソグラフィ技術による選択エッチングをすることによって形成されている。
【0097】
そして、該スペーサSP1の高さは、透明基板SUB1と透明基板SUB2の設定されたギャップの約半分の高さに形成されている。これは、後述するように、透明基板SUB2側に形成された別個の支柱状のスペーサSP2とともに、前記ギャップを確保せんとしているためである。
【0098】
そして、このようにスペーサSP1が形成された透明基板SUB1の上面には該スペーサSP1をも被って配向膜AL1が形成されている。この配向膜AL1は液晶と直接に当接する膜で、その表面に形成されたラビングによって該液晶の分子の初期配向方向を決定づけるようになっている。
【0099】
このように形成された透明基板SUB1と液晶を介して対向配置される透明基板SUB2の液晶側の面には、各画素領域を画するようにしてブラックマトリクスBMが形成されている。すなわち、少なくとも液晶表示部ARに形成されたブラックマトリクスBMは各画素領域の周辺部を残す領域に開口が形成されたパターンをなし、これにより表示のコントラストの向上を図っている。
【0100】
また、このブラックマトリクスBMは透明基板SUB1側の薄膜トランジスタTFTを充分被うようにして形成され、該薄膜トランジスタTFTへの外来光の照射を妨げることによって該薄膜トランジスタTFTの特性劣化を回避するようになっている。
【0101】
ブラックマトリクスが形成された透明基板の面には該ブラックマトリクスBMの開口を被ってカラーフィルタCFが形成されている。このカラーフィルタCFはたとえば赤(R)、緑(G)、青(B)の各色のフィルタからなり、y方向に並設される各画素領域群にたとえば赤色のフィルタが共通に形成され、該画素領域群にx方向に順次隣接する画素領域群に共通に緑(G)色、青(B)色、赤(R)色、……、というような配列で形成されている。
【0102】
ブラックマトリクスBMおよびカラーフィルタCFが形成された透明基板SUB2の表面にはこれらブラックマトリクスBMおよびカラーフィルタCFをも被って平坦化膜OCが形成されている。この平坦化膜OCは塗布によって形成できる樹脂膜からなり、前記ブラックマトリクスBMおよびカラーフィルタCFの形成によって顕在化する段差をなくすために設けられる。
【0103】
そして、この平坦化膜OCの上面であって、透明基板SUB1側に形成したスペーサSP1と互いに頂部が当接するように支柱状のスペーサSP2が形成されている。このスペーサSPもたとえば樹脂層から構成され、透明基板SUB2の表面の全域に形成された樹脂層にフォトリソグラフィ技術による選択エッチングをすることによって形成されている。
【0104】
そして、該スペーサSP2の高さは、透明基板SUB1と透明基板SUB2の設定されたギャップの約半分の高さに形成されている。
【0105】
ここで、スペーサSP1に対してスペーサSP2は若干ずれた位置に形成され、これにより、それらの頂部においても若干ずれるようにして互いに当接されている。
【0106】
このことは、たとえばスペーサSP1をゲート信号線GLの走行方向における中心軸に対して−y方向にずらすようにして配置させるのに対して、スペーサSP2をx方向に走行するブラックマトリクスBMの中心軸に対して+y方向にずらすようにして配置させることによって形成することができる。
【0107】
このようにした理由は、透明基板SUB1および透明基板SUB2側から圧力が加えられた場合に、スペーサSP1、SP2の各当接部の接触面積が低減されるため、単位面積あたりに発生する圧力を大幅に大きくし、これにより、各スペーサSP1、SP2の該当接部において弾性変形を生じせしめることにある。
【0108】
さらに、このスペーサSP2が形成された透明基板SUB2の表面には該スペーサSP2をも被って配向膜AL2が形成され、この配向膜AL2は液晶と直接に当接する膜で、その表面に形成されたラビングによって該液晶の分子の初期配向方向を決定づけるようになっている。
【0109】
上述した参考例では、スペーサSP1を対向電極CT上に形成したものであるが、これに限定されることはなく、たとえば図11に示すように、保護膜PAS上にスペーサSP1を形成し、このスペーサSP1を被うようにして対向電極CTを形成するようにしても同様の効果を奏する。対向電極CTが介在しても各スペーサSP1、SP2の頂部は弾性変形されるからである。
【0110】
参考例3.
図12は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す構成図で、図10に対応した図となっている。
図12に示す画素は図7の各画素領域の画素領域における構成を示し、いわゆる縦電界方式のものとなっている。
【0111】
すなわち、透明基板SUB1上の薄膜トランジスタTFTを被って形成される保護膜PASの上面の画素領域内の大部分を被うようにして透光性の導電層からなる画素電極PXが形成され、この画素電極PXは透明基板SUB2側の各画素領域に共通に形成されたやはり透光性の導電層からなる対向電極CTとの間に電界を発生せしめるようになっている。
【0112】
このような構成において、ゲート信号線GLの上方であって画素電極PXに一部重ねられるようにして支柱状のスペーサSP1が形成され、また、透明基板SUB2側にはスペーサSP2が該スペーサSP1に対して若干ずれた位置に形成され、これにより、スペーサSP1、SP2の各頂部は若干ずれるようにして互いに当接されている。
【0113】
上述した参考例では、スペーサSP1を画素電極PXに一部重ねられるように形成したものであるが、これに限定されることはなく、たとえば図13に示すように、画素電極PXの外輪郭を画素領域側へ若干移動させるようにして形成し、該画素電極PXの形成されていない保護膜PAS上に該スペーサSP1を形成するようにしてもよいことはいうまでもない。
【0114】
実施例2.
図14(a)は、本発明による液晶表示装置の他の実施例を示す説明図である。
同図は、透明基板SUB1と透明基板SUB2との間に散在されて形成される前記図10(b)等に示した一対のスペーサのうち、場所を異にして形成された2組のスペーサを示した図である。
【0115】
すなわち、透明基板SUB1の液晶側の面に、一方の組の支柱状スペーサSP1(A)が形成され、他方の組の支柱状スペーサSP1(B)が形成されている。
【0116】
この場合、前記支柱状スペーサSP1(A)は、ゲート信号線GLと直交する仮想線Qに対して、図中左側へずれて形成され、支柱状スペーサSP1(B)は図中右側へずれて形成されている。
【0117】
また、透明基板SUB2の液晶側の面に、一方の組の支柱状スペーサSP2(A)が形成され、他方の組の支柱状スペーサSP2(B)が形成されている。
【0118】
この場合、前記支柱状スペーサSP2(A)は、前記仮想線Qに対して、図中右側へずれて形成され、支柱状スペーサSP2(B)は図中左側へずれて形成されている。
【0119】
このように構成された液晶表示装置は、透明基板SUB2が透明基板SUB1に対してゲート信号線GLの走行方向右側へずれて固定された場合に、各組の各支柱状スペーサの位置関係は図14(b)に示すようになり、また、左側へずれて固定された場合に、図14(c)に示すようになる。
【0120】
このことから、各組のうち一方の組のスペーサの当接領域が大きくなってしまうのに対して、他方の組のスペーサの当接領域が小さくなり、たとえ基板のずれが生じても、全体として各スペーサの当接領域の面積変化は少なくなることが明らかとなる。
【0121】
この場合、支柱状スペーサSP1(A)に対する支柱状スペーサSP1(B)の前記ずれの量を支柱状スペーサSP2(A)に対する支柱状スペーサSP2(B)の前記ずれの量とほぼ等しく設定することにより全体として各スペーサの当接領域の面積変化をほとんどなくすことができる。
【0122】
この実施例では、透明基板SUB2が透明基板SUB1に対してゲート信号線GLの走行方向へずれることを予定して前記仮想線Qを想定したものである。しかし、透明基板SUB2が透明基板SUB1に対してゲート信号線GLの走行方向と直交する方向へずれることを予定して前記仮想線Qをゲート信号線GLの走行方向と平行になるように想定するようにしてもよいことはもちろんである。
【0123】
なお、前記仮想線Qは、必ずしもこの仮想線Q上に対比される各組のスペーサを位置づけて配置させることを目的として設定される必要のないものである。たとえば図14(a)の場合を例にして説明すれば、一方の組の一対のスペーサは他方の組の一対のスペーサに対してx方向に互いにずれて形成されていてもよい。この場合、一方の組のスペーサの仮想線Qは他方の組のスペーサの仮想線Qは前記ずれに応じたずれ量でずれたものとして設定されることになる。
【0124】
実施例3.
図15(a)は、本発明による液晶表示装置の他の実施例を示す説明図である。
同図は、液晶表示部AR内において、実施例2に示した対比する各組のスペーサの配置状態を示している。
【0125】
すなわち、同図では、4組の各スペーサがほぼ等しい間隔で菱形の各角部に相当する位置に形成され、しかも、ずれの相殺がなされる2組の各スペーサが対称的に配置されている。画面全域の均一性化を図るためである。ここで、パターンAは図14(a)に示した各組の一方の一対のスペーサを、パターンBは他方のスペーサを示している。
【0126】
この趣旨で、各スペーサを全画素領域に散在させた平面図を図15(b)および図15(c)に示している。
【0127】
ここで、図15(b)はゲート信号線GLに沿って各画素領域毎にスペーサを配置させた場合を示し、図15(c)は一つおきの画素領域毎に、かつ隣接する側のゲート信号線GL側に形成されたスペーサとは交互に配置されるようにしたものである。
【0128】
参考例4.
図16は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す説明図である。
同図は、液晶表示部AR内に散在される3種類のパターンのスペーサを示している。
【0129】
そのうちの一つは、一対の各スペーサをx方向にずれさせて配置させたもの、他の一つはx方向に対して−45°方向にずれさせて配置させたもの、他の一つはx方向に対して+45°方向にずれさせて配置させたものである。
【0130】
このような各スペーサを有する液晶表示装置は、最小限の種類のスペーサによって透明基板SUB1に対する透明基板SUB2のあらゆる方向へのずれによっても、互いに当接する各スペーサの当接面積の不変を維持させることができるようになる。
【0131】
また、図17(a)ないし図17(c)は、上述した各種類のスペーサを液晶表示部AR内に散在させて配置させた場合の平面図を示している。
【0132】
これらはいずれも、各種類のスペーサによって三角形を構成するようにして配置され、かつ、同種類のスペーサが隣接して配置されないようにしている。局所的な圧力変動にも対処するようにするためである。
【0133】
参考例5.
図18は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す説明図である。
同図は、実施例5で示したx方向のずれを相殺する2組のスペーサとy方向のずれを相殺する2組のスペーサとを混在させて液晶表示部ARに配置させることを示したものである。
【0134】
この場合にあって、たとえ透明基板SUB1に対して透明基板SUB2のあらゆる方向へのずれが発生しても、透明基板SUB1側に形成された支柱状スペーサSP1と透明基板SUB2側に形成された支柱状スペーサSP2の当接面積を不変に維持させることができる。
【0135】
また、図19(a)ないし図19(d)は、それぞれ、上述した各種スペーサを液晶表示部AR内に配置させる場合の配置態様の参考例を示した図である。図19(a)はずれの生じる方向に対になるように配置させ、図19(b)は平均化した配置をさせることにより局所的変動を防止し、図19(c)は各種のスペーサをx方向およびy方向に互いに違いになるように配置させ、図19(d)は複数画素単位で種々の配置をさせたものである。
【0136】
参考例6.
図20は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す構成図で、図10に対応した図となっている。
【0137】
図10と比較して異なる構成は、支柱状のスペーサSPは、透明基板SUB2側にのみ形成されており、その頂部はたとえば透明基板SUB1側の対向電圧信号線CLに対向するようにして配置されている。
【0138】
そして、該対向電圧信号線CLには、該支柱状のスペーサSPの頂部の一部が対向し他の残りの部分が対向することのないようなたとえば矩形状の孔開け部が形成されている(凹陥部の形成)。
【0139】
該支柱状のスペーサSPの頂部が透明基板SUB1側に当接する面積を小さくし、そこに作用する圧力を大幅に大きくせんがためである。
【0140】
なお、前記対向電極CTの厚さとしては0.1μm以上に設定することが望ましい。60℃で0.1μmの液晶ギャップ膨張が生じるので、スペーサSPの伸縮はこれに追従できる必要があり、高温状態でも対向電極CTにスペーサSPの一部が当接している状態を維持させるためである。
【0141】
また、透明基板SUB1に対する透明基板SUB2のずれを考慮した場合、スペーサSPの頂部の幅は前記孔開け部の幅よりも大きくすることが望ましい。
【0142】
さらに、この場合y方向に隣接する画素領域においてもほぼ同様な構成となっているが、一方の画素領域における支柱状のスペーサSPは、該孔開け部のy方向と直交する各辺のうち一方の側の辺の一部に対向するように配置されているのに対して、他方の画素領域における支柱状のスペーサSPは、該孔開け部のy方向と直交する各辺のうち他方の側の辺の一部に対向するように配置されている。
【0143】
このようにした場合、透明基板SUB1に対して透明基板SUB2がy方向にずれて配置されたとしても、一方の支柱状のスペーサSPの透明基板SUB1側との当接領域の面積が大きくなるのに対して、他方の支柱状のスペーサSPの透明基板SUB1側との当接領域の面積が小さくなり、全体として各スペーサSPの透明基板SUB1との当接領域の面積を不変とすることができる効果を奏する。
【0144】
上述した参考例では、透明基板SUB1に対して透明基板SBU2がy方向にずれて配置された場合の不都合を解消したものであるが、x方向にずれて配置された場合の不都合を解消する構成としてもよいことはもちろんである。
【0145】
参考例7.
図21は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す構成図で、図12に対応した図となっている。
【0146】
この参考例の場合も参考例6と同様の趣旨に基づくもので、y方向に互いに隣接する各画素領域に形成されている各画素電極PXの間の領域に、前記対向電極CTに形成された孔開け部の機能をもたせている。
【0147】
この場合において該画素電極PXの厚みを0.1μm以上とすることが望ましいことは上述した通りである。
【0148】
参考例8.
図22は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す構成図で、図20に対応した図となっている。
【0149】
図20と比較して異なる構成は、透明基板SUB2側に形成されたスペーサSPの頂部は透明基板SUB1側のゲート信号線GLに、すなわちy方向に互いに隣接する各画素領域のそれぞれの画素電極PXの間の領域に対向するように位置づけられるが、該スペーサSPの頂部の幅は前記各画素電極PXの間の幅よりも充分に大きく形成されていることにある。
【0150】
このようにした場合、透明基板SUB1に対して透明基板SUB2がy方向に位置ずれをおこしても、図23に示すように、スペーサSPの頂部の透明基板SUB1側への当接面積を不変とすることができる。
【0151】
また、透明基板SUB1に対して透明基板SUB2がy方向に位置ずれをおこした場合にもスペーサSPの頂部の透明基板SUB1側への当接面積を不変とすることができる。
【0152】
参考例9.
図24(a)は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す構成図で、図22(a)に対応した図となっている。
【0153】
図24(a)の構成は、参考例8に示した構成の趣旨に基づいてなされた他の参考例であり、
透明基板SUB2側に形成されたスペーサSPの頂部は透明基板SUB1側のドレイン信号線DLに、すなわちx方向に互いに隣接する各画素領域のそれぞれの画素電極PXの間の領域に対向するように位置づけられ、該スペーサSPの頂部の幅は前記各画素電極PXの間の幅よりも充分に大きく形成されている。このような場合も参考例8と同様な効果を得る。
【0154】
さらに、図24(b)に示すように、スペーサSPをゲート信号線GLとドレイン信号線DLの交差部に配置させても同様な効果を得ることができる。
【0155】
また、図24(c)は、横電界方式の画素を有する液晶表示装置に適用させた他の参考例であり、透明基板SUB2側に形成したスペーサSPを、その頂部が対向電圧信号線CLに形成した孔開け部に対向させるとともに、該孔開け部を充分に跨ぐように配置させたものである。
【0156】
参考例10.
図25(a)は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す構成図で、図22に対応させた図である。
【0157】
図22と比較して異なる構成は、画素電極PXには、たとえばy方向に延在するとともにその両端のそれぞれに二股に分岐する孔開け部が形成されている。
【0158】
この孔開け部は、いわゆるマルチドメイン方式と称されるもので、液晶表示装置の表示面を観察する際に、その観察する方向によって色調が変換するのを回避する構成としたものである。
【0159】
そして、透明基板SUB2側に形成されたスペーサSPを画素領域内に形成し、その頂部を前記孔開け部に対向するようにして配置させたものである。
【0160】
この場合、参考例10に示した効果を奏するために、スペーサSPをその頂部が該孔開け部を充分に跨ぐように形成している。
【0161】
また、図25(b)に示すように、スペーサSPの頂部の一部が画素電極PXに対向するように、残りの他の部分が孔開け部に対向するように構成してもよい。
【0162】
参考例11.
図26は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す構成図で、図24(c)と対応した図となっている。
【0163】
図24(c)と比較して異なる構成は、まず、対向電極CTに基準信号を供給するための対向電圧信号線CL1が、たとえばゲート信号線GLと同層に形成されていることにある。
【0164】
対向電圧CTを構成する材料によっては電気的抵抗の大きなものを使用しなければならない場合等において、前記対向電圧信号線CL1を電気的抵抗の小さな材料で構成することによって有効な構成となる。
【0165】
この場合、該対向電圧信号線CL1と対向電極CLとの電気的接続は保護膜PAS、絶縁膜GIに形成するスルーホールTHを通してなされ、この場合、画素領域内に該スルーホールTHによる凹陥部が形成されることになる。
【0166】
そして、透明基板SUB2側に形成した支柱状のスペーサSPは該スルーホールTHに対して一部ずらして対向させるようにして形成している。
【0167】
このように構成することによって、該支柱状のスペーサSPの頂部の透明基板SUB1側への当接面積を小さくすることができる。
【0168】
また、対比する他の支柱状のスペーサSPとの関係において、実施例2等に示したような配置関係を持たせることによって、透明基板SUB1に対する透明基板SUB2の位置ずれによる不都合を解消することができる。
【0169】
参考例12.
図27は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す構成図で、図26と対応した図となっている。
【0170】
本参考例において、透明基板SUB2側に形成した支柱状のスペーサSPはその頂部がスルーホールTHを充分被うようにして対向させるようにして配置している。
【0171】
このように構成した場合、透明基板SUB1に対して透明基板SUB2に位置づれが生じても、支柱状のスペーサSPの透明基板SUB1側への当接面積を不変に維持させることができる効果を奏する。
【0172】
参考例13.
図28は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す構成図で、図20と対応した図となっている。
【0173】
図20と比較して異なる構成は、透明基板SUB2側に形成された支柱状のスペーサSPは、その頂部が透明基板SUB1側のドレイン信号線DLの一部に対向するようにして配置され、かつ、該ドレイン信号線DLの幅を充分に被うようにして形成されている。
【0174】
上述した各参考例では、スペーサSPの頂部に対向する部分は凹陥部が形成されていることを示したものであるが、該凹陥部の代わりに突起部であっても同様の効果を奏する。
【0175】
参考例14.
図29は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す構成図で、図28と対応した図となっている。
【0176】
図28と比較して異なる構成は、ゲート信号線GLの上方の一部において、突起部を形成するための導電層を形成し、該突起部によってたとえば図24(c)に示したように対向電極CTに形成した孔開け部と同様の機能をもたせている。
【0177】
参考例15.
図30は、本発明による液晶表示装置の他の参考例を示す構成図で、たとえば図25(a)と対応した図となっている。
【0178】
図25(a)と比較して異なる構成は、まず、マルチドメイン方式を画素領域内に設けた突起部によって行なうものであり、この突起部に対向して配置される支柱状のスペーサSPはその頂部が該突起部の幅を充分被うようにして形成されている。
【0179】
また、図31(a)ないし図31(c)にそれぞれ示すように、支柱状のスペーサSPの頂部の一部が前記突起部に対向し、残りの他の部分が該突起部に対向しないように配置するようにしてもよいことはいうまでもない。
【0180】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明による液晶表示装置によれば、信頼性のある支柱状スペーサを備えるものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による液晶表示装置の製造方法の一実施例を示す説明図である。
【図2】 本発明による液晶表示装置の一実施例を示す構成図である。
【図3】 図2のIII−III線における断面図である。
【図4】 本発明による液晶表示装置の製造方法の他の実施例を示す説明図である。
【図5】 本発明を適用しない場合の不都合を示す断面図である。
【図6】 液晶の温度に対する膨張量を示すグラフである。
【図7】 本発明による液晶表示装置の他の実施例を示す構成図である。
【図8】 本発明による液晶表示装置の製造方法の参考例を示す説明図である。
【図9】 本発明による液晶表示装置の製造方法の参考例を示す説明図である。
【図10】 本発明による液晶表示装置の画素の参考例を示す構成図である。
【図11】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す断面図である。
【図12】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す構成図である。
【図13】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す断面図である。
【図14】 本発明による液晶表示装置の画素の他の実施例を示す説明図である。
【図15】 本発明による液晶表示装置の画素の他の実施例を示す説明図である。
【図16】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す説明図である。
【図17】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す説明図である。
【図18】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す説明図である。
【図19】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す説明図である。
【図20】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す構成図である。
【図21】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す構成図である。
【図22】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す構成図である。
【図23】 図22に示した構成による効果を示す説明図である。
【図24】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す平面図である。
【図25】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す平面図である。
【図26】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す構成図である。
【図27】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す構成図である。
【図28】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す構成図である。
【図29】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す構成図である。
【図30】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す構成図である。
【図31】 本発明による液晶表示装置の画素の他の参考例を示す平面図である。
【符号の説明】
SUB1,SUB2…透明基板、SL…シール剤、GL…ゲート信号線、DL…ドレイン信号線、CL…対向電圧信号線、TFT…薄膜トランジスタ、Cstg,Cadd…容量素子、PX…画素電極、CT…対向電極、GI…絶縁膜、PAS…保護膜、SP,SP1,SP2…支柱状のスペーサ。
Claims (5)
- 液晶を介して対向配置される第1および第2の基板と、
第1の基板の液晶側の面に形成された複数の第1の支柱状スペーサと、第2の基板の液晶側の面に形成された複数の第2の支柱状スペーサとを備え、
該第1の支柱状のスペーサと該第2の支柱状のスペーサは互いに一部が当接する当接領域を有し、
第1のパターンの画素と第2のパターンの画素を含む複数の画素を有し、
前記第1のパターンの画素での前記当接領域は、第1の支柱状のスペーサの右側の領域かつ前記第2の支柱状のスペーサの左側の領域であり、
前記第2のパターンの画素での前記当接領域は、第1の支柱状のスペーサの左側の領域かつ前記第2の支柱状のスペーサの右側の領域であることを特徴とする液晶表示装置。 - 第1および第2の基板のうちの一方の基板の液晶側の面に一方向に延在するゲート信号線とこのゲート信号線と直交する方向に延在するドレイン信号線が形成され、前記右方向と左方向は該ゲート信号線と平行な方向であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 第1および第2の基板のうちの一方の基板の液晶側の面に一方向に延在するゲート信号線とこのゲート信号線と直交する方向に延在するドレイン信号線が形成され、前記右方向と左方向はゲート信号線と直交する方向であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記当接領域の面積は前記第1のパターンの画素と前記第2のパターンの画素で等しいことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 液晶を介して対向配置される第1および第2の基板と、
第1の基板の液晶側の面に形成された複数の第1の支柱状スペーサと、第2の基板の液晶側の面に形成された複数の第2の支柱状スペーサとを備え、該第1の支柱状のスペーサと該第2の支柱状のスペーサは互いに一部が当接する当接領域を有し、
第1のパターンの画素と第2のパターンの画素を含む複数の画素を有し、
前記第1のパターンの画素と、前記第2のパターンの画素は、前記第1及び第2の基板にずれが生じた際、当接領域の面積の変化する方向が互いに逆であることを特徴とする液晶表示装置。
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