JP3550829B2 - Fm−cwレーダ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーダ装置に係り、特に、FM−CWレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、FM−CWレーダ装置においては、例えば、単一の対象物の相対速度V及び距離Dを算出するにあたり、上昇部及び下降部からなる波形の変調信号により周波数変調した送信信号を電波として送信し、対象物により反射される電波を受信信号として受信して、この受信信号を送信信号とミキシングし、ドップラ周波数成分を含むビート信号を発生する。
【0003】
そして、このビート信号を周波数解析して変調信号の上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を選択し、これら各ビート周波数を利用して次の数1及び数2の式により距離D及び相対速度Vを算出する。
【0004】
【数1】
D={C/(8ΔF・fm)}・(fb1 +fb2 )
【0005】
【数2】
V= {C/(4f0 )}・(fb1 −fb2 )
ここで、fb1 及びfb2 は、変調信号の上昇部側及び下降部側の各ビート周波数をそれぞれ表し、f0 は中心周波数を表し、ΔFは周波数変移幅を表し、fmは変調周波数を表し、また、Cは光速を表す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記相対速度及び距離の算出にあたり、複数の対象物が存在する場合、変調信号の上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を、対象物ごとに、正確に求めることが重要である。
例えば、4つの対象物が存在するものとする。ここで、これらの各対象物が共に静止している場合には、ビート信号がドップラ周波数成分を含まないため、各ビート周波数の組合わせは、単純な周波数順となる。これを表1にて示すものとする。但し、各対象物をNO.1乃至NO.4として表すものとする。
【0007】
【表1】
従って、この表1のように、ビート信号のビート周波数順に、変調信号の上昇部側及び下降部側からそれぞれビート周波数を選択すれば、4つの対象物に関する情報を算出することは可能である。
【0008】
しかし、各対象物が相対速度を有する場合には、各ビート信号がドップラ周波数成分を含むため、上昇部側ビート周波数と下降部側ビート周波数とで異なる値となる。このため、各対象物に対応すべきビート周波数の順序が前後してしまい、表1のような単純な周波数順の組み合わせとはならない。このようなことは、これら対象物の距離が接近している場合に特に著しい。
【0009】
従って、上述のような単純な周波数順の組み合わせによると、各対象物の距離や相対速度の正確な情報が得られないという不具合が生ずる。
以上の不具合に対し、本発明者等は、FM−CWレーダ装置に固有の特徴である対象物の相対速度及び距離を上述のように同時に求め得る点を有効に活用して、次のような着想に基づき、その解決を図った。
(1) 着想その1
上述の数1及び数2の両式によれば、各対象物の相対速度及び距離は、それぞれの上昇部側及び下降部側の各ビート周波数が正しく選択できれば、同時に算出することができる。
【0010】
従って、各対象物が等速度運動している範囲では、一定時間ΔT後の各対象物の相対速度Vt及び距離Dtも、次の数3及び数4の両式により同時に算出することができる。
【0011】
【数3】
Dt = D + V ・ ΔT
【0012】
【数4】
Vt = V
但し、D及びVは、数1及び数2の各左辺を表す。
そこで、上記不具合を次のような着想により解決できることを確認した。
即ち、上述のようにビート信号を周波数解析した場合、上昇部側及び下降部側の各ビート周波数は、それぞれ、4つずつ存在する。そして、このことを考慮し、上昇部側及び下降部側の各ビート周波数からそれぞれ一つずつ、各対象物に対応すると仮定し、任意に選択して4つのビート周波数の組み合わせを作る。
【0013】
そして、これらの各組み合わせビート周波数を数1及び数2の両式に代入すれば、各対象物の相対速度V及び距離Dが算出される。さらに、これら算出結果を利用して、数3及び数4の両式によりΔT後の各対象物の相対速度Vt及び距離Dtが算出できる。
このようにして得られた相対速度Vt及び距離Dtを数1及び数2の両式のV及びDとして代入すれば、ΔT後の上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を数1及び数2の両式からなる連立方程式から算出できる。つまり、ΔT前に仮定したビート周波数の組み合わせによりΔT後のビート周波数の組み合わせを予測できる。
【0014】
また、これらの予測ビート周波数の組み合わせが正しいかどうかは、ΔTの経過後に実際のビート信号の周波数解析により得られる上昇部側及び下降部側の各ビート周波数或いはその近傍の周波数のうちに、上記予測ビート周波数が存在するか否かにより判断できる。即ち、存在する予測ビート周波数の組み合わせは、上記仮定が正しいと判断できる。
【0015】
従って、このように正しいと判断できた予測ビート周波数の組み合わせが、対象物の上昇部側及び下降部側の真の各ビート周波数であるといえる。よって、これによれば、ΔT後において、各予測ビート周波数の組み合わせのうちの真の組み合わせにより対象物の相対速度及び距離を算出できる。
上記判断は、上述のように算出した相対速度Vt及び距離Dtと、ΔT後の実際のビート信号により得られる。また、この判断は、各組み合わせビート周波数に基づいて算出した相対速度V及び距離Dとが近傍に存在するか否かによる判断でもよい。
(2) 着想その2
ビート信号がCWドップラ周波数成分とFM−CWドップラ周波数成分を含むと仮定した場合、CWドップラ周波数成分に対しては、数1の式における周波数変移幅ΔFが零であると考えられるから、各対象物の距離は不明である。しかし、CWドップラ周波数成分によれば、次の数5の式により各対象物の相対速度の算出は可能である。
【0016】
【数5】
Vd= {C/(2f0 )}・(fd)
但し、Vdは相対速度を表し、fdはCWドップラ周波数成分のビート周波数を表す。
そこで、相対速度を表す軸を横軸Xvとしてとり、距離を表す軸を縦軸Ydとしてとった直交座標面上に、数5により求めた各対象物の相対速度をプロットすれば、各対象物の距離は、不明であっても、各対象物の相対速度V=Vdで定まる直線(縦軸Ydに平行な線)上にそれぞれ存在することが分かる(図9参照)。
【0017】
一方、FM−CWドップラ周波数成分においては、周波数変移幅ΔFが存在するため、各対象物に対して、数1及び数2の両式から上昇部側ビート周波数及び下降部側ビート周波数に基づき相対速度V及び距離Dの算出が可能である。
そこで、このようにして算出した相対速度V及び距離Dを、上述の直交座標面上にプロットすれば、4つの対象物に対し、4×4=16個の座標(V、D)でもって表すことができる(図9参照)。
【0018】
ここで、CWドップラ周波数成分及びFM−CWドップラ周波数成分の双方において、相対速度は対象物ごとに等しいため、V=Vdで定まる直線上にのる座標(V、D)のみが、正しい組み合わせの上昇部側ビート周波数及び下降部側ビート周波数に基づいて算出されたものである。
これにより、ビート信号がCWドップラ周波数成分とFM−CWドップラ周波数成分を含むように、変調信号の一周期の波形を構成すれば、一サイクルでもって、対象物に対しての上昇部側及び下降部側の各ビート周波数の正しい組み合わせを求め得ることが分かった。
【0019】
そこで、本発明は、以上のような着想に基づき、相対速度を有する複数の対象物の場合にも、ビート周波数の組み合わせを正確に設定して対象物の情報の特定を正しく行うようにしたFM−CWレーダ装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、一定部、上昇部及び下降部からなる波形の変調信号により周波数変調された送信信号を発生する送信信号発生手段(20、30、110A)と、前記送信信号を電波として送信し、対象物により反射される前記電波を受信して受信信号を発生する送受信手段(40、50)と、前記送信信号と前記受信信号とを混合してビート信号を発生する混合手段と、前記一定部側、上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を前記ビート信号からそれぞれ選択するビート周波数選択手段(160、163)と、前記対象物が複数である場合における前記一定部側のビート周波数ごとに相対速度を算出する第1算出手段(161)と、前記対象物が複数である場合における前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数をそれぞれ一つずつ組み合わせて組み合わせビート周波数とし、これら組み合わせビート周波数ごとに相対速度を算出する第2算出手段(164、165)と、前記第1及び第2の算出手段(161、164、165)による各算出相対速度が略一致する場合の組み合わせビート周波数を、第1の組み合わせビート周波数として設定する第1設定手段(166)と、これら各第1の組み合わせビート周波数に基づき一定時間後の組み合わせビート周波数をそれぞれ予測するビート周波数予測手段(123)と、前記各第1の組み合わせビート周波数が、前記一定時間後に前記ビート周波数選択手段により選択される前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を含む近傍周波数の中に存在するとき、存在する予測組み合わせ周波数を、第2の組み合わせビート周波数として設定する第2設定手段(150、151)と、この第2設定手段により設定される第2の組み合わせビート周波数に基づき前記対象物の情報を特定する特定手段(152、153)とを備えるFM−CWレーダ装置が提供される。
【0025】
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のFM−CWレーダ装置において、前記ビート周波数予測手段に代えて、前記各第1の組み合わせビート周波数に基づき相対速度及び距離の少なくとも一方を予測する対象物情報予測手段を備えることを特徴とする。
【0026】
また、請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のFM−CWレーダ装置において、前記第2設定手段に代えて、前記各第1の組み合わせビート周波数が、前記一定時間後に前記ビート周波数選択手段により選択される前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を含む近傍周波数の中に存在するか否かにつき、前記対象物との距離及び相対速度の少なくとも一方に基づき行う判定手段を備えることを特徴とする。
【0027】
また、請求項4に記載の発明においては、一定部、上昇部及び下降部からなる波形の変調信号により周波数変調された送信信号を発生する送信信号発生手段(20、30、110A)と、前記送信信号を電波として送信し、対象物により反射される前記電波を受信して受信信号を発生する送受信手段(40、50)と、前記送信信号と前記受信信号とを混合してビート信号を発生する混合手段(60)と、前記一定部側、上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を前記ビート信号からそれぞれ選択するビート周波数選択手段(160、163)と、前記対象物が複数である場合における前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数をそれぞれ一つずつ組み合わせて組み合わせビート周波数とし、これら各組み合わせビート周波数に基づき一定時間後の組み合わせビート周波数をそれぞれ予測するビート周波数予測手段(123)と、前記各組み合わせビート周波数が、前記一定時間後に前記ビート周波数選択手段により選択される前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を含む近傍周波数の中に存在するとき、存在する予測組み合わせ周波数を、第1の組み合わせ周波数として設定する第1設定手段(150、151)と、前記一定時間後の前記一定部側のビート周波数ごとに相対速度を算出する第1算出手段(161)と、前記第1の組み合わせビート周波数ごとに相対速度を算出する第2算出手段(164、165)と、前記第1及び第2の算出手段(161、164、165)による各算出相対速度が略一致する場合の組み合わせビート周波数を、第2の組み合わせビート周波数として設定する第2設定手段(166)と、この第2設定手段により設定される第2の組み合わせビート周波数に基づき前記対象物の情報を特定する特定手段(167)とを備えるFM−CWレーダ装置が提供される。
【0028】
また、請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のFM−CWレーダ装置において、前記ビート周波数予測手段に代えて、前記対象物が複数である場合における前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数をそれぞれ一つずつ組み合わせて組み合わせビート周波数とし、これら各組み合わせビート周波数に基づき前記対象物との相対速度及び距離の少なくとも一方を予測する対象物情報予測手段を備えることを特徴とする。
【0029】
また、請求項6に記載の発明では、請求項4又は5に記載のFM−CWレーダ装置において、前記第1設定手段に代えて、前記各組み合わせビート周波数が、前記一定時間後に前記ビート周波数選択手段により選択される前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を含む近傍周波数の中に存在するか否かにつき、前記対象物との距離及び相対速度の少なくとも一方に基づき判定する判定手段を備えることを特徴とする。
【0030】
なお、上記各手段のカッコ内の符号は、後述する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0033】
【発明の作用効果】
請求項1に記載の発明によれば、相対速度を有する複数の対象物が存在しても、これら各対象物に対する前記一定時間前の予測組み合わせビート周波数のうちの真の組み合わせビート周波数に基づき、対象物の情報の特定が正しく確保され得る。
また、相対速度を有する対象物が存在しても、前記変調信号の一サイクルでもって、上昇部側及び下降部側の各ビート周波数の真の組み合わせの設定に基づき対象物の情報の特定が正しく確保され得る。そしてこれらの相乗的作用効果を達成できる。このため、上述した対象物の特定がより一層正しく確保され得る。
【0036】
【発明の実施の形態】
(第1実施の形態)
以下、本発明の第1実施の形態を図面により説明する。
図1は本発明に係る車両用FM−CWレーダ装置の一例を示している。
このFM−CWレーダ装置は、マイクロコンピュータ10を備えており、このマイクロコンピュータ10は、図2乃至図4に示すフローチャートに従い、コンピュータプログラムを実行し、この実行中において、後述するミキサ60及び周波数解析装置70(以下、FFT70という)からの各出力データ等に基づき演算処理を行う。なお、上記コンピュータプログラムは、マイクロコンピュータ10のROMに予め記憶されている。
【0037】
ディジタルアナログ変換器20(以下、D−A変換器20という)は、マイクロコンピュータ10からの後述する三角波データを変調信号にアナログ変換する。
電圧制御発振装置30(以下、VCO30という)は、D−A変換器20からの変調信号により周波数変調された送信信号を発生する。送信アンテナ40は、VCO30からの送信信号を当該車両の前方に向けて電波として送信する。
【0038】
受信アンテナ50は、対象物により反射された電波を受信して受信信号としてミキサ60に出力する。ミキサ60は、VCO30からの送信信号と受信アンテナ50からの受信信号とを混合してビート信号を形成しマイクロコンピュータ10に出力する。
FFT70は、マイクロコンピュータ10からの出力データを周波数スペクトル解析し、この解析結果を周波数スペクトルデータとしてマイクロコンピュータ10に出力する。
【0039】
以上のように構成した本第1実施の形態において、FM−CWレーダ装置を作動状態におけば、マイクロコンピュータ10が図2乃至図4のフローチャートに従いコンピュータプログラムの実行を開始する。
すると、ステップ100において、フラグFがF=0とリセットされる。ついで、ステップ110にて、マイクロコンピュータ10のROMに予め記憶した三角波データが出力信号として所定計時時間(例えば、100ms)の経過毎にD−A変換器20に出力される。なお、当該所定計時時間は、マイクロコンピュータ10に内蔵したタイマにより繰り返し計時される。
【0040】
しかして、マイクロコンピュータ10から最初の出力信号がD−A変換器20に出力されると、このD−A変換器20が、当該出力信号を変調信号にアナログ変換してVCO30に出力する。
このVCO30が、D−A変換器20からの変調信号により周波数変調された送信信号を発生すると、送信アンテナ40がこの送信信号を当該車両の前方に向けて電波として送信する。
【0041】
このような状態にて、上記電波が対向車等の対象物により反射されて受信アンテナ50にて受信信号として受信されると、ミキサ60がこの受信信号とVCO30からの送信信号とを混合してビート信号として発生する。
マイクロコンピュータ10が、ステップ111にて、ミキサ60からビート信号を受信すると、このビート信号がステップ112にてA−D変換され、かつこのA−D変換データが、ステップ113にてサンプリングされる。
【0042】
ついで、このサンプリングデータが、ステップ114にて、FFT70に出力される。これに伴い、FFT70が当該サンプリングデータを周波数スペクトル解析する。
この解析が終了すると、ステップ120における判定がYESとなり、次のステップ121において、FFT70の周波数スペクトル解析データがマイクロコンピュータ10に入力される。
【0043】
然る後、ステップ122においては、上記周波数スペクトル解析データに基づきビート信号の上昇部側及び下降部側の各ピーク値がサーチされる。この場合、上記対象物が例えば4つであれば、4つずつのピーク値がサーチされる。そして、これらピーク値の各々にそれぞれ対応する上昇部側及び下降部側の各ビート周波数が上記周波数スペクトル解析データに基づき特定される。
【0044】
このようにしてステップ122における処理が終了すると、ステップ122aにおいて、ステップ122にて特定された上昇部側の各ビート周波数と下降部側の各ビート周波数とが一つずつ組み合わされる。このことは組み合わせビート周波数を作成することを意味する。
ついで、ステップ123において、これら各組み合わせビート周波数毎に一定時間ΔT後の予測組み合わせビート周波数が、上記数1乃至数4の各式を利用し次のようにして演算される。但し、一定時間ΔTは、例えば、マイクロコンピュータ10からの出力信号の周期の5倍(500ms)に相当する時間である。
【0045】
ここで、ステップ122aでの一組み合わせビート周波数においてその上昇部側ビート周波数及び下降部側ビート周波数をfb1 及びfb2 とすれば、数1及び数2の両式より、D及びVが算出される。
従って、これらD、Vを数3の式に代入すれば、対象物のΔT後の距離Dtが算出される。
【0046】
また、ΔT後の予測組み合わせビート周波数においてその上昇部側予測ビート周波数及び下降部側予測ビート周波数をそれぞれfb1t及びfb2tとする。そして、数1及び数2の各式においてfb1 及びfb2 に代えてfb1t及びfb2tを未知数としてそれぞれ代入し、Dに代えてDtを代入して、連立方程式として解くことにより、上昇側予測ビート周波数fb1t及び下降側予測ビート周波数fb2tを算出できる。
【0047】
ステップ122aでの他の組み合わせビート周波数のステップ123における予測組み合わせビート周波数についても同様にして算出できる。
かかる予測演算の終了後、現段階ではフラグF=0故、ステップ130における判定がYESとなる。このため、ステップ131において、ステップ123における各予測ビート周波数がマイクロコンピュータ10のRAMに記憶される。
【0048】
しかして、ステップ140におけるNOとの判定後、上述のようなステップ110からステップ140を通る演算が繰り返される。
このような状態にて、ステップ131における記憶データが初めのΔTに対応する分に達しておれば、ステップ140における判定がYESとなり、ステップ141においてフラグFがF=1とセットされる。
【0049】
ついで、ステップ150において、ΔT前の予測組み合わせビート周波数が現在のビート周波数、即ちステップ123における最新の組み合わせビート周波数の中或いはその近傍に存在しておれば、YESと判定される。
このように、相対速度を有する複数の対象物が存在しても、現時点において、これら各対象物に対するΔT前の予測組み合わせビート周波数が正しいと判定できる。
【0050】
然る後、ステップ151において、上記ΔT前の予測組み合わせビート周波数が真の組み合わせビート周波数としてRAMに記憶される。ついで、このRAMの記憶データに基づき、ステップ152にて、数1の式により各対象物の相対速度Vが算出され、かつ、ステップ153にて、数2の式により各対象物の距離Dが算出される。
【0051】
この場合、上述したように、正しいと判定されたΔT前の予測組み合わせビート周波数に基づき対象物の相対速度及び距離が算出されるので、相対速度を有する複数の対象物についても、これら対象物の相対速度及び距離を正しく算出できる。
このようにして初回の処理が終了した後は、ステップ110乃至ステップ123における処理が上述と同様に繰り返される。そして、F=1に基づきステップ130にてNOとの判定がなされ、132にて古い予測組み合わせビート周波数が捨てられて最新の予測組み合わせビート周波数がRAMに記憶される。その後、ステップ141以後の処理が上述と同様に繰り返される。
【0052】
なお、上記第1実施の形態において、対象物の数が多いために、ステップ122a、123における演算処理量が増大する場合には、ステップ122におけるビート周波数の組み合わせの選択をする前に、適当な評価関数(例えば、ピーク値の差が異常に大きい場合を除くようなもの)を設定してノイズ等を除去し、ビート周波数の組み合わせの選択の対象となる候補を絞ることにより、ステップ122a、123における演算処理量を減少させることができる。
【0053】
また、上記第1実施の形態においては、マイクロコンピュータ10の出力信号を三角波データにより特定した例について説明したが、これに限らず、上昇部と下降部からなる波形データであれば、どのような波形データによってマイクロコンピュータ10の出力信号を特定するようにしてもよい。かかる場合、波形データが下降後に上昇するように構成してもよい。
【0054】
(第2実施の形態)
次に、本発明の第2実施の形態について説明すると、この第2実施の形態においては、上記第1実施の形態にて述べたフローチャートに代えて、図5及び図6に示すフローチャートが採用されている。そして、このフローチャートを実行するためのコンピュータプログラムが、上記第1実施の形態におけるコンピュータプログラムに代えて、マイクロコンピュータ10のROMに予め記憶されている。その他の構成は上記第1実施の形態と同様である。
【0055】
このように構成した本第2実施の形態において、マイクロコンピュータ10が、ステップ100におけるF=0とのセット後、ステップ110Aにおいて、同ステップにて示す波形データWを出力信号としてD−A変換器20に出力する。ここで、ステップ110Aにて示す波形データWは、一定部Wa、上昇部Wb及び下降部Wcにより構成されている。
【0056】
従って、上記第1実施の形態とは異なり、D−A変換器20の変調信号が波形データWにより特定される。そして、このように特定されたD−A変換器20の変調信号によりVCO30の送信信号が周波数変調される。
この送信信号が送信アンテナ40により電波として送信されて対象物により反射されると、この反射電波が受信アンテナ50により受信される。すると、ミキサ60が受信アンテナ50の受信信号とVCO30の送信信号とを混合してビート信号を発生する。ここで、このビート信号には、波形データWの一定部Wa、上昇部Wb及び下降部Wcにそれぞれ対応するCWドップラ周波数成分、FW−CW上昇部ドップラ周波数成分及びFM−CW下降部ドップラ周波数成分が含まれる。
【0057】
ついで、このビート信号が、ステップ111乃至ステップ114にて、A−D変換され、サンプリングされてFFT70に出力される。このFFT70による周波数スペクトル解析が終了すると、当該周波数スペクトル解析データがステップ121にてマイクロコンピュータ10に入力される。
然る後、図6のステップ160において、上記周波数スペクトル解析データのうちのCWドップラ周波数成分データ領域から対象物の数に相当する数のピーク値がサーチされるとともに、これら各ピーク値にそれぞれ対応する一定部側ビート周波数が上記CWドップラ周波数成分データ領域に基づき特定される。
【0058】
すると、ステップ161において、各対象物の相対速度Vdが、ステップ160にて特定された各一定部側ビート周波数に基づき、数5の式を利用してそれぞれ算出される。図9は、7つの対象物の例を示す。なお、各対象物の距離は不明である。
ついで、ステップ162において、各相対速度Vdが、上記直交座標面上の第1マップデータとしてRAMに記憶される。
【0059】
そして、ステップ163において、上記周波数スペクトル解析データのうちのFM−CW上昇部ドップラ周波数成分データ領域から対象物の数に相当する数のピーク値がサーチされるとともに、これら各ピーク値にそれぞれ対応する上昇部側ビート周波数が上記FM−CW上昇部ドップラ周波数成分データ領域に基づき特定される。
【0060】
さらに、上記周波数スペクトル解析データのうちのFM−CW下降部ドップラ周波数成分データ領域から対象物の数に相当する数のピーク値がサーチされるとともに、これら各ピーク値にそれぞれ対応する下降部側ビート周波数が上記FM−CW下降部ドップラ周波数成分データ領域に基づき特定される。
このような特定処理が終了すると、ステップ164において、ステップ163における各上昇部側ビート周波数及び各下降部側ビート周波数が一つずつ組み合わされて組み合わせビート周波数としてそれぞれ構成される。
【0061】
ついで、ステップ165において、各対象物の相対速度V及び距離Dが、ステップ163における各組み合わせビート周波数に基づき、数1及び数2を利用して算出され、それぞれ、上記直交座標面(例えば、図10にて示されるような座標面)上の座標(V、D)を表す第2マップデータとしてRAMに記憶される。しかして、ステップ166において、上述した第1及び第2のマップデータが上記直交座標面上にて重ね合わされる。ここで、各V=Vdを通る直線上にそれぞれのる座標(V、D)が、正しい組み合わせビート周波数に基づいて算出されたものである。例えば、図11における座標(V1、D1)と、上記直線上にのる座標(V2、D2)とは正しくない組み合わせによる座標である。
【0062】
よって、ステップ167にて、これらの正しい組み合わせビート周波数が真の組み合わせビート周波数として設定されるとともに、これらの基づき算出された相対速度及び距離が真の相対速度及び距離として設定される。
これにより、変調信号の一サイクルでもって、対象物に対しての上昇部側及び下降部側の各ビート周波数の正しい組み合わせの判定及び設定並びにこれらに基づく相対速度及び距離の算出が可能となる。
【0063】
なお、上記第2実施の形態においては、マイクロコンピュータ10の出力信号を波形データWにより特定するようにした例について説明したが、これに代えて、図7にて示すように、上昇部Wb及び下降部Wcの後に一定部Waを有するように波形データを構成して実施してもよく、また、図8にて示すように、上昇部Wd、一定部We及び下降部Wfを有するように波形データを構成して実施してもよい。
【0064】
(第3実施の形態)
次に、本発明の第3実施の形態について説明すると、この第3実施の形態においては、上記第2実施の形態にて述べたフローチャートに代えて、図12乃至図15に示すフローチャートが採用されている。このフローチャートは、上記第2実施の形態におけるフローチャートに上記第1実施の形態のフローチャートの一部を組み合わせてなる。このため、上記第1及び第2の実施の形態の各フローチャートと同一の部分は、同一の符号を付してある。そして、本第3実施の形態のフローチャートを実行するためのコンピュータプログラムが、上記第2実施の形態におけるコンピュータプログラムに代えて、マイクロコンピュータ10のROMに予め記憶されている。その他の構成は上記第2実施の形態と同様である。
【0065】
このように構成した本第3実施の形態において、上記第2実施の形態と同様にステップ100乃至ステップ121(図5及び図12参照)の演算処理及びステップ160乃至ステップ167(図6及び図13参照)の演算処理が行われる。然る後、上記第1実施の形態と同様にステップ123乃至ステップ141(図3及び図14参照)における演算処理及びステップ150乃至ステップ153(図4及び図15参照)における演算処理が行われる。
【0066】
これによれば、ΔT後の組み合わせビート周波数を予測して実際の値との一致によりビート周波数の組み合わせを選別し、然る後、一定部側ビート周波数から算出した相対速度と、上昇部側及び下降部側の各ビート周波数の組み合わせからの相対速度との一致によりビート周波数の組み合わせを選別することとなる。このため、ビート周波数の組み合わせを、より一層正しくすることができる。
【0067】
かかる場合、上述のように第1実施の形態のフローチャートに第2実施の形態のフローチャートの一部を組み合わせてあるので、例えば、上昇部側及び下降部側の各ビート周波数が互いに接近しているために4つの組み合わせビート周波数がV、D座標上で接近しているときでも、ビート周波数の組み合わせの正しい選別が可能である。
【0068】
(第4実施の形態)
次に、本発明の第4実施の形態を図16乃至図19に基づいて説明する。
この第4実施の形態では、上記第1実施の形態にて述べたフローチャートに代えて、図16乃至図19に示すフローチャートが採用されている。このフローチャートは、上記第1実施の形態におけるフローチャートに上記第2実施の形態のフローチャートの一部を組み合わせてなる。但し、上記第2実施の形態にいうステップ110A(図5参照)が、図16の両ステップ100、111の間にステップ110Bとして設けられている。なお、上記第1及び第2の実施の形態の各フローチャートと同一の部分は、同一の符号を付してある。また、本第4実施の形態のフローチャートを実行するためのコンピュータプログラムが、上記第1実施の形態におけるコンピュータプログラムに代えて、マイクロコンピュータ10のROMに予め記憶されている。その他の構成は上記第1実施の形態と同様である。
【0069】
このように構成した本第4実施の形態では、ステップ110Bにおいて、上記第2実施の形態にて述べたステップ110Aにおける波形データの出力信号としての出力が同様になされる。ついで、上記第1実施の形態と同様にステップ111乃至ステップ121(図2及び図16参照)の演算処理が行われる。
然る後、上記第1実施の形態と同様に、ステップ122乃至ステップ141の演算処理(図3及び図17参照)及びステップ150乃至ステップ153の演算処理(図4及び図18参照)が行われる。ついで、上記第2実施の形態と同様に、ステップ160乃至ステップ162の演算処理(図6及び図19参照)がなされる。すると、次のステップ163Aにおいて、両ステップ152、153にて得た相対速度V及び距離Dが第2マップデータとして記憶される。その後、上記第1及び第2のマップデータに基づき、上記第2実施の形態と同様に両ステップ166、167の演算処理がなされる。
【0070】
これによれば、一定部側ビート周波数から算出した相対速度と、上昇部側及び下降部側の各ビート周波数の組み合わせからの相対速度との一致によりビート周波数の組み合わせを選別し、然る後、ΔT後の組み合わせビート周波数を予測して実際の値との一致によりビート周波数の組み合わせを選別することとなる。このため、ビート周波数の組み合わせを、より一層正しくすることができる。
【0071】
かかる場合、上述のように第2実施の形態のフローチャートに第1実施の形態のフローチャートの一部を組み合わせてあるので、例えば、上昇部側及び下降部側の各ビート周波数が互いに接近しているために4つの組み合わせビート周波数がV、D座標上で接近しているときでも、ビート周波数の組み合わせの正しい選別が可能である。
【0072】
(第5実施の形態)
次に、本発明の第5実施の形態を図20及び図21を参照して説明する。
この第5実施の形態では、上記第1実施の形態にて述べた図3及び図4の両フローチャートに代えて、図20及び図21にて示す両フローチャートを採用したことにその構成上の特徴がある。その他の構成は上記第1実施の形態と同様である。
【0073】
このように構成した本第5実施の形態では、上記第1実施の形態と同様にステップ122(図3及び図20参照)における上昇部側及び下降部側の各組み合わせビート周波数の作成が終了すると、図20のステップ123Aにおいて各組み合わせビート周波数ごとの相対速度V及び距離Dが数1及び数2の両式に基づいて演算される。
【0074】
すると、ステップ123Bにおいて、ΔT後の相対速度V及び距離Dが、ステップ123Aにおける相対速度V及び距離Dに応じて数3及び数4の両式に基づき予測演算される。
かかる予測演算の終了後、ステップ130における判定がYESの場合には、ステップ131Aにおいて、ステップ123Bにおける各予測の相対速度V及び距離Dがマイクロコンピュータ10のRAMに記憶される。
【0075】
しかして、ステップ140におけるNOとの判定後、上述のようなステップ110からステップ140を通る演算が繰り返される。
このような状態にて、ステップ131Aにおける記憶データが初めのΔTに対応する分に達しておれば、ステップ140における判定がYESとなり、ステップ141においてフラグFがF=1とセットされる。
【0076】
ついで、ステップ150Aにおいて、ΔT前に予測した相対速度V及び距離Dの値が現在の相対速度V及び距離Dの値、即ち、ステップ123Aにおける最新の相対速度V及び距離Dの値と一致しておれば、YESと判定される。
そして、ステップ151Aにて、上記ステップ150AにてYESと判定された相対速度V及び距離Vが真の値とされる。
【0077】
以上説明したように、本第5実施の形態では、ステップ122におけるビート周波数の特定後は、上記第1実施の形態のように組み合わせの対象をビート周波数とするのではなく、組み合わせの対象を相対速度V、距離Dとしたので、上記第1実施の形態のような余分な演算処理が不要としつつ、上記第1実施の形態と同様の作用効果を達成できる。
【0078】
なお、上記第5実施の形態では、上記第1実施の形態にて述べた図3及び図4の両フローチャートに代えて、図20及び図21にて示す両フローチャートを採用した例について説明したが、これに限らず、上記第3実施の形態にて述べたフローチャート(図14及び図15参照)に代えて、図20及び図21にて示す両フローチャートを採用した場合にも、上記第5実施の形態と同様の作用効果を達成できる。
【0079】
(第6実施の形態)
次に、本発明の第6実施の形態を図22乃至図24に基づいて説明する。
この第6実施の形態では、上記第4実施の形態にて述べた図17乃至図19のフローチャートに代えて、図22乃至図24に示すフローチャートが採用されている。その他の構成は上記第4実施の形態と同様である。
【0080】
このように構成した本第6実施の形態では、上記第4実施の形態と同様にステップ122a(図17及び図22参照)における上昇部側及び下降部側の各組み合わせビート周波数の作成が終了すると、図22のステップ123Aにおいて各組み合わせビート周波数ごとのV、Dが演算され、る。
ついで、ステップ123Cにおいて、ΔT後の組み合わせV、Dが、予測演算される。
【0081】
かかる予測演算後、ステップ130における判定がYESの場合には、ステップ131Bにおいて、ステップ123Cにおける各予測の相対速度V及び距離Dがマイクロコンピュータ10のRAMに記憶される。
しかして、ステップ140におけるNOとの判定後、上述のようなステップ110乃至ステップ140を通る演算が繰り返される。
【0082】
このような状態にて、ステップ131Bにおける記憶データが初めのΔTに対応する分に達しておれば、ステップ140における判定がYESとなり、ステップ141にてF=1とセットされる。ついで、ステップ150Bにおいて、ΔT前に予測した相対速度V及び距離Dの値が現在の相対速度V及び距離Dの値と一致しておれば、YESと判定される。
【0083】
そして、ステップ151Bにおいて、上記ステップ150BにてYESと判定された相対速度V及び距離Dが真の値とされる。
以上説明したように、本第6実施の形態では、ステップ122におけるビート周波数の特定後は、上記第4実施の形態のように組み合わせの対象をビート周波数とするのではなく、組み合わせの対象を相対速度V、距離Dとしたので、上記第4実施の形態のような余分な演算処理を不要としつつ、上記第4実施の形態と同様の作用効果を達成できる。
【0084】
また、本発明に実施にあたっては、車両に限らず、船舶等の各種移動体に本発明を適用して実施してもよい。
また、上記各実施の形態のフローチャートにおける各ステップは、それぞれ、機能実行手段としてハードロジック構成により実現するようにしもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの前段部である。
【図3】図1のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの中段部である。
【図4】図1のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートの後段部である。
【図5】本発明の第2実施の形態の要部を示すフローチャートの前段部である。
【図6】上記第2実施の形態の要部を示すフローチャートの後段部である。
【図7】上記第2実施の形態の波形データの変形例を示す図である。
【図8】上記第2実施の形態の波形データの他の変形例を示す図である。
【図9】7つの対象物の場合のCWドップラ周波数成分に基づく相対速度V=Vdを直交座標軸上にて示す図である。
【図10】FM−CWドップラ周波数成分に基づく相対速度V及び距離Dとの間の関係を直交座標軸上にて示す図である。
【図11】CWドップラ周波数成分に基づく相対速度とFM−CWドップラ周波数成分に基づく相対速度及び距離との間の関係を直交座標軸上にて重ね合わせて示す図である。
【図12】本発明の第3実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【図13】本発明の第3実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【図14】本発明の第3実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【図15】本発明の第3実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【図16】本発明の第4実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【図17】本発明の第4実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【図18】本発明の第4実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【図19】本発明の第4実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【図20】本発明の第5実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【図21】本発明の第5実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【図22】本発明の第6実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【図23】本発明の第6実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【図24】本発明の第6実施の形態の要部を示すフローチャートの一部である。
【符号の説明】
10・・・マイクロコンピュータ、20・・・D−A変換器、
30・・・VCO、40・・・送信アンテナ、50・・・受信アンテナ、
60・・・ミキサ、70・・・FFT。
Claims (6)
- 一定部、上昇部及び下降部からなる波形の変調信号により周波数変調された送信信号を発生する送信信号発生手段と、
前記送信信号を電波として送信し、対象物により反射される前記電波を受信して受信信号を発生する送受信手段と、
前記送信信号と前記受信信号とを混合してビート信号を発生する混合手段と、前記一定部側、上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を前記ビート信号からそれぞれ選択するビート周波数選択手段と、
前記対象物が複数である場合における前記一定部側のビート周波数ごとに相対速度を算出する第1算出手段と、
前記対象物が複数である場合における前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数をそれぞれ一つずつ組み合わせて組み合わせビート周波数とし、これら組み合わせビート周波数ごとに相対速度を算出する第2算出手段と、
前記第1及び第2の算出手段による各算出相対速度が略一致する場合の組み合わせビート周波数を、第1の組み合わせビート周波数として設定する第1設定手段と、
これら各第1の組み合わせビート周波数に基づき一定時間後の組み合わせビート周波数をそれぞれ予測するビート周波数予測手段と、
前記各第1の組み合わせビート周波数が、前記一定時間後に前記ビート周波数選択手段により選択される前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を含む近傍周波数の中に存在するとき、存在する予測組み合わせ周波数を、第2の組み合わせビート周波数として設定する第2設定手段と、
この第2設定手段により設定される第2の組み合わせビート周波数に基づき前記対象物の情報を特定する特定手段とを備えるFM−CWレーダ装置。 - 前記ビート周波数予測手段に代えて、前記各第1の組み合わせビート周波数に基づき相対速度及び距離の少なくとも一方を予測する対象物情報予測手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のFM−CWレーダ装置。
- 前記第2設定手段に代えて、前記各第1の組み合わせビート周波数が、前記一定時間後に前記ビート周波数選択手段により選択される前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を含む近傍周波数の中に存在するか否かにつき、前記対象物との距離及び相対速度の少なくとも一方に基づき行う判定手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のFM−CWレーダ装置。
- 一定部、上昇部及び下降部からなる波形の変調信号により周波数変調された送信信号を発生する送信信号発生手段と、
前記送信信号を電波として送信し、対象物により反射される前記電波を受信して受信信号を発生する送受信手段と、
前記送信信号と前記受信信号とを混合してビート信号を発生する混合手段と、前記一定部側、上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を前記ビート信号からそれぞれ選択するビート周波数選択手段と、
前記対象物が複数である場合における前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数をそれぞれ一つずつ組み合わせて組み合わせビート周波数とし、これら各組み合わせビート周波数に基づき一定時間後の組み合わせビート周波数をそれぞれ予測するビート周波数予測手段と、
前記各組み合わせビート周波数が、前記一定時間後に前記ビート周波数選択手段により選択される前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を含む近傍周波数の中に存在するとき、存在する予測組み合わせ周波数を、第1の組み合わせ周波数として設定する第1設定手段と、
前記一定時間後の前記一定部側のビート周波数ごとに相対速度を算出する第1算出手段と、
前記第1の組み合わせビート周波数ごとに相対速度を算出する第2算出手段と、
前記第1及び第2の算出手段による各算出相対速度が略一致する場合の組み合わせビート周波数を、第2の組み合わせビート周波数として設定する第2設定手段と、
この第2設定手段により設定される第2の組み合わせビート周波数に基づき前記対象物の情報を特定する特定手段とを備えるFM−CWレーダ装置。 - 前記ビート周波数予測手段に代えて、前記対象物が複数である場合における前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数をそれぞれ一つずつ組み合わせて組み合わせビート周波数とし、これら各組み合わせビート周波数に基づき前記対象物との相対速度及び距離の少なくとも一方を予測する対象物情報予測手段を備えることを特徴とする請求項4に記載のFM−CWレーダ装置。
- 前記第1設定手段に代えて、前記各組み合わせビート周波数が、前記一定時間後に前記ビート 周波数選択手段により選択される前記上昇部側及び下降部側の各ビート周波数を含む近傍周波数の中に存在するか否かにつき、前記対象物との距離及び相対速度の少なくとも一方に基づき判定する判定手段を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載のFM−CWレーダ装置。
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