JP2021078397A - 脂質減少促進剤 - Google Patents
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Abstract
Description
〔1〕
ピロロキノリンキノン及び/又はその塩を有効成分として含む、脂質減少促進剤。
〔2〕
前記ピロロキノリンキノンの塩が、ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩である、〔1〕に記載の剤。
〔3〕
運動強度3メッツ以上の運動をしているとき、または、前記運動の開始前1時間以内もしくは終了後1時間以内に摂取する、〔1〕又は〔2〕に記載の剤。
〔4〕
前記脂質減少促進が、体脂肪代謝促進である、〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の剤。
〔5〕
〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の剤を含む、組成物。
〔6〕
〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の剤を使用する、脂質の減少促進方法。
〔7〕
ピロロキノリンキノン及び/又はその塩を有効成分として含む、生殖機能改善剤。
本発明者らは、PQQの生理機能を研究する過程において、PQQを添加した条件下で微小甲殻類を生育して、PQQが脂質の減少を促進する作用を有することを見出した。すなわち、第1実施形態の脂質減少促進剤(以下、「第1実施形態の剤」ともいう。)はこの知見に基づくものであり、ピロロキノリンキノン及び/又はその塩を有効成分として含むものである。
本発明において、「脂質代謝促進」には、生体内の脂質を減少する(「脂質代謝促進」又は「脂質の燃焼」と称する場合もある)概念と、体外より摂取される脂質を低減するなどして生体内への脂質の蓄積を抑制する概念と、が包含される。
本発明者らは、PQQの生理機能を研究する過程において、PQQを添加した条件下で微小甲殻類を生育して、PQQが生殖機能を改善する作用を有することを見出した。すなわち、第2実施形態の生殖機能改善剤(以下、「第2実施形態の剤」ともいう。)はこの知見に基づくものであり、ピロロキノリンキノン及び/又はその塩を有効成分として含むものである。
本実施形態の剤は、脂質の減少促進あるいは生殖機能の改善に用いる方法であれば特に制限されず、例えば、ヒト用又は動物用の、食品、機能性食品、医薬品又は医薬部外品として使用することができる。ここでいう機能性食品とは、健康食品、栄養補助食品、栄養機能食品、栄養保険食品等、健康の維持あるいは食事にかわり栄養補給の目的で摂取する食品を意味する。具体的な形態としてはカプセル剤、タブレット、チュアブル、錠剤、ドリンク剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本実施形態の剤は、製剤上の必要に応じて、薬学的に許容される担体を適宜用いて常法により製剤化し、組成物とすることができる(以下、「本実施形態の組成物」と称する)。これにより、本実施形態の組成物は、本実施形態の剤を含有しているということができる。本実施形態の組成物は、本実施形態の剤を含むことから、本実施形態の剤により発揮される効果をすべて有することができる。すなわち、本実施形態の組成物は、脂質減少促進作用や生殖機能改善作用を有する。ここで、「脂質減少促進」及び「生殖機能改善」とは、上記したとおりである。
子のオオミジンコ20匹を、ライト条件8時間、暗条件16時間を一日のサイクルとして、500mLのミネラル水(水温22度)で飼育した。餌となるクロレラは、オオミジンコ一匹当たり、8×105〜9×105個/日となるように、毎日与えた。飼育開始から48時間後(2日後)に、濃度15mg/Lとなるように、飼育水にピロロキノリンキノン二ナトリウムを添加し、引き続き餌となるクロレラもオオミジンコ一匹当たり8×105〜9×105個/日与え続けた。飼育水にピロロキノリンキノン二ナトリウムを添加し始めてから4日後、ナイルレッドを使用してオオミジンコの脂肪を染色した。
子のオオミジンコ20匹を、ライト条件8時間、暗条件16時間を一日のサイクルとして、500mLのミネラル水(水温22度)で飼育した。餌となるクロレラは、オオミジンコ一匹当たり、8×105〜9×105個/日となるように、毎日与えた。飼育開始から6日後、ナイルレッドを使用して脂肪を染色した。
餌となるクロレラを、オオミジンコ一匹当たり、2×105個/日となるように、毎日与えたこと以外は、実施例1と同様にしてオオミジンコを飼育し、ナイルレッドを使用してオオミジンコの脂肪を染色した。
餌となるクロレラを、オオミジンコ一匹当たり、2×105個/日となるように、毎日与えたこと以外は、比較例1と同様にしてオオミジンコを飼育し、ナイルレッドを使用してオオミジンコの脂肪を染色した。
餌となるクロレラを、オオミジンコ一匹当たり、4×104個/日となるように、毎日与えたこと以外は、実施例1と同様にしてオオミジンコを飼育し、ナイルレッドを使用してオオミジンコの脂肪を染色した。
餌となるクロレラを、オオミジンコ一匹当たり、4×104個/日となるように、毎日与えたこと以外は、比較例1と同様にしてオオミジンコを飼育し、ナイルレッドを使用してオオミジンコの脂肪を染色した。
非特許文献3に準じて脂肪量の測定をした。実施例1〜3及び比較例1〜3で飼育したオオミジンコを、ナイルレッド0.5mg/Lを含む水溶液2mLに加え、2時間処理した。その後、水洗いをして各オオミジンコを取り出した。そして、オオミジンコ一匹当たり300μLの水を加え、15分超音波を当てることにより粉砕した。粉砕液を遠心分離して上澄みを取り出した。これをプレートリーダーにより485nm励起/535nm検出により蛍光強度を測定した。この測定作業をオオミジンコ20匹に対して行った。その結果を図1に示す。
実施例1〜3と比較例1〜3で飼育したオオミジンコの蛍光顕微鏡写真を図2に示す。なお、図2(a)と(b)は同じ視野の顕微鏡写真であって、図2(a)は、ナイルレッドによる蛍光を撮影した蛍光顕微鏡写真であり、図2(b)は、通常の顕微鏡写真である。図2に示されるように、餌の量が多くなるにつれ、オオミジンコの個体の大きさが大きく、蓄えられる脂肪量も多くなることが分かる。また、図2(a)と(b)の対比から、餌の量が同一である場合には、PQQを添加して育てたオオミジンコの方が染色される脂肪量は少なくなることが分かる。この顕微鏡写真から得られた結果は、上記プレートリーダーの結果と同様であった。
実施例1〜3比較例1〜3で飼育したオオミジンコの体長測定を行った。その結果を図3に示す。また、オオミジンコの体長においてもPQQの添加が関与しているか否かを確かめるために、Student−T検定を行った。その結果、体長に関してはPQQ添加の有無にかかわらず、有意差は存在しないことが分かった(p>0.05)。図3中の「N.S.」は、not significantの略である。また、PQQによってオオミジンコの体長に有害な影響は確認されなかった。
オオミジンコの産卵する卵の量は個体の健康状態と比例する。そこで、オオミジンコの生存率と卵の量を測定した。
子のオオミジンコを一匹ずつ、ライト条件8時間、暗条件16時間を一日のサイクルとして、50mLのミネラル水(水温22度)で飼育した。飼育開始から7日間は、餌となるクロレラを、オオミジンコ一匹当たり、1×105個/日となるように、毎日与えた。そして、飼育開始から8〜14日間は、クロレラの量を、オオミジンコ一匹当たり、5×105個/日に増やして、毎日与えた。また、飼育開始から8〜14日間は、濃度1.5mg/Lとなるように、飼育水にピロロキノリンキノン二ナトリウムも添加した。なお、飼育水の交換は、週3回行った。
飼育開始から8〜14日間において、飼育水にピロロキノリンキノン二ナトリウムを添加しなかったこと以外は、実施例4と同様の条件でオオミジンコを育てた。
脂質減少促進の予想されているメカニズムとしてはミトコンドリアを豊富に新生し、ミトコンドリア脱共役タンパク質(UCP1)の高発現により熱産生を行い、脂肪を分解するというものである。UCP1は主に褐色脂肪細胞に存在し、ミトコンドリア内での脂肪燃焼(熱産生)に必要なタンパク質である。本検討では、オオミジンコを用いてPQQの影響によるUcp1の発現変化を調べた。
PQQ存在下での飼育とPQQなし条件下での飼育(コントロール)を行った。PQQ存在下での飼育では子のオオミジンコ10匹を、ライト条件8時間、暗条件16時間を一日のサイクルとして、300mLのミネラル水(水温22度)で飼育した。餌となるクロレラは、オオミジンコ一匹当たり、1×106個/日となるように、毎日与えた。7日後に、濃度20mg/Lとなるように、飼育水にPQQを添加し、引き続き餌となるクロレラもオオミジンコ一匹当たり1×106個/日与え続けた。飼育水にPQQを添加し始めてから3日後、1匹ずつ2mLチューブ移し、水を抜いた。Total RNA抽出実験まで−80℃に保存した。
・Pattern 1:逆転写反応(Hold;42℃ 5分→95℃ 10秒)
・Pattern 2:PCR反応(40Cycles;95℃ 5秒→60℃ 30秒)
・Pattern 3:Dissociation
体脂肪の蓄積は脂肪の取り込みを阻害することによっても防ぐことができる。脂質は体に取り込まれるとき、体内の酵素(リパーゼ)によって分解される。そのため、PQQがリパーゼの阻害作用を有しているのであれば、PQQは体内への脂肪の取り込みを抑制していると推察される。そこでPQQを使用してリパーゼ阻害試験を行った。
実施例5で記載したPQQなし条件下で飼育したオオミジンコ(コントロール)とPQQ存在下で飼育したオオミジンコを利用した。二つの100mmプラスチックシャーレに15mLのミネラルウォーターをそれぞれを入れ、そこにそれぞれのPQQなし条件下で飼育したオオミジンコ(コントロール)とPQQ存在下で飼育したオオミジンコを1匹ずつ移した。シャーレは隣同士に置き、1分間のミジンコの動きを録画した。これを違う個体を用いて3回繰り返した。そしてKinovea動画分析ソフトを用いてミジンコの30秒間移動距離を分析した。
Claims (7)
- ピロロキノリンキノン及び/又はその塩を有効成分として含む、脂質減少促進剤。
- 前記ピロロキノリンキノンの塩が、ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩である、請求項1に記載の剤。
- 運動強度3メッツ以上の運動をしているとき、または、前記運動の開始前1時間以内もしくは終了後1時間以内に摂取する、請求項1又は2に記載の剤。
- 前記脂質減少促進が、体脂肪代謝促進である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の剤。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の剤を含む、組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の剤を使用する、脂質の減少促進方法。
- ピロロキノリンキノン及び/又はその塩を有効成分として含む、生殖機能改善剤。
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113813261A (zh) * | 2021-09-15 | 2021-12-21 | 常州市妇幼保健院 | 吡咯喹啉醌在预防和/或治疗女性生殖功能障碍的用途 |
| EP4327810A4 (en) * | 2021-04-22 | 2025-04-23 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Lipid decrease promoter |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012001507A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Osaka Prefecture Univ | Ptp1b阻害剤及び該阻害剤を含む糖尿病治療薬、皮膚外用剤並びに食品 |
| JP2019077640A (ja) * | 2017-10-25 | 2019-05-23 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ハーブティー飲料 |
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|---|---|---|---|---|
| EP4327810A4 (en) * | 2021-04-22 | 2025-04-23 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Lipid decrease promoter |
| CN113813261A (zh) * | 2021-09-15 | 2021-12-21 | 常州市妇幼保健院 | 吡咯喹啉醌在预防和/或治疗女性生殖功能障碍的用途 |
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