JP2020133775A - 動力伝達装置 - Google Patents
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そこで、パークロック機構をコンパクトに配置することが求められている。
減速ギアと、
前記減速ギアの下流に接続されたデファレンシャルギアと、
前記デファレンシャルギアを収容するケース部材と、
前記デファレンシャルギアのデファレンシャルケースとケース部材とを断接可能な断接機構を有するパークロック機構と、を有する構成の動力伝達装置とした。
図1は、本実施形態にかかる動力伝達装置1を説明する図である。
図2は、動力伝達装置1のパークロック機構7および断接機構80周りの拡大図である。
図2の(a)は、断接機構80のスリーブ81が、ニュートラル位置にある状態が示されており、図2の(b)は、断接機構80のスリーブ81が動力伝達位置にある状態が示されている。
図3は、動力伝達装置1の差動装置6周りの拡大図である。図3では、断接機構80のスリーブ81が、パークロック位置にある状態が示されている。
モータ2の出力回転は、遊星減速ギア5で減速されて差動装置6に入力された後、ドライブシャフト8(8A、8B)を介して、動力伝達装置1が搭載された車両の左右の駆動輪(図示せず)に伝達される。図1では、ドライブシャフト8Aが、動力伝達装置1を搭載した車両の左輪に回転伝達可能に接続されていると共に、ドライブシャフト8Bが、右輪に回転伝達可能に接続されている。
モータハウジング10の内径側で、外側カバー11と内側カバー12との間に形成される空間Saは、モータ2を収容するモータ室となっている。
ケース13と内側カバー12との間に形成される空間Sbは、遊星減速ギア5と差動装置6とパークロック機構7を収容するギア室となっている。
モータシャフト20では、長手方向の一端20a側の連結部201と、他端20b側の被支持部202の外周に、ベアリングB1、B1が外挿されて固定されている。
モータシャフト20の一端20a側は、ベアリングB1を介して、内側カバー12の円筒状のモータ支持部121で回転可能に支持されている。
モータシャフト20の他端20b側は、ベアリングB1を介して、外側カバー11の円筒状のモータ支持部111で回転可能に支持されている。
モータハウジング10の他端10bは、当該他端10bに設けたシールリングSにより、外側カバー11の環状の接合部110に隙間なく接合されている。
本実施形態では、内側カバー12をモータハウジング10の一端10aに固定すると、モータ支持部121が、モータハウジング10の内側に挿入される。
そして、接合部110と、外側カバー11の側壁部113とを接続する筒状部115は、コイルエンド253bと、ベアリングB2の支持筒112との接触を避けて、回転軸Xに沿う向きで設けられている。
モータシャフト20の回転軸X方向から見て、珪素鋼板はリング状を成しており、珪素鋼板の外周側では、図示しないN極とS極の磁石が、回転軸X周りの周方向に交互に設けられている。
本実施形態では、巻線253を、複数のティース部252に跨がって分布巻きした構成のステータコア25を採用しており、ステータコア25は、回転軸X方向に突出するコイルエンド253a、253bの分だけ、ロータコア21よりも回転軸X方向の長さが長くなっている。
ストッパ206によりベアリングB1は、インナレースB1aを、段部204に当接させた位置で位置決めされている。
リップシールRSは、モータハウジング10の内径側の空間Saと、ケース13の内径側の空間Sbとを、区画するために設けられている。
凹部124の外径側には、ベアリングB3を位置決めする段部124aが設けられている。凹部124内において、ベアリングB3は、モータ支持部121との接触を避けて設けられており、ベアリングB3は、後記する筒状部552の外周を支持している。
この一端20a側の連結部201の内側には、サンギア51の円筒状の連結部511が挿入されている。この状態において、モータシャフト20の一端20a側の連結部201と、サンギア51の連結部511とが、相対回転不能にスプライン嵌合している。
サンギア51は、貫通孔510を貫通したドライブシャフト8Bの外周で回転可能に支持されている。
段付きピニオンギア53は、大径歯車部531と小径歯車部532が、回転軸Xに平行な軸線X1方向で並んで、一体に設けられたギア部品である。
段付きピニオンギア53は、貫通孔530を貫通したピニオン軸54の外周で、ニードルベアリングNBを介して回転可能に支持されている。
側板部551、553は、回転軸X方向(軸線X1方向)に間隔をあけて互いに平行に設けられている。側板部551、553の間では、複数の段付きピニオンギア53が回転軸X周りの周方向に所定間隔で複数(例えば、3つ)設けられている。
第1ギア部50は、遊星減速ギア5と差動装置6(デフケース65)との間での回転の伝達/非伝達を切り替える断接機構80の構成要素である。
断接機構80は、遊星減速ギア5のキャリア55(側板部553)と一体に形成された第1ギア部50と、デフケース65と一体に回転するギア部60と、回転軸Xに平行な軸線X2方向に変位可能なスリーブ81と、を有している。
側板部553の外周では、側板部553と第1ギア部50とに跨がってベアリングB4が支持されている。図2の(b)に示すように、ベアリングB4は、第1ギア部50の外周に設けた段部50bと、ケース13の内周のスプライン部139とにより、モータ2から離れる方向(図中、左方向)の移動が規制されている。
ギア部60もまた、回転軸X方向から見てリング状を成しており、ギア部60の外周には、回転軸X方向に延びる歯溝60aが形成されている。歯溝60aは、回転軸X周りの周方向の全周に亘って設けられている。
スリーブ81の外周では、回転軸X方向の中央部に、操作子82が係合する凹部81aが開口している。
操作子82の外周は、ケース13の内周にスプライン嵌合している。操作子82は、外周側がケース13とのスプライン嵌合部、内周側がスリーブ81との係合部となっており、スプライン嵌合部と係合部との間の領域を、駆動用モータ(図示せず)の出力軸83が回転軸X方向に貫通している。
本実施形態では、図示しない制御装置が駆動用モータ(図示せず)を駆動すると、出力軸83が軸線X2回りに回転する。そうすると、操作子82が、出力軸83の回転方向に応じて決まる軸線X2方向の一方に変位する。
スリーブ81が、第1ギア部50の歯溝50aとの係合を解消すると、遊星減速ギア5のキャリア55と、差動装置6のデフケース65とが、相対回転可能になる。
デフケース65では、回転軸X方向(図中、左右方向)の両側部に、筒状の支持部601、602が設けられている。支持部601、602は、シャフト61から離れる方向に、回転軸Xに沿って延出している。
開口部130の内周には、リップシールRSが固定されており、リップシールRSの図示しないリップ部が、ドライブシャフト8Aの外周に弾発的に接触することで、ドライブシャフト8Aの外周と開口部130の内周との隙間が封止されている。
ドライブシャフト8Bは、モータ2のモータシャフト20と、遊星減速ギア5のサンギア51の内径側を回転軸X方向に横切って設けられており、ドライブシャフト8Bの先端側が、支持部601で回転可能に支持されている。
軸孔65a、65bは、回転軸Xに直交する軸線Y上に位置しており、軸孔65a、65bには、シャフト61が挿入されている。
シャフト61は、ピンPでデフケース65に固定されており、シャフト61は、軸線Y周りの自転が禁止されている。
かさ歯車62A、62Bは、シャフト61の長手方向(軸線Yの軸方向)で間隔を空けて2つ設けられており、かさ歯車62A、62Bは、互いの歯部を対向させた状態で配置されている。
シャフト61においてかさ歯車62A、62Bは、当該かさ歯車62A、62Bの軸心を、シャフト61の軸心と一致させて設けられている。
サイドギア63A、63Bは、互いの歯部を対向させた状態で、回転軸Xの軸方向に間隔を空けて2つ設けられており、かさ歯車62A、62Bとサイドギア63A、63Bとは、互いの歯部を噛合させた状態で組み付けられている。
パークロック機構7は、デフケース65とキャリア55との間での回転の伝達/非伝達を切り替える断接機構80を利用して、ドライブシャフト8(8A、8B)に連結された左右の駆動輪の回転を規制する。
この断接機構80の構成に、ケース13に固定された第2ギア部70を加えて、パークロック機構7を構成している。
第2ギア部70と、ギア部60と、第1ギア部50は、回転軸Xの径方向における歯溝70a、60a、50aの位置を揃えて設けられている。
スリーブ81が、第2ギア部70の歯溝70aとの係合を解消すると、ケース13と、差動装置6のデフケース65とが、相対回転可能になる。
動力伝達装置1では、モータ2の出力回転の伝達経路に沿って、遊星減速ギア5と、差動装置6と、ドライブシャフト8(8A、8B)と、が設けられている。
ここで、段付きピニオンギア53の小径歯車部532は、ケース13の内周に固定されたリングギア52に噛合している。そのため、段付きピニオンギア53は、軸線X1回りに自転しながら、回転軸X周りに回転する。
これにより、段付きピニオンギア53を支持するキャリア55(側板部551、553)が、モータ2側から入力された回転よりも低い回転速度で回転軸X回りに回転する。
この状態では、遊星減速ギア5側のキャリア55(側板部553)と、差動装置6のデフケース65とが、一体回転可能に連結されている。
この状態では、ケース13と、差動装置6のデフケース65とが、相対回転不能に連結されている。
そのため、デフケース65の下流に接続されたドライブシャフト8(8A、8B)と、ドライブシャフト8(8A、8B)に連結された左右の駆動輪回転が規制された状態になる。
断接機構80のスリーブ81が、ギア部60の歯溝60aにのみ係合すると、車両が移動可能な状態(中立状態:ニュートラル状態)が実現する。
(1)動力伝達装置1は、
遊星減速ギア5と、
遊星減速ギア5の下流に接続された差動装置6(デファレンシャルギア)と、
差動装置6を収容するケース部材(ケース13、内側カバー12)と、
差動装置6のデフケース65(デファレンシャルケース)と、ケース13とを断接可能な断接機構80を有するパークロック機構7と、を有する。
そのため、デフケース65の近辺のスペースを有効利用して、デフケース65を係止する断接機構80を有するパークロック機構7を配置することで、コンパクトなパークロック機構7を提供できる。
(2)断接機構80は、スリーブ81を、回転軸X方向(軸方向)に移動させることで、デフケース65とケース13とを断接する。
そのため、動力伝達装置1を回転軸Xの径方向に大型化させずにパークロック機構7を設けることができる。よって、コンパクトな断接機構80を備えるパークロック機構7とすることができる。
(3)断接機構80は、遊星減速ギア5の回転要素のひとつであるキャリア55と、デフケース65とを断接可能にすると共に、デフケース65とケース13とを断接可能にする。
すなわち、コンパクトな断接機構80を備えるパークロック機構7により、これらのレンジを実現できる点で優れている。
なお、動力伝達状態では、モータ2の正回転・逆回転の切り替えにより、Dレンジ(前進走行レンジ)とRレンジ(後進走行レンジ)が実現する。
(4)遊星減速ギア5は、モータ2の下流に接続されている。
モータ2と差動装置6は、回転軸X方向でオーバーラップする。
例えば、モータ2の下流に接続された遊星減速ギア5という場合は、モータ2から遊星減速ギア5へと動力が伝達されることを意味する。
また、本明細書における用語「直接接続」とは、他の減速機構、増速機構、変速機構などの減速比が変換される部材を介さずに部材同士が動力伝達可能に接続されていることを意味する。
モータ2の出力部(モータシャフト20)と遊星減速ギア5の入力部(サンギア51)とを、別のギア部品などを介して回転伝達可能に連結した構成としても良い。
本発明は、この態様にのみに限定されない。モータ2の出力回転の伝達経路上に、複数の遊星減速ギアが直列に配置されている構成としても良い。
スプライン部を持つスリーブ81に代えて、ケースとの対向部に係合突起を有するスリーブを採用して、このスリーブが持つ係合突起のケースに対する係脱により、パークロック状態を実現するようにしても良い。
また、断接機構80が、デフケース65と、遊星減速ギア5の他の回転要素(例えば、サンギア51、段付きピニオンギア53)とを一体回転可能に連結するようにしても良い。
また、動力伝達装置1を搭載した車両のシフトレバーと、スリーブ81とを、リンク機構を介して接続し、シフトレバーの操作に連動してスリーブ81を変位させるメカリング形式の機構を採用しても良い。
本件発明は、減速機構の回転軸と、モータおよびドライブシャフトの回転軸とが、互いに平行になるように設定されたいわゆる2軸タイプの動力伝達装置にも適用可能である。
10 モータハウジング
11 外側カバー
111 モータ支持部
114 開口部
115 筒状部
12 内側カバー
121 モータ支持部
122 円筒壁
13 ケース
130 開口部
131 支持部
139 スプライン部
2 モータ
20 モータシャフト
201 連結部
202 被支持部
203 中間領域
21 ロータコア
25 ステータコア
251 ヨーク部
252 ティース部
253 巻線
253a、253b コイルエンド
5 遊星減速ギア
50 第1ギア部
50a 歯溝
51 サンギア
510 貫通孔
511 連結部
52 リングギア
53 ピニオンギア
530 貫通孔
531 大径歯車部
532 小径歯車部
54 ピニオン軸
55 キャリア
551、553 側板部
6 差動装置
60 ギア部
60a 歯溝
601、602 支持部
61 シャフト
62A、62B かさ歯車
63A、63B サイドギア
65 デフケース
7 パークロック機構
70 第2ギア部
70a 歯溝
8(8A、8B) ドライブシャフト
80 断接機構
81 スリーブ
81a 凹部
82 操作子
83 出力軸
9 本体ケース
B ボルト
B1、B2、B3、B4 ベアリング
NB ニードルベアリング
P ピン
RS リップシール
S シールリング
Sa 空間(モータ室)
Sb 空間(ギア室)
X 回転軸
X1、X2、Y 軸線
Claims (4)
- 減速ギアと、
前記減速ギアの下流に接続されたデファレンシャルギアと、
前記デファレンシャルギアを収容するケース部材と、
前記デファレンシャルギアのデファレンシャルケースと前記ケース部材とを断接可能な断接機構を有するパークロック機構と、を有することを特徴とする動力伝達装置。 - 請求項1において、
前記断接機構はスプライン部を軸方向に移動させることで前記デファレンシャルケースと前記ケース部材とを断接することを特徴とする動力伝達装置。 - 請求項1又は請求項2において、
前記減速ギアは、遊星減速ギアであり、
前記断接機構は、前記遊星減速ギアの回転要素と前記デファレンシャルケースとを断接可能に構成されていることを特徴とする動力伝達装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
前記減速ギアは、モータの下流に接続されており、
前記モータと前記デファレンシャルギアは軸方向にオーバーラップすることを特徴とする動力伝達装置。
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