JP2019073571A - 衣料用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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前田 泉
Izumi Maeda
泉 前田
剛 寺林
Takeshi Terabayashi
剛 寺林
亜衣子 田井
Aiko TAI
亜衣子 田井
翔太 桶田
Shota OKEDA
翔太 桶田
智貴 石塚
Tomoki Ishizuka
智貴 石塚
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Abstract

【課題】衣類のチクチク感を抑制した衣料用液体洗浄剤組成物の提供。【解決手段】(A)成分:下記一般式(a1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位及び下記一般式(a2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位を有するポリマーと、(B)成分:質量平均分子量1000未満の多価アルコールと、(C)成分:界面活性剤と、を含有する衣料用液体洗浄剤組成物。(一般式(a1)中、R1は水素原子又はメチル基であり、R2は水素原子である。一般式(a2)中、R3は水素原子又はメチル基であり、R4は炭素数1〜40のアルキル基である。)【選択図】なし

Description

本発明は、衣料用液体洗浄剤組成物に関する。
家庭における衣料用洗剤として、衣料用液体洗浄剤組成物が広く用いられている。アクリル素材のニットセーター等は着用時にチクチクした皮膚刺激(チクチク感)を感じることがあり、不快感を引き起こす。このようなチクチク感を抑制するため、柔軟剤入りの衣料用液体洗浄剤組成物が用いられている。例えば、特許文献1では、柔軟剤として特定のポリマーを含有する衣料用液体洗浄剤組成物が提案されている。特許文献1の衣料用液体洗浄剤組成物は、洗濯後の衣類にふんわりとしたボリュームのある感触を付与できる。
特開2016−113606号公報
しかしながら、特許文献1の衣料用液体洗浄剤組成物は、衣類のチクチク感を抑制するという点では不十分だった。
そこで、本発明は、衣類のチクチク感を抑制した衣料用液体洗浄剤組成物を目的とする。
鋭意検討を重ねた結果、本発明者等は、衣料用液体洗浄剤組成物にアクリル酸系高分子と多価アルコールとを配合することで、衣類のチクチク感を抑制した衣料用液体洗浄剤組成物が得られることを見出した。
即ち、本発明は、以下の態様を有する。
[1](A)成分:下記一般式(a1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位及び下記一般式(a2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位を有するポリマーと、(B)成分:質量平均分子量1000未満の多価アルコールと、(C)成分:界面活性剤と、を含有する衣料用液体洗浄剤組成物。
Figure 2019073571
(一般式(a1)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは水素原子である。一般式(a2)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは炭素数1〜40のアルキル基である。)
[2]前記(C)成分が、(C−1)成分:ノニオン界面活性剤、及び、(C−2)成分:高級脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤、であり、前記(C−1)成分/前記(C−2)成分で表される質量比が0.5〜30である、[1]に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
[3]さらに、(D)成分:下記一般式(d1)で表される繰り返し単位及び下記一般式(d2)で表される繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位と、下記一般式(d3)で表される繰り返し単位とを有するポリマー、を含有する、[1]又は[2]に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
Figure 2019073571
(一般式(d1)中、R、R10は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。一般式(d2)中、R11、R12は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。)
Figure 2019073571
(一般式(d3)中、R13は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R14、R15はそれぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)
[4]前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が0.5〜20である、[1]〜[3]のいずれかに記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
[5]前記(B)成分/前記(D)成分で表される質量比が0.1〜30である、[3]又は[4]に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
[6]前記(A)成分の含有量が、衣料用液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.01〜5質量%である、[1]〜[5]のいずれかに記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
[7]前記(A)成分の含有量と前記(B)成分の含有量との合計が、衣料用液体洗浄剤組成物の総質量に対して0.02〜15質量%である、[1]〜[6]のいずれかに記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物によれば、衣類のチクチク感を抑制できる。
[衣料用液体洗浄剤組成物]
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物(以下、単に液体洗浄剤ともいう)は、(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含有する組成物である。
<(A)成分>
(A)成分は、下記一般式(a1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位及び下記一般式(a2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位を有するポリマーである。本発明の液体洗浄剤は、(A)成分を含有することで、衣類のチクチク感を抑制できる。
Figure 2019073571
一般式(a1)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは水素原子である。一般式(a2)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは炭素数1〜40のアルキル基である。
一般式(a1)で表されるモノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸が挙げられる。
これらの一般式(a1)で表されるモノマーは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
一般式(a2)中、Rは、水素原子又はメチル基である。
一般式(a2)中、Rにおけるアルキル基は、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、又は環状の構造を含んでいてもよい。
におけるアルキル基の炭素数は、1〜40であり、1〜20が好ましく、1〜10がより好ましい。
一般式(a2)で表されるモノマーとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸イコシル等のアクリル酸エステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸イコシル等のメタクリル酸エステルが挙げられる。
これらの一般式(a2)で表されるモノマーは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(A)成分は、架橋されているものが好ましい。なお、(A)成分は、架橋されていないものでもよい。
(A)成分の架橋されているものとしては、例えば、架橋剤により架橋されているもの(高分子架橋体)が挙げられる。
前記架橋剤としては、例えば、アリルエーテル化合物が挙げられる。
アリルエーテル化合物としては、アリルエーテル、糖のアリルエーテル、糖アルコールのアリルエーテル等が挙げられる。
糖のアリルエーテルにおける糖としては、例えば、スクロース等が挙げられる。
糖アルコールのアリルエーテルにおける糖アルコールとしては、例えば、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
(A)成分は、一般式(a1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位及び一般式(a2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位以外の繰り返し単位(他の繰り返し単位)を有していてもよい。
他の繰り返し単位としては、他のモノマーから誘導された繰り返し単位が挙げられる。
他のモノマーとしては、一般式(a1)で表されるモノマー及び一般式(a2)で表されるモノマーと共重合可能であれば特に限定されず、1種以上を用いることができる。
(A)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(A)成分の市販品としては、例えば、以下のものが挙げられる。
架橋タイプの(A)成分の市販品としては、例えば、Lubrizol社製のアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体である商品名「Carbopol Aqua30」;Lubrizol社製のアクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)、メタクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体である「Carbopol Aqua SF−1」;Lubrizol社製のアクリル酸アルキル(C10〜C30)、メタクリル酸アルキル(C10〜C30)及びアクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体である商品名「Carbopol EZ−4」;DOW社製のアクリル酸アルキルと、アクリル酸又はメタクリル酸とからなる架橋型共重合体である商品名「ACUSOL 830」等が挙げられる。
非架橋タイプの(A)成分の市販品としては、例えばLubrizol社製のアクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸から選択される2種類以上のモノマーからなる共重合体である商品名「Novethix HC200」等が挙げられる。
(A)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜3質量%がより好ましく、0.3〜2質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が上記下限値以上であると、衣類のチクチク感を抑制しやすい。(A)成分の含有量が上記上限値以下であると、増粘が抑制され、液体洗浄剤の保存安定性をより良好に維持できる。
<(B)成分>
(B)成分は、質量平均分子量1000未満の多価アルコールである。本発明の液体洗浄剤は、(A)成分と(B)成分とを含有することで、衣類のチクチク感を抑制できる。
(B)成分としては、例えば、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキサントリオール、エトキシジグリコール、ソルビトール、パンテノール等が挙げられる。
これらの中でも、衣類のチクチク感を抑制する観点及び保存安定性の観点から、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコールが好ましく、グリセリン、ソルビトールがより好ましく、グリセリンが特に好ましい。
(B)成分の質量平均分子量は、1000未満であり、500以下が好ましく、200以下がより好ましい。(B)成分の質量平均分子量が上記数値範囲内であると、衣類の繊維に浸透しやすく、衣類のチクチク感を抑制しやすい。
(B)成分の質量平均分子量は、ポリエチレングリコール(PEG)を標準物質として、ゲル浸透クロマトグラフィーにより求めることができる。
(B)成分のアルコールの価数は、2以上であり、3以上が好ましい。(B)成分のアルコールの価数が2以上であると、衣類のチクチク感を抑制しやすく、(B)成分のアルコールの価数が3以上であると、衣類のチクチク感をより抑制しやすい。
(B)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜5質量%がより好ましく、0.1〜2質量%がさらに好ましい。(B)成分の含有量が上記下限値以上であると、衣類のチクチク感を抑制しやすい。(B)成分の含有量が上記上限値以下であると、他の成分を充分量含有でき、(A)成分との相乗効果が得られやすい。
液体洗浄剤中の(A)成分/(B)成分で表される質量比(以下、A/B比ともいう)は、0.5〜20が好ましく、0.8〜10がより好ましく、1〜5がさらに好ましい。A/B比が上記数値範囲内であると、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量とのバランスに優れ、衣類のチクチク感を抑制する効果がより高められる。
(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との合計は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.02〜15質量%が好ましく、0.15〜8質量%がより好ましく、0.4〜4質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との合計が上記下限値以上であると、衣類のチクチク感を抑制しやすい。(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との合計が上記上限値以下であると、他の成分を充分量含有でき、(A)成分との相乗効果が得られやすい。
<(C)成分>
(C)成分は、界面活性剤である。本発明の液体洗浄剤は、(C)成分を含有することで、衣類の汚れに対する洗浄力を発揮する。また、(C)成分と併用することで、(A)成分及び(B)成分が衣類へ浸透しやすくなり、衣類のチクチク感を抑制する効果をより高められる。
(C)成分としては、従来の液体洗浄剤に用いられる界面活性剤を用いることができる。(C)成分としては、例えば、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤等が挙げられる。(C)成分としては、洗浄力を高める観点から、ノニオン界面活性剤及びアニオン界面活性剤が好ましい。
また、(C)成分としては、衣類のチクチク感を抑制する観点から、ノニオン界面活性剤又はアニオン界面活性剤が好ましく、ノニオン界面活性剤とアニオン界面活性剤とを併用することがより好ましい。
((C−1)成分)
(C−1)成分は、ノニオン界面活性剤である。(C−1)成分としては、衣料用等の液体洗浄剤に通常用いられるノニオン界面活性剤を用いることができる。
(C−1)成分としては、例えば、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤、アルキルフェノール、高級アミン等のアルキレンオキシド付加体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、脂肪酸アルカノールアミン、脂肪酸アルカノールアミド、多価アルコール脂肪酸エステル又はそのアルキレンオキシド付加体、多価アルコール脂肪酸エーテル、アルキル(又はアルケニル)アミンオキシド、硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加体、糖脂肪酸エステル、N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルグリコシド等が挙げられる。
本明細書において、高級アミンとは、炭素数8〜22のアミンを意味する。
(C−1)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(C−1)成分としては、上記の中でも、粘度及び液安定性の観点から、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤が好ましい。
ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤としては、例えば、下記一般式(c1)で表される化合物(以下、「化合物(c1)」ということがある)が挙げられる。
−X−[(EO)/(PO)]−R ・・・(c1)
一般式(c1)中、Rは炭素数6〜22の炭化水素基であり、Xは2価の連結基であり、Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表し、sはEOの平均繰り返し数を表し、3〜20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数である。
一般式(c1)中、Rの炭化水素基の炭素数は、6〜22であり、8〜22が好ましく、10〜18がより好ましい。Rの炭化水素基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、不飽和結合を有していても有していなくてもよい。
−X−としては、−O−、−COO−、−CONH−等が挙げられる。
におけるアルキル基の炭素数は、1〜6であり、1〜3が好ましい。
におけるアルケニル基の炭素数は、2〜6であり、2〜3が好ましい。
−X−が−O−、−COO−又は−CONH−である化合物(c1)は、第1級もしくは第2級の高級アルコール(R−OH)、高級脂肪酸(R−COOH)又は高級脂肪酸アミド(R−CONH)を原料として得られる。これら原料におけるRは、式(c1)中のRと同じである。
本明細書において、高級アルコールとは、炭素数8〜22のアルコールを意味する。高級脂肪酸とは、炭素数8〜22の脂肪酸を意味する。
sは、EOの平均繰り返し数(すなわち、エチレンオキシドの平均付加モル数)を表す3〜20の数であり、5〜18が好ましい。上記下限値以上であると、(C−1)成分自体の原料臭気の劣化を抑制しやすい。上記上限値以下であると、皮脂に対する洗浄力の低下を抑制しやすい。
tは、POの平均繰り返し数(すなわち、プロピレンオキシドの平均付加モル数)を表す0〜6の数であり、0〜3が好ましい。上記上限値以下であると、液体洗浄剤の高温下での液安定性の低下を抑制しやすい。
tが1以上の場合、すなわち、化合物(c1)がEO及びPOを有する場合、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加方法は特に限定されず、例えば、ランダム付加方法でもよく、ブロック付加方法でもよい。ブロック付加方法としては、例えば、エチレンオキシドを付加した後、プロピレンオキシドを付加する方法、プロピレンオキシドを付加した後、エチレンオキシドを付加する方法、エチレンオキシドを付加した後、プロピレオキシドを付加し、さらにエチレンオキシドを付加する方法等が挙げられる。
エチレンオキシド又はプロピレンオキシドの付加モル数分布は特に限定されない。
付加モル数分布は、ノニオン界面活性剤を製造する際の反応方法によって変動しやすい。例えば、一般的な水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ触媒を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを疎水性原料に付加させた際には、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドの付加モル数分布が比較的広い分布となる傾向にある。また、特公平6−15038号公報に記載のAl3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等の金属イオンを添加した酸化マグネシウム等の特定のアルコキシル化触媒を用いて、エチレンオキシドやプロピレンオキシドを疎水性原料に付加させた際には、エチレンオキシドやプロピレンオキシドの付加モル数分布が比較的狭い分布となる傾向にある。
−X−が−O−である場合、Rの炭素数は10〜22が好ましく、10〜20がより好ましく、10〜18がさらに好ましい。Rは水素原子が好ましい。
−X−が−COO−である場合、Rの炭素数は9〜21が好ましく、11〜21がより好ましい。Rは炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基が好ましく、炭素数1〜3のアルキル基がより好ましい。
−X−が−O−又は−COO−である化合物(c1)としては、例えば、三菱化学株式会社製のDiadol(商品名、C13(Cは炭素数を示す。以下同様。))、Shell社製のNeodol(商品名、C12とC13との混合物)、Sasol社製のSafol23(商品名、C12とC13との混合物)等のアルコールに対して、12モル相当又は15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの;プロクター・アンド・ギャンブル社製のCO−1214又はCO−1270(商品名)等の天然アルコールに対して、12モル相当又は15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの;ブテンを3量化して得られるC12アルケンをオキソ法に供して得られるC13アルコールに対して、7モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(商品名:Lutensol TO7、BASF社製);ペンタノールをガーベット反応に供して得られるC10アルコールに対して、9モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(商品名:Lutensol XP90、BASF社製);ペンタノールをガーベット反応に供して得られるC10アルコールに対して、7モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(商品名:Lutensol XL70、BASF社製);ペンタノールをガーベット反応に供して得られるC10アルコールに対して、6モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(商品名:Lutensol XA60、BASF社製);炭素数12〜14の第2級アルコールに対して、9モル相当又は15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(商品名:ソフタノール90、ソフタノール150、株式会社日本触媒製);ヤシ脂肪酸メチル(ラウリン酸/ミリスチン酸=8/2)に対して、アルコキシル化触媒を用いて、15モル相当のエチレンオキシドを付加したもの(ポリオキシエチレンヤシ脂肪酸メチルエステル(EO15モル))等が挙げられる。
化合物(c1)としては、上記の中でも、−X−が−COO−でありRが炭素数1〜6のアルキル基であり、tが0である化合物、すなわち、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルが好ましく、その中でも特に、Rがメチル基であるポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(以下、MEEということがある)がより好ましい。
ノニオン界面活性剤としてポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを用いることで、液体洗浄剤の水への溶解性が高まり、洗浄力が向上する。加えて、液体洗浄剤中の(C−2)成分の含有量を高めても粘度の著しい増大(ゲル化)が生じにくく、良好な流動性を有する濃縮型の液体洗浄剤を得られる。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル、特にMEEは、水溶液系中で分子同士の配向性が弱く、ミセルが不安定なノニオン界面活性剤である。このため、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルは、高濃度でゲル化等を生じず、1種単独で多量に液体洗浄剤中に配合されても、水への溶解性を高められると推測される。従って、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを含む液体洗浄剤が水に分散されると、洗浄液中のポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの濃度が速やかに均一となり、洗浄初期から任意の濃度で衣類と接して高い洗浄力を発揮すると考えられる。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルにおいて、エチレンオキシドの付加モル数が異なる化合物の分布の割合を示すナロー率は、20質量%以上が好ましい。ナロー率の上限値は実質的に80質量%以下が好ましい。ナロー率は、20〜60質量%がより好ましい。ナロー率が高いほど良好な洗浄力が得られるが、高すぎると低温での液安定性が低下するおそれがあることから、ナロー率は30〜45質量%がさらに好ましい。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル等のポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤のナロー率は、下記の数式(S)で求められる値である。
Figure 2019073571
式(S)において、Smaxは、ポリオキシアルキレン型ノニオン界面活性剤中に最も多く存在するアルキレンオキシド付加体におけるアルキレンオキシドの付加モル数(式(c1)中のs+tの値)を示す。
iはアルキレンオキシドの付加モル数を示す。
Yiは、式(S)で表される成分全体の中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiであるアルキレンオキシド付加体の割合(質量%)を示す。
前記ナロー率は、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの製造方法等によって制御することができる。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの製造方法としては特に限定されるものではないが、例えば、表面改質された複合金属酸化物触媒を用いて、脂肪酸アルキルエステルに酸化エチレンを付加重合させる方法(特開2000−144179号公報参照)が挙げられる。
前記の表面改質された複合金属酸化物触媒の好適なものとしては、例えば、金属水酸化物等により表面改質された、金属イオン(Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等)が添加された酸化マグネシウム等の複合金属酸化物触媒や、金属水酸化物及び金属アルコキシドより選ばれる1種以上により表面改質されたハイドロタルサイトの焼成物触媒等が挙げられる。
前記複合金属酸化物触媒の表面改質においては、複合金属酸化物100質量部に対して、金属水酸化物及び金属アルコキシドより選ばれる1種以上の割合を0.5〜10質量部とすることが好ましく、1〜5質量部とすることがより好ましい。
ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルの製造方法は上述した方法に限定されない。例えば、アルカリ土類金属化合物とオキシ酸等との混合物より調製されるアルコキシル化触媒により、脂肪酸アルキルエステルにアルキレンオキシドを付加する方法によっても、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルを製造できる。上記のアルコキシル化触媒については、特許第04977609号公報、国際公開第1993/004030号公報、国際公開第2002/038269号公報、国際公開第2012/028435号公報等で開示されており、例えば、カルボン酸のアルカリ土類金属塩及びヒドロキシカルボン酸のアルカリ土類金属塩より選ばれる1種以上と硫酸等との混合物より調製したアルコキシル化触媒等が挙げられる。
液体洗浄剤中の(C−1)成分の含有量を高めることで、少量の液体洗浄剤で衣類を洗浄できる、液体洗浄剤の容器をコンパクトにできる、といった利点が得られる。液体洗浄剤中の(C−1)成分の含有量を高める場合、高濃度においてもゲル化領域が小さく、配合しやすい点で、(C−1)成分としては、第2級アルコールにエチレンオキシドを付加した第2級アルコールエトキシレート(例えば、株式会社日本触媒社製のソフタノールシリーズ)やMEEが好ましい。これらは、高濃度においてもゲル化領域が小さいため、液体洗浄剤中の含有量を高めてもゲル化を生じにくい。
(C−1)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(C−1)成分が2種以上のノニオン界面活性剤を含む場合、再汚染防止性及び塗布洗浄性がより向上する観点から、2種以上のノニオン界面活性剤のうちの少なくとも1種は、第2級アルコールのアルキレンオキシド付加体又は分岐鎖の第1級アルコールのアルキレンオキシド付加体が好ましい。特に、これら付加体と、式(c1)中のRが直鎖の炭化水素基である化合物との組み合わせが好ましく、これら付加体と、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステルとの組み合わせがより好ましく、これら付加体と、MEEとの組み合わせがさらに好ましい。
第2級アルコールのアルキレンオキシド付加体としては、下記一般式(c2)で表される化合物(以下、「化合物(c2)」ということがある。)が挙げられる。
−O−[(EO)/(PO)]−(EO)−H ・・・(c2)
一般式(c2)中、Rは第2級アルコールに由来する炭素数6〜22の炭化水素基であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表し、pはEOの平均繰返し数を表し、3〜20の数であり、qはPOの平均繰返し数を表し、0〜6の数であり、rはEOの平均繰返し数を表し、0〜20の数である。
一般式(c2)中、Rの炭化水素基の炭素数は、6〜22であり、8〜22が好ましく、10〜18がより好ましい。
は原料のアルコール(R−OH)に由来し、該アルコールは、第2級アルコールである。
pは、EOの平均繰り返し数(すなわち、エチレンオキシドの平均付加モル数)を表す3〜20の数であり、5〜18が好ましい。
qは、POの平均繰り返し数(すなわち、プロピレンオキシドの平均付加モル数)を表す0〜6の数であり、0〜3が好ましい。
rは、EOの平均繰り返し数(すなわち、エチレンオキシドの平均付加モル数)を表す0〜20の数であり、2〜15が好ましい。
分岐鎖の第1級アルコールのアルキレンオキシド付加体としては、下記一般式(c3)で表される化合物(以下、「化合物(c3)」ということがある。)が挙げられる。
Figure 2019073571
一般式(c3)中、EOはオキシエチレン基を表し、mはEOの平均繰り返し数を表し、3〜10の数であり、x及びyはそれぞれ1〜7の数である。
一般式(c3)中のC2x+1、C2y+1としてはそれぞれ、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基が挙げられ、直鎖状のアルキル基であることが好ましい。C2x+1、C2y+1としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基が好適なものとして挙げられる。特にC2x+1とC2y+1との組み合わせが、エチル基とブチル基との組合せ又はプロピル基とペンチル基との組合せであることが好ましい(いずれの組み合わせにおいても、一方がどちらの基であってもよい)。
化合物(c3)としては、例えばガーベット反応により得られるアルコール(ガーベットアルコール)に対して、エチレンオキサイドを付加したものを使用することができる。前記ガーベットアルコールとしては、例えば第1級アルコールをガーベット反応で処理することにより得られる分岐鎖の第1級アルコールを用いることができる。以下「ガーベットアルコール」と表記する場合は、ガーベット反応により得られたアルコールを意味するものとする。ここで「ガーベット反応」とは、「第1級アルコールを金属ナトリウム又は金属カリウムの存在で加熱すると、二分子縮合を起こしてβ位に分岐した第1級アルコールが生成する」反応を言う(以下を参照:「大有機化学第2巻 脂肪族化合物I」、小竹無二雄監修、朝倉書店1957年発行)。すなわち、ガーベット反応により得られるアルコールは、下記一般式(c4)で表される。
Figure 2019073571
一般式(c4)中、x及びyはそれぞれ1〜7の数である。
ガーベットアルコールとしては、炭素数8〜12の分岐鎖の第1級アルコールが好ましい。このようなガーベットアルコールとしては、合成品を用いてもよいし、市販品を用いてもよい。市販品としては、例えばCONDEA社製の「ISOFOL12」(炭素数12、一般式(c4)中のx=4、y=6)等が挙げられる。
(C−1)成分としては、(A)成分及び(B)成分が浸透しやすくなり、チクチク感を抑制する観点から、化合物(c1)又は化合物(c2)が好ましく、化合物(c1)及び化合物(c2)を組み合わせることがより好ましい。
具体的には、商品名「CEAO−90」(MEE、脂肪酸メチルエステルエトキシレート(脂肪酸の炭素数16〜18、EOの平均付加モル数15)、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)、商品名「LMAO−90」(ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(EOの平均付加モル数15)、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)が好ましい。
(C−1)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、1〜50質量%が好ましく、5〜40質量%がより好ましく、10〜30質量%がさらに好ましい。(C−1)成分の含有量が上記下限値以上であると、十分な洗浄力が得られる。(C−1)成分の含有量が上記上限値以下であると、液体洗浄剤の保存安定性をより良好に維持しやすい。
((C−2)成分)
(C−2)成分は、高級脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤である。本明細書において、高級脂肪酸塩とは、炭素数8〜22の脂肪酸塩を意味する。
アニオン界面活性剤としては、従来、衣料用等の液体洗浄剤に用いられているアニオン界面活性剤であればよく、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩;α−オレフィンスルホン酸又はその塩;直鎖状又は分岐鎖状のアルキル硫酸エステル又はその塩;ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩;ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩;アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩;α−スルホ脂肪酸エステル又はその塩;アルキルエーテルカルボン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸又はその塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アルケニルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アシルアミノカルボン酸又はその塩等のカルボン酸型アニオン界面活性剤;アルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル又はその塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル又はその塩等のリン酸エステル型アニオン界面活性剤等が挙げられる。
アニオン界面活性剤の塩の形態としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
上記のうち、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、直鎖アルキル基の炭素数が8〜16の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩が好ましく、直鎖アルキル基の炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩が特に好ましい。
アルキル基の炭素数が上記範囲内であれば、再汚染防止性の向上を図ることができる。アルキル基としては、例えば、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基が挙げられる。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩としては、市販品を用いてもよいし、公知の合成方法で製造してもよい。公知の合成方法としては、アルキルベンゼンを無水硫酸でスルホン化する方法が挙げられる。
α−オレフィンスルホン酸又はその塩としては、炭素数10〜20のα−オレフィンスルホン酸又はその塩が好ましい。
アルキル硫酸エステル又はその塩としては、アルキル基の炭素数が10〜20のアルキル硫酸エステル又はその塩が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩としては、炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドを付加したアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(すなわち、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩)が好ましい。また、炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比がエチレンオキシド/プロピレンオキシド=0.1/9.9〜9.9/0.1)を平均0.5〜10モル付加した、炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を有するアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩は、例えば、下記一般式(c5)で表される。
−O−[(EO)/(PO)]−SO ・・・(c5)
一般式(c5)中、Rは炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基であり、EOはオキシエチレン基を表し、POはオキシプロピレン基を表し、vはEOの平均繰り返し数を表し、0以上の数であり、wはPOの平均繰り返し数を表し、0〜6の数であり、0<v+wである。Mは対カチオンである。
の炭素数は、8〜20であり、10〜20が好ましく、12〜14がより好ましい。Rとしては、例えば、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基等が挙げられる。これらの中でもドデシル基が好ましい。
EOの平均繰り返し数は、0以上であり、0.5以上が好ましく、1以上がより好ましい。また、10以下が好ましく、5以下がより好ましく、3以下がさらに好ましく、1.5以下が特に好ましい。
POの平均繰り返し数は0〜3が好ましく、0がより好ましい。
としては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミンから誘導されるカチオン等が挙げられる。
(EO)/(PO)において、EOとPOはランダム付加であってもよくブロック付加であってもよい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩としては、炭素数10〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を有し、平均1〜10モル(より好ましくは平均1〜5モル)のアルキレンオキシドが付加されたものが好ましい。
(C−2)成分としてポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩を用いることにより、液体洗浄剤中でのアニオン界面活性剤による酵素の変性を抑制することができる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩としては、市販品を用いてもよいし、公知の合成方法で製造してもよい。公知の製造方法としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルに、無水硫酸を反応させるか、クロルスルホン酸を反応させる方法により製造することができる。
ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩としては、炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基を有し、平均1〜10モルのエチレンオキシドを付加したアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩(すなわち、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩)が好ましい。また、炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比がエチレンオキシド/プロピレンオキシド=0.1/9.9〜9.9/0.1)を平均0.5〜10モル付加した、炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基を有するアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩が好ましい。
アルカンスルホン酸又はその塩としては、炭素数は10〜20のアルカンスルホン酸又はその塩が挙げられ、炭素数14〜17のアルカンスルホン酸又はその塩が好ましく、第2級アルカンスルホン酸又はその塩が特に好ましい。
α−スルホ脂肪酸エステル又はその塩としては、炭素数10〜20のα−スルホ脂肪酸エステル塩が好ましい。
これらのアニオン界面活性剤は、市場において容易に入手することができる。また、公知の方法により合成したものを用いてもよい。
これらのアニオン界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
アニオン界面活性剤としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(特に、炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比がエチレンオキシド/プロピレンオキシド=0.1/9.9〜9.9/0.1)を平均0.5〜10モル付加した、炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を有するアルキルエーテル硫酸エステル塩)、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩(特に、炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比がエチレンオキシド/プロピレンオキシド=0.1/9.9〜9.9/0.1)を平均0.5〜10モル付加した、炭素数8〜20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基を有するアルケニルエーテル硫酸エステル塩)、及びα−オレフィンスルホン酸又はその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。これらの中でも、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
(C−2)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、1〜40質量%が好ましく、5〜30質量%がより好ましく、5〜20質量%がさらに好ましい。(C−2)成分の含有量が上記下限値以上であると、十分な洗浄力が得られる。(C−2)成分の含有量が上記上限値以下であると、液体洗浄剤の保存安定性をより良好に維持しやすい。
(カチオン界面活性剤)
(C)成分は、(C−1)成分、(C−2)成分以外に他の界面活性剤を含有してもよい。他の界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、従来、衣料用等の液体洗浄剤に用いられているカチオン界面活性剤であればよく、例えば、カプリル酸ジメチルアミノプロピルアミド、カプリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド等の長鎖脂肪族アミドアルキル3級アミン又はその塩;パルミテートエステルプロピルジメチルアミン、ステアレートエステルプロピルジメチルアミン等の脂肪族エステルアルキル3級アミン又はその塩;パルミチン酸ジエタノールアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエタノールアミノプロピルアミド;アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩等の第4級化物等が挙げられる。
これらの中でも、長鎖脂肪族アミドアルキル3級アミン又はその塩が好ましく、カプリル酸ジメチルアミノプロピルアミド、カプリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド又はこれらの塩がより好ましい。
これらのカチオン界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤としては、従来、衣料用等の液体洗浄剤に用いられている両性界面活性剤であればよく、例えば、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン酸型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型又はリン酸型等の両性界面活性剤が挙げられる。
これらの両性界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(C)成分の含有量(界面活性剤の総含有量)は、液体洗浄剤の総質量に対して、1〜70質量%が好ましく、5〜60質量%がより好ましく、10〜50質量%がさらに好ましい。(C)成分の含有量が上記下限値以上であると、十分な洗浄力が得られる。(C)成分の含有量が上記上限値以下であると、液体洗浄剤の保存安定性をより良好に維持しやすい。
液体洗浄剤中の(C−1)成分の含有量と、(C−2)成分の含有量との合計は、(C)成分の総質量に対して、60〜100質量%が好ましく、70〜100質量%がより好ましく、80〜100質量%が特に好ましい。(C−1)成分の含有量と、(C−2)成分の含有量との合計が上記下限値以上であると、液体洗浄剤の洗浄力をより高めやすく、かつ、保存安定性をより良好に維持しやすい。
液体洗浄剤中の(C−1)成分/(C−2)成分で表される質量比(以下、(C−1)/(C−2)比ともいう)は、0.5〜30が好ましく、0.6〜20がより好ましく、0.7〜15がさらに好ましい。(C−1)/(C−2)比が上記数値範囲内であると、液体洗浄剤の保存安定性をより良好に維持しやすい。
<(D)成分>
(D)成分は、下記一般式(d1)で表される繰り返し単位及び下記一般式(d2)で表される繰り返し単位からなる群より選ばれる1種以上の繰り返し単位と、下記一般式(d3)で表される繰り返し単位と、を有するポリマーである。本発明の液体洗浄剤は、(D)成分を含有することで、衣類のチクチク感を抑制できる。
Figure 2019073571
一般式(d1)中、R、R10は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。一般式(d2)中、R11、R12は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。
Figure 2019073571
一般式(d3)中、R13は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R14、R15はそれぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。
なお、上記一般式(d1)で表される繰り返し単位及び上記一般式(d2)で表される繰り返し単位からなる群より選ばれる1種以上の繰り返し単位は、下記一般式(d4)で表されるジアルキルジアリルアンモニウム塩モノマーに由来する繰り返し単位である。
Figure 2019073571
一般式(d4)中、R16、R17はそれぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。
上記一般式(d1)、(d2)、(d4)中、Xは対イオンである。対イオンとしては、例えば、塩素イオン、臭素イオン等のハロゲンイオン、硫酸イオン、硝酸イオン、亜硫酸イオン等の無機酸イオン、メチル硫酸イオン、酢酸イオン、乳酸イオン等の有機酸イオン等が挙げられる。
(D)成分の質量平均分子量は、通常1,000〜5,000,000であり、3,000〜2,000,000が好ましく、10,000〜2,000,000がより好ましい。なお、本明細書における質量平均分子量は、ポリエチレングリコールを標準物質として、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により求めた値を意味する。
(D)成分の重合の形態は、特に限定されず、ブロック重合、ランダム重合又はグラフト重合のいずれであってもよい。
(D)成分中の(d1)で表される繰り返し単位、及び(d2)で表される繰り返し単位と、(d3)で表される繰り返し単位との含有比は特に限定されないが、(d1)で表される繰り返し単位、及び(d2)で表される繰り返し単位と、(d3)で表される繰り返し単位とのモル比が、[(d1)で表される繰り返し単位、及び(d2)で表される繰り返し単位]:[(d3)で表される繰り返し単位]=1:9〜7:3が好ましく、2:8〜6:4がより好ましい。
上記一般式(d1)で表される繰り返し単位、及び上記一般式(d2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位を有するポリマーとしては、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドから誘導されるポリマーが挙げられ、市販品としては、例えばLubrizol社製の商品名「マーコート100」が挙げられる。
上記一般式(d1)で表される繰り返し単位、及び上記一般式(d2)で表される繰り返し単位からなる群から選択される少なくとも1種の繰り返し単位と、上記一般式(d3)で表される繰り返し単位とを有するポリマーとしては、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド・アクリルアミドコポリマー、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド・アクリルアミド・アクリル酸ターポリマー等が挙げられる。
これらのポリマーとしては、合成品を用いてもよいし、市販品を用いてもよい。
上記ポリマーは、特に限定されないが、通常のラジカル重合により製造できる。例えば、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドや、アクリルアミド等の(D)成分を構成するモノマーを、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等の重合方法により重合することで製造できる。また、重合の際には、通常のラジカル重合に用いられる重合開始剤を使用することが好ましく、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、過硫酸カリウム等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシアノ吉草酸等のアゾ化合物を用いることができる。
上記コポリマーの市販品としては、例えば、Lubrizol社製の商品名「マーコート550」、「マーコート740」、「マーコート2200」、「Noverite300」、「Noverite301」、「Noverite302」等が挙げられる。
また、上記ターポリマーの市販品としては、例えば、Lubrizol社製の商品名「マーコート3330」、「マーコート3940」等が挙げられる。
これらの(D)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(D)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜3質量%がより好ましく、0.1〜1質量%がさらに好ましい。(D)成分の含有量が上記下限値以上であると、衣類のチクチク感を抑制しやすい。(D)成分の含有量が上記上限値以下であると、液体洗浄剤の洗浄力をより高めやすく、かつ、保存安定性をより良好に維持しやすい。
液体洗浄剤中の(B)成分/(D)成分で表される質量比(以下、(B)/(D)比ともいう)は、0.1〜30が好ましく、0.3〜20がより好ましく、0.5〜10がさらに好ましい。(B)/(D)比が上記数値範囲内であると、衣類のチクチク感をより抑制しやすい。
<任意成分>
本発明の液体洗浄剤は、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分以外の成分(任意成分)を含有してもよい。
任意成分としては、液体洗浄剤に通常用いられる成分が挙げられ、例えば、水、高級脂肪酸又はその塩、水以外の溶剤、キレート剤、酵素、ハイドロトロープ剤、消泡剤、再汚染防止剤(ソイルリリース剤)、洗浄性ビルダー、安定化剤、アルカリ剤(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン等)、金属イオン捕捉剤、シリコーン等の風合い向上剤、防腐剤、蛍光剤、移染防止剤、パール剤、酸化防止剤、抗菌剤、着色剤として汎用の色素又は顔料、乳濁化剤、香料、不溶粒子、pH調整剤等が挙げられる。
(水)
本発明の液体洗浄剤は、製造時のハンドリングのし易さ、使用する際の水への溶解性等の観点から、(B)成分以外の溶剤として水を含有することが好ましい。
水の含有量は特に限定されず、液体洗浄剤の総質量に対して、10〜90質量%が好ましい。
(高級脂肪酸又はその塩)
高級脂肪酸又はその塩としては、炭素数10〜20の高級脂肪酸又はその塩がましく、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等の単一脂肪酸又はその塩、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸又はその塩等が挙げられる。
高級脂肪酸の塩の形態としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
これらの高級脂肪酸又はその塩は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(水以外の溶剤)
本発明の液体洗浄剤は、有機溶剤(以下、(E)成分ともいう)を含むことができる。有機溶剤としては、例えば、炭素数2〜4の一価アルコール、(B)成分を除く質量平均分子量1000を超える多価グリコール、下記一般式(e1)で表されるグリコールエーテル系溶剤、及び下記一般式(e2)で表される有機溶剤からなる群から選択される有機溶剤が挙げられる。
18−(OR19OH ・・・(e1)
[一般式(e1)中、R18は炭素数1〜6のアルキル基又はフェニル基であり、R19は炭素数2〜4のアルキレン基であり、nは平均付加モル数を表し1〜5である。]
CHOCR20(CH)CHR21HR22OR23 ・・・(e2)
[一般式(e2)中R20〜R22は、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基、R23は水素原子又はアセチル基である。]
炭素数2〜4の1価アルコールとしては、たとえば、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール等が挙げられる。
前記式(e1)で表されるグリコールエーテル系溶剤としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
前記式(e2)で表される溶剤としては、3−メトキシメタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、3−メトキシ−3−エチルブタノール、3−メトキシ−3−プロピルブタノール、3−メトキシ−2−メチルブタノール、3−メトキシ−2−エチルブタノール、3−メトキシ−2−プロピルブタノール、3−メトキシ−1−メチルブタノール、3−メトキシ−1−エチルブタノール、3−メトキシ−1−プロピルブタノール、3−メトキシブチルアセテート、3−メトキ−3−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−3−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−3−プロピルブチルアセテート、3−メトキシ−2−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−2−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−2−プロピルブチルアセテート、3−メトキシ−1−メチルブチルアセテート、3−メトキシ−1−エチルブチルアセテート、3−メトキシ−1−プロピルブチルアセテート等が挙げられる。
これらの中でも、液体洗浄剤としての流動性、臭気の穏やかな点や原料の入手のしやすさから、エタノール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、3−メトキシ−3−メチルブタノールが好ましい。
これらの(E)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(E)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、1〜25質量%が好ましい。(E)成分の含有量が上記下限値以上であると、液体洗浄剤としての流動性と液安定性を付与しやすい。(E)成分の含有量が上記上限値以下であると、液体洗浄剤としての流動性と液安定性を付与しやすい。
(ハイドロトロープ剤)
ハイドロトロープ剤としては、パラトルエンスルホン酸、安息香酸塩、及び尿素等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤がハイドロトロープ剤を含む場合、ハイドロトロープ剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.01〜15質量%が好ましい。
(消泡剤)
消泡剤としては、シリコーン等に加えて、特開2017−8139号公報に記載の脂肪酸エステルが挙げられる。特に、2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸2−エチルブチル、2−エチルヘキサン酸2−エチルオクチル、2−エチルヘキサン酸2−エチルデシル、2−エチルヘキサン酸2−エチルドデシルからなる群より選択される1つ以上の化合物が望ましく、これらの中でも2−エチルヘキサン酸2−エチルヘキシルが特に好ましい。
本発明の液体洗浄剤が消泡剤を含む場合、消泡剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜5質量%が好ましい。
(再汚染防止剤)
再汚染防止剤としては、アルキレンテレフタレート単位、及びアルキレンイソフタレート単位からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位と、オキシアルキレン単位、及びポリオキシアルキレン単位からなる群から選択される少なくとも一種の繰り返し単位と、を有する水溶性ポリマー(ソイルリリースポリマー)が挙げられる。
具体的には、商品名「TexCare SRN−100」(クラリアント社製、質量平均分子量2000〜3000)、商品名「TexCare SRN−300」(クラリアント社製、質量平均分子量7000)、商品名「Repel−O−Tex Crystal」(ローディア社製)、商品名「Repel−O−Tex QC」(ローディア社製)等が挙げられる。これらの中では、水への溶解性が高く、保存安定性にも優れる点から、TexCare SRN−100が好ましい。また、取り扱い性に優れる点から、前記TexCare SRN−100の70%水溶液として市販されている商品名TexCare SRN−170(クラリアント社製)が用いられることが好ましい。
他の再汚染防止剤としては、ポリアルキレンイミンのアルキレンオキシド付加体、ポリアルキレンアミンのアルキレンオキシド付加体が挙げられる。具体的には、商品名「Sokalan HP20」(BASF社製)等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が再汚染防止剤を含む場合、再汚染防止剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.01〜5質量%が好ましい。
(酸化防止剤)
酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が酸化防止剤を含む場合、酸化防止剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.01〜2質量%が好ましい。
(防腐剤)
防腐剤としては、ダウ・ケミカル社製「ケーソンCG」(商品名)、ソー・ジャパン社製「アクチサイドMBS」(商品名)、クラリアント社製「NIPACIDE BIT 20」(商品名)等が挙げられる。
(着色剤)
着色剤としては、例えば、アシッドレッド138、Polar Red RLS、アシッドイエロー203、アシッドブルー9、青色1号、青色205号、緑色3号、赤色106号、黄色203号、ターコイズP−GR(いずれも商品名)等の汎用の色素や顔料等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が着色剤を含む場合、着色剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.00005〜0.005質量%が好ましい。
(香料)
香料としては、例えば、特開2002−146399号公報に記載の香料成分等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が香料を含む場合、香料の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜2質量%が好ましい。
(不溶粒子)
不溶粒子とは、液体洗浄剤を構成する成分に溶けにくい粒子のことである。
不溶粒子としては、例えば、マイクロカプセル、特有の製品審美性を付与するためのビーズや真珠光沢剤、ベントナイト、カルボキシメチルセルロース(CMC)等が挙げられる。
マイクロカプセルは、芯物質と、当該芯物質を覆う壁物質とから構成される。マイクロカプセルは様々な機能を付与する目的で使用され、芯物質としては、香料、精油、増白剤、虫除け剤、シリコーン、ワックス、香味料、ビタミン、スキンケア剤、酵素、プロバイオティクス、染料、顔料、香料前駆体、冷感剤、温感剤、フェロモン等の誘引剤、抗菌剤、漂白剤等が挙げられる。このような芯物質の成分は、本発明の技術分野において周知の成分を用いることができる。
マイクロカプセルは、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせてもよい。マイクロカプセルは、目的に応じて市販の製品から適宜選択することができるが、具体的には以下のものが挙げられる。
芯物質として香料を含むマイクロカプセル、即ちカプセル香料の具体例としては、フィルメニッヒ社製のPopscent BLUEFLOWERPOP「MHN2814」、ジボダン社製のMechaCaps Cosmic1、AURORACAPS、IFF社製のUNICAP101、及びUNICAP503等が挙げられる。
マイクロカプセルがカプセル香料である場合、カプセル香料中の芯物質としての香料は、液体洗浄剤分野において用いられているものを特に限定なく用いることができ、目的に応じて適宜選択することができる。カプセル香料の成分の構成として、例えば、以下に示すカプセル香料A、カプセル香料B、カプセル香料C等が挙げられる。
カプセル香料A:
カプセル香料Aは、以下の香料成分を含む。
リモネン(0.10質量%)、エチル2−メチルブチレート(3.50質量%)、トリプラール(5.00質量%)、ガルバスコン(0.20質量%)、スピロガルバノン(0.60質量%)、シクラセット(9.00質量%)、シクラブート(0.10質量%)、トリシクロデセニルアセテート(19.00質量%)、ベルドックス(18.00質量%)、ネクタリル(15.00質量%)、テトラヒドロリナロール(14.00質量%)、α−イオノン(0.50質量%)、β−イオノン(14.00質量%)、ジプロピレングリコール(1.00質量%)。
マイクロカプセルの壁物質は、高分子物質から構成され、衣料用液体洗浄剤や柔軟剤等に含有されるカプセルに一般的に使用される材料を用いることができる。壁物質として、例えば、ゼラチン、寒天等の天然系高分子、油脂、ワックス等の油性膜形成物質、ポリアクリル酸系、ポリビニル系、ポリメタクリル酸系、メラミン系、ウレタン系等の合成高分子物質等を挙げることができる。壁物質は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせてもよい。壁物質は、カプセルが破壊された際の発香性の観点から、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂或いは尿素−ホルムアルデヒド樹脂からなるアミノプラストポリマー、ポリアクリル酸系或いはポリメタクリル酸系ポリマーであることが好ましい。
本発明の液体洗浄剤は、カプセル香料を含有することで消臭性を向上しやすくなる。これらは、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
カプセル香料の平均粒径は、1〜50μmが好ましく、5〜40μmがより好ましく、10〜25μmがさらに好ましい。
なおカプセル香料の平均粒径は、レーザー回折・散乱法により測定される値を示す。
カプセル香料の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜0.4質量%が好ましい。
本発明の液体洗浄剤が不溶粒子を含む場合、不溶粒子の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.01〜20質量%が好ましい。
(天然物などのエキス)
天然物などのエキスとしては、イヌエンジュ、ウワウルシ、エキナセア、コガネバナ、キハダ、オウレン、オールスパイス、オレガノ、エンジュ、カミツレ、スイカズラ、クララ、ケイガイ、ケイ、ゲッケイジュ、ホオノキ、ゴボウ、コンフリー、ジャショウ、ワレモコウ、シャクヤク、ショウガ、セイタカアワダチソウ、セイヨウニワトコ、セージ、ヤドリギ、ホソバオケラ、タイム、ハナスゲ、チョウジ、ウンシュウミカン、ティーツリー、バーベリー、ドクダミ、ナンテン、ニュウコウ、ヨロイグサ、シロガヤ、ボウフウ、オランダヒユ、ホップ、ホンシタン、マウンテングレープ、ムラサキタガヤサン、セイヨウヤマハッカ、ヒオウギ、ヤマジソ、ユーカリ、ラベンダー、ローズ、ローズマリー、バラン、スギ、ギレアドバルサムノキ、ハクセン、ホウキギ、ミチヤナギ、ジンギョウ、フウ、ツリガネニンジン、ヤマビシ、ヤブガラシ、カンゾウ、セイヨウオトギリソウ等の植物が挙げられる。
天然物などのエキスは、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の液体洗浄剤が天然物などのエキスを含む場合、天然物などのエキスの含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0超0.5質量%以下が好ましい。
(金属イオン捕捉剤(キレート剤))
金属イオン捕捉剤(キレート剤)としては、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、ジグリコール酸、酒石酸、クエン酸等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤が金属イオン捕捉剤を含む場合、金属イオン捕捉剤の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対し、0.1〜20質量%が好ましい。
(酵素)
本発明の液体洗浄剤が酵素を含有していれば、液体洗浄剤を衣類に直接塗布した際の塗布洗浄性がより向上する。
酵素としては、例えば、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、マンナナーゼ等が挙げられる。
上記酵素は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
酵素の含有量は酵素製剤として、液体洗浄剤の総質量に対して0.1〜3質量%が好ましい。
(pH調整剤)
本発明の液体洗浄剤は、25℃におけるpHが4〜10であることが好ましく、4〜9であることがより好ましく、4〜8であることがさらに好ましい。25℃におけるpHが上記数値範囲であると、液体洗浄剤の保存安定性を良好に維持できる。
液体洗浄剤のpHは、必要に応じて、pH調整剤を添加することにより調整できる。pH調整剤としては、本発明の効果を損なわない限り特に限定されず、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン等が好ましい。
pH調整剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。例えば、一定量の硫酸、水酸化ナトリウム等を添加することにより制御した場合、さらに、pHの微調整用として無機酸(好ましくは塩酸、硫酸)又は水酸化カリウム等を添加することができる。
なお、本明細書において、pHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー株式会社製)により測定される値を意味する。
本発明の液体洗浄剤を構成する成分の合計量は100質量%を超えない。
[衣料用液体洗浄剤組成物の製造方法]
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、常法に基づいて製造することができる。例えば、(A)成分と(B)成分と(C)成分と、必要に応じて任意成分とを水に溶解、又は分散し、pH調整剤を用いて所定のpHに調整することによって製造できる。
なお、あらかじめ(A)成分と(B)成分とを任意量の水で希釈した小物を調製しておくことで、効果が発現されやすい。液体洗浄剤は、(C)成分と、必要に応じて任意成分とを、水に溶解し、上記の小物を添加し、pH調整剤を用いて所定のpHに調整することによって製造できる。
(A)成分と(B)成分とを任意量の水で希釈した小物を調整する場合、小物の質量に対する(A)成分の含有量は、20〜80質量%が好ましく、30〜70質量%がより好ましい。小物の質量に対する(B)成分の含有量は、1〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましい。また、小物の液安定性の観点から、安息香酸ナトリウム(東亜合成株式会社製)を使用しても良い。小物の質量に対する安息香酸ナトリウムの含有量は、0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましい。(A)成分及び(B)成分を含む小物の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましい。
本発明の液体洗浄剤(以下、本発明品ともいう)の使用方法としては、通常の使用方法が適用できる。例えば、本発明品を、洗濯時に洗濯物と一緒に水に投入する方法、泥汚れや皮脂汚れに本発明品を直接塗布する方法、本発明品を予め水に溶かして衣類を浸漬する方法等が挙げられる。また、本発明品を洗濯物に塗布後、適宜放置し、その後、通常の洗濯液を用いて通常の洗濯を行う方法も好ましい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
本実施例において使用した原料は、下記の[使用原料]に示す通りである。
[使用原料]
<(A)成分>
・(A−1)アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸、及びメタクリル酸からなる群から選択される2種類以上のモノマーから合成される架橋型共重合体、商品名「Carbopol Aqua30」、Lubrizol社製。
・(A−2)アクリル酸アルキルを含む高分子架橋体。商品名「AQUSOL 830」、DOW社製。
・(A−3)アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる共重合体。商品名「Novethix HC200」、Lubrizol社製。
・(A−4)アクリル酸アルキル(C10〜C30)、メタクリル酸アルキル(C10〜C30)及びアクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体。商品名「Carbopol EZ−4」、Lubrizol社製。
・(A−5)アクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)、メタクリル酸アルキル(C1〜C4及びC8)、アクリル酸及びメタクリル酸から選ばれる2種類以上のモノマーからなる架橋型共重合体。商品名「Carbopol Aqua SF−1」、Lubrizol社製。
<(B)成分>
・(B−1)グリセリン、商品名「濃グリセリン」、新日本理化株式会社製。
・(B−2)エチレングリコール、商品名「エチレングリコールB」、三菱ケミカル株式会社製。
・(B−3)プロピレングリコール、商品名「プロピレングリコール」、ダウ・ケミカル社製。
・(B−4)1,3−ブチレングリコール、商品名「1,3−ブチレングリコール」、株式会社ダイセル製。
・(B−5)ソルビトール、商品名「ソルビットL−70」、三菱商事フードテック株式会社製。
<(C)成分>
・(C−1−1):MEE、脂肪酸メチルエステルエトキシレート(脂肪酸の炭素数16〜18、EOの平均付加モル数15)、商品名「CEAO−90」、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製。
・(C−1−2):ポリオキシエチレンアルキル(炭素数12〜14)エーテル(EOの平均付加モル数15)、商品名「LMAO−90」、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製。
・(C−2−1):直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸、商品名「ライポンLH−200」、質量平均分子量:322、ライオン株式会社製、系内ではモノエタノールアミンと塩を形成して直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(C−2)として存在(質量平均分子量:383)。
・(C−2−2):ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、商品名「シノリンSPE−1150」、新日本理化株式会社製。
<(D)成分>
・(D−1):ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミドコポリマー、商品名「Noverite300」、Lubrizol社製。
・(D−2):ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸コポリマー、商品名「Noverite301」、Lubrizol社製。
・(D−3):ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミドコポリマー、商品名「Noverite302」、Lubrizol社製。
<任意成分X>
各成分の末尾の数値は、各例の処理液中の含有量である。「バランス」は、各例の組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように水が配合されていることを意味する。
ヤシ脂肪酸:商品名「椰子脂肪酸」(日油株式会社製)・・・4.0質量%。
安息香酸ナトリウム:商品名「安息香酸ナトリウム」(東亞合成株式会社製)・・・0.5質量%。
クエン酸:商品名「液体クエン酸」(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)・・・0.1質量%。
95質量%エタノール:商品名「特定アルコール95度合成」(日本アルコール販売株式会社製)・・・2.0質量%。
3−メトキシ−3−メチルブタノール:商品名「ソルフィット」(株式会社クラレ製)・・・5.5質量%。
ポリエチレングリコール(質量平均分子量1,000):商品名「PEG#1000−L60」(ライオン株式会社製)・・・2.0質量%。
イソチアゾロン液:商品名「ケーソンCG」(ローム・アンド・ハース社製。5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン/2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン/マグネシウム塩/水の混合液)・・・0.0001質量%。
ソイルリリースポリマー:商品名「TexCare SRN−170C」(クラリアントジャパン株式会社製。質量平均分子量:2000〜3000、pH(20℃の5質量%水溶液):4、粘度(20℃):300mPa・s)。TexCare SRN−170Cは、商品名:TexCare SRN−100(クラリアントジャパン社製、質量平均分子量:2000〜3000)の70質量%水溶液)・・・0.5質量%。
イソオクチル酸2−エチルヘキシル:商品名「イソオクチル酸2−エチルヘキシル」(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)・・・0.8質量%。
モノエタノールアミン:商品名「モノエタノールアミン」(株式会社日本触媒製)・・・pH7.3とする。
香料:特開2009−108248号公報記載の香料成分a・・・0.9質量%。
カプセル香料:本明細書記載のカプセル香料A・・・0.1質量%。
赤色106号:商品名「赤色106号」(癸巳化成株式会社製)・・・0.00015質量%。
黄色203号:商品名「黄色203号」(中央合成化学株式会社製)・・・0.0001質量%。
ジブチルヒドロキシトルエン:商品名「SUMILZER BHT−R」(住友化学株式会社製)・・・0.05質量%。
水:イオン交換水・・・バランス。
<液体洗浄剤の調製>
下記の手順で、表1〜2に示す組成の液体洗浄剤を製造した。
500mLのビーカーに、表1〜2に示す種類及び配合量の任意成分Xを投入し完全に溶解させた後、(C)成分を投入して攪拌した。(D)成分を配合する場合は、次に(D)成分を投入し、完全に溶解させた。次いで、あらかじめ表1〜2に示す種類及び配合量の(A)成分及び(B)成分を(A)成分と同量の水で希釈させた小物をゆっくり滴下して加え、約10分間攪拌した。最後に、残分を水でバランスして液体洗浄剤組成物を得た。
なお、表1〜2中、各成分の配合量の単位は「質量%」であり、純分換算量を示す。
<衣類のチクチク感の評価>
全自動電気洗濯機(Haier社製JW−Z23A)に、各液体洗浄剤組成物6.25gを投入し、そこへ市販のセーター(UNIQLO製「ミドルゲージワッフルクルーネックセーター(長袖)」(アクリル85%、毛15%))を1枚入れ、15℃の3°DH硬水を使用し、標準コース、水量15Lにて洗濯処理した。洗濯後のセーターを、直射日光の当たらない場所で一晩平干しして乾燥させた。
上記の乾燥後のセーターについて、25℃、湿度65%RHの恒温恒湿室に1日放置して、これを試験布とした。試験布の「チクチク感」について、頬で触れた際のチクチクする感じ(皮膚刺激性)を以下判断基準にて採点した。対照布との一対比較により官能評価を行い、専門パネラー6名の採点結果の平均点を求め、以下評価基準にてA、B、Cを合格として判定した。なお、対照布は標準洗剤(ラウリルアルコール1モルあたり平均15モルのエチレンオキシドを付加させたアルコールエトキシレートの20質量%水溶液)を用いて、上記と同じ洗濯操作で処理したセーターを用いた。結果を表1〜2に示す。
《判断基準》
0点:対照布よりチクチクする。
1点:対照布と同等。
2点:対照布よりややチクチクしない。
3点:対照布よりかなりチクチクしない。
《評価基準》
A:平均点2.5点以上。
B:平均点2.0点以上2.5点未満。
C:平均点1.0点以上2.0点未満。
D:平均点1.0点未満。
<保存安定性の評価>
液体洗浄剤組成物を円筒ガラス瓶に取り、蓋を閉めてマイナス5℃の恒温槽中または50℃の恒温槽で1か月間保存した。保存後の外観を目視で観察し、下記評価基準に基づいて保存安定性を評価し、○、△のものを合格とした。結果を表1〜2に示す。
《評価基準》
○:相分離が見られず、−5℃で固化しない。
△:相分離は見られないが、−5℃で固化する。
×:相分離が見られる。
<洗浄力の評価>
洗浄力評価の汚垢布として、顔や首周りの垢汚れを綿布に擦り付けて作製した「顔垢布」を使用した。
Terg−O−meter(UNITED STATES TESTING社製)を洗浄試験器として用い、上記の顔垢布10枚と、洗浄メリヤス布と、前記洗濯液とを該洗浄試験器に入れ、浴比30倍に合わせて、120rpm、15℃で10分間洗浄した。
その後、二槽式洗濯機(三菱電機(株)製、品番:CW−C30A1−H1)に移し、1分間脱水後、水道水(15℃、4°DH)30L中で3分間濯ぎ、風乾した。
未洗浄の顔垢布及び洗浄後の顔垢布について、それぞれ反射率を日本電色社製の色差計(製品名:SE2000)で測定し、洗浄率(%)を以下の式で算出した。
Figure 2019073571
上記数式中、汚染布とは上記顔垢布を意味し、洗浄布とは上記顔垢布を洗浄した後の布を意味し、未汚垢布とは、汚れを付着させていない元の白布(原布)を意味する。また、Kは吸光係数、Sは散乱係数、Rは絶対反射率を表す。なお、原布のRは80とした。
汚垢布10枚について洗浄率(%)を算出し、その平均値を用いて、下記評価基準に基づいて洗浄力を評価し、○、△のものを合格とした。結果を表1〜2に示す。
《評価基準》
○:洗浄率70%以上。
△:洗浄率60%以上70%未満。
×:洗浄率60%未満。
Figure 2019073571
Figure 2019073571
表1に示す結果から、本発明を適用した実施例1〜22は、衣類のチクチク感の評価の判定が全てA〜Cで、保存安定性及び洗浄力が「○」〜「△」で、衣類のチクチク感を抑制でき、かつ、保存安定性及び洗浄力に優れることが分かった。
一方、(A)成分を含有しない比較例1、(B)成分を含有しない比較例2は、衣類のチクチク感の評価の判定がDだった。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物によれば、衣類のチクチク感を抑制でき、かつ、保存安定性及び洗浄力に優れることが分かった。

Claims (3)

  1. (A)成分:下記一般式(a1)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位及び下記一般式(a2)で表されるモノマーから誘導された繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位を有するポリマーと、
    (B)成分:質量平均分子量1000未満の多価アルコールと、
    (C)成分:界面活性剤と、を含有する衣料用液体洗浄剤組成物。
    Figure 2019073571
    (一般式(a1)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは水素原子である。一般式(a2)中、Rは水素原子又はメチル基であり、Rは炭素数1〜40のアルキル基である。)
  2. 前記(C)成分が、(C−1)成分:ノニオン界面活性剤、及び、(C−2)成分:高級脂肪酸塩を除くアニオン界面活性剤、であり、
    前記(C−1)成分/前記(C−2)成分で表される質量比が0.5〜30である、請求項1に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
  3. さらに、(D)成分:下記一般式(d1)で表される繰り返し単位及び下記一般式(d2)で表される繰り返し単位より選ばれる1種以上の繰り返し単位と、下記一般式(d3)で表される繰り返し単位とを有するポリマー、を含有する、請求項1又は2に記載の衣料用液体洗浄剤組成物。
    Figure 2019073571
    (一般式(d1)中、R、R10は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。一般式(d2)中、R11、R12は、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であり、Xは対イオンである。)
    Figure 2019073571
    (一般式(d3)中、R13は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、R14、R15はそれぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基である。)
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